ミホノブルボンの練習を見た日から数日間。彼女は毎日俺の元に来てお願いしますと頭を下げに来た。丁寧にお願いされるもんだから俺も断りづらくて結局毎回面倒を見ていた。ライスもブルボンが心配らしく俺に毎日付き合ってくれた。門限も心配だったがライス曰く
ライス「ヒシアマさんは、優しいし理由を話したら大丈夫だと思うよ?」
だそうなので嘘を言ってる感じでもないのでせっかくだし付き合ってもらうことにした。がいつまでも何事もなくミホノブルボンの面倒を見れるはずもなくしばらくするとミホノブルボン自身のトレーナーに俺が練習をつけている話が入ったそうだ。とある日の夕暮れ、俺はミホノブルボンのトレーナーに話があると人気のないところまで連れていかれた。
ベテラン「君は何を考えているんだ!担当でもないウマ娘を勝手に指導したあげく、適性距離でもない距離を走らせるなんて・・・」
悠「・・・申し訳ありません。しかし、貴方も何度かは聞いたのでは無いですか?ミホノブルボンがクラシック三冠を取りたいという夢を、俺にはそれは向いてないの一言で片付けるには彼女の目はまっすぐ過ぎると思うんです。」
ベテラン「しかし、君も分かっているだろう?ブルボンはどう考えても短距離向きの脚をしている。その路線であれば彼女は今走っているどのウマ娘よりも華々しい結果を残すことが出来る。」
悠「しかし・・・」
ブルボン「・・・マスター?」
俺とミホノブルボンのトレーナーと抗議していると声を聞きつけたのか彼女が俺達の元に小走りで駆け寄ってきた。
ベテラン「ブルボン。お前が彼の指導の元で長距離用トレーニングをしたことは知っている。なぜだ?」
ブルボン「過去にも申し上げましたが私にはクラシック三冠という譲れない夢があります。これは、いかにマスターであっても妥協する事は出来ません・・・。」
ベテラン「・・・わかった。そこまで言うなら菊花賞の3000、今から走ってみろ。」
ブルボン「命令を受理しました。」
そう言って早々にコースに来たミホノブルボンは準備運動も程々に走り始めた。当然俺も立ち会ったがミホノブルボンは焦りからか2000メートルを超えたあたりでペースを乱し始めゴールする頃にはほぼ競歩のような状態だった。
ベテラン「・・・これで分かっただろう。君に長距離は向かない。」
ブルボン「はぁ、はぁ、しかし、私は・・・三冠達成だけは、変更不可能です。申し訳ありません。」
ベテラン「・・・そこまで言うならわかった。そこまで決意が固いと言うならすきにしなさい。その代わり、私との契約は今日限りで終了だ。」
ブルボン「・・・。承知しました。」
悠「そんな・・・」
正直、ここまで優秀なトレーナーに特訓をつけてもらえるのは本当に恵まれている事だ。ブルボンはそれを切ってでも三冠を目指すというのか。やはり・・・・・・
ベテラン「君がそんなに愚かだったとは。きみには失望したよ。ブルボン。」
そう呟くとミホノブルボンのトレーナーは静かにその場を後にしてしまった。
ブルボン「・・・・・・」
悠「・・・大丈夫?」
ブルボン「・・・マスターの喪失により『戸惑い』が発生中。」
それはそうだろう。短距離ではあるもののまだ未デビューのミホノブルボンをこのレベルまでに育てあげた、確かに腕のあるトレーナーを失ったのだから。
ブルボン「事実として、私は夜間トレーニングを重ねてなお、まともに3000mをはしりきることができませんでした。しかし、三冠達成は譲れません・・・この選択は本当に正しいのでしょうか?」
悠「・・・正しいに決まってるよ。君は適性距離では無い長距離を夜間弱音を吐かず黙々と走り続けるじゃないか。それは君の気持ちの強さから来るものだ。俺は誰がなんと言おうと君を応援させてもらう。まぁ、ライスにも同じ目標は持ってもらうけどね?」
ブルボン「・・・!」
悠「ただ、俺はその夢をこんなところで終わらせていいなんて思わない。一緒に夢に向かって走らせてくれないか?」
絶対に諦めさせたくないんだ。と俺は彼女に強く訴えかける。
ブルボン(この眼差し、どこか懐かしい・・・・・・この人は、お父さんと似ている)
悠「・・・ミホノブルボン?」
ブルボン「ラップタイム走法を私にカスタマイズしたのはあなたであり、1600mのタイムの伸びはあなたの手腕によるもの。私は今たしかに、貴方とならあるいはと感じています。・・・つまり、これからよろしくお願いします。マスター」
こうして、俺は2人目の担当ウマ娘。ミホノブルボンを引き入れたのだった。というわけで
〜トレーナー室〜
ライス「わぁ!ブルボンさん、トレーナーさんが担当することになったの?」
ブルボン「はい、ライスシャワーさん、よろしくお願いします。」
早速ライスにブルボンを紹介することにした。ライスとしては大歓迎のようで変な争いにならなくて安心した。
ライス「ううん、ライスでいいよ?これからよろしくね?」
ブルボン「・・・はい、ライス。」
2人は優しく握手を交わした。仲良くやっていけそうでなにより。
悠「よし、じゃあまたご飯食べ行こっか!ライス、ブルボン。俺の奢りで好きなの好きなだけ食べていいぞー!」
ライス「ほんと?、やったーー♪」
ブルボン「『好きな物を好きなだけ』了解しました。指示に従います。」
そして前回行ったラーメン屋で今度はライスは爆盛りメガを、ブルボンは大盛りとチャーハンセットを美味しく頂いていて俺も嬉しかった。
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ハーレムゥ!?