好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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設定資料集の内、大規模組織になってない敵勢力について書いていくページです。









2021年5月14日 投稿

2021年10月3日 贋作抹消連盟を追記

2022年1月18日 ロキ陣営関連を追記

2022年2月8日 ロキ関連、大欲情教団関連を追記

2023年1月14日 神聖糾弾同盟関連を追記。

2023年3月19日 大欲情教団を追記。



設定資料集 その他敵勢力編

〇コカビエル一派

 本作においては、聖杯戦争を引き起こしており、その過程で買収した教会関係者がきっかけでカズヒが派遣されることになる。

 

◆コカビエル

 サウザンドディトラクションによって手に入った星辰奏者とプログライズキー関連を「手品」及び「おもちゃ」とみなしており、そちらにまで注力したアザゼル達に対して更なる不満を持っている。反面サーヴァントにおいては神滅具を同時代に同種複数の両立すら行えることから注目している。

 

☆人工神器 英傑戦装束(サーコート・サーヴァント)

 神の子を見張る者が、封印系神器系統の人工神器研究の応用で開発した、特殊な人工神器。

 サーヴァントを封印することで、装着者がサーヴァントの宝具を使用できるようになるというもの。コカビエルはこれに令呪三画を重ね掛けすることによって、サーヴァントを自分の武装として運用することに成功している。

 

 

◇ルイ18世

『サーヴァントステータス』

【クラス】バーサーカー

【マスター】コカビエル

【性別】男

【属性】中立・狂

【ステータス】

 筋力D 耐久D 敏捷D 魔力C 幸運D 宝具A++

【クラス別スキル】

 狂化:B

 理性と引き換えにステータスを向上させるスキル。

 Bランクなら理性の殆どを奪われるが、全ステータスがワンランクアップする。

【保有スキル】

 精神汚染:E

 他者からの悪意にさらされ続けて精神が汚染している。

 低確率で精神干渉をキャンセルするが、同ランクの精神汚染がないと意思疎通が成立しにくい。狂化によって抑えられてはいる。

【宝具】

 唯一足る猛毒(タワー・ドゥ・タンプル)

 結界宝具 ランクD++ レンジ:1~99 最大補足:千人

 彼の心象風景ともいえる、牢獄の苦しみを再現する宝具。

 発動することで、実際には存在しないがゆえに誰の目からも見えるテンプル塔が具現化。それと同時に生前の彼の最後の状態ともいえる、末期状態の多臓器癌の苦痛が全身を包み込む。

 要はただの幻痛だが、健常者が末期状態の多臓器癌の苦痛をいきなり受ければどうなるかは想像に絶する。少なくとも並みの戦士では戦闘など不可能になる苦痛であり、更に幻痛であるがゆえに治癒の力が通用しない。必然的に、この宝具を突破することができるのは強靭な精神力で苦痛を乗り越えられるものだけに限られ、歴戦の戦士ですら可能な者はほぼいない。

 

 魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)

 対軍宝具 ランクA++ レンジ:1~99 最大補足:千人

 バーサーカーが生前保有していたが、覚醒することが無かった神滅具。

 所有者がイメージした魔獣を生み出す創造系神器の究極。当人が使ったこともない為性能に限界が存在するが、コカビエルは持ち出した神器制御装置を利用することで自分の能力として運用することに成功している。

 

【詳細】

 コカビエルが聖杯戦争で召喚した、バーサーカーのサーヴァント。

 物量をカバーすることを目的として召喚しており、持ち出した人工神器と令呪の合わせ技で、基本的に自分の武装としてのみ扱っている。

 

 

 

〇ロキ一派

 プログライズキー関連の技術を中心に、英霊召喚や星辰奏者においても手を出して強化している。

 

◆ロキ

『仮面ライダーヴァナルガンド』

 神具アスガルドライバーにヴァナルガンドウルフプログライズキーを装填して変身する。

 グリームニルという実験体から得たデータを元に開発されており、総合性能は数段上に跳ね上がっている。またフェンリルの特性を科学的に再現し神の力で増幅させている為、その攻撃力は数段上に跳ね上がっている。

 必殺技は爪にオーラを収束させて切り裂く「ヴァナルガンドディストラクション」

 ☆カタログスペック

 パンチ力:52,3t キック力:108,8t 走力:100m0,4秒(時速900km) ジャンプ力:一飛び84m

 ★ヴァナルガンドウルフプログライズキー

 アビリティ:Ragnarok

 起動音声:I'm Providence

 フェンリルを参考にしたライダモデルを組み込んだプログライズキー。その性質上神殺しの特性を持つだけでなく、極めて高い性能を獲得している。

『サーヴァントステータス』

【クラス】アヴェンジャー

【マスター】ロキ

【属性】中立:悪

【ステータス】

 筋力B 耐久B+ 敏捷B 魔力B+ 幸運D 宝具A++

【クラス別スキル】

復讐者:B

 

忘却補正:C

 

自己回復(魔力):B

 

【保有スキル】

 勇猛:C

 威圧・幻惑・混乱を無効化する。また、格闘ダメージが向上する。

 

 カリスマ:B+

 集団を統率する才能。世界的に有名な聖女でもある彼女のカリスマは、その影響度により一国の王以上の効果を発揮しうる。

 

 聖人:A

 聖人として認定されたことを指す。召喚時にいくつかのスキルの中から一つ選ばれるが、アヴェンジャーは「カリスマのワンランクアップ」を選択している。

 

 魔力放出(炎):B

 宝具「裏切り焼かれる聖女の恩讐」による副産物。灼熱という形で魔力をジェット噴射することで、ステータスを上昇させる。

 

 精神汚染:E-

 聖杯の過剰使用もあって精神が汚染されているが、ロキの仕込みとアヴェンジャーの性質もあって最小限。

【宝具】

 幽世の聖杯(セフィロト・グラール)

 対生命宝具 ランクA++ レンジ:1 最大補足:1人

 アヴェンジャーが保有していた神滅具。生命の理に干渉し、生命体の強化や復元、魂のサルベージを可能とするのなら死者の蘇生すら可能とする神滅具。アヴェンジャーは状態で使用することで規格外の再生能力を獲得している。

 

 裏切り焼かれる聖女の恩讐(インシネレート・ラ・ピュセル)

 対聖宝具 ランクC++ レンジ:1~50

 のちの世に聖女とされた存在が火刑に処されたという逸話と、彼女自身の復讐心が絡み合って生まれた宝具。

 聖なる力や神の力を焼き尽くす炎を操る宝具。真名解放により己を基点とする形で広範囲攻撃として放つことも可能。またその源泉が紫炎祭主の磔台であることから、聖なる力も秘めている。

