好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
アザゼルSide
「……で、総督ぅ? どこにいたんですかぁ?」
ジト目でこっちを見てくるリーネスに、俺は手に持った大量の札束を見せびらかした。
「地下のカジノで大儲けしてたぜ! いやぁ、悪魔側のカジノは当たりやすいったらありゃしねえ」
はっはっは。熱中しすぎて全然気づかなかったぜ。
……シェムハザに知られたら朝まで説教されそうだなこりゃ。
ちょっと口止めをお願いしようか考えていると、リーネスはため息をついた。
「反省してくださいねぇ? いてくれただけでだいぶ楽になったはずですしぃ、何よりデータも取り放題だったんですよぉ?」
「そりゃ確かにそうだったな。まさか、ザイアから流出したデータにあった滅亡迅雷フォースライザーの改良発展型が出てくるとは思わなかったぜ」
まったく、敵もさる者っていうべきかねぇ。
サーゼクス達現魔王を相手に、家柄にばっかり拘る旧魔王の血族がここまでやるとは思わなかった。
どうやら聖杯戦争を利用して強化したらしい。あいつらは家柄ぐらいしか能がないが、家柄の所為でそれなり位強いからな。参加者を上手く雑魚ばかり見繕えば聖杯戦争で優勝するぐらいは十分狙えるわけだ。
で、それで悪魔どもの長になる為の強化を下って訳だ。やることが狡いっていうべきかねぇ?
だが問題はそこだけじゃねえ。
ミカエルの奴が魔王血族を抱えていたことも驚きだし、オーディンの娘とかいう奴が独自開発の仮面ライダーになるってのもびっくりだ。
北欧神話は戦死を最も尊ぶ神話体系だったからな。最近はだいぶ丸くなってるが、戦う為の技術に興味を持つのは当然か。
ベルゼブブの血を引く女も気になる。和平のタイミングで表舞台に出してもいいだろうに、出てこなかったのには理由があるのか?
……だがまあ、まずは敵勢力の方を気にするべきか。
一か月ちょっとで同時制御可能な数を六割以上増やしたハヤテに、滅亡迅雷フォースライザーの改良型を使うサツ。この調子だとあとリクとかいう奴が出てきそうだな。
そんでもってサリュートⅠを参考に人が乗る兵器として作ったサリュートⅡとかいうらしい人型兵器。どうも人工神器の技術的な遅れを大型化で解決したっぽい飛行船。とどめに完全独自開発と思われるレイダー部隊。
更にレイダー部隊の動きも厄介だ。小さな鏡を使って曲がり角を確認したり、部屋に突入する前にスタングレネードなどを使ったりするドアブリーチング。加えて十名足らずの分隊規模での統率の取れた動き。
これ、絶対に部隊規模での戦闘訓練をかなりの頻度で定期的にやってるやつの動きだよな?
「これ、人間世界でそれなりに権力のあるやつも手を貸してるかもな」
「ですよねぇ。動きから見てアメリカみたいな大国が手を貸してる訳ではなさそうですけどぉ」
その辺も気をつけねえとなぁ。
俺はリーネスと顔を見合わせると一緒になってため息をついた。
ま、異形の技術を人間界に持ち込めば、一財産築き上げれると考える奴は数多い。
だが俺達は、むしろ人間の技術発展から考えて、不用意に異形の技術を持ち込めば人間だけで
だが、そういった先の先まで考えない頭のいい馬鹿は必ずいる。そういった連中が軍高官とか企業の長になる場合だってある。国家元首がバカだっていうパターンだって、歴史上に何度もある。
もし、そんな権力のある馬鹿が本気で禍の団と手を組めんだとすれば。間違いなくヤバい展開になるだろうな。
「……ちっとばかし、レイダー部隊の本格開発とかを考えた方がいいかもしれねえな」
「では、第一以外の
リーネスが目を伏せながらそう聞くのは、こいつもリスクとかを理解できているからだろう。
AIMSは元々、ザイアが対異形用に結成した戦闘部隊だ。脳にAIチップを埋め込んだショットライザーやスラッシュライザーを使う仮面ライダーを質と点で、そういったものが必要ないレイドライザーを使うレイダー部隊を数と面で運用する腹積もりだったらしい。
だが、サウザンドディストラクションで盛大にザイアは壊滅。そのどさくさで結構な技術が流出したが、俺達
ことAIMSとして育成された和地達のような子供を何百人も集めたが、これがまた厄介でな。
