魔王倒して元の世界に戻ろうと思ったら、歪な男女比の世界に転移してしまった件 作:羽根消しゴム
主人公君は『』でカッコを変えました!
とあるナースside ───
「ねぇ知ってる?今朝舞い降りたっていう噂の男性の話」
「勿論よぉ!蜜柑ちゃんも知ってるわよねぇ!?」
「え、えと…….まぁはい」
はぁ、朝からメス臭いおばさんに囲まれて憂鬱だ。
どうせそれも腰が痛くて入院してきたおじいさんに違いない。というか、十中八九そうだ。
「じゃ、じゃあ私はこれで……」
「あら?もう行っちゃうの?」
「もう少しゆっくりしてってもいいのに」
もう少しゆっくり……?じょ、冗談じゃない!!
私は貴女達みたいな行き遅れみたいにはなりたくないんですぅ!きっとイケメンで優しい彼氏見つけて、そしたらこんな職場なんかさっさとやめちまいますよ!!
……なんて言葉を、無駄に大きい胸から押しのけられるように宙ぶらりんになってる”船橋 蜜柑“と書かれたネームタグを握って抑えた。
まぁ、そのためには出会いがないとダメなんですけどね?
私みたいな若造にはきっと、そんな出会いが回ってくるはずありませんし。
───なんて、思っていた時期が私にもありました。
私は、この世の真理を垣間見たのです。
『は、発動した……だと?』
と呟く、ベッドの上に腰掛ける男性。なんとそれを私が担当する事になりました。
もう一度言います。
ベッドの上に腰掛ける天使に、私が仕えることになりました。
切れ長の銀髪に、黒いメッシュが入った艶のいい髪。超能力を使って近づけば近づくほど良くわかる、薄く透明な蒼色の瞳。そしてどうやらもう片方は金色のようで、淡く輝いていました。
そして何よりもそれをすべ……(ry
とまぁ、天使のご尊顔を人間なりに述べてみましたがこんな感じでしょうか?
「はっ!?もしかして…」
思い切り顔面を頬をぶつ。
これが夢ではないかと一瞬でも疑ったからだ。
でもやはり痛みが頬を刺激するだけで、夢を見ているような感覚はなかった。
天使は実在したんだ……ッ!
『よ”っしゃあ”ぁぁッ!!!』
ほら、今多分その通り!って意味で叫んだんですよ天使様はきっと!
こうしては居られません、今すぐにでも挨拶をしないと……あ、でも確かこの人は、道端で倒れてるところを男性警護官であらせられる”西宮 蓮花様“が保護したとのことです。
いやぁ、さすが西宮 蓮花様ですね。
私たち女性の
あら、いけない。兎も角この天使様に怪我がないかどうか聞かないと、ですね。報告上では怪我はないとの事ですが、もしかすれば本人にしか分からない内傷があるかもしれませんし。
「………あのぉ、怪我は大丈夫でしょうか?」
「うぴゃっ!?』
…ッ!?!?!?
なん、ですか今のご尊声……!?そして私はその声を聞いてしまっということは……これ実質セッ〇スでは?
───い、いや、一体自分は何を考えているんでしょう、恥ずかしい。
なによりも驚かせてしまったことで、もしかしたら内傷が酷くなる可能性だってあったのに……私はナニをヤッているんでしょう。
「お、驚かせてすみません!わ、私今日初めて男性と会話するもので……その、接し方がわからないというか……何というかぁ」
急いで謝罪します。
こんな天使を驚かせてしまうなんて、ナースとして不覚です。もう二度としないように、ちゃんと次から心掛けましょう。
『あ、あはは。心配しなくても大丈夫ですよ。特に怪我はないですし……ただ、何故自分が病院に居るのか理解できずに少し戸惑ってしまいまして』
な、なんて優しいんでしょうこの
ていうか私、何気にまたポカをしちゃったようです。患者様の状態を考えきれていない辺り、本当に私もまだまだですね。
「そ、そうでした……説明し忘れてしまいました……。え、えっとですね?男性警護官の
『あっ、それ以上は大丈夫です、はい』
「ほ、ほんとですか?」
『えぇ、もう本当に大丈夫ですお腹いっぱいですありがとうございました』
そ、そうですか……やはり何かあったんでしょうか?
だってあんなに優しそうな瞳が急に光を失って、まるで夏休み最後の日まで宿題をやっていなかった時のような、そんな絶望感を感じます……。
ですがそんな姿も非常に絵になる辺り、流石天使様ですね。
───
「これが私と天使様……じゃなくて水無月さんとの出会いです!どうです和葉ちゃん、感動的でしょう?」
「んー……ま、まぁ多分そうじゃない?うん……」
「むぅ、なんですかその反応!いくら私でも怒りますよぅ?」
まったく、和葉ちゃんは本当に失礼ですね!あとでごめんなさいしても知りませんよ?
とあるナースside ───fin.
やぁみんな!俺だ!
最近まったく更新してないサボり作者だ!
あ、やめて、石投げないで……ゆるして、ゆるしてぇ……