 

 断絶の魔剣(ノートゥング)

 対人宝具 ランクA+ レンジ:1~25 最大補足:30人

 伝説の魔剣の一つであり、亜種聖杯によるブーストで会得した宝具。

 強大な斬撃のオーラを放つことができる魔剣であり、範囲攻撃に長ける。

 

 

 螺旋の魔剣(バムルンク)

 対人宝具 ランクA+ レンジ:1~35 最大補足:15人

 伝説の魔剣の一つであり、亜種聖杯によるブーストで会得した宝具。

 強大な螺旋のオーラを纏うことができる魔剣であり、突撃破砕に長ける。

 

◇アヴェンジャー

 ロキがオーディン相手に仕掛ける前に召喚したサーヴァント。

 真名はジャンヌ・ダルク。

 

◇フェンリスヴォルフレイダー

 ロキがフェンリルの強化用に開発したが、フェンリルが固辞した為、スコル及びハティ用に調整された。プログライズキーではなくプログライズユニットによって実装する仕組みになっているのが特徴。

 強化装甲である以上に武装ユニットであり、これにより近接戦特化といえるフェンリルの戦闘能力を拡張させることが目的に開発されたもの。

 

◇ヨルムンガルドレイダー

 量産型ミドガルズオルムの強化用に開発された、プログライズユニットで変身するレイダー。

 量産型ミドガルズオルムを覆う強化装甲と、そこから更に拡張される巨大な尾によって構成される。これにより全長は100m近くなるのが特徴。

 装甲そのものが重厚かつ、電磁バリアにより高い防御力を発揮。更に機動力をローレンツ力や地磁気との相互干渉で補う為、俊敏な軌道で大質量の物体が迫りくるという厄介な側面を保有。戦闘はこれによって敵の連携を寸断し、量産型ミドガルズオルム自体の能力で自衛を図るのが基本戦術となる。

 

◇ヨトゥンヘイムマギア

 ロキが戦力の底上げを目的として開発したマギア。巨人族を模した全高7m強の大型マギアであり、規格外の剛性と靭性の氷を創造して武器とすることができる。

 反乱時に既に百機以上開発に成功しており、DFやサリュート対策として投入される。

 

◇エインヘリヤルマギア

 ロキが戦力の底上げを目的として開発したマギア。変化する特性を一切持っておらず、契約を交わした英雄やヴァルキリーとリンクすることで、その技量や能力を劣化再現する。本来は英雄やヴァルキリーの配下として運用するのが基本だが、反乱時は主神に弓ひくことを躊躇する者達が多いことから、マギアのみによる運用となった。

 

 

〇大欲情教団

 変態であることを至上とし、全人類変態化計画を目論む秘密結社。頭がおかしい勢力だが、極まった変態は他の部分も極まっている*1世界である為、高い質と戦闘能力を持った集団と化している。

 何より厄介なのは、この勢力が完全な人間社会の組織であるという点。極まった天才の集まりによって構成されているが完全な人間組織である為、余程のことでないと異形達の本格介入ができないという悪夢じみた特性を持つ。結果として人工神器技術が人間界に広まるわ、国連常任理事国を筆頭に世界各国が大被害を被るなど、悪夢のような事態を引き起こしている。

 

☆情光

 大欲情教団において呼称される神器の名称。神器に対する予備知識が皆無故に、独自の名称がつけられている。

 

☆情器

 大欲情教団が開発した人工神器擬き。基本的に車両サイズ以上であり、個人運用ではなく範囲を重視している。

 また中級悪魔クラスの人型機も開発されており、その精神性と搭乗のしやすさを考慮して、股間部にコックピットブロックを搭載。それによりまた幅が非常に広く、またコックピットブロックから放つ「エクスタスブラスター」の破壊力は上級悪魔級。

 

 

琉生左一(りゅうき さいち)

 大欲情教団の教主。生まれながらのIS*2であり、極限域の変態さと天性のカリスマを併せ持ち、更に神滅具まで宿してしまった傑物な変態。神滅具を性癖の力と誤解したまま解析などを組織力で進めてしまった結果、世界各地に地下性都を作り上げるなど、多大な影響を与えている。

 当人の性癖はシスコン。姉もまた同族だったのだが、琉生が精通する前に不慮の死を遂げてしまう。その心残りから性託によって実兄の子を産んだことのあるカズヒが来ることを知り、その真摯な対応から、致命傷を受けた後、神滅具である聖墓を彼女に押し付ける。

 

☆神滅具 現世聖域の墓標(カテドラル・グレイブ)

 神の子が処刑された後に埋葬された聖墓に由来する神滅具。地脈や地殻変動の力を流用し、地形変更や加護持つ空間である聖域を作り出す。

 琉生はこれを用いて遠隔地を変態達の楽園である性都にするなど、戦略的な運用を主体としている。

 

 

 

〇神聖糾弾同盟

 ウルバヌス二世が結成した、教会系のテロ組織。教会を衝動的に離反した者達だけでなく、内通した教会の構成員や過激な信仰心を持つ人間社会の者すら取り込んでいる。

 ……その実態はウルバヌス二世による「教会絡みでテロリストになりかねない者達」をまとめて駆除する為の組織。マキャベッリにおける「使い方の上手い残虐」をされる側から行わせることを目論んでおり、聖書の神の死を悟ったうえで「聖書の神に裁かれて地獄に落ちる」ことを目的と設定している。

 教会でクーデターが発生した時、それに便乗することで更なる誘蛾灯にするべく決起。安全性のある者達を中心として安全を確保しつつ、どう転んでもテロを起こせない状態にするべく行動を行っていた。

 

☆仮面ライダーディバイン

 ダイイングゴートプログライズキーをフォースディバイライザーに装填して変身する、神聖糾弾同盟専用の仮面ライダー。

 DレイダーやDレイダーEを遥かにしのぐ性能を確立。ディバイングリップの出力も数段向上し一対使用する。反面肉体面の負荷は多少なりともあり、また戦闘活動補正プログラムを切っている為、扱うには卓越した戦闘能力が必要不可欠となっている。

 必殺技はディバイングリップの出力を三秒間十二倍にする「ダイイングインフェルノ」及び、十字のオーラを脚部に纏って放つ蹴り技「ダイイングエンピレオ」

★カタログスペック

 パンチ力:14,7t キック力:37,8t 走力:100m1,47秒 ジャンプ力:一跳び25,2m

 

★ダイイングゴートプログライズキー

アビリティ:CROSS

起動音声:Amen.