思想教育が極端だったうえ、それを幼少期に受けたことで俺達異形を人類の敵だと確信しているから話を聞かないのなんの。仕方ねえから記憶の消去をした連中が殆どで、協力してくれるような奴は数十人って程度だ。
それでも根強い不信感はあるだろうし、はっきり言ってあまり表には出したくねえ。プログライズキー研究に関しても、下手に流出すれば絶対に世界全土で大きな影響が出るから避けたいところもあったんだが……無理か。
しかたねえ。こうなったら俺も腹をくくるしかねえようだな。
「リーネス。俺達が駒王学園に在籍した日の話を覚えてるか?」
「……プルガトリオ機関の、クロード長官が言っていたという話ですかぁ?」
話が早くて助かるぜ。
和平反対が起きることを見越して、意識改革を考慮したプラン。和平に対して好意的な連中を中心として、人間界で活動している上級悪魔に教会や
駒王町においては、堕天使側はリアス達にリーネス達をつけるということにするだけだったが……少し手を加えた方がいいだろう。
「AIMS第二部隊をソーナの方に付ける。ミカエルには教会側の派遣人員を増員するように言っておくから、場合によってはお前に事務処理を手伝ってもらうぞ」
それなりの備えはいると思い直したぜ。
AIMSは対異形を考慮した訓練を積んでいるから、間違いなく戦力になる連中だ。だがどうしても偉業に対する抵抗がある連中もまだ結構いる。
だから、俺の手が届く範囲で少しずつしかし一気に慣らす。
他の連中も何とかしていかないといけねえしな。そこはしっかり考えて動かねえとな。
「……ま、和地達にもフォローを頼んどくか。確か今日はこっちで休ませることになってたんだっけか?」
「そうなりますねぇ。ヒマリがヒツギって子と仲が良くなってたから、和地がお目付け役をする形でお泊り会になってます。高級ホテルに慣れてないので、はしゃいでましたよぉ」
「なるほどねぇ……」
俺はその時、ふと気づいた。
AIMSの頭のねじが吹っ飛んでる教育の所為で、ヒマリは性に奔放だ。
和地はずれをきちんと理解しているから自制も調整もできるが、ヒマリに引っ張られてついずるずる関係が続いているところもある。
そこにヒツギが投入されてるか。
「……なあ、勢いに流されて3〇とかあるんじゃねえか?」
「流石に大丈夫ですよぉ。今日はホテルの残った食事を肴にパジャマパーティをするとか言ってましたからぁ」
そっかそっか。なら大丈夫か。
………いや待て。
「うっかり間違えてアルコールとか取ったらまずくねえか?」
「……………まずいですねぇ」
俺達は急いで足早にその部屋に向かう。
と、其処では想定外の形で大惨事が。
「すぴー……zzz」
「どこで寝てんだこいつは」
見るからに酔っぱらってるヒマリが、廊下で爆睡してやがった。
どうやらマジで酒が入っちまったらしい。良い慣れてねえと訳の分からねえ行動する奴は多いからそんな感じだろう。
パジャマはしっかり着ているし、これなら俺達の心配の方は大丈夫だろう。
俺はちょっとほっとすると、ヒマリを担いだ。
鍵はねえな。仕方ねえ、気づかず眠ってるっぽい和地達を起こすか。
俺が目配せすると、リーネスがそれに頷いてホテルの部屋をノックする。
「和地ぃ? 起きてぇ? ヒマリをこんなところで寝かしちゃ駄目よぉ?」
………30秒後
「「うわぁああああああああああああっ!?」」
盛大な絶叫が響いた。
俺とリーネスは、そんな状態でも爆睡しているヒマリを半ば無視して、顔を見合わせる。
「……酒の席で信徒と寝たとか、ミカエルになんて言やいいんだよ」
「素直に謝りましょぉ。私も土下座しますからぁ」
勢いよく凄いこと言ったなこいつ。
俺が思わず半目になると、リーネスはそれにも気付かずすっごく俯きやがった。
なんだこりゃ。魂が口から出てそうなレベルだぞ。
「……ヒマリだけじゃなくてヒツギともだなんて。カズヒになんていえば………私はどうすればいいのよぉ……」
しかもぶつぶつ言いながら崩れ落ちたんだが。
なんかリーネスの奴、俺にも言ってない和地やヒマリの秘密を知ってるっぽいんだよな。それも、最近だとカズヒやヒツギも含めて。
カズヒとの関係に至っちゃ阿吽の呼吸というかツーカーになってるしな。あいつは生まれてこの方教会の暗部なんかと関わる機会に恵まれなかったはずなんだけどなぁ。何がどうしてこうなった?
