好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
イッセーSide
なんか分からないけど隙が見えたぜぇええええええええ!
俺は反撃のチャンスを見て、一気に突撃する。
多分だけのこの能力、無理やりにでも解除できないなら時間をかけるとそのまま敗けるタイプだ。短期決戦以外の選択肢がねえ。
だったらやるしかないよな。
大丈夫、隙を作れる方法は思いついてる。もう作戦会議も終わってる。
だから、此処で勝つ!
「行くぜぇえええええええ!!」
「なめんじゃないわよ、糞餓鬼ぃ!」
俺は洋服崩壊狙いで接近するけど、黒歌の奴はギリギリで回避しながらこっちに攻撃を叩き込んできやがる。
新技はもう一つあるけど、いきなりぶっつけでやれる隙は無い。
完璧に今の黒歌の方が俺より早い。これじゃあ最終的に削り切られる。
「だけど……なぁっ!」
俺は吠えて、全力で殴り掛かる。
それを勢いよく避けながら、黒歌は何度もこっちに攻撃を叩き込んでくる。
勝てると確信したのか、黒歌の表情はこっちを笑ってきてる。
な、なんかマジでムカつく。
「これで終りねクソガキ! 所詮あんたはヴァーリより弱いってことがね!」
「んなこたぁ分かってるんだよ! それでも、何時か必ず超えてやる!」
ああ、今勝てないことは分かってるさ。
それでも、俺は部長の最強の
何時か必ず超えて見せる。ついでに自力で一発かまして倒してやる。
「今の私にも勝てないくせにぃ? どうするっていうのかにゃん?」
黒歌はそう言って馬鹿にしてくるけど、出来てるんだよ。
「………囮とかな!」
その時、一気に俺達に突っ込んでくる赤い鎧が一人。
「隙ありです!!!」
踏み込んでくる彼女が持ってるのは一本の包丁。それも、赤龍帝の力で洒落にならないぐらい強化されてる上、サーヴァントの持ち物だからそれなりに神秘もある特別な逸品だ。
仙術でちょっとだけ早く気付いたみたいだけど、ここまで徹底的に倍加で強化してるなら、反応も追いつかない。
何より、俺もさせねえよ。
俺は渾身の力で黒歌を足止めしながら、全力で叫ぶ。
「行っけぇええええええ! シャルロットぉおおおおおおおお!!!」
シャルロットの禁手は俺の持つ
今回至ったのは、
能力は赤龍帝の力を分け合う形で、相方にも鎧を身に纏わせる事。
分けるから能力は劣るけど、二人のコンビネーションやこういった連携ができるってのがいい。
だから俺は、黒歌がヴァーリ達の方に気を取られた瞬間にこっちに至って仕掛けたんだ。
その不意打ちに、黒歌は調子に乗っていたからか間違いなく反応が遅れた。
包丁が黒歌の脇腹を切り裂いて鮮血がほとばしる。
決定打にはならなかったけど、黒歌の攻撃から制裁が欠けた。
俺達は素早く回避すると、一気に畳みかける為に攻撃を叩き込む。
「この女……動きが早い!」
「練習の成果はきちんと出します! イッセー!」
「ああ、ここで―」
「危ない伏せて!」
仕掛けようとしたその時、リュシオンさんの声が飛んできて、俺は咄嗟にシャルロットを庇いながら伏せた。
その頭上を、魔法攻撃が飛んで行ってから更に誰かが飛び越える。
あ、ヴァーリが乗っかってる!
あと運んでるのは三角帽子を被った、可愛らしい魔女っ娘だった。金髪だけどアーサーとちょっと似てるような気もしないでもないかな?
「黒歌さん! そろそろ撤退です!」
「ルフェイ!? 分かったにゃん!」
あ、そのまま全力で逃げに回ってきやがった!?
「……なるほど、そろそろ潮時のようですね。しかもヴァーリを倒すとは興味深い」
「今度は俺っちもあいつと戦いたいねぃ。じゃ、帰るとすっか」
アーサーと美猴もすぐに反応して一気に集まった。
アーサーはそのままコールブランドを振うと、後ろの空間が綺麗に裂ける。更にその向こう側からなんか妙な空間が見えてきた。
な、なんだアレ!?
「……まさか、次元の狭間かい?」
知ってるのか、木場!
