好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
Other Side
「ぬぉおおおおお! グリドが戦えないのは厳しいですのぉおおおおお!」
「ひゃはははははぁ! 羽をもいでからゆっくりレイプしてやるよぉおおおっん!」
空中で振るわれる一撃離脱の攻防は、以外にもフリードの方が優勢だった。
その理由の一つは、ヒマリが使い慣れてないプログライズキーを使用していることに由来する。
ボーイングイーグルは空中戦闘用にザイアが試作していたプログライズキーだ。しかしAIMSの部隊全体での運用を視野に入れており、加えて長時間の戦闘を重視している。
結果として、単純な戦闘能力などではどうしても劣っている面が生まれている。加えて空中戦使用故に、それ以外の基本性能もリベレイティングキャットに比べると一歩劣る。
そこに対する慣れの差が、フリードとの戦いで不利に働いた。
フリードは聖剣因子すら人工的に移植したもので、才覚はあるが固有の異能を持っているわけではない。優秀ではあるが特別ではないという、そういう存在だ。
だがそれは、裏を返せば一切の異能なく彼が強いということでもあるのだ。
そしてマギアは、本来ヒューマギアを素体とするもの。それらの特性故に能力や必要な技能の上乗せは比較的容易。
その差もまたここで出てくる。
とどめにフリードは武将型アステロイド。ツヴァイハーケンが開発した最強格のサイボーグであり、同時にオンリーワンの機能を保有している。
フリードの場合は聖剣因子の組み込みと、それに伴い聖剣の運用。無銘かつ下級の聖剣だが、それでも武器としてはかなり上位に位置している。
それもまた、フリードの優位性を高めている。
何せヒマリは一本しか聖剣を使えないが、フリードは全身に格納された聖剣で攻撃できるのだ。純粋なぶつけあいさえ避ければやりようはある。
故に幾度となく振るわれる攻防で、先に相手の隙をつけたのはフリードだった。
一瞬の攻防と見せかけ、相手の背後に回り込む。
それに対してヒマリは振り返ろうとするが、然し一手遅い。
「それではバイチャぁっ!」
『ゼツメノヴァ』
「あ、まず―」
とどめを刺す為に振るわれる攻撃に、然しヒマリの迎撃は間に合わず―
「そんなあなたに天使のご加護を!」
―割って入ったイリナの光の剣が、それを真っ向から受け止めた。
「イリナぁ! ナイスタイミングですのぉ!」
『JET!』
「うっそぉ!? ちょ、テイク2お願いしまーっす!!」
咄嗟に距離をとるフリードだが、その対応はまだ甘かった。
放たれる弾速の遅い射撃をフリードは躱すが、然しその直後に反転してUターンして射撃がフリードに襲い掛かる。
それをもろに食らい、フリードは爆発の衝撃で地面に叩き付けられる。
『ボーイングブラスト』
衝撃で地面にクレーターができるほどの勢いで叩き付けられ、周囲に一斉に粉塵が巻き上がった。
「痛ってぇねなぁ……あれ?」
そして起き上がり、周囲の味方が全滅していることに漸く気付く。
イリナの援護が間に合ったのも、イリナが敵を撃破し終えたので飛んできたという、ただそれだけのことだった。
そして当然、そうなれば猛攻を喰らうのみ。
「おのれフリード・セルゼン! 我が一族に縁あるエクスカリバーによくも泥を塗ってくれやがったな!」
無銘とはいえ聖剣の斬撃を咄嗟に伏せて躱し。
「仮にも悪魔祓いでありながら、快楽で命を奪うその所業。許せません!」
更に二丁拳銃の攻撃を飛び跳ねて回避。
双方共に悪魔祓いとしては若い割に優秀な動きだ。神器もなくこんなところに来るだけはあると、同輩に鬱陶しさを感じたその時、更なる猛攻が襲い掛かる。
「私も参加するよ! っていうかいろんな意味でアウトだし!」
咄嗟に投擲された聖剣をのけぞって躱し、
「アーメン! いつかのお礼をさせてもらうわ!」
それをキャッチしたイリナの剣戟を何とか受け流す。
「なぁんか楽しくなってきましたよぉ! じゃ、次は……およ?」