以前聖杯戦争の研究で一回起こした時、願望機に願いを叶える時にUSBメモリに入れた願いを叶えるってしたのと何か関係があるのか? あのあと即座に燃やしたから、現れた研究資金とかそういったのしか分かってない。……が、ちょっとあの願望機だと量が少ないのは分かる。
少し警戒してたが、特に変化もなかったんで気にしてなかったんだが……念の為探るかねぇ?
あと、地下のカジノで遊び惚けていたこと込みでミカエル・シェムハザ・グレイフィアの三大勢力合同説教を六時間も喰らう羽目になったぜ。
和地Side
なんてことを、なんてことを、なんてことを………。
俺は素直に「酔った勢いでふしだらなことをしてしまいました」と札をかけて正座してる。
自粛というか自反省というか、俺は部長と会長のレーティングゲームを見ることなく、こうして反省をしている。
やってしまったからなマジで。やらかしてしまったからなマジで。何をしているんだよ俺は、マジで。
ヒツギとは目が覚めてから土下座祭りだったからな。
俺は素直に心から反省の意を込めて、常に正座で活動しております。
そう―列車の中でも。
「……そろそろやめてもいいんじゃねえか?」
「うっさいよ」
俺はイッセーにそう返す。
というより、だ。
「お前宿題はさっさとやっとけよ。なんで今までやってないんだ?」
「悪かったな畜生!」
とまあこんな感じで、イッセーは今宿題を終わらせることに焦らされてる感じだ。
ちなみに俺はちらりと見たが、これなら一日一時間ちょっとを三日もすれば終わらせられそうなレベルだった。
……ザイアの教育は意外とハイレベルだったようだ。ここだけは感謝しといていいかもしれないな。
まあそんな訳で、俺はしっかり正座をしている訳だけど、だ。
俺は宿題をやっているイッセーをちょっと見て、半目になる。
「……で、その状況はどういうことなんだ?」
「……さっぱり分からない」
そう、何故かイッセーの膝の上には小猫ちゃんが乗っかってる。
なんでだろう。何があった?
「……にゃん♪」
しかもめちゃくちゃ上機嫌だ。今まで見たことない可愛い笑顔を浮かべてるし。
これはあれだよな。どう考えてもあれだよな。
この赤龍帝、女の敵をやめたとたんにモテ始めてる……いや、俺と会った時から十分モテてたな。
欠点を帳消しにするだけの長所を持つ男ではあるしな。ガントリークレーンを乗り越えられる女なら持てるということか。
「お前、夢が叶って良かったなぁ」
「何言ってんだおまえ? モテない男に対する嫌味かオイ」
え、こいつ自覚無いの?