……って、よく見れば俺も見覚えある。列車で冥界に行ってる最中に見えた景色にそっくりだ。
「あのコールブランドとかいう剣って何ができるんだ? 何したんだ?」
俺が首を傾げたら、ゼノヴィアがデュランダルを構えながら目を細める。
アーサーは無傷だけど、木場もゼノヴィアも結構かすり傷や服が切れてたりするところが多い。
あいつもあいつでスペシャルって訳か。厄介だな、おい。
「確か空間を断ち切ることが可能な剣だったはずだ。おそらくこの世界を切って、次元の狭間への入り口を作り出したんだろうね」
マジか。すっげえなおい。
俺がドン引きしてると、部長達も駆けつけてきてくれた。
こっちも結構ボロボロだ。美猴もそんだけできるってことかよ。
くっそぉ。なんか全体的にこっちが負け越しじゃねえか。ちょっと悔しい。
俺がなんか苛っていると、リュシオンさんがすぐに駆けつけてきてくれて、俺達の前に立ってきた。
なんか服の袖が切り落とされて、血っぽいのが袖口についてるけど、手そのものは綺麗なんだよなぁ。何が起きたんだろう?
「大丈夫かい、後ろに下がってるんだ」
リュシオンさんは真剣に美猴達を睨んでるけど、美猴達はめっちゃ軽い調子でひらひらと手を振ってやがる。
「安心しろよぃ、俺らはもう帰るからなっと」
「ええ。中々見どころのある者達だと確信できましたので、こちらは満足しました。旧魔王派の者達も撤退体勢に入っているので失礼します」
「白音ぇ、また会いましょうねぇ~」
ちょ、調子狂うなホント。
なんかこっちがちょっと引いてると、美猴達はそのまま次元の狭間に入っていった。
っていうか、襲撃が終わったって言ってたけど大丈夫なんだろうか?
九成達がいるから大丈夫だと思うけど、禍の団だって強い連中を何人も連れてきてるだろうしなぁ。
と、とりあえず急いで戻った方が……いいのか?
Other Side
カズヒは冷静に考えて、そろそろ敵が引いていることを察していた。
どうやらマルガレーテが乱入してサーゼクスを殺し損ねたことで、形勢が傾いたと判断して撤退準備に入っていたらしい。
見れば四大魔王達には貴族達が援護に入っており、それにより状況も持ち直していた。
「殺せなかったのは忌々しいですが、まあ溜飲は下がりましたね」
「全くだ。今日のところはこの辺りで済ましておくか」
既にカテレアとクルゼレイは気持ちを切り替えており、撤退指揮に移っている。
シャルバもマルガレーテと未だ戦闘をしているが、少しずつ撤退できる体制に移っていた。この調子ならすぐに離脱するだろう。
ハヤテが操るサリュートⅠも、60機中30機近くが撃破されている。残りの30機もサーゼクスとの戦闘ではなく、敵全体に対する遅滞戦術に移行している。
既に引くことを前提としている戦いにおいて、サツは面倒くさそうにこちらをちらりと見ていた。
このまま引いてくれるならそれでいいのだが、帰る前にもう一押しと考える可能性がある。そうなると、大きないちげきで吹き飛ばされることも考えないといけない。
故にカズヒは、サツに対して警戒しながら構え―
「動きが鈍った! 隙ありですのよ!」
「「あ、ちょっと待った!?」」
―そういうことを考えてないヒマリの突撃に、ヒツギと共に思わず声を上げる。
即座に絶大な魔力を込めて切りかかるヒマリの一撃に対し、サツは思いっきり伏せることで回避。
更に不味いことに、彼はその瞬間にベルトを操作してゼツメライズキーを開閉させていた。
『ゼツメツインフェルノ』
その音声と共に、装甲の各部からクローが展開される。
それを見て、カズヒは瞬時に悟った。
あ、あれはショットライザーのブラストとかブラストフィーバーとかそういったのだ。
「まずい……っ」
「ちょ、ヒマリ!?」
カズヒもヒツギも駆け出すが、そもそも移動速度では仮面ライダー殺の方が早い。