その時フリードはふと気づいた。
今、自分は動けなくなっている。
気づくとメンバーの視線が一点に集まっており、其処を見ればメイド服を着たヒューマギアが、符を構えてこちらを見据えていた。
「下品すぎます。子供達の情操教育に悪いので、そろそろ終わってくださいます」
「うっわぁ。冷血メイドの絶対零度視線とか、一部の人には絶頂物な気がするねぇ」
そう言いながらも、フリードは即座に反応する。
自らの機能を利用して、仕込み聖剣の射出が可能かを確認。そして結論として可能であることを悟ると、射出するタイミングを計り―
「では散開!」
―そんなことを持っている間に、全員が一目散に走り去っていく。
それに対して首を捻ろうとしたその時―
『JET』
『ジェットボーイングブラストフィーバー!』
「トドメですのよぉー!」
―マッハ七を超える超音速突撃により、気づく間もなく粉砕されたのは、果たしてフリードにとって幸運だったのだろうか。
それは、誰にも分からない。
そして同時期、ディオドラ・アスタロトとカズヒ・シチャースチエが激突する。
ディオドラが手を振うと、神殿内から聖なるオーラが放たれてカズヒに襲い掛かる。
それに対してカズヒは超越的な跳躍力で飛び跳ねることで、それを回避し続ける。
そして、回避するだけには留まらない。
「創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星」
「んなっ!?」
その
「己の愚かさに目を向けず、光を妬んで踏みにじるは我が罪業」
そこに籠められし怨念にも似た気迫に、ディオドラは愚かイッセー達ですら息を呑む。
「全て失い絶望に包まれ、そして死を迎える程度で濯げるものか。我が罪業を見くびるな」
どこまでも、どこまでも。それは己をまず呪う。
暗部組織においてもダーティジョブに属する以上、自己嫌悪に至るのは決してありえない話ではない。
が、それにしても限度はあるだろう。自分を組織にとっての必要悪と定義していたのなら、必要性を理解しているのだから尚更だ。
「
どこまでも、どこまでも。それは必要悪が己に科すような呪いではない。
それを証明するかのように、彼女の周囲にこの星の真価が発揮され始める。
「故に、銀に輝く月を仰ぎ、我は我を裁き続けるのだ」
それは、銀に輝く瘴気というべきオーラ。
「我の如き、醜悪たる下衆共が。光を奪い、善を汚し、生きている限り苦しませ、死で終わることが救いのように、踏みにじるなど断じて許さん」
そのオーラは少しずつ、しかし明確にカズヒをまず蝕んだ。
まるで己自身を裁くことが、この力の本質だとでもいうように。
「マジかよ……」
そしてそれを見ているイッセーは、その力が確かにコカビエルとぶつかった時にも使われたものだと察していた。
間違いなく、あの力はカズヒ・シチャースチエの
「邪魔だ殺すというのなら、我が大罪も喰らうがいい」
そしてその力をその身に纏い、カズヒはディオドラ・アスタロトを睨み付ける。
「一時の、しかし七倍超える裁きをもって、光を汚す闇を討て」
ディオドラ・アスタロトを呪うが為に、カズヒ・シチャースチエはまず己を呪いつくす。
そして、コカビエルと相対した時以上に絶大な
装着者を人造惑星へと変化させる装甲を造り出す。それこそがハウリングホッパーの機能の真骨頂。
今此処に、流れ星は人造の惑星となって降臨する。
「
今此処に、銀の乙女が星を解放する。
「ふざけるなぁああああああ!」
『ダイナマイティングボライド』
切れたディオドラが必殺技を駆動しながら、更に絶大な魔力を放つ。
魔力を利用して強化ダイナマイトすら大量に発射するが、それをカズヒは真っ向から突貫して突破した。
それにディオドラは驚愕し、イッセーは驚愕しない。
ディオドラ・アスタロトは蛇やプログライズキーで強化された星辰奏者だが、カズヒはコカビエル相手に真っ向から食らいつくこともできた女だ。
コカビエルはあのドライグが魔王とも戦えると称したほどの、堕天使でも有数の実力者。加えてカズヒはあの時と違い、純粋な星辰奏者としての力だけで挑んでいない。