 仮面ライダーディバイン及びクロスレイダー用に開発されたプログライズキー。ヤギのライダモデルを展開して装甲に変化する。

 レイドライザーなら戦闘活動補正プログラムとディバインアームズを展開し、レイドライザーEではディバインアームズをディバイングリップに変更。フォースディバイライザーなら戦闘活動補正プログラム分のリソースもディバイングリップの強化に流用する。

 ……また使用者の肉体機能を過剰に活性化させる機能があるが、これは薬物の過剰投与に等しい為、短期間はともかく長期間継続的に使用すると寿命が大きく削れる覇に等しい付加をかける代物。これは開発を主導したウルバヌス二世が彼らを死滅させることを目的とし、万一生存しても一線を退くほかないようにする為。

 

★フォースディバイライザー

 フォースライザーを参考にして開発された、仮面ライダーディバイン専用変身デバイス。

 ダイイングゴートプログライズキー専用に徹底調整し、悪魔祓いが使用すれば短期的には影響がないように調整しているユニット。反面長期的な運用では更に悪影響が出るように設計されている。

 

☆Dレイダー

 ダイイングゴートプログライズキーをレイドライザーに装填して実装するレイダー。

 戦闘動作補助システムにより誰が実装しても一定レベルの戦闘が可能であり、専用武装として光力をコーティングしたうえで銃弾と銃剣を放つディバインアームズを使用している。

 基本的に非戦闘職すら戦闘に動員できるようにするレイダーであり、その為着心地を可能な限りよくしつつ飲食用に頭部だけを実装解除することも可能。これにより一部の休憩スペース以外では常時実装させることで、クーデターの難易度を高めている。必殺技はディバインアームズの出力を二秒間高めるDボライド

 

☆DレイダーE

 レイドライザーEを使用するDレイダー。

 戦闘動作補助システムを簡易化させ、ディバインアームズを拳銃サイズにしたDグリップを展開する。必殺技はディバイングリップの性能を二秒間高めるEボライド。

★レイドライザーE

 レイドライザーのマイナーチェンジモデル。Dレイダー専用の変身デバイス。

 

 

 

☆パラディメア

 教会側が独自に研究していた人型人工神器。

 独立具現型を参考に開発しており、搭乗者と登録して疑似人格による従者となった6,8mの機械の巨人であり、また搭乗者に聖なる鎧を具現化させる強化兵器でもある。

 巨人は専用装備として銃身を折りたたむことで光の刃を生成する光の銃、「バタフライ・セイント」で戦闘を行っており、緊急時の過剰運用やインターバルを置くことによる長時間使用のため、光力生成機構を分散して交代させて運用する。この為対光力無効化攻撃などにおいて強い耐性を持ち、後先を考えなければ最上級クラスの光力を発生させることも可能。

 聖なる鎧は所有者の身体能力を全体的に上げつつ、最上級一歩手前レベルの耐久力を装着者に与える。また瞬間的なスラスターや、疑似引力による短時間の壁面移動などを確立している為、市街地戦闘などでは上級悪魔を眷属ごと翻弄可能。

 更に搭乗時においては巨人が聖なる鎧を纏ってある程度の恩恵を獲得する為、単純性能なら登場するのが最適解。しかし独立具現型の機能を持たせることで、屋内戦闘などの応用性を確立している。

 また独自機能として、疑似禁手システムを搭載しており、十数分かかる事前設定で切り替え可能。強力な防御空間「聖域」の発動や、機動力だけなら同格の聖騎士団の創造、頑丈な聖剣の具現化や、悪魔祓いの光の銃レベルの光弾を放つガトリングガンの具現化など、多用途性を誇る。

 

 

●六聖英霊

 亜種聖杯戦争をもってしてウルバヌス二世の勧誘に乗り、信徒達の希望となっている英霊達。

 ……その実態は決戦英霊の為の最良の生贄であり、多くが打倒されることで精神的に追い込まれた同盟員の精神を更に深く傷つける為の存在。

 

◇ウルバヌス二世

『詳細』

 神聖糾弾同盟の盟主である、キャスターのサーヴァント。真名はウルバヌス二世。第一回の十字軍遠征を主導したローマ教皇であり、いうなれば十字軍という概念の生みの親。

 十字軍遠征にばかり目が行きがちで、それらの負の面が認識されやすい現代では強欲に思われがちだが、実質は正反対。信徒の頃から金や権威に癒着や汚染されていたと言っても過言でない時期の出身で、先々代教皇のグレゴリウスが改革を進めていた際の右腕といえる立場。自らが教皇になってからもその継承発展を来ない、バチカンの綱紀粛正に尽力した人物。清浄化の裏側で必要悪があることも認識しており、表では十字軍遠征の主導、裏ではプルガトリオ機関の前身ともいえる「教義上居場所がない者が属する組織」を立ち上げるなど、表裏問わず大きな影響を与えた傑物として教会では畏敬の念を持つ。結果として象徴的にも能力的にも、神聖糾弾同盟を強大化させながら潜伏させる要因となった。

 強い信仰心を持っているが、同時に金や権威の人心にもたらす影響や、信仰心や名誉含めてそれらに振り回されやすい衆愚の心理も理解した一種のマキャベリズムも保有。権威や権力に媚びることなく、しかし信仰を尊ぶ為にそれらを使うことも辞さない人物として成熟。和平成立直後に反感から教会を辞し、しかし心の安寧を求めた者達が参加した亜種聖杯戦争で召喚され、優勝した亜種聖杯を用いて組織の前身といえるネットワークと拡大化用の小規模亜種聖杯戦争を起こした。結果として短期間で戦力拡大と広域化に成功。

 ……そしてその目的は「己を誘蛾灯とした暴発しかねない信徒の一掃」。召喚された短い期間で「和平は禍の団との相乗効果で加速し止めようがない」と察し、それに伴う世界情勢との兼ね合いで聖書の教えに由来するテロが頻発する可能性を考慮。「可能な限りまとめて反動を起こし、一斉に駆除させることで教会の清浄化と今後の悪感情の種を潰す」という目的で行動。ごく一部の腹心を除き組織のメンバーにすら秘し、亜種聖杯を利用した余剰リソースにより、一斉駆除を行う英霊の選定も終了。一度の反乱に愚者をまとめ、凄惨な方法でまとめて屠ることで一時的な教会の縮小化と引き換えに、今後百年以上の安寧を獲得せんと動いている。

『サーヴァントステータス』

【クラス】キャスター

【性別】男

【身長・体重】164cm・60kg

【属性】秩序・中庸

【ステータス】

 筋力D 耐久C 敏捷D 魔力B 幸運B 宝具C+++

【クラス別スキル】

 陣地作成(聖):A

 聖なる陣地を作成することが可能。

 単純な教会や聖堂を超え、大聖堂と称するべき聖なる陣地を作成することが可能。

 

