好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 久しぶりにこっちに筆が進んだので、一話投稿します。


魔性変革編 第二十話 激戦激化

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 動き出す戦場において、カズヒ・シチャースチエの判断は非常に素早かった。

 

「ヒマリ、悪いけどサポートをお願いするわ。……できる?」

 

「もっちろんですの! 本丸ですのね?」

 

 快諾し、そして既にこちらの思考を読んでいるヒマリに、カズヒは静かに苦笑した。

 

 そう、この状況は流石にまずい。

 

 魔王であるサーゼクス・ルシファーすら苦戦させた敵が、それ以上の数で襲撃を仕掛けてくる。これは心理的に冥界の者達にとってまずいことだろう。

 

 その上で旧魔王血族が軒並み表れて仕掛けてくるのなら、更に心理的に追い込まれるのは間違いない。

 

 そんな状況下で、貴族達が大きな被害を受ければどうなるか。心理的な面において、冥界の民に与える心理的な負の要素はどこまで高まるか。

 

 間違いなく大きなものになると思ったからこそ、カズヒは可及的速やかに旧魔王側に深手を負わせることを選択する。

 

 開幕速攻で出ばなを挫くことができれば、そこから士気を取り戻して流れをつかみ返すことも可能だろう。成果を上げていればそれだけで、民の心理的影響も好転する。とどめに自分の星辰光は、ああいう手合いには()()()()()

 

「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌めく流れ星」

 

 故に躊躇なく相手を決定し、カズヒは詠唱を始めながら一歩を前に踏み出した。

 

「創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星」

 

 そして、それにカウンターを叩き込むように詠唱が鳴り響く。

 

 鋼の魔星の祈りが響くと共に、破壊の嵐がカズヒ達に向けて一斉発射される。

 

 瞬時にバックステップでかわしカズヒとヒマリだが、しかしその一撃は絶大だった。

 

 放照れた一撃は反応が遅れた者たちを穿つ。攻撃範囲が小さかった為死人こそ出ていないが、一撃で骨ごと肉が消し飛ばされ、腕が焼け付きながら落ちていく。

 

 瞬時にカズヒは対象をのさばらせないと判断し、対象を変更。まず相手を迎撃して足止めしなければまずいと警戒する。

 

 瞬時に取り出すはペットボトルサイズの樹脂に取り付けられた符。

 

 宝石魔術の根幹である魔力の流動に使う触媒を、特殊調整された樹脂で代用した特殊装備。

 

 それを瞬時に投擲し、射線をずらす為の障壁の機転として運用。

 

 周りの研究家達の成果を、財力にものを言わせた数を生かし、自分達が戦う為の戦闘用結界として構成する。

 

「ヒマリはまず変身! それまではこっちでしのぐわ!」

 

「了解ですの!」

 

 敬礼するヒマリを背中に庇うようにしながら、カズヒは即座に次の戦闘態勢をとる。

 

 構えるのは軽機関銃(マシンガン)榴弾筒(グレネードランチャー)

 

 本体から使用する弾丸に至るまで、魔術による強化が可能なように調整された特注品。

 

 これまで使用してきた東側の旧型にして安価型の物とは、あらゆるものが訳が違う。

 

 それを持って、カズヒは相手を見据えて迎撃する。

 

「疾風殺戮.com。人類大量殺戮を目論む相手なら、人間が相手をするべきかしらね!」

 

「いいねぇ! 俺としても邪魔なだけの異形より、減らすつもりの人間の方が殺しがいがあるってもんだなぁ!」

 

 相対するは、プロテクターに身を包んだヒューマギア……否。

 

「人造惑星型ヒューマギア、疾風殺戮.comのサツ! 人間殺戮の為に相手するぜぇ!!」

 

 人造惑星の猛威を伊前に、カズヒ・シチャースチエは突貫する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその間に、戦況は大きく傾き始めていた。

 

 最強の悪魔とも称されるサーゼクス・ルシファー。そんな彼を僅か十二機で奥の手を解禁させる必要に迫らせた、人造惑星サリュートⅠ。

 

 それが六十機もまとめて駆動するこの窮地に治して、悪魔達が一様に気圧されるのは仕方のないことともいえる。

 

 そして、それがきっかけとなり窮地は更に加速している。

 

「……本当に……めんどくさい……っ」

 

「カテレアちゃん……ここまで……っ」

 

 ボロボロになり膝をつく、二人の悪魔。

 