それが大幅に強化されているのなら、今のディオドラ程度ならば十分に相手ができる。
そして何より―
「い、痛い痛い痛い痛い痛いぃいいいいいいいっ!」
顔面を掴まれただけで、ディオドラは悶絶して痙攣する。
反撃を行おうとする精神的余裕もない。それだけの激痛と損壊がディオドラを襲う。
「痛いでしょう? まあ、コカビエルよりももっと邪悪なあんた相手なら、当然怨念も呪いたがるもの。当然ね」
そう告げるカズヒもまた、その力によって体に激痛を覚えていた。
それを受け止めながら、カズヒはディオドラにはっきりと告げる。
「これが邪悪を憎む死者生者を問わない人々の怒り。理不尽に奪われ殺された死者の怨念、理不尽で罪なき弱者が苦しめられることに対する生者の義憤」
それに自らが呪われているという事実を、カズヒは敢えて言及しない。
それは矛盾でも何でもない只の事実。少なくともカズヒはそう思っている。
「
これこそが、カズヒ・シチャースチエの星辰光の本質。
その力の前に、ディオドラの星は太刀打ちできない。
ディオドラの星は決して弱くない。それどころか事前に本領を発揮できる備えをしていたこととグレモリー眷属というネギをしょったカモにより、考えうる限り最高に近い効果を発揮している。
ディオドラ・アスタロトの星はカズヒの推測通りの物だ。
拡散性と干渉性に優れた、聖なる力に干渉する星辰光。それこそがディオドラの星の本質である。
ディオドラ・アスタロト
基準値:C
発動値:B
収束性:E
拡散性:B
操縦性:D
付属性:C
維持性:C
干渉性:A
有効範囲内の聖なる力を支配するこの星は、有効範囲内に聖なる力を持つ存在がいくつあるか、そしてその強大さが力を左右すると言ってもいい。
アスカロンとデュランダルという伝説級の聖剣があり、更に事前の備えで無銘の聖剣をいくつも仕込んでいたことにより、圧倒的なポテンシャルを発揮していた。
むしろそれらが天敵となる悪魔でありながら、死なずにすんでいたことはグレモリー眷属の傑物ぶりを示している。ディオドラ自身がいたぶることを選んでいたにしろ、それでも称賛に値するだろう。
当然、特攻が入らないとはいえカズヒにとっても相性が悪く、何よりカズヒの星にとって本来は相性が悪い力でもある。
カズヒ・シチャースチエの星は、呪詛招来・憑霊能力。
自らと敵対する対象に干渉して触媒とし、悪性に対する生霊や怨霊、残留思念といった呪詛を集め銀の瘴気として身に纏う星辰光だ。
本来その手の瘴気や聖なるオーラに弱いのだが、然しそれすらカズヒは凌駕する。
カズヒ・シチャースチエ
☆
基準値:C
発動値:AA
収束性:AA(AAA)
拡散性:E
操縦性:D
付属性:B(A)
維持性:C(B)
干渉性:AA
殆どの性能がディオドラのそれを超えている。まして星辰光同士のぶつかり合いにおいて重要な、密度を司る収束性においては、最底辺と最高峰という、文字通り天と地ほどの開きだった。
ましてカズヒが憑霊させた呪詛は、未だカズヒ自身の身にすら害をなしている。
高い付属性を持っている星辰奏者は、本来自分の星を身に纏っても自身に害をなすことは無い。ましてハウリングホッパーを使用している最中の付属性であるAならば、手に
それをもってしても自身が呪われているという事実が、この呪詛の凶悪性を物語っているのだ。
「がぁああああああ!? 放せ、放せぇええええええ!?」
「……ええそうね。そろそろ放してあげる」
そしてディオドラの絶叫に対し、カズヒはあっさりとそう告げる。
そしてディオドラの体を遠くに投げ飛ばすように振りかぶり―
「―さあ、隙だらけだからやってしまいなさい!!」
全力で、ディオドラを神殿の外に向けて投げ飛ばす。
同時にフォースライザーを一度開閉させて準備を整える。
そして同時に、そちらではイッセー達が全力を構えていた。
「……覚悟しやがれディオドラ。ようは聖なる武装を使わなけりゃいいんだろ!!」