 道具作成(聖):C+

 聖なる力の籠った道具を作成し、既存の物体を更に強化することも可能。

 キャスターが手を加えればただの聖水も上級悪魔を絶叫されるほどの聖別が成される。

【保有スキル】

 教皇権限:A+

 歴代ローマ教皇が程度はともかく基本的に保有する、皇帝特権の亜種スキル。

 主の代行者であるローマ教皇が「認める」ことにより、本来持ちえないスキルや技量を短時間なら自分や信徒が使えるようにするスキル。聖書の教えの都合上神性や他神話関連のスキルは不可能だが、逆に聖書の教えに由来するスキルや技能なら長時間の運用すら可能。このスキルがある種のエンチャントとして働く為、ローマ教皇は基本的にキャスターのクラス適性を保有する。

 

 カリスマ:B+

 集団を統率する才覚。

 世界最大宗教の指導者に選ばれ、多くの改革を成し遂げたウルバヌス二世のカリスマは信徒にとって呪い一歩手前の域に作用し、その悠然たる在り方は異教徒であっても畏怖を感じさせるほど。

 

 グレゴリウスの後継:B+

 世俗の権威による過干渉や、聖職者の腐敗を是正した教皇グレゴリウス七世の右腕であり、それを継承し独自に更なる改革を成し遂げたことに由来する独自スキル。

 カリスマと似て異なるスキルであり、自分ではなく自分の傘下に対して発動。カリスマや黄金律を持った敵対者による心理的影響を削減し、また唯一神の信仰に裏打ちされたスキルの効果を上昇させる。

 

 

【宝具】

 乳と蜜がための十字遠征(クレルモン・バッテジモ)

 対軍宝具 ランクC+++ レンジ:1~99 最大補足:300人

 十字軍遠征の発足させる演説に由来する宝具。対軍規模のエンチャントを与える自軍強化宝具。

 最大補足数の強い信仰心を持つ信徒を、十字軍として宝具化する対軍宝具。この宝具の影響下にある者達は上級悪魔や天使と真っ向から渡り合えるだけの性能を獲得し、また教皇権限によるスキル持続時間が大幅に向上。加えてE+の狂化と自己回復(魔力)を常時会得する為、自身の魔力供給源としての運用や、任意の狂化増幅を戦闘用宝具の真名開放と代用として運用可能。

 

先と身を守護する信徒選別(グレゴリオ・プロチェッソ)

対心宝具 ランクC+++ レンジ:1~80 最大補足:300人

 本来保有していた対罪宝具を、今回の作戦用に亜種聖杯で変質させた特殊宝具。

 本来は教会の綱紀粛正を行ったことに由来する、特定スキルの効果削減や信徒に限定した審問結界の生成を行う宝具。しかし変質化したことで、通常時は一種の魔眼に変貌。信徒の精神性を鎖として視認。真名開放によりそれを物質化させる。

 信仰心を悪徳の大義名分にしている鎖は燃え盛り、信仰心で自らを縛り付けている者ほど重くなる。また信仰心という「理想」と己自身という「実態」の差によって、鎖の外観も変化していく。

 このような宝具に変質させたのは、ウルバヌスが自分の行動指針を「信仰心を取り違えた者達の排除」として行動している為。その為に信徒を粛正する宝具という形はそのままに、道連れにする信徒を選ぶ為の宝具として改ざんした。

【wepon】

 

 

 

 

◇クリストファー・コロンブス

『詳細』

 六聖英霊の一人として召喚されたサーヴァント。その名の通り世界でも高名なコロンブスであり、当人は「夢を叶える機会をくれたが、それを生かしきれなかった」という形で神に対する畏敬の念をしっかりと持っている人物。理想を追い求める為の大きな勝負に出ることをいとわない性質で、理想の為に命を懸ける者達を本心から応援できるある種の好漢。

 だが同時に、当時の異端≠人間の図式がまかり通る時代に聖職者から奴隷の扱いで告発を受けるなど、その精神性はかなり残虐。当人も「思う存分勝利をつかみ取れる狩場を示してくれた」という形で主に信仰心を持っている為始末に負えない。また神器を秘匿する姿勢に関しては、自分がそれにより復権を逃した為否定的。

 基本的に夢追い人には好意的だが、「限られた椅子は奪い合うもの」という価値観なので他者を蹴落とし略奪することに躊躇はない。加えて光狂い級の意志力で至った禁手により、何でもありに近い為非常に驚異的な敵となっている。

『サーヴァントステータス』

【クラス】ライダー

【身長・体重】178cm・82kg

【属性】中立・善

【ステータス】

 筋力C 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具B++

【クラス別スキル】

 騎乗:C

 きちんと調整・調教された騎乗物なら自在に乗りこなすことができる。ライダーとしては低ランクだがこれは保有スキルに主眼が置かれている為。

 

 対魔力:D

 一工程までの魔術を無効化可能。

 

【保有スキル】

 信仰の加護:A

 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。

 加護とは言うが最高存在からの恩恵はない。

 あるのは信心から生まれる自己の精神・肉体の絶対性のみである。

 

 嵐の航海者:B

 船団を操る才覚であり、その性質から船限定の騎乗だけでなくカリスマと軍略のスキルを併せ持つ。

 

 戦闘続行:B+

 諦めが良くも悪くも悪い。

 負傷による能力低下率の軽減・撤退時における生存率の向上・霊核破損時における短時間の活動を可能としている。

【宝具】

 災禍齎す航海船(シックス・サンタマリア)

 対軍宝具 ランクC++

 コロンブス交換とされる大偉業、そしてその裏の悲劇が結晶化した船を具現化する。

 かつて船を要塞の材料にした逸話から形状を変化させることが可能であり、要塞はおろか、巨人にするといった方法も可能。応用でかなり自在な行動も可能であり、錨を鎖鎌のように扱うことも可能。だがその本質はその構成物質にある。

 この宝具は存在そのものが神秘として具現化された梅毒や天然痘で構成されており、真名開放でそれを広範囲散布させることが可能。正規の治療方法で回復させることは十分可能だが、梅毒はともかく天然痘は既に根絶されている為治療・予防の備えは極僅か、それゆえに速攻での対応が困難という悪夢じみた力となっている。

 

 覇光の聖槍(トゥルー・ロンギヌス・イデアバースト)

