なんやかんやあってもう6話目です。
皆さん見て頂いてありがとうございます。
学園生活が始まって一か月と数日が経ちました。
最初は、過酷に感じたトレーニングも今では体が慣れたのかそこまで大変に思わなくなりました。ビックネームのレースはまだですが、地方の小さなレースには出始めました。
結果は、2着と大差をつけ1着でした。
これも練習メニューを私の健康状態で変えて支えてくれる彼のおかげに違いありません。
ただ、私の正確なデータが欲しいと言われ、睡眠時間、今日食べた食事、心拍数、血圧、持病、身長などを聞かれました。体重はさすがに恥ずかしいと彼に頼んでどうしても教えたくないと言うと大体の数字でいいと折れて下さいました。結局、大体の数字を教えてしまっている訳ですが。まあ、まだましでしょう
食事も基本的に彼がリストに入れたものを食べるようにしています。
私は、食べてしまうとすぐにお肉になってしまうので、学園に入る前から制限をしていました。制限ばかりで大変と思うかもしれませんが、彼が言うには基本的に練習でたくさんのエネルギーを使うらしいので、前ほど制限が厳しくないのが今の救いの一つになっています。なので今、リスト通りのコロッケ定食ご飯1.5盛りを食べています。
すると、食堂で一緒に食べていたゴールドシップとテイオーが不思議そうに私に聞いてきました。
「おまえ、そんなに食べて大丈夫なのかよ。特に白飯。食べるとすぐ太るとか言ってたじゃん」
「そうだよ。そんなに食べちゃっていいの?」
「問題ありませんわ。ちゃんとトレーナーさんに考えて頂いた献立通りに食べていますので」
私は、心配する彼女たちに心配はいらないと答えます。
厳しい食事制限をしていた時は、お米などの炭水化物系は特に食べられず、ストレスを感じていました。ですが、今は普通より少し多めに食べても大丈夫らしいので、食事面に関してはストレスを感じず食べていられるので、彼には感謝しきれません。
すると、ゴールドシップが顔を顰めながら話します。
「ホントに大丈夫なのかよ。もしかして、マックイーンを太らせて抱き心地を良くしようとか考えてんじゃねーのか?あの目の下クマヤバい野郎」
「えぇぇぇ!どうしようマックイーンが太らされちゃうよ!」
テイオーもつられてゴールドシップに同調します。彼女たちは何を言っているのでしょうか。あと、ゴールドシップ、彼にそんなあだ名をつけるなんて後で覚えてなさい。
彼女を睨みつけていると、テイオーが不思議そうに聞いてきました。
「え?でもなんで抱き心地良くするの?なんで抱きしめるの?」
「いやあたしが言いたいのは、ハグのほうじゃなくてセクハラのほうだ。エロのことだよエロいこと」
「えぇぇぇ!マックイーンエッチなことされちゃうの!ダメだよ!」
「そんなわけないでしょう!テイオーも大きな声で叫ばないでください。恥ずかしい」
本当に彼女たちは何を勘違いをしているのでしょうか。まったく。
「それとゴールドシップ、トレーナーさんの悪口は私が許しません」
「え?ちょ!痛いって!頬っぺた抓るなよ。いたたたたたたた」
彼女に罰を与えます。なんですの「目の下クマヤバイ野郎」とは。失礼にも程がありますわ。
私は、彼女が彼へ言った言葉を思い出すと、抓る指に力が入ります。
すると、テイオーが私のほうを見てきます。
「でもよかった、元気そうで。これでもゴールドシップ、マックイーンのこと心配してたんだよ。マックイーンのトレーナーの話聞いたら「ちょっとあいつのトレーナーの鼻の穴に辛子と練りわさび突っ込んでくる」って言ってたんだからね」
「あなた!私がいない時にもそんなことを言っていたのですか。罰を追加します」
「いててててて。いひゃい!いひゃいって!へ?はんひゃいがわもひっぴゃるなぁ!いててててて」
「これに懲りたらもう言ってはいけませんよ」
「わひゃった。わひゃったから。ゆるひて」
罰が聞いたのか彼女は、涙目になりながらあやまります。私は、彼女の頬から手を離します。ゴールドシップは不服そうにこちらを見ますが私は気にせず食事に戻りました。自業自得ですわ。
すると、テイオーが何か聞きたげに話しかけてきます。
「ねえねえ。ずっと気になってたんだけどさ。なんで、今のトレーナーのスカウト受けたの?あんまり評判よくないし。あんなにたくさん他のトレーナーに誘われてたのに。なんで?」
「それは、幼い時の約束を守るためでしたが、今となっては過ぎた話ですわ。本当に。私には過ぎた話でした……」
テイオーに聞かれ私は答えます。今、私はどんな顔をしているのか大体想像がつく。二人にはどんな風に見えているのでしょう。悲しそう?それとも嬉しそう?はたまた昔を懐かしむように見えているのかしら。
「え?幼い時ってどうゆうこと?」
「そのままの意味ですが。子供の頃に共に最強のウマ娘を目指す約束をしていたので、今のトレーナーを選んだだけですが」
「えぇぇぇ!じゃあ二人は幼馴染ってやつなの。ほんとに!?」
「マジか……」
彼女たちは、驚いて大声を出したり、一方は持っていた箸を机の上に落としたりしていました。考えてみれば確かに珍しいのかもしれませんね。二人とも知らなかったという顔をしています。
私は、定職を食べ終え食ると器をトレーに乗せて、片付けるために席を立ちます。二人はまだ、残っているので私は一足先にトレーナー室へ向かうため、食器を片付けにいきます。
「では、お二人ともお先に失礼します」
「待ってよ。マックイーン!って行っちゃった……」
彼女の声を気にせず、片付けを終わらせ彼の元へ急ぎます。いろいろと準備をしなければいけませんので早く言って苦労はありません。
「へー、幼馴染ねぇ」
ゴールドシップは、私を見ながらそう言います。さっき私がテイオーの質問に答えていた時に彼女は私の顔を見て、少し真剣な顔をしていたような気がします。
まあゴールドシップですし気にしてはいけませんよね。それで、私が何回苦労を掛けさせられたか。
私はトレーナー室へと急ぎます。
「……」
1週間後のある日の昼休み
「よう!暇そうだな。そこの死んだ目トレーナさんよ。少しつらぁ貸してもらっていいか」
「……死んだ目トレーナーて俺の事か?なんだいきなり。今からやらなければいけないことがあるんだが」
「頼むよ。来ないってなら、足引きずってでも付き合ってもらうぜ」
「マックイーンのトレーナーさんよぉ」
次の話はセリフがほとんどですが、ご了承くださいませ。
あと、次の話はマックイーンはあまり出てきません
マックイーン目当てで来てたならごめんなさい