「そうだな。魔力を運用するのはあまり得意じゃないんだが―」
イッセーとゼノヴィアを筆頭に、籠められた魔力はそれぞれの全力。
それを激痛の余韻で悟ってすらいないディオドラに向けて、皆が一斉に放つ。
疲労困憊故に狙いはずれているしタイミングもまちまち。このままならば全てを当てることはまず不可能。
だが、そこは抜け目なくカズヒが対応する。
『ハウリングディストピア』
その発動により、カズヒは高速移動を行いディオドラを再び確保。
けた違いに高くなった最高速度と敏捷性によってすべての攻撃をディオドラに当たるよう動き回る。
「はばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば―」
「あとこれはおまけね」
そう言うと、カズヒはディオドラを宙に放り投げてイッセーの隣に立つ。
「合わせるわよ。溜めているんでしょう?」
「ああ。この程度で済ますかよ」
装甲に隠された目線を合わせると、お互いに頷いて拳を蹴りを構える。
『Transfer!』
イッセーは倍加の力を全開放して拳を構え―
―カズヒはフォースライザーを二度開閉して、必殺の一撃の構えをとる。
「「吹き飛べ、クソ野郎!」」
『ハウリングユートピア』
その全力の拳と蹴りが、ディオドラの装甲を粉砕した。
和地Side
振るわれる攻撃を凌ぎながら、俺は心を鬼にしてインガ姉ちゃんに追いすがる。
「なんで? なんでなんでなんでなんでなんで? なんで……効いてないの!?」
「そういう風にした手直したから……な!」
強引に攻撃を突破しながら、俺はインガ姉ちゃんを逃がさない。
インガ姉ちゃんは間違いなくヤバい。正真正銘、星辰奏者としてハイスペックを通り越した域だ。
たぶんだが、既存の星辰奏者をランキング形式にすれば、単純な性能ならトップクラスのトップクラス。上位1%代のそのまた上位だ。俺より上だと言えるだろう。
だけど、付け入る隙が無いわけじゃない。
具体的には
とは言っても、俺の星も収束性はさほど高くない。だから出力の差で突破される余地は確かにあった。
だが、今は違う。
俺が今使っているディフェンディングタートルプログライズキーは、リーネスがカズヒ姉さん用に開発した研究データを反映した独自開発型。
装甲の各部システムにより、星辰光の能力をある程度改変する派生形態に移行するプログライズキーだ。
この状態の俺は星辰光を全く異なる運用方法で具現化する。
基準値:B
発動値:A
収束性:B(D)
拡散性:E(B)
操縦性:B(D)
付属性:E
維持性:D
干渉性:E(A)
長所がガクンと落ちている為総合性能は劣っているが、低い部分をある程度高めているので、運用次第では本来よりも使える。
しかもその運用方法とは、任意の場所に結界を作るのではなく全身に結界を張り自身を重装甲化する星辰光。加えて必要なところに多重で張ることもできる。つまり常時全身にバリアフィールドを張りつつピンポイントバリアまでセットしているわけだ。かなり頑丈になってるぜ。
このごり押しで、何としても俺はインガ姉ちゃんを引っ張り上げる。
「インガ姉ちゃん! そりゃインガ姉ちゃんも悪事に加担したんだろうけど、だからってインガ姉ちゃんが全て背負い込むことは無い!」
俺は放たれる刺突を強引に受け止め、突貫する。
「悪いことはした。だけど元を正せばディオドラが悪い。ならせめて、償って前を向く機会ぐらいは与えられなきゃ嘘だろう!」
「それ……でも……っ!」
それでも、インガ姉ちゃんは強引に俺を振りほどこうとする。
「私は最初に踏み外して! そのくせ今度も踏み外して! 死んだ人だっているのに! それなのに―」
渾身の出力で、インガ姉ちゃんは俺を突き飛ばす。
そして、いくつもの感情が混ざり合った目で本音を叫ぶ。
「私より助けないといけない人がいるのに! 私なんかが優先されていいわけがない!」
それが、インガ姉ちゃんの本心の叫びか。
まあ、言いたいことは分かるさ。
だけど……な?