 対神宝具 ランクA++ レンジ:不定 最大補足:不定

 コロンブスが死の直前に至った、黄昏の聖槍の亜種禁手。到達直後に死んだ為本領を発揮しきれなかった宝具だが、それゆえに誰も本質を知ることがなかった真の前人未到。

 その能力は「覇輝の限定運用」。出力そのものは黄昏の聖槍の通常禁手レベルだが、自らの意志によって方向性を定めることで万能レベルの所業を可能とする。死ぬその直前においてはその無念から世界規模での意識操作を敢行しており、近年に至るまでコロンブスの悪名から目が逸らされているほど。

 能動的に運用すればあらゆる奇跡を行使可能であり、当人がより具体的なイメージを行使できるのならその幅は更に広がる。具体的にはピンポイントの精密な位置指定による指定地点の映像や音声の把握及び記録媒体に対する焼き付けや、範囲内の神器の力を行使するといったもの。

 唯一の欠点はこれにより禁手と覇輝の境界が曖昧になっていることであり、乱用すると偶発的に覇輝そのものが発現してしまうこと。この場合において聖書の神の遺志が考えている内容によっては、致命的な事態を引き起こしかねないところがある。

 

 

 

 

 

◇ハインリヒ・クラマー

『詳細』

 六聖英霊として召喚されたアサシン。異端審問官の一人であり、また当時の暗部組織の一人でもあった人物。

 人が苦しむ姿を見るのが好ましいと思う人物であり、それを合法的にする方法を探し続けた半生の果てに異端審問官とそれを隠れ蓑にした暗部組織に到達。魔女狩りを利用することで「より効率的な拷問術を探り、それにより最小効率で情報を引き出す」為の研究組織としての暗部を立ち上げた人物。

 「主の最大の功績は、悪意を思うがままに振るいながら正しく生きる方法をもたらしたこと」と心の底から信じており、信仰心を盾に悪逆非道を行うタイプであり、当時の督戦系統の暗部部隊が暗殺しているが、「邪悪でありながら正義を成せる道を否定するなど主の否定」とすら憤っている。

『サーヴァントステータス』

【クラス】アサシン

【性別】男

【身長・体重】168cm・58kg

【属性】秩序・中庸

【ステータス】

 筋力D 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運C 宝具B++

【クラス別スキル】

 気配遮断:D

 サーヴァントとしての気配を消す。

 アサシンとしては低ランクだが、彼の本質はアサシンというよりはキャスターであることから、安全確保には十分すぎるスキルとなっている。

【保有スキル】

 信仰の加護:A

 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。

 加護とは言うが最高存在からの恩恵はない。

 あるのは信心から生まれる自己の精神・肉体の絶対性のみである。

 

 異端研究:B+

 異端審問を滞りなく行う為に異端を知る、その毒を飲むことで毒を制するあり方に由来するスキル。

 当代の知識に則る形で異端とされる知識を多種多様に習得し研鑽しており、それに由来する宝具を目にした場合高確率で真名を看破可能。また異端とされる未知の技術を習得するときに高いボーナスを獲得する。

 

【宝具】

 著書・魔女に与える鉄槌(マレウス・マルフィカム)

 対魔導宝具 ランクC++ レンジ:1~50 最大補足:20人

 自身が執筆した魔女に与える鉄槌を「作成」する、宝具作成宝具。

 作成された宝具は対魔道宝具として機能し、魔法や魔術に関する力を防ぎ、もしくはカウンターの呪詛を与えることが可能。更に異端審問用の拷問器具を呼び出すこともでき、それを使い魔のように操作することも可能。更に異端審問用の法術を使うこともできる。

 当然だがアサシンは製作者ゆえに扱い方を熟知しており、またある程度の仕立て直しを行うことも可能。加えて書はすべて宝具なので壊れた幻想も行えることから、本型の爆弾としても使える恐ろしい性能を発揮する。

 ……ちなみにランクのC++はあくまで執筆作成を含めたもの。単体ではC+ランク止まりだが、大量投入で補完することができる。

 

 

 紫炎による正義の断罪(インシネレート・ジャッジメント)

 対悪宝具 ランクA++ レンジ:1~99 最大補足:666個

 アサシンであるハインリヒ・クラマーが至った聖十字架の亜種禁手。

 ハインリヒは紫炎を放つ十字架を具現化する形で聖十字架を扱うが、この亜種禁手は紫炎による断罪加護を与える一種のエンチャントスキルとして機能する。

 紫炎のエンチャントは対悪宝具として機能し単純な追加ダメージだけではなく頑丈さも向上。また道具の使用者にAランクの自己回復(魔力)とCランクの魔力放出すら与える。アサシンは著書・魔女に与える鉄槌と併用することで拷問器具や審問魔術により更なる攻撃を可能とする。

 

 

 

 

 

◇ゴドフロワ・ド・ブイヨン

『詳細』

 六聖英霊最強戦力。戦力的カリスマとして行動している戦力。

 ウルバヌスとも縁深い英霊だが、ウルバヌスは真相を明かすことの意義を感じない程度の、性能だけの評価といえる。

『サーヴァントステータス』

【クラス】セイバー

【性別】男

【身長・体重】173cm・74kg

【属性】秩序・善

【ステータス】

 筋力B 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具B+

【クラス別スキル】

 対魔力:A-

 Aランクまでの魔術を完全に無効化可能だが、教会に由来する魔術扱いの異能に関しては無効化不可能。

 

 騎乗:B

 魔獣・聖獣ランク未満の騎乗物を乗りこなすスキル。

 

【保有スキル】

 信仰の加護:A+++

 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。

 加護とは言うが最高存在からの恩恵はない。

 あるのは信心から生まれる自己の精神・肉体の絶対性のみである。

 ……高すぎると、人格に異変をきたす。

 

 カリスマ:C+

 集団を統率する才覚。

 国家の長としては一歩劣るが、聖書の教えを強く信仰する者、特に戦闘職に対しては大国の王レベルで効果を発揮する。

 

 守護騎士:B+

 他者を守る時、一時的に防御力を向上させる。また防衛戦に限定して攻撃力を向上させることができる。

 聖墓守護者としての在り方に由来するスキルだが、聖地奪還を信仰の防衛と拡大解釈していることから独自に攻撃面でも補正を獲得した。

【宝具】

 神聖なり十字軍団(クロスブレイド・クルセイダーズ)

 宝具 ランクC+ レンジ:1~50 最大補足:50人

 聖剣創造の亜種禁手が宝具となったもの。

 能力はセイバー自身の技術を持ち、聖剣だけでなく盾も持った騎士団を創造すること。聖なる盾は様々な属性を持つだけでなく、多層構造にすることで能力を複雑化し、更に創造系神器の要領で高速修復される為、高い防御力を獲得している。

 

 降臨の(アドヴォカトゥス)聖墓守護者(・サンクティ・セプルクリ)

