ブルボンが指導下に入ってから数日、彼女はよく着いてきてくれている。ライスのために組んだスタミナは元々スタミナが着いていたライスに合わせて作ったものなのでブルボンにはキツいかと思ったが必死に食らいついている。俺も無理をさせない程度に監視しているがメキメキと実力を伸ばしている。ライスも感化されてさらに能力を上げている。いい傾向だ。そんなある日、トレーナー室に行くと先にライスがソファーに座っていたのだが、なにか本を読んでいた。
ライス「あ、おに・・・トレーナーさん。こんにちは。」
悠「やぁ、ライス。何を読んでたんだ?」
ライス「これはね、絵本だよ?『しあわせの青いバラ』っていうんだ。お話はね?バラがたくさん植えられたお庭から始まるの。色とりどりのバラ達が、訪れる人をみんな幸せにしてくれるお庭。でもね・・・ある日そのお庭に見たことの無い真っ青なバラのつぼみが見つかったの。そしたら周りのバラたちも見に来た人たちも『青いバラなんて気味が悪い』『きっと不幸の花』だって、そのうち青いバラ自身も『僕はダメな花なんだ』ってしおれていっちゃうんだ。あ、でもね?それで終わりじゃないんだよ?その青いバラの前にね?『お兄さま』が現れるんだ!」
悠「お兄さま?」
ライス「うん、お兄さま♪お兄さまはね、その青いバラを見つけてすぐに笑顔でこう言うの。『やぁ、青いバラなんてとっても素敵だ!きっと綺麗に咲くに違いない。ぜひ買い取らせてください!』って。それでね、しおれていた青バラは蜂に植えられてお兄さまに毎日声をかけてもらって立派な花を咲かせるの。青いバラはお兄さまのおうちの窓辺に飾られて道行く人をみんな幸せにしたんだよ。」
悠「そっか・・・ライスは青いバラになりたいんだ?」
そう聞くとライスはキラキラした目でうん!と答えた。いつも周りを不幸にしてしまうライスは自分が走って1着になって、みんなを笑顔にできるようなウマ娘になりたいのだそうだ。健気だが、そのキラキラした目には確かな夢と意気込みが見えた。
ブルボン「おはようございます。マスター、本日の練習メニューの提示を・・・・・・ライスの幸福度のアップを確認。ライス、何かいいことがありましたか?」
ライス「あ、ブルボンさん♪えっとねえっとね?」
ライスが先程の話をしている間に俺は今日のメニューの確認をしておく。ここしばらく2人を見て思ったが、ライスは天性のスタミナ、そしてスピードは努力で補い近いGIレースはホープフルステークス当たりを取らせようと考えている。逆にブルボンはスピードは天性的なものがありスタミナも本人の努力により着実に着き始めている・・・とはいえまだ中距離、長距離でトゥインクルシリーズに出るにはまだ少し荷が重いと思うのでデビュー戦はマイルに、そして徐々にOPやGIIIレースなどで距離なれをさせてから皐月賞に出るのが理想と考えている。しかし、そろそろトレーナー質だけで色々するのも限界になってきていた。元々2人とも優秀なだけありグングン成長しているのだがその分メニュー改良や蹄鉄やシューズ、応急処置用などの管理などが限界になってきた。せめてもう1人ウマ娘をスカウトできれば良かったんだが、前の選抜レースでピンと来た子はいなかったしなぁ・・・まぁ今は考えなくていいか。目の前のことに集中しないと。
悠「っと、ブルボン、ライス。これが今日の練習メニュー。あとブルボン。近々対抗種目別レースがあるでしょ?これに出てもらうよ?」
ブルボン「・・・芝2000メートル、ジュニア級最長レース、ホープフルステークスと同距離と認識。」
悠「まずはブルボンがこの距離も走れるって周りにも思い知らせるんだ。できるね?」
ブルボン「命令を受理しました。という事は今日からレースに向けての体づくりとなるわけですね?」
悠「その通り。そしてライス。一足先にデビュー戦の日にちが決まりそうだよ?」
ライス「で、デビュー戦・・・・・・」
悠「・・・怖い?」
ライス「う、ううん!ライス頑張るよ!」