 その二人が一対一でここまで追い詰められている事実が、更に悪魔達の恐慌を煽っていく。

 

「ばかな、セラフォルーさまとファルビウムさまが……一対一で!?」

 

「これが、真なるレヴィアタンとアスモデウスの本来の力だというのか!?」

 

 現魔王レヴィアタンとアスモデウスを襲名する、セラフォルーとファルビウム。

 

 その二人を圧倒するは、旧魔王血族であるカテレア・レヴィアタンとクルゼレイ・アスモデウスだった。

 

「ふふふ、オーフィスの力を借りずとも、我らはあなた達を打倒できる高みに到達したのですよ」

 

「聖杯戦争を勝ち抜きつかみ取ったこの力は偽物には負けぬ。例え眷属を引きつれようとも、蛇をもってすれば打倒できる力があるのでな」

 

 かつての魔王に匹敵以上の力を持つからこそ魔王の名を襲名した、四人の悪魔。そのうち二人が敗北して魔王であることを否定された旧魔王血族に追い込まれているこの現状が、現魔王政権の悪魔たちを精神的に追い込んでいる。

 

 そして、それをひっくり返す力が今の魔王側には足りない。

 

 超越者と並び称されるサーゼクスとアジュカの内、アジュカはこのパーティそのものには参加していない。

 

 ある理由による別の場所にアジュカがいることで、この趨勢の問題点が浮き彫りとなった。

 

 そしてサーゼクスもまた、この窮地に対応が遅れている。

 

「フハハハハ! どうしたサーゼクス! まさかこの程度の力しかないというのか!?」

 

『悪いが前回の戦闘でプログラムの修正はできているのでな、十二機がかりならあの状態も足止めはできるし、あの状態でないのなら圧倒する余地は十分にあるのだよ』

 

「くっ! まさかここまでの力を手にするとは……っ」

 

 ハヤテが制御する十二機のサリュートⅠの補佐を受けながら、シャルバ・ベルゼブブはサーゼクスと徹底的に追い込んでいた。

 

 人があまりにも多いこの環境下では、サリュートⅠすら短時間で葬ったサーゼクスの真の姿を見せることは難しい。更に前回の戦闘で連携プログラムを改竄するというデジタルゆえの強みを生かし、サーゼクスを足止めする為の戦術を確立していた。

 

 画一化されやすいゆえの短所もあるが、それ以上に即座に全体にフィードバックする余地がある長所が勝る。根幹的にデジタルである疾風殺戮.comは、アナログゆえの強さを認めつつも、自らのアドバンテージを生かすことに躊躇がない。

 

 そして憎悪による爆発力という、アナログゆえにアドバンテージを最大限に生かしたシャルバを中核にすることで、本領を発揮できないとはいえサーゼクスを見事に追い込んでいた。

 

 増産された二十四機の内、十二機を徹底的に足止めに回すことによって、グレイフィア達数少ない同伴した各魔王眷属の接近を阻む。同様の手法で悪魔達のかく乱を行いつつ、本丸の打倒を可能ならば行い、できなくともこの苦戦で精神的に優位に立とうという思想が透けて見えていた。

 

「強か、と言っておくべきか……っ」

 

『嫌らしい戦術と言ってもいいぞ? 最も成功しているのなら戯言は無視していいがな』

 

 サーゼクスにそう告げながら、ハヤテは戦術的に俯瞰して対応している。

 

 彼はその性質上、星辰体運用兵器としては疾風殺戮.comでも低級ではある。だが同時に戦略的運用能力においては最強になりうる素質を秘めていた。

 

 そして個体性能においてはサリュートⅠを遥かに凌駕する性能を発揮する今のシャルバを利用することで、前回以上に優勢に立間断っている。

 

 そしてそれを冷静に俯瞰しながら、ハヤテは中継越しに状況を多角的かつ並列的に解析していく。

 

「どうしたどうしたどうしたどうした!? 最強の魔王とはその程度か? 真に偉大なるベルゼブブに屈辱を味合わせて起きながら、真の姿とやらを見せずに倒れるのは情けないとしか言えないだろう!」

 

「……ここでそれを出せないと分からないものに、悪魔の未来をけん引させるわけにはいかないのだよ……っ!」

 

 確かに筋は通っている。ハヤテはそう納得していた。

 

 どこまで言っても民を自分達の為の道具としてしか見ないシャルバに、民を慈しみその為に己を尽くすサーゼクス。

 