 対陣宝具 ランクB++ レンジ:1~99 最大補足:一都市規模

 セイバーの在り方そのもの、王であることを誇示し、聖墓の守護者として生きてきたことを示す宝具。

 召喚後に指定した地域に捧げることでその地域を聖墓とし、聖墓内及び聖墓の防衛に限り狂化Bクラスのステータス上昇・Bランク相当の勇猛・直感・気配察知・自己回復(魔力)を獲得する。レンジは聖墓からどれだけ離れられるかを示しており、最大補足の範囲もあって通常の聖杯戦争なら何ら問題のない活動範囲を誇る。また性質上その地点が「聖墓」となる為、知名度補正も大幅に強化されるという追加作用が存在する。

 ……なお、この宝具は発動前の自身の知名度補正で更なる強化が可能。具体的にはバチカンやエルサレムなどの知名度補正を最大レベルで発揮できる環境なら、Bランクの気配察知と魔力放出を獲得する。

 

 聖旗・聖地礼賛(フラッグズ・エルサーレム)

 宝具 ランクA レンジ:1~99 最大補足:信徒全員

 世界三大聖旗と称される、十字軍の旗。

 突き立てた地点を基点として周囲に強大な加護を与える宝具。魔力は聖書の教えに信仰心を持つ者達から極々微弱ずつ供給される為事実上無尽蔵だが、最初の発動には莫大な魔力消費が発生する為、乱発は困難。

 本質的においては守りの加護であり、物理・術式・概念といったあらゆるものから守る加護を与えるだけでなく、応用することである程度の気象操作と分子結合により、食性の植物を大量に生育させることで籠城戦すら可能とする。

 

 

 

 

 

 

聖処女(ラ・ピュセル)ジャンヌ

『詳細』

 聖女ジャンヌ・ダルクに対する強い信仰心そのものが形になった、「信徒の考える理想のジャンヌ・ダルク」を形とするサーヴァント。召喚した者達がジャンヌ・ダルクをモチーフにしたアニメ作品を試みており、結果としてキテレツな性格になっている。

『サーヴァントステータス』

【クラス】アーチャー

【性別】164cm:52kg

【身長・体重】

【属性】秩序・善

【ステータス】

 筋力B 耐久B 敏捷B 魔力B 幸運B 宝具C++

【クラス別スキル】

 対魔力:B

 二小節までの魔術を無効化する。

 

 単独行動:C

 マスターなしでも一日までなら問題なく活動可能。

【保有スキル】

 オルレアンの聖女:B

 星の開拓者と似て異なるスキルにして、無辜の怪物によく似たスキル。

 ジャンヌ・ダルクという「聖女」に対する強い憧憬とイメージを一身に受け止めた偶像こそがクラス「アーチャー」としてのジャンヌ・ダルクであり、現界した彼女は「聖女とはこうあるべき」という「理想」の具現として振る舞う。

 その裏にどれだけの血なまぐさい現実があろうと、隠すほかない悍ましい真実があろうと、彼女にとっては関係ない。人々が持つ理想の具現化として、聖女はただ振る舞うのみ。

 

 聖女の雄姿:B

 聖女ジャンヌの戦闘能力の根幹となるスキル。

 低ランクの直感・勇猛・魔力放出(聖)・矢避けの加護の複合スキルであり、これにより聖女ジャンヌは高い戦闘能力を獲得している。

 

【宝具】

 聖女に続く進軍の象徴(イドール・ラ=ピュセル)

 宝具 ランクE++++ レンジ:1~40 最大補足:200人

 聖女ジャンヌのオルレアンの聖女スキルと限りなく近い攻撃系宝具。

 ジャンヌ・ダルクに対する強い信仰心とフランスに勝利をもたらした願いを結晶化させた攻防の現象を具現化する宝具。アーチャーとして召喚された聖女ジャンヌは、大量のクロスボウを具現化した攻撃に転用。祈りの力で屋の生成と再装填をおこなう200本のクロスボウを、時に手持ち武器として使用し時に同時召喚と操作でオールレンジ攻撃や一斉射撃を行う。

 またこのクロスボウから放たれる矢は聖女ジャンヌの来歴に由来する伝承から「対異端」「対侵略」の特性を保有。それらに由来する性質や状況で攻撃力が大幅に向上し、それらが高ければ高いほど攻撃力が増大化。最悪の場合は一発一発が準神滅具レベルの攻撃力を発揮するようになる。

 

 

 聖旗・解放賛歌(フラッグズ・ラ=ピュセル)

 宝具 ランクA レンジ:1~80 最大補足:300人

 世界三大聖旗と称される、ジャンヌ・ダルクが掲げた旗。

 旗を掲げて真名を解放することで、聖女ジャンヌ・ダルクへ憧憬と信仰を持つ者達から力をくみ上げ、レンジ内の敵に対して自動的に断罪の極光を叩き付ける攻撃に特化した宝具。また先端部分はメイスとして使用可能だが、これはメイスが僧兵の武器として使用されやすい時代柄もあっての象徴としてのブースト。

 性質上真名開放にかかる魔力消費は低く、敵味方を自動識別するため使い勝手がかなりいい宝具。ただし発動に若干の溜めがかかる為、味方の援護や奇襲が必須となる。

 

 

 

 

 

◇天草四郎時貞

『詳細』

 六聖英霊の一角であり、唯一ウルバヌスから真実を教えられて行動している腹心。

 事情を把握しているがゆえに積極的に行動しており、側近として活動していた。

『サーヴァントステータス』

【クラス】ランサー

【属性】秩序・善

【性別】男

【身長・体重】167cm・64kg

【ステータス】

 筋力C 耐久C+ 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具A+

【クラス別スキル】

 対魔力:B

 二小節までの魔術を無効化する。

【保有スキル】

 信仰の加護:A

 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。

 加護とは言うが最高存在からの恩恵はない。

 あるのは信心から生まれる自己の精神・肉体の絶対性のみである。

 

 殉教者の魂:C

 精神面への干渉を無効化する精神防御。

 

 四郎法度書の盟約:B-

 自身が関与する形で発布した文書に由来するスキル。

 皇帝特権の下位互換と言え、天草・島原の乱の参加者が持っている技能やスキルを一時的に行使できる。反面この盟約を利用した協力によるものであり、英霊の域に達していない者からかつ賛同を得られた場合にしか獲得できない為、万能性は大きく劣っている。

【宝具】

 現世の聖人(セフィロト・ミラクル)