更に決め技であるがゆえに強化されているのか、ヒマリが着地するより早く突撃を敢行する。
「こんにゃろですわ!」
『FREE』
ベルトから即座にショットライザーを引き抜いたヒマリも必殺技で対応するが、おそらく押し負ける。
それは単純な性能差によるものだ。それだけの性能があることを、カズヒは既に理解している。
まずいまずいまずいまずいまずい。
このままでは、殺される。
「駄目……と…ねぇっ!?」
その時、自分は何を言ったのか分からなかった。
何故それに狼狽したのか、何故ヒツギもぎょっとして自分に振り返ったのかも分からず―
「終わりだぜぇ!」
「そうはいかないかな?」
『スキルヴィングディストラクション』
「ほぇ?」
『リベレイティングブラスト』
その瞬間、ヒマリの射撃を後ろから追撃するように放たれたドロップキックが、サツの斬撃を押し返した。
その一撃で距離を開けられたサツに、我に返ったカズヒとヒツギの攻撃が叩き付けられる。
咄嗟に両手のクローで受けたが、これで今度は弾き飛ばされ、受け身を取り損ねて地面に叩き付けられた。
それを警戒しつつ、カズヒは咄嗟の援護をしてきた存在を見る。
どこか神々しいアーマーに包まれた、片側が装甲に包まれて隻眼となっている複眼型の頭部を持つ、全く未知の仮面ライダー。
その仮面ライダーが、ヒマリを庇う様に前に立っている。
「大丈夫かな? うん、間に合ってよかったよかった」
「た、助かりましたの! どちら様ですの?」
即答で首を傾げるヒマリに苦笑した雰囲気を向けながら、その女性の声を放つ仮面ライダーは、構えつつ答えを告げる。
「仮面ライダーグリームニルこと、リヴァ・ヒルドールヴ。
「そりゃどうも。……意趣返ししたいが今はまずいな」
『その通りだ。そろそろ引け、こちらも遅滞戦術に限界が近い』
ハヤテにたしなめられながら、ぼやきつつサツは撤退する。
それを警戒して見送りながら、カズヒは内心で苦笑しそうだった。
グリームニル。それはオーディンの別称であり、意味は仮面を被る者。
仮面ライダーの名称として、これほどの物はない名称だと、苦笑するほかなかった。
和地Side
ぶっ放したが、どうも躱されたみたいだなこれは。
俺は障壁を作って着地すると、軽く息を吐いた。
残心は消していないが、峠は越した感じだろう。
敵のサリュートっぽいのは既に撤退を始めていて、どうやら本気で戦闘は終了する感じらしい。
これならまあ、あとは警戒してれば何とかなるとは思いたいが。油断はしない方がいいわけだがな。
「……インガ姉ちゃん、まだやれるか?」
「大丈夫。それより、知り合いなの?」
そっから見られてたのか。
俺は首を横に振りながら、上を見上げる。
攻撃を凌いで翼を広げて滞空するベルナと、それをカバーするように近くの瓦礫に着地しているアーネ。
「大丈夫? あまり意味もなく無理しちゃだめよ?」
「分かってるよ姉貴。あたしは大丈夫だから」
一見すると、確かにそれは姉妹の絆があるように見える。実際、最低でもアーネはあると思っているんだろうさ。
だけど、その実態は違うと俺は確信している。
アーネのベルナを見る目は間違いなくザイアの連中のそれだ。愛情と言っても相手を尊重しているわけでもなければ、執着している訳でもない。
それは、しいて言うなら愛玩だ。
だからこそ、俺はベルナを見据えてはっきりという。
これだけ入っておかないといけない。それは、俺が俺である為に必要なことだと断言できる。
「……迷ってるなら縁を切っとけ。そのままだと後悔するぞ」
「ご親切にどうも。……今更だよ」
真っ直ぐに、俺と目を合わせてベルナはそう答えた。
「憶えとけ。世の中には……これが恵まれてるとしか思えない奴だっているってことをな」
その言葉と共に、霧が辺りを包み込む。
ベルナの能力か? だとすると、吸い込んだらまずいか?