 どちらが正しいかはこの際度外視しても、シャルバの在り方をサーゼクスが良しとすることはないだろう。そしてだからこそ、サーゼクスが全力を出せないということをシャルバは馬鹿にしている。

 

 そしてそんな性根の者だからこそ、サーゼクスはシャルバを魔王にするわけにはいかないと考えている。

 

 その心情について、ハヤテはあえて意識する気もない。

 

 別にどうでもいいのだ。彼にとって旧魔王派は人類の間引きにおいて有効であるから協力しているだけ。もしサーゼクス達が人類の間引きに協力するのならば、鞍替えすることも本気で実行する選択肢に入っている。

 

 ありえない過程であると推論は立てていたが、だからこそ容赦する必要もない。

 

 故に、アザトース粒子による包囲網でサーゼクスの動きを封じ、シャルバが一撃を叩き込める要素を作り出す。

 

 彼は手柄を積極的に立てようという功名心など持ち合わせていない。発言力を維持するためにも鉱石は必要だが、疾風殺戮.comはその保有する技術や設計だけで十分なポテンシャルを維持しており、今サリュートⅠで敵をかく乱できている時点で十分だ。

 

 疾風殺戮.comの目的は、徹頭徹尾人類を間引くこと。それができるのなら、最悪自分達がそれを成さなくても構わない。

 

 故に、此処でシャルバの機嫌を取っておく方が有効だと考えるがゆえに遠慮の容赦もなく―

 

 

 

 

 

 

 

「させません!」

 

 

 

 

 

 

 

 ―そして油断も慢心もないがゆえに、それが脅威であることを即座に察した。

 

 驚愕を覚えながらも、しかし冷静に対応してシャルバを庇う。それが驚愕にのまれて呆然としたシャルバを助ける結果に繋がった。

 

 そして同時に無理もないと、ハヤテは冷静に俯瞰的に判断する。

 

 なにせ、助けられたサーゼクス・ルシファーですら唖然としているのだ。ましてシャルバであるからこそ、この現状が与える衝撃は絶大だろう。

 

「本当に、こいつらは力の責任が分かってない……っ」

 

 そう吐き捨てながら近づく女性は、二つの力を具現化させていた。

 

 一つは、聖なる力を僅かながらに感じさせる銃。神器の反応が確認されており、シャルバを狙った攻撃はそれによるものだ。

 

 問題はもう一つ。彼女が具現化し、そしてサーゼクスを助ける為にシャルバの同種の力の県政に使われた、魔力で構成される蠅の群れ。

 

 ……聖書の神が作りし神器と、魔王の血筋に宿る異能。

 

 その二つを発現させている女性に、シャルバもサーゼクスも言葉を失っている。

 

 故に、状況を勧める以上に情報を得る目的で、ハヤテは質問することにする。

 

「……まさかヴァーリ・ルシファーじみた奴が他にもいるとはな。神器そのものが人類全体で見ても稀少能力だと思うのだが、悪魔に宿りすぎでは―」

 

「違うわ。勘違いしないで」

 

 そう、食い気味に放たれた言葉と共に、殺意が向けられる。

 

 そして女は銃を向け、強い敵意をシャルバとハヤテに向ける。

 

「私は人間の血が混じった悪魔じゃない。悪魔の血が混じってしまった、ただの人間よ」

 

 その言葉に込められるのは、煮えたぎるような複雑な感情。

 

 それが煮詰まった濁った不快感の籠められた視線をシャルバに向け、女は宣言する。

 

「プルガトリオ機関アルファ部隊所属、マルガレーテ・(ベルゼバブ)・ゼプル! 八つ当たり交じりだけど、主の代行たるミカエル様の名により、推して参る!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、外側の戦闘もまた苛烈となっていた。

 

「クソッタレ! 地味に面倒っていうか厄介っていうか……っ!」

 

「―砲撃来るぞぉ! 障壁張れぇ!」

 

 ぼやきかけた悪魔は、同僚の声に反応して即座に防壁を張る。

 

 一秒少したって、そこに超高速で放たれた砲弾が直撃して轟音を上げることになる。

 

 更に一息つく間もなく、地上からいくつもの榴弾が放たれて回避に専念する羽目になった。

 

 更に数人でチームを組んだレイダーが、数人がかりで一人の悪魔を討ち取ろうとする為、連携をとることもまた困難となっている。

 

 ……この戦闘において、禍の団は新兵器のテストもかねて三種類の兵器を投入することを決定していた。

 

 一つは新型のレイダー。スカラベレイダーシリーズ。

 