 対人宝具 ランクA++

 幽世の聖杯の亜種禁手。聖杯の力を常時受ける形で肉体そのものを主の代行者といえる状態に変性。各勢力における下位の神レベルの奇跡を行使可能とする亜種禁手。

 精神に悪影響のない形での傷病の治療に始まり、海の上を渡るといった現象や限定的な天候操作も可能。そのポテンシャルは全身鎧型禁手の神滅具とも渡り合える領域。反面奇跡の行使に特化している為フィジカル面での超越性は薄く、総合力では最上級悪魔の上位クラスといったところに収まっている。

 

 聖旗・島原血盟(フラッグズ・シマバラブラッド)

 宝具 ランクA

 世界三大聖旗と称される、島原の乱における陣中旗。それを基点とすることで発動する宝具。

 世界三大聖旗としては本質的に負け戦の旗であるこの宝具は、無念の死を遂げた者達の残留思念をくみ上げ束ねることで、周囲の土地を燃え盛り血煙が上がる曇天の空という固有結界を形成。敵対者に高密度の呪詛を与えて大きく弱体化させる。

 性質上信徒以外の念も集まることから、味方であるなら異端であっても安全。逆に信徒や天使であっても、敵なら影響を受けるという厄介な万能性を持つ。

 また穂先に十文字槍が組み込まれているが、これは聖書の教えにおける十字架の価値を知った武士が譲ってくれたもの。ランサー自身は決してそこまで技量を持っているわけではないが、感銘を受けて組み込んでいる。

 

 

●全霊信徒

 信徒側のメンバーから選ばれた筆頭戦力。フォースデイバイライザーを用いて仮面ライダーディバインに変身する戦力。

 その実態は「能力が高くて精神が問題な危険人物」とみなされた者達であり、フォースディバイライザーにより更なる悪影響を与えることで確実に将来的な無力化を図っている。

 

西堂黒須(せいどう くろす)

 仮面ライダーディバインに変身する全霊信徒の一人であり、聖都守護連隊のメンバー。作戦時においては対禍の団の警戒部隊を担当し、モデルバレット達にカウンターじみた強襲を仕掛ける。

 かなりガチガチの原理主義信徒であり、「人類すべての国家が国教として聖書の教えを定める」という願いを公言していることで有名。信仰こそが人間の根幹であるという認識であり、アルカイダなどのイスラム原理主義テロリストを「当人なりの信仰に全霊をとしている」として好敵手の類と考えているなど、割と危険人物。

 

 

◇オウル・ランドゥール

 仮面ライダーディバインに変身する全霊信徒の一人であり、天然物の聖剣使い。

 デュランダルの使い手候補だったがゼノヴィアの資質が高いこともあって惜しくも選ばれず、その後はエクスカリバーとの相性が悪かったこともあって、部隊規模での悪魔祓いとして活動。元々鎖国をしてまで聖書の教えを拒絶したり、八百万の神々の概念が受け付けないこともあって日本嫌いであり、ゼノヴィアが日本で転生悪魔になったこともあって、ヘイトの域にまで到達している。ちなみにかなり宗教的タカ派であり、コンキスタドールなどの宗教的侵略を「唯一たる神の意向を偽神を奉ずる者達に知らしめる、偉大なる英雄譚」として誇っている原理主義じみた思想もまた、選定から外れた理由。

 神聖糾弾同盟の一員となった際、デュランダルⅡのプロトタイプを受領し、ストラーダの監視役に任命。その後は詰問に向かったテオドロの護衛を行いつつ戦闘を行っている。

 

 

◇マルティナ

 仮面ライダーディバインに変身する全霊信徒の一人であり、人工聖剣使いの一人である十九歳の少女。

 元々プロテスタントのエクスカリバーの使い手候補であり、欠員時の補欠として人工聖剣使いとなっていた。しかしエクスカリバーを悪魔に預けることを良しとした教会に我慢ができず離反し、その後神聖糾弾同盟に所属している。

 神聖糾弾同盟においては、透明を中核とするヘキサカリバーを運用。

 

 

◇グレゴール

 仮面ライダーディバインに変身する全霊信徒の一人であり、正教会が保有する人工聖剣使いでもある男性。

 信徒として極めてタカ派であり、核縮の動きを知った直後に政府に「バチカンの力として寄進すべき」と要望したことがある。エクスカリバーの使い手候補として人工神器使いになるも、その性格から暴走を懸念されて補欠にとどめられた男。

純粋な剣士としての力量ならば、悪魔祓い全体でも非常に有数。クリスタリディやストラーダと三本先取の模擬戦をして、四分の一ほど二本取れるレベル。その実力から主力を担い、夢幻を中核とするヘキサカリバーを使用する。

 

 

●決戦英霊

 ウルバヌスの消滅をトリガーとし、それまでに滅びた六聖英霊や戦士達の魂を生贄に召喚される、最後の処分機構。

 バーサーカーとして召喚したうえでバイアスを掛けることで、妨害を受けない限りは神聖糾弾同盟の残党を滅ぼすだけで終わる予定だったが、モデルバレット達が召喚機構を見つけて改ざんしたことで、多大な暴走を開始。その性質もあって最悪の存在として猛威を振るう。

 

◇パラシュラーマ

『詳細』

 決戦英霊として召喚された英霊。インド神話において王族・戦士階級であるクシャトリアを滅ぼしたとされる、ヴィシュヌ神の化身。後に神官階級であるバラモンの時代を作り上げたきっかけでもあり、そういった性質を皮肉の権化として選定されている。

 ただでさえ「クシャトリアを滅ぼす」ことだけに割かれるバーサーカーとして召喚され、そこに改ざんが加えられている為意思疎通は不可能に近い。反面そこに特化した狂化である為、あえて力を抑えて敵をおびき寄せたり、戦闘においてフェイントを入れたり本命の攻撃に繋げる為の連撃を入れるなど、戦術的判断力を持ち合わせている為非常に危険。無尽蔵レベルの魔力を与えられていることやバーサーカーゆえに対クシャトリアスキルもあり、全盛期の二天龍すら滅ぼしうる圧倒的攻撃の連発と対戦士におけるブーストがかみ合い、この地の対戦戦士戦に限定すれば主神・天龍・超越者すら一枚超える。

『サーヴァントステータス』

【クラス】バーサーカー

【性別】

【身長・体重】

【属性】

【ステータス】

 筋力A 耐久A 敏捷A 魔力A 幸運B 宝具A+

【クラス別スキル】

 狂化:EX

 バーサーカーでありながら言語を解し知性をもって活動することが可能。これにより心眼(真)スキルを最大限に発揮することができる。

 反面バーサーカーは召喚されると共に「全ての戦士の抹殺」を前提として活動し、その為の行動と思考しか考えない。そういう意味ではバーサーカーとして典型的なタイプともいえる。

 

