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「ずいぶんと久しぶりじゃねえか神狼」
師匠がでっかい狼に話しかける。この狼は神狼と言って、かなり危険な狼なんだそうだ。
「ん?お前なんか変じゃね?というか、理性捨てた?」
首をかしげながら先輩がそう聞く。すると狼は吠えながら襲いかかってきた。
「ちっ」
舌打ちをして狼の攻撃を受け流す師匠。だが狼はまっすぐこちらに向かってきた。ってこっち!?
「なにっ?くそっ!避けろ!」
どうにか全員が回避したものの、狼はすぐに反転し襲いかかってきた。直線コースにはタバサが!
「危ねえ!」
間一髪で間に合った師匠がタバサを蹴り飛ばして狼の攻撃からよけさせた。
「よ、よかった」
「そうだな」
「いや!ちょっと待ちたまえ!」
「クロ!足が!」
え?足?・・・あ。師匠の、左足が、ない。
「あー。やべえな」
さすが師匠。足がなくなっても余裕ですね。
「うーん。この体じゃしばらくは無理だな!」
「ちょっと!何さわやかに負けました宣言してるのよ!」
うん。さすがの師匠でも足がないと無理か。ルイズもキレてる。
「はいはい。頑張りますよ。タバサ、この戦いが終わったら結婚してくれ!」
「それフラグだぞ!?クロノウス!」
あ、こっちの世界にもフラグってあるんだ。
「キュルケもだ!」
「わ、私も!?」
「ああ、ルイズはいらねえ!」
「それすごい傷つくんだけど!」
師匠すげえ。こんなときに結婚を申し込むだなんて。
「ふん。一気に決めるぞ。はあっ!」
おー、足が生えた。ピッコロみたいだ。・・・生えたあ!?
「へいへい!次はこっちのターンだな!」
そう言うと先輩は片手を開いて狼に向けた。
「この世に宿る原初の属性よ。我が力となり、敵を撃ち滅ぼせ。【
おお!四つの色が混じり合ってきれいだな!
「な!スクウェア級の合成魔法!?」
ギーシュがびっくりしてるけど何のことかさっぱりだぜ!てか神狼あっさり死んだな。
「わ~い。俺の勝ち!これでタバサとキュルケをゲットだ!」
「いくらなんでもそれはないわよ」
「ええ!?」
あ、師匠泣いちゃった。
「ま、いいや。これから俺の魅力をたっぷり教えてやる。俺はくじけないもんね!あと俺もう倒れる。魔力使いすぎたー」
そう言うと先輩はゆっくりと倒れていった。
「さすが師匠。すごい戦いだったな」
師匠を医務室に連れて行ったあと、俺は感動を言葉に出していた。
「あれは『救世主』の技よ」
「『救世主』?」
「そ、8年前に現れた超強い傭兵よ。紅竜帝や神狼と戦って追い払ったり、剣で土のスクウェアが作ったゴーレムをぶった切ったりとか。とにかく凄いことばかりしている人よ。私も助けられたことがあってね!それ依頼大ファンなのよ!でも名前を誰も知らないから『救世主』って呼ばれてるの」
それはまたすごい。
「さっきの【
「他にも彼の体術はものすごい完成度。一撃一撃に無駄なエネルギーが出ていない」
「他にも内戦が起きかけたところでそれを止めたり、竜の群れを追い払ったりと偉業を成し遂げてるのよ!」
うん。途中から意味わかってなかったけどすごいことだけは伝わった。
「俺も会ってみたいなあ」
「今行方不明」
「どこに行ったかは謎だね」
「死んだとも言われているわ」
「ルイズ殺すわよ」
「あんたのは崇拝って感じで怖いのよ!」
うーんそんなにすごい人なら死んでなさそうだけどなあ。あれ?師匠顔赤い?熱かな?
キュルケ過去編は今度に回します。