俺が息を止めることを考えていると、インガ姉ちゃんが俺と霧の間に割って入る。
「危ない……な!」
その瞬間、突風が巻き起こって霧を吹き飛ばす。
―――ガルアルエル姉妹はいないな。どうやら、もう逃げたらしい。
……しっかし、何て言うか入れ込んじまってるな。
ああいう目をした奴を見るのは久しぶりだからか、どうしてもちょっと気になってしまった。もうちょっと気を付けた方がいいと思うんだけど……性分だな。
俺はそうちょっと反省しながら、翼を広げて息を整えているインガ姉ちゃんをちらりと見る。
後ろで二つに束ねた長い髪を見ていると、なんというか懐かしい気持ちになる。それでいて、俺と肩を並べる星辰光を使って助けてくれたその背中は何というか頼もしい。
……うん、あの思い出はやっぱりいい思い出だ。
もう両親もいないし、インガ姉ちゃんも色々あったから、悲しさとかも思い出してしまうかもしれない。それぐらいには、俺もインガ姉ちゃんも色々あった。
だけど、色々大変なことがあっても生きて再会できたことは、本当に嬉しいことだ。
だから―
「インガ姉ちゃん」
「え、なに? ……いやその、どうしました?」
我に返ったのか口調が変わっているインガ姉ちゃんに、俺はちょっと複雑な気分になりながらもはっきり言うべきことを言っておく。
「助けてくれてありがとうな。インガ姉ちゃんに助けが必要な時は、俺もできたら助けに行くからさ」
それだけは、はっきり伝えておくべきだ。
俺は微笑を向けながらそういうと、インガ姉ちゃんはちょっと顔を赤くした。
……しまった。変な誤解を生ませるかもしれないなこれ。
いや、カズヒ姉さんからは「私と付き合いたいならハーレム作れ」なんてこと言われてるからいいのか……な訳あるか。
そういう理由で女に粉をかけるとか問題必須だろうが。落ち着け俺、冷静になれ俺。
と思ったら、気が緩んだのか星をつい解除してしまった。
うぉおおおお!? お、落ちるぅううううううっ!?
「ゴメンまず俺をもう一度ぉおおおおお!?」
「何やってるのかな和地君はぁ!!」
ごめんお手数おかけします!?
さて、次でヘルキャット編は終了です。
まあヘルキャット編のエピローグでもあり、ちょっとサプライズを入れたアザゼルの前振り的導入の方がメインになりそうですね。
あと前回忘れていた、黒歌の星辰光についてここで記しておきます。
☆
基準値:D
発動値:C
収束性:D
拡散性:C
操縦性:D
付属性:A
維持性:A
干渉性:C
猫とは奔放であり人につく者にあらず。まして我が身は野良猫であり、首輪をつけ従うようなものではないと忘れるな。
気まま故に、嫌悪は呪詛へと早変わり。彼女を敵に回したが最後、徹頭徹尾呪われると知れ。
生体同調式強化能力。敵とみなした対象に星光によるつながりを作り、同調する黒猫の報復を体現する星辰光。
星辰光そのものはさほど強力ではない。付属性と維持性の高さゆえに同調を相手が解くことは困難だが、つながりそのものはある程度の相互影響力がある程度。この星単体では双方が双方にある程度の影響を与え、お互いを一定比率強化するという代物にしかならないのが実情であり、味方との相互強化にしか使えない。
……が、猫又として最高位であり仙術を使いこなす黒歌に限っては話が別。同調による強化配分を己に一極集中して自分だけ大幅強化し、逆に己の不調を徹底的に相手に与えることで自分が負傷すればするほど相手もある程度弱体化させる。また微小ではあるが仙術による悪影響を与え続けるため、維持性の高さもあって一対一の持久戦では勝率が大幅に向上するという利点もある。
自由気ままに縛られず、しかしひとたび怒らせれば徹頭徹尾たたられかねない。その黒き猫尰の凶悪さを体現する、黒歌の持つ星辰光である。
★詠唱
創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌めく流れ星。
自由気ままが猫の信条、人につかぬが猫の基本。それを忘れて権威を盾に、飼いならせるとは馬鹿すぎない?
犬のように扱えるなんて、
我が爪と牙とそして呪詛。全てで滅してあげましょう。
聖なる剣を振う王すら、死力を尽くさねば太刀打ちできぬ。我らが悪意を向けたのならば、そうなるのだと知らぬことが罪業よ。
気ままな猫の尾を踏んで、ただで済むとは阿呆なの?
我が怒り、汝が精霊の祝福持とうと、その鋼ごと切り裂くにゃん♪
とまあこんな感じで、使用者の精神性が見えやすいのが星辰光の詠唱なので、それとなく小猫ちゃんこと妹の白音当たりの部分が透けて見える詠唱にしてみました♪