 スカラベとはフンコロガシの一種であり、すなわち汚れ仕事専用に開発されたこのレイダーは、人間、それもプロ級の戦闘訓練を受けた物のみが装着するレイダーである。

 

 この為戦闘能力の補佐といった機能を組み込む必要がなく、また対異形いおける足止めではなくオフェンスを考慮している為、アントレイダーと比較してもレジスティングアーミーがない代わりに全能力が数段上になっている。

 

 加えて独自の機能として、テロ活動や潜伏性を高める為に、限定的な物質創造能力を搭載。小規模な催涙ガスやレイドライザーを作り出せるこの機能により、実装に伴う隙をカバーすることも、相手の警戒を潜り抜けることも可能としている。

 

 アサルト、ブラスト、スナイプ、コマンドと機能が降られた四種のレイダーにより、前衛戦闘部隊、狙撃部隊、火力支援部隊を展開し、屋内戦闘や広範囲戦闘を連携を取って行うことに成功していた。

 

 一つは大型飛行船として開発された、リーピ級神器力飛行船。

 

 全長270mという巨体のこの飛行船は、トルネード級神器力潜水艦から得られた技術をもとに、禍の団が独自に開発した人工神器と言える。

 

 トルネード級と同様に、多数の搭乗員と同調することで強大な神器を再現するこれは、飛行船の域を超えた機動性や防御力を発揮しステルス性も莫大。さらにトルネード級の設計を流用しているため簡易的な潜水艦としても運用可能という、規格外の性能を発揮。とどめに比較的短距離で相応の準備も必要だが空間転移も可能としており、すべてを合わせることでテロ活動に非常に適した移動要塞となっている。

 

 VLSやアザトース運用兵器を備えている為火力支援も可能であり、今回はインパクトで羽の流れを掴む為に比較的近距離で活動しているが、更なる遠距離から支援を行うこともできる。その攻撃力は最上級悪魔が率いる眷属総出に匹敵すると試算が出ており、必要経費は莫大だが、工業的にそれだけの兵器が開発できるというのはそれだけで絶大な価値を持つ。

 

 そして最後の一つが、追加で投入される。

 

『『『『『『『『『『創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星』』』』』』』』』』

 

 それは、サリュートⅠの流れを組む星辰体運用兵器。

 

『『『『『『『『『『戦域脅威度上昇に伴い、搭乗者からの星辰体運用兵器完全駆動要請を受諾。これよりアストラル感応出力を最大値に移行する』』』』』』』』』』

 

 サリュートⅠという高い性能と生産性を併せ持つ星辰体運用兵器。その恩恵を求める者は数多い。

 

 結果として、多くの兵士が使えるサリュートをいう兵器の開発は当たり前に想定される者であり、当初からサリュートはそういった仕様に転用できるよう考慮されて開発されている。

 

『『『『『『『『『『出力増大に伴い、搭乗者との同調率を再調整。搭乗者の星辰体感応値の上昇に伴い、機体との同調数機の修正を行う』』』』』』』』』』

 

 むろん、魔星というものは凡人が自在になれる者ではない。ゆえにこそ高性能演算機器が必須となる開発が行われているため、相応のデチューンが必須となってしまったのは事実だ。

 

 だが結果として、これは簡易型という形ではあるが更なる生産性の向上という成果を上げ、更に万民が星辰体運用による戦闘を可能にするという偉業を達成。それらの開発に伴う、サリュートという系譜に更なる整備性や信頼性を与えることにも繋がった。辰世代の礎としても禍の団の兵力としても大いなる成果を生み出している。

 

『『『『『『『『『『本体および搭乗者との調整完了。続けて各種接続武装との付与係数を再計算。計算終了に伴い、各部最終チェックを開始する』』』』』』』』』』

 

 その特性はサリュートⅡに組み込まれるか装備するかによって使用する、人工神器の強化能力。

 

 これにより複数人数が使用する大型兵器としてでなければ実用品として使えない、禍の団の人工神器技術は飛躍的に向上する。

 

『『『『『『『『『『チェック率70%……84%……98%……チェック完了』』』』』』』』』』

 

 組み込まれた機能を強化することで、人の判断力と機械の演算力を同調させた人機一体を体現。更に搭乗者の身体機能を向上させることで、特に鍛錬を積んでない一般人が搭乗しても、急激なGに耐えられるようにすることにも繋がった。

 