【保有スキル】

 神性:A

 ヴィシュヌ神の化身故、破格の神霊適性を持つ。

 

 心眼(真):B+

 修行・鍛錬によって培った洞察力。

 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。

 

 無窮の武練:A++

 一つの時代において無双を誇った武芸の技術。

 いかなる状態においても戦闘技術が劣化しない。

 

 対クシャトリア:B+

 クシャトリアの概念が成立する存在―すなわち戦闘者―に対して有利に立ち回るスキル。

 敵対することをバーサーカーが決定した戦士や、バーサーカーに敵対することを決定した戦士との戦闘に対して自動発動。Bランクスキル相当の威圧の精神干渉と直感による見切りと勇猛に近い攻撃力向上が加わる。

 これらの効果は対抗スキルを持っていても完全に消すことはできず、必然的にあらゆる戦士達はバーサーカーに殺戮される。突破できる者がいるとするならば、それは心技体においてバーサーカーを超える戦士のみ。必然的に困難極まりないが、バーサーカーとして狂化の影響を受けている為、心においてのみは比較的攻略がたやすくなっている。

 

 単独行動:EX

 本来はマスターからの魔力供給や存在そのものを必要としない現界を可能とするスキル。

 だが今回のパラシュラーマは特殊な召喚形式により、「バチカンに集う教会の戦士を皆殺しにするまで、必要な魔力が無尽蔵に供給される」スキルとして与えられている。

 

【宝具】

 戦士よ、死に絶えろ(ハラ・パラシュ)

 対人宝具 ランクB++ レンジ:1~2 最大補足:一人

 アスラを打倒した褒美、もしくは三日三晩の戦いの報酬としてシヴァ神から貰った神斧。

 破壊神としてのシヴァの性質を込められた斧であり、特殊な能力こそないが絶大極まりない破壊のオーラを纏っている。

 その攻撃力は聖剣デュランダルや魔帝剣グラムと並び立つほどだが、一種の聖遺物であるデュランダルや、龍殺しの魔剣であるグラムと比した場合、ただ破壊の権能を具現化する為一歩劣っている。

 

 神々よ、絶技を見よ(ブラフマーストラ)

 対軍宝具 ランクA レンジ:1~99 最大補足:20人

 幾人もの英雄に渡ったとされる、ブラフマーストラ概念の原点ともいえる宝具。ブラフマーの加護が宿った矢などの武器や、もしくは技として伝えられており、その結果として両方が混ざり合う形で宝具と化した。

 能力は絶大な発射速度と射程距離と命中精度の矢というシンプルなものだが、その破壊力は全力で放てばいわゆる神の杖に匹敵。約20kmの最大射程もあり、真っ向な打ち合いで真っ向な戦士が打倒することは不可能。反面アーチャーではない為千里眼スキルを持ち込めておらず、実際には有効射程はそこまでではない。

 最大の脅威は連射速度であり、一秒のインターバルで一秒に五回放つことも可能。加えて今回のパラシュラーマは魔力供給が事実上の無限であり、必要と在らば半永久的にこの発射のインターバルを行うことができる。

 

 

〇その他小規模勢力

 

 ●愚者殲滅協会

 プロローグに登場したテロ組織。語る機会が今後なさそうなのでここで詳細を追記。

 日本に存在する秘密結社。本来はグループ化してなかったのだが、精神感応系の星辰奏者が参加したことで一気に規模が拡大化している。

 ホームレス狩りなどを肯定するどころか「屑は殲滅すべし」をモットーとしており、その為に各政党に人員を潜り込ませ、警察組織にもシンパが存在。しかし急激発展ゆえにあらもあり、警察側が膿を出している時に引っかかることになる。

 

☆星辰光 醜悪焼却の掃討任務(メギドフレイム・ダストシューター)

基準値:D

発動値:C

収束性:B

拡散性:E

操縦性:D

付属性:B

維持性:C

干渉性:E

 愚者殲滅協会の星辰奏者が保有していた星辰光。炎拳具現能力。左腕に灼熱を纏うというシンプルな星辰光。

 

 収束性と付属性に長けていることからも、接近戦闘に特化した星辰光。その性質上自滅の危険性が低く、かつ攻撃力はコンクリートを熱で溶かす程という高さを誇る。

 

 

 ●贋作抹消連盟

 第二章である魔性変革編に登場したテロ組織。他種族からの転生悪魔を嫌っている純血悪魔の下級や中級が主体となっているが、時に上級にまで昇格した眷属悪魔も所属している。

 和平によってさらなる発展がもたらされそうになったこともあって大規模テロを起こすが、その主力である星辰奏者が打倒されたことで失敗する。

 

◇ザルチェル

 贋作抹消連盟に属する星辰奏者。

 上級悪魔の眷属で自身も上級に昇格しているが、自分の友人たちより他種族を選んだことで主を恨んでおり、作戦結構前に主の家族を人質に取って、ドラゴンアップルの生育地を焼き払うための準備を行ったうえで、作戦を決行する。

『星辰光』

贋物滅す紅蓮地獄(ヘル=コード・コキュートス)

基準値:D

発動値:C

収束性:C

拡散性:B

操縦性:B

付属性:C

維持性:B

干渉性:E

 ザルチェルの星辰光。極寒空間生成能力。極低温のフィールドを瞬時に生成する星辰光。

 南極点に匹敵する極低温のフィールドを作り上げる星辰光。拡散性・付属性・維持性の三つが高いことから、集団戦において高い効果を発揮する。

 その性質上、発動前の空間の気温が高ければ高いほど効果を発揮。また水分が豊富なら豊富なほど、発動時に結晶化させることで状況をさらに悪化させることが可能。

 

◇タルウィル

 贋作抹消連盟に属する星辰奏者。

 ザルチェルの古くからの友人だが、彼以外を他種族から選ばれたことで転生悪魔になれなかったこともあり、他種族に対する敵愾心は強い。

『星辰光』

邪龍殺しの焦熱地獄(ヘル=コード・インフェルノ)

基準値:C

発動値:B

収束性:D

拡散性:D

操縦性:D

付属性:B

維持性:B

干渉性:C

 タルウィルが使用する星辰光。焼夷炎弾投射能力。高温の炎の砲弾を生成し、それを射出する星辰光。

 付属性と維持性が高いことから、着弾した炎はそのまま継続して延焼を続けることが特徴。単純な殺傷性以上にこの継続ダメージ及び延焼による長時間かつ広範囲の被害が脅威となる。また干渉性を利用することで延焼する方向性を干渉可能。

 

*1
筆頭はもちろん我らが兵藤一誠。

*2
男女の性的特徴を併せ持っている人物。いうなればリアル〇たなり


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