「俺にとっては、インガ姉ちゃんも助かってほしい命だよ」
それは、譲らない。
「アーシアを後回しにしてるんじゃない。アーシアを助ける為に命を懸けれる奴はいっぱいいて、他の助けられる余地のある
ああそうだ。アスタロト眷属は罪を犯した。
悪党に騙されて転落したからって、だから一緒になって人を転落させたりしていいはずがない。
どれだけ精神的に追い詰められたとしても、やったことの償いは必要だろう。
その筋は通さなければ、世の中は無茶苦茶になるし被害者がバカを見る。そこは俺も否定しない。
だけど、だけどだ。
筋を通して償ったのなら、未来を見ることが許されるべき連中だってたくさんいるはずだ。
だから……こそ。
「……だからこそ、俺はまずインガ姉ちゃんを助けるさ。それぐらいの融通は聞かせられるし、そこからディオドラをぶちのめせば済む話だ」
きっと、皆は俺を止めないだろう。
「歯を食いしばれインガ姉ちゃん。まずはその意固地な心の殻を打ち砕く!」
『SHIELD』
俺はショットライザーを腰に付け直し、構えをとる。
それに対して、インガ姉ちゃんは暴風を細剣に纏わせて突き出す構えを見せた。
「ぅ……ぁ……、ぁあああああああああああっ!!」
泣きわめく子供みたいな表情で突撃するインガ姉ちゃんに、俺は全力でカウンターを叩き込む。
「まずは一発、それがケジメの第一弾だ!!」
『ディフェンディングブラストフィーバー』
脚部を中心に高出力の防御障壁を展開して、俺は勢いよくインガ姉ちゃんの意固地な執念事を蹴り砕いた。
といった感じで、三者三様で勝利をつかみました。皆さま、原作以上に頑張って中ボスをしっかり務めたフリードに拍手!
……まあそれはそれとして、こんな感じで和地とヒマリは派生形態の差別化に成功しました。
ヒマリはザイアからそのままプログライズキーを使って、環境に適応した派生形態。和地はリーネスが研究した成果を使っての、星辰光の歪曲といった感じにする予定です。アンケート結果はきちんと反映します。
とりあえず後一種類ぐらいは用意してやりたいですね。それもメインの戦闘では使わない、派生形態としてメイン形態や強化形態を食わず、かつ強化形態が出ても使えるような感じにしていきたいです。
そしてカズヒの変身する仮面ライダー道間は、こんな感じでカズヒを人造惑星にすること主体です。
派生形態も和地の上位互換—のようでいて負担がでかいから良し悪し―な感じになる予定です。
そしてそんなカズヒの星辰光についてもここで紹介します。
☆
基準値:C
発動値:AA
収束性:AA(AAA)
拡散性:E
操縦性:D
付属性:B(A)
維持性:C(B)
干渉性:AA
己は正しく罪人であり、許されたくないと思うから。永劫に天の国に救済などされたくないから、正義を示す教えですら捨てれぬ、必要悪を受け持とう。
カズヒ・シチャースチエの星辰光。能力は呪詛招来憑霊能力。己という悪性を媒介に悪徳を呪う生霊や怨霊、残留思念の呪詛を集め、銀の瘴気として身に纏う星辰光。
極めて高い発動値と収束性は殺傷性に直結し、更に維持性と操縦性も十全な戦闘時間と攻防における効率化を発揮できる程度のは存在。そして絶大な干渉性ゆえに、敵対者に対する負の感情を持った怨念が発生しやすい戦場や、明確な大量殺人の現場においては能力がさらに上昇する。加えて能力の性質上、大義の無い愉快犯や外道の類には殺傷性能が大幅に向上する、かの悪の敵の絶滅光よりさらに対悪性に特化した星辰光と化している。