悠「そっか。じゃあ頑張らないとな?」ナデナデ
そういえば、最近こういうスキンシップも増えた気がする。というのもこの前授業でタイム測定をしたところ大幅にタイムを更新出来たらしい。なにかご褒美をあげようかな?と思いライスに聞いたところ頭を撫でて欲しいと言われたので?それでいいの?と思いつつ頭を撫でたらライスが気に入ったらしくたまーにやってあげてる。ちなみにブルボンはブルボンのお父さんの話など、話を聞いてあげると表情こそ変わらないが耳やしっぽが嬉しそうにひょこひょこ動く。
悠「じゃあ始めよっか!」
ブルボン「承知しました。」
ライス「うん!」
〜ライスside〜
トレーナーさんはとっても優しい人。こんなダメなライスをスカウトしてくれたしよくお話も聞いてくれる。ナデナデもとっても気持ちよくしてくれるし、ブルボンさんと仲良くできるようにたくさん頑張ってくれる。デビュー戦が決まったって聞いた時はびっくりしちゃったけどお兄さまのためにも、私が変わるためにも頑張らないと・・・
ライス「ただいまー。」
???「あ、ライスさん、おかえりなさい。」
ライス「ロブロイさん、帰ってたんだね。」
この娘はゼンノロブロイさん。ライスよりちょっと小柄な人で中等部なんだけどよく本を読んでてとっても知的な人。まだ専属のトレーナーさんはついてないみたいだけど、とっても早いのをライス走ってるから、きっといいトレーナーさんに会えると思うな?
ロブロイ「はい。ちょうど気になっていた本もありましたので。」
ライス「そうなんだ?・・・ふぅ、ロブロイさん、今日もお願いしていい?」
ロブロイ「あ、はい。分かりました。」
そう言うとロブロイさんは長座体前屈の姿勢になったライスの背中をグッグッ通してくれた。
ライス「ん、んーーーー!!」
ロブロイ「1、2、3、4、・・・ライスさん、だいぶ柔らかくなりましたね?」
ライス「うん。ありがとうロブロイさん。でもまだまだだよ?お兄さまは目標としてはベッタリつけるくらいにして欲しいって言ってたから。」
ロブロイ「お、お兄さま?」
ライス「あぁ、間違えちゃった。えっとね?ロブロイさん『しあわせの青いバラ』って絵本知ってる?」
ロブロイ「はい、もちろん知ってますよ?あ、もしかしてお兄さまって・・・」
ライス「うん、その絵本に出てくるお兄さまだよ?ライスのトレーナーさんね?何だかそのお兄さまにそっくりなんだ。」
ロブロイ「そうなんですか?きっと素敵なトレーナーさんなんですね♪」
ライス「うん♪ライスの事もブルボンさんのこともすっごく大事にしてくれるんだ♪だからライスも頑張ろうって思えるの♪」
ロブロイ「素敵な関係ですね♪私もそんなトレーナーさんに会いたいな・・・」ボソボソ
ライス「うん?ごめんなさいロブロイさん、最後の方よく聞き取れなかったんだけど?」
ロブロイ「え?い、いえいえ。なんでもありませんよ?」
〜sideout〜
悠「へっくし!?・・・風邪ひいたかな?」
ありがとうございました。そう、3人目は彼女です!そしてうちのブルボンは結構最初から友人関係を測ろうと頑張ってます!尚お父さんにはきちんと報告している模様。トレーナーのこともしばしば話してはお父さんに頑張れよ、とクラシック三冠を応援されているのです。
たまにこんな裏話を後書きでかければと思っています。あと、感じの上にふりがなを振るのと文字を小さくするのをやりたいのですがやり方が分かりません。良ければどなたか教えてください。感想&評価、お待ちしております。
ヒロインを1人増やしてもいいですか?
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はい
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いいえ
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ハーレムゥ!?