 手持ち武装の性能も大幅向上。通常時では歩兵戦闘車と同等規模の連射速度で一秒間の連射が限界の榴弾砲は、歩兵携行型の機関銃と同等の連射速度で半永久的に連射が可能となる。近接武装も土木作業やドアブリーチング程度が精々だったのが、上級の異形にすら怪我を負わせられるほどに強化された。

 

『『『『『『『『『『システムオールグリーン。これより全力戦闘モードに移行する』』』』』』』』』』

 

 これが、禍の団の更なる一手にしてその先に至る為の礎。

 

 禍の団という脅威をより強大にする、猛威の具現化。

 

『『『『『『『『『『超新星(メタルノヴァ)――人機同調式星辰光兵装起動(スタートアップ・AOS)』』』』』』』』』』

 

サリュートⅡ

 

人機同調式星辰光兵装起動(スタートアップ・AOS)

 

基準値:C

発動値:B

収束性:D

拡散性:D

操縦性:B

付属性:B

維持性:B

干渉性:E

 

 その猛威が、更なる増援という形で襲い掛かるその刹那-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「向こうも気になるけど、戦力も多いからね。まずは外側を片付ける……っ」

 

 

 

 

 

 

 

 素粒子の嵐が、増援の一割を一気に削り取る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 デュナミス聖騎士団、此処に現着。

 

 リュシオン・オクトーバーを筆頭とする増援部隊が、禍の団の好きにはさせぬと戦闘を開始した。

 

 




 戦力が乱れ打ちで激化していく中、皆様いかがお過ごしでしょう?

 グレン×グレンはオリジナルで四大魔王の末裔を入れるのが基本スタンスですが、今回はベルゼブブが登場しました。一応アスモデウスも出そうかと考えております。

 そしてそれはそれとして、サリュートⅠとは異なる形で登場した量産型人造惑星サリュートⅡ。こいつはとにかく大量生産性を重視したモデルですが、軍事兵器化という観点で厄介なモデルとなっております。

 こっから結構激戦にしようと思っているので、今後もお楽しみに!









 あと、これがサリュートⅡの星辰光の基本スペックです。





人機同調式星辰光兵装起動(スタートアップ・AOS)
基準値:C
発動値:B
収束性:D
拡散性:D
操縦性:B
付属性:B
維持性:B
干渉性:E
 鋼の星が今此処に、敵を殲滅するべく起動する。
 サリュートⅡの持つ星辰光。専用人工神器強化能力。サリュートⅡそのものに搭載された物及び、武装として運用する人工神器の機能を向上させる星辰光。
 これにより人機同調によって搭乗者と機体が疑似的に直結し、高い操縦性の獲得・疑似的な空間認識能力の獲得・即応性の大幅向上といった恩恵を獲得する。
 また武装に関しても大幅な機能向上を会得しており、防御用シールドの追加フィールドを強化し、砲弾創造型兵装の連射速度も大幅向上、近接武装の出力も数段上に跳ね上がる。事実上この星辰光を発動している場合に限り、搭乗者はいくつもの人工神器を複数同時にデメリットを可能な限り軽減した戦闘能力を獲得できる。

★詠唱

 創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星。

 戦域脅威度上昇に伴い、搭乗者からの星辰体運用兵器完全駆動要請を受諾。これよりアストラル感応出力を最大値に移行する。

 出力増大に伴い、搭乗者との同調率を再調整。搭乗者の星辰体感応値の上昇に伴い、機体との同調数値の修正を行う。

 本体および搭乗者との調整完了。続けて各種接続武装との付与係数を再計算。計算終了に伴い、各部最終チェックを開始する。

 チェック率70%……84%……98%……チェック完了。

 システムオールグリーン。これより全力戦闘モードに移行する。

 超新星(メタルノヴァ)――人機同調式星辰光兵装起動(スタートアップ・AOS)




 グレン×グレンはハイスクールD×Dの二次創作に人型ロボット兵器をぶっこみたがる癖がありますが、今回はその方向性として「可能な限り小型」を重視。同時に結構こっちは取り入れ入れてますが「巨大な人型に組み込む形で大型の人工神器を使用することで、性能を高める」という手法を選択。そこで人造惑星サリュートシリーズを踏まえた結果「KMFサイズの星辰体運用人型機動兵器」となりました。

 性能そのものは絶大というわけではありませんが、それでもポテンシャルは中級悪魔でもてこずるレベルです。さらに数をそろえられるので軍事的要素で押し切ろうといった感じですね。いつかは改良発展型とかをどの勢力にも配備したいところです。

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