「イッセーはそういうところを治した方がいいですよ?」
と、シャルロットが軽くため息をつきながら便乗してきた。
ちなみにこいつもフラグ作っちゃってる側だよなとは思う。
若干苦笑交じりに笑みを浮かべながら、両手を腰に当てるその姿はまさにお姉さんタイプのヒロインだ。
もうこれだけでフラグが立ってることが分かりそうなのに、イッセーはきょとんとしている。
「よく分からないけど、シャルロットのマスターにはまだまだなれてないってことか? 精進します!」
「そういうことでもないんですが……。まあ、あまり強引に進めてもいけないこともありますから、様子見と行きますか」
困ったような笑みというか困った笑みだなオイ。
っていうか、イッセーの奴自分がフラグを立ててることを全く理解してないな、これ。
鈍感系主人公ってこういうことを言うんだろうなぁ。俺はそんなことにならないように気を付けよう。
最近昔馴染みと再会して命の危険を共に乗り越えるとか言う、明らかに漫画とかならラブに発展しそうなことをしてるからな。俺も気を付けないとうんうん。
カズヒ姉さんはハーレム作ることを辛勝しているけど、ハーレム作りたいから女を作るとかいうのは何かが間違ってるだろう。
俺は貴族でも何でもないんだから、きちんと恋愛したいと思っているからな。その辺りはしっかり一線を引いておかないとな。
俺が一人納得していると、イッセーは宿題に手を付けながら、あっちもなんとなく頷いていた。
「そういえばシャルロットには言ってなかったから今言うんだけどさ」
「なんですか?」
「俺も聞いていいのか?」
思わず首を傾げるけど、イッセーは特に隠すことでもないのか頷いた。
「俺は上級悪魔になってハーレム作るのが夢だったんだけど、この夏休みやレーティングゲームで少し変えたんだよ」
そういえば、レーティングゲームではいい所も悪い所も出てたらしいな、こいつは。
俺は自主反省の真っ最中だったから見てないけど、イッセーは神滅具の禁手というアドバンテージをあまり生かせなかったらしい。
特訓を積んだ匙と男の意地でタイマン張って勝ったはいいんだが、その匙の渾身の策で時間差で相打ちに持ち込まれた。なんでも失血させることでゲームのシステムによる強制退場を喰らったらしい。
会長の策だったそうだが、殴り合いをし続け倒された後もやったってのは匙の成果だ。あの北欧の主神であるオーディン神も褒め、レーティングゲームの賞すら貰ったとか。間違いなくあのゲームのMVPは匙だろう。
だがそこで、イッセーもイッセーで意地を見せた。
乳過剰供給状態から乳絶無極限状態に陥った所為で思ってしまった、おっぱいと対話したいという想い。それを形にしたおっぱいと質問の答えを語ってもらう術乳語翻訳。これで会長の作戦を知りまくって状況をひっくり返したとか。
……セクハラの異次元進化を遂げるなよ。実はモテたいと思ってないだろ。
まあそんなこんなでイッセーは、活躍はしたけど醜態もさらしたと言ってもいい。
なにせ前日に禁手に至るという、良くも悪くも注目を集めた状態で、格下かつ非禁手の選手に相打ちに持ち込まれたんだからな。批評家は絶対批判するだろうし、上役とかも失笑するかもしれない。
ま、これはイッセーがダメなんじゃなくて匙が頑張ったんだろうがな。
だけど、敗北が人を成長させるって話はよくあるもんだ。
イッセーはちょっと照れ臭そうにしながら、だけど俺達にはっきりと告げる。
「ただのハーレムじゃなくて、誰にも負けない強くて最高のハーレムを作れたらいい。そんな風にちょっと思い直したんだよ。うん、それぐらいの方がシャルロットのマスターとして胸が張れるかなってさ」
……俺とシャルロットは、顔を見合わせると少し笑った。
なるほどな。人間的に成長したんじゃないか、イッセー。
「これは俺も負けてられないな」
「サーヴァントとしては尚更です。日々精進ですね」
なんて風に言うぐらいには、イッセーにとっても俺達にとっても価値のある夏休みだったんだろうな。
「………あの、どうしたのリーネス? 和地が酔った勢いでヒツギとしちゃったのがそんなにまずいの? 別に私としては、本当に嫁を何人も迎え入れられる器量が欲しいのだけれど?」
「そこじゃないのよぉ……そこじゃないのよぉ……。ヒマリの矯正もしたいのに……どうしたらいいのよぉ……っ」
あとなんでリーネスはめちゃくちゃ凹んでるんだ?
カズヒ姉さんも困惑してるし、マジでどうしてだ?
と、こんなところでヘルキャット編は終了です。
次からがホーリー編になりますが、ここらで一気に急展開となるでしょう。
この作品はある理由であまり明かせていない情報があるのですが、ホーリー編まで行けば明かせる内容でもあります。
………情報を活動報告も使って大々的に示せば、読者と評価はもうちょっと増えるかなぁ?
あとその一発逆転(というほどでもない)のチャンスにかけるため、ちょっと投降頻度をあげれる時は上げる方向で行こうとも思っております。
ファンリビも今はちょっと落ち着いているので、この時期を利用して一気に進めようという感じですね。