花道を探して   作:ゆごりー

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ゆごりーです。誤字指摘ありがとうございました!あと、ヒロインを増やそうかと考えています。アンケート取りますので御協力お願いします。なお、増えたからと言ってストーリーが無理やりねじ曲がることはありません!


オーバーワークロボ

ライスと練習を始めてから数日、ライスは支持した練習メニューを真面目にコツコツとこなしてくれた。体の方はまだ固いが体が慣れてきたかあまり背中を押しても苦痛そうな顔をしなくなっていた。

 

悠「ライス!もう一本いける?そしたら今日は終わりでいいから!」

 

ライス「う、うん!」

 

そして今日は少しキツめでスタミナ付けをメインの目的としてメニューを組んでみた。結果から言うとちゃんとしっかりと着いてきてくれた。いつもより少し休憩を多めに取りそれでもかなりやる事を増やしたがライスはサボるといった意思を全く見せることなくやってくれた。

 

ライス「はぁ、はぁ、終わったよトレーナーさん。」

 

悠「お疲れ様。はい、ゆっくり飲んでね?」

 

ライスにドリンクを渡してあげるとちびちびと飲み始める。なんだか小動物みたいに見えてきた。

 

悠「どうだった?今日のメニュー。今日でギリギリだったから成長具合やコンディションで今日のメニューを中心に調整して行こうと思うんだけど・・・」

 

ライス「はぁ、はぁ、うん、分かったよ。ライス頑張るね?」

 

悠「うん♪」

 

そのまま2人で片付けをぱぱっと済ませてコースを出ようとするとすれ違うようにコースに入って行くウマ娘がいた。こんな時間に?と気になり振り返るとそこには選抜レースで遺憾無く力を見せつけたウマ娘、ミホノブルボンがいた。

 

ライス「トレーナーさん、ブルボンさんが気になるの?」

 

悠「うん、自主練自体はいいと思うんだけど、トレーナー達がほとんど帰って門限もギリギリで、そんな中でわざわざ今から自主練って、違和感ない?」

 

ライス「う、うん。」

 

そしてミホノブルボンが走り始めた。しかし、選抜レースで感じたようなスピード感がその走りには感じられなかった、まるであえて力をセーブしてるような・・・

 

悠(・・・まさか)

 

そうこうしている内にミホノブルボンは今のところペースを落とさず走り続ける、が

 

ライス「ね、ねぇトレーナーさん?ブルボンさんなんだが長く走りすぎじゃ・・・」

 

悠「・・・」

 

ライス「トレーナーさん?」

 

悠はある一点をじっと睨んでいた。そこにあったのはミホノブルボンが自分のタイムやペース配分などを記録しているノートだった。

 

ライス「・・・あそこに何かあるの?ノート?」

 

悠「・・・ミホノブルボンは3000m走るつもりだ」

 

ライス「さ、3000!?そ、そんな、あんなペースライスにも走れないのに・・・」

 

悠「ああ、明らかなオーバーワークだね。・・・ほら」

 

ミホノブルボンの方を見ると2000弱のところでペースが乱れ始めている。そして

 

ブルボン「はぁ、はあ・・・・・・」フラっ

 

悠「・・・!?危ない!」

 

ついにバランスを崩し倒れそうになっしまった。しかし俺の叫び声を聞き先にライスが飛び出してくれていた。おかげで倒れる前にライスがミホノブルボンを受け止めてくれていた。

 

ブルボン「うぅ、ん、あなたは・・・ライス?」

 

ライス「ブルボンさん、大丈夫!?無理しすぎだよ?」

 

ゆっくりミホノブルボンを座らせてくれたのですぐにバッグの中から未開封の水が入ったペットボトルを渡す。

 

ブルボン「んぐ、んっ、あなたは・・・?」

 

悠「ライスシャワーのトレーナーだよ。こんな遅くに何してるの?・・・いや、正確にはなんでしてるの?」

 

ブルボン「・・・質問の意図が分かりません。答えたところで貴方に得があるとは思えないのですが。」

 

悠「む、単純に気になる、じゃだめかい?」

 

ブルボン「そうですね・・・分かりました。私に答えられる範囲内で回答します。まず私は芝3000mを走る練習をしていました。クラシック三冠を制覇するためです。マスターに過去に3度ほどクラシック三冠用のトレーニングを申請しましたが全て却下されてしまいました。故に私はマスターの目のつかない時間にこうして長距離のトレーニングを積んでいます。」

 

悠「・・・わかった、とりあえず答えてくれてありがとう。でもね、ブルボン?クラシック三冠を取りたいのは分かるよ?事実俺も上手く行けばライスに狙ってもらうつもりでいたからさ。でもウマ娘には向き不向きがあるでしょ?君は君の適性で華やかな結果を十二分に残せると思うけど・・・」

 

ブルボン「・・・助言感謝します。しかし私はどうしてもクラシック三冠を諦めることはできません。・・・体力の回復を確認しました。練習に戻ります。」

 

そう言うと再び走り去っていってしまう。しかしまだ疲れが残っているのか早い段階で既にペースが落ち始めていた。

 

ライス「ブルボンさん、なんだか辛そう。ライス心配だよ・・・」

 

悠「・・・そうだね。ライス?先に寮に戻っててくれる?俺はブルボンとちょっと話をつけてから帰るから。」

 

ライス「う、うん。トレーナーさん、また明日。」

 

悠「ああ、おやすみ。気をつけて帰ってね?」

 

ライスを見送るといいタイミングでミホノブルボンが1周して戻ってくる。

 

悠「ストップ、ブルボン。」

 

ブルボン「・・・はぁ、はぁ、なんでしょうか?」

 

悠「ラップタイムを意識するんだ。そしてまずは1600mから始めること。」

 

ブルボン「・・・はい?」

 

悠「まず、1人でこんな大変な練習をする事はトレーナーとして認められないよ。仮に怪我をしてしまったら君のトレーナーの責任になりかねないから。だから、責めて俺の目に届く範囲でやって?そしたら何かあっても俺のせいにできるし門限罰も多少なら軽減されるだろうから。」

 

ブルボン「・・・分かりました。心遣い感謝します。」

 

そう言うとブルボンは俺に従い走り始めた。本来ならば俺はミホノブルボンを止めるべきだったのだろう、しかしクラシック三冠を語るミホノブルボン、その瞬間だけ機械的だった彼女の目に光を見えた、見てしまったのだ。まるでそれがライスにトレーナーをつけると言った時のような目で・・・どうも止めることは俺にはできなかった。




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