半面、自らを悪と定義しているがゆえに自身にもその呪いは容赦なく向けられる。付属性は優秀ではあるが、この呪詛を完全に無効化するには足りてないのが実情。使用者であるカズヒ自身が己を最低の悪とみなしているがため、カズヒ自身に対する特効性が常に高いことが使いづらさに拍車をかけている。加えて大きい出力差とこのデメリットが組み合わさった結果、限界時間の到達はイコールで戦闘不能に直結するため、星の開帳は勝機をつかんだと確信しなければ使えないピーキーな星でもある。
★詠唱
創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星。
己の愚かさに目を向けず、光を妬んで踏みにじるは我が罪業。
全て失い絶望に包まれ、そして死を迎える程度で濯げるものか。我が罪業を見くびるな。
故に、銀に輝く月を仰ぎ、我は我を裁き続けるのだ。
我の如き、醜悪たる下衆共が。光を奪い、善を汚し、生きている限り苦しませ、死で終わることが救いのように、踏みにじるなど断じて許さん。
邪魔だ殺すというのなら、我が大罪も喰らうがいい。
一時の、しかし七倍超える裁きを持って、光を汚す闇を討て!
……と、こんな感じです。
名称方面は元作品の一つでもあるシルヴァリオサーガにちなんだ形で、銀をイメージとした名称に、能力を連想させる伝承から組み合わせる形です。シルヴァリオにせず銀を印象とし、勝つ異形と戦闘するカズヒに合わせて銀の弾丸—すなわちシルバーバレット―にあやかる形の造語です。
能力そのものは簡潔にまとめると「悪の敵+闇属性」仕様。
カズヒはシルヴァリオサーガで言うならば銀の運命をもたらす女神てきなポジションに近いので、闇属性を踏まえています。同時にイルマからキャラクターを大幅改造した結果、「自分を悪と定義しているがゆえに、悪相手に共食いをしたがっている」といった方向性になりました。過去はイルマから変えてませんが、その上でやり直すために前向きネアカになったのがイルマなら、自己嫌悪から同族相手に容赦ない自傷型共食い女になったのがカズヒです。
そんな感じなので、シルヴァリオサーガの悪の敵筆頭格、ヴァルゼライド閣下の印象を踏まえつつ、闇属性の筆頭格たるゼファーさんの要素も併せたいという無理難題じみた発想に思い至った結果、更にD×Dというロウファンタジー要素を踏まえた結果がこんな感じです。「己という悪を呼び水に、邪悪な敵を呪う力を引き寄せる」といった形になりました。
そんなわけで絶大な出力上昇に干渉性と収束性の三極を持つ、邪悪相手なら格上にすら弾丸を叩き込める仕様に。ただし自己嫌悪がひどすぎるため、発動中は付属性を突破して自分まで呪われるという鬼仕様となりました。
こうなったカズヒの過去も少しずつにおわせつつ、ウロボロス編でネタ晴らしを行い、ヒーローズ編で和地が本格的にカズヒのハートを撃ち抜くという形にしたいと思っております。
……後女神ポジションにするなら女神に由来する異名をいつかは持たせたいけど、どうしよう。和地は極光に至ったら最適なのがあるけど、そこに絡められる相性のいい名称って何かあったっけ……?