ストライクウィッチーズ 〜異界からの大艦隊〜   作:橘闘牙

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 新年前に何とか投稿できました。
 まぁ、長くなってしまったので分割した結果、投稿できたのですけどね
 続きは、明日か明後日には投稿できるのでよろしくお願いします




第録話

 

 

 

 右端に大鳳を中心としたデータリンクに基づいた広範囲戦術マップと先発隊旗艦:金剛を中心とした戦術マップの二つを表示し、左には戦闘機隊「アベル隊」(大鳳所属F-3:4)「イーグル隊」(翔鶴所属F-5:4)「エイカス隊」(瑞鶴所属F/A-6:4)「エルボ隊」(紅鶴所属F-5:4)(16機)の戦術マップ、中央には各戦闘機隊のガンカメラ(隊長機)が映し出されている。(アベル隊は艦隊直掩)

 

 

「司令部より戦闘機隊へミサイル発射、先制をかけろ」

 

 

『了解』

 

 

 戦闘機隊各隊長機から、命令受託を報せる通信と共に中型ネウロイ2機に対してAIM-120Eと99式、12発ずつ目標へとミサイルが向かっていった。

 

 

『命中確認』

 

 

 4発程動作不良によって避けられたようだが、残りは正確に命中した。しかし、1機は撃墜した。しかし、もう1機は周りに結構な被害が見られたがコアがある部分の装甲が厚いのか効果は軽微なようだ。(全く削れていないわけではないがあと後、一、二撃ほど威力が足りない)ゆっくりだが、再生が始まっている。

 

 

「近接戦闘に移行、以降全兵装使用自由(オールウェポンズ・フリー)

 

 

 各機の判断の基、近距離ミサイルAAM-5が発射された。威力が足りるかが唯一心配だったが、コア部の装甲を露出させた。そこにGAU-22/A 25mmガトリング砲改によって弾丸の雨がそそがれ、コアは撃ち砕かれた。ネウロイは白い破片となって海に落ちっていった。

 

 

「司令、エクセル01より入電。新たに1機大型が接近しています。」

 

 

「わかった、司令部より戦闘機各隊へ。大型相手では空対空ミサイル数発程度の攻撃ではコア部に届かないと予想される。進行を遅滞させ、水上艦艇部隊にコアの座標データを逐一送信。着弾観測を行え。」

 

 

『了解、遅滞戦術遂行及び観測データを艦隊に送ります。』

 

 

 数分の後、戦域の気象データからネウロイの速度、回避パターンなどのデータとともにコアの座標が送信されてきた。

 

 

「第1打撃隊及び巡洋艦へ、座標……。速度228kt、風向東、風速2.1m。回避パターンAが可能性大」

 

 

『了解しました、SM-6、トマホーク着弾1分後、砲撃開始します。以後護衛艦艇は対空戦闘態勢で待機』

 

 

 通信の終わりと同時にSM-6とトマホーク各15基、計30基が各艦から発射された。その後に控える戦艦・巡洋艦の主砲はコアの一撃破、最低でもコア部の露出を目的としている。

 数分後、ミサイルが目標に向けて殺到した。ビームが方向舵に当たり、それよって数発が巻き込まれ8基が墜とされた。が残りは目標への命中が確認できた。しかし、当たり方が悪かったのかコアの破壊には少々威力が足りなかったようだ。徐々に再生を開始した目標に対して今度は56cm、20.3cm砲弾が飛来した。

 砲撃による爆煙が晴れるとそこには白い破片が海に落下していく様が映し出された。

 

 

『大型ネウロイの撃墜確認しました。周辺海域の警戒強化のため、第1打撃隊、第1・2護衛隊で哨戒します。ローテーションプランを後ほど提出します。』

 

 

「こちらでも確認した。後、プランは不要だ。哨戒は二時間だけでいい、近海での長期行動は逆にネウロイの気を引きかねないからな。哨戒終了後、帰投して補給と休息をとってくれ」

 

 

『了解』

 

 

 今回の戦闘データを基に今後の対策と兵器の製造を早急に協議したいと思うが、今は後回しにせざる負えない。

 その後の会談の主導権はこちらが握ることができた。通常兵器によって、ネウロイが撃破されたことに対して余程驚いたのだろう。ガランド少将の立ち直りは思ったより早かったが。

 機材の片付けと立ち直りを待って、会談が再開されると以下のことが此の場で決まった。

 

 

  1.国防軍は連合軍の傘下に入り、ネウロイと戦う

   (独立した指揮権の保証、資源と燃料の供給など)

  2.連合軍に対して国防軍は技術供与を行う

  (1950年頃の物を中心にその後は段階的に技術レベルを上げる・会談結果次第)

  3.ルナエ島(国防軍名:旭島)を国防軍に譲渡する

  (2の技術供与に対する対価)

  4.統合戦闘航空団との共同戦線と優先的な支援

  (新設予定のものも含まれる)

 

 

 今回の会談で決まった大まかな条件は上記4つだ。今後の会談次第では増減するだろうがこの4つが基本となる。

 その後は、ネウロイの動向を伺いつつ個別の質問に対して答えることが可能な範囲で回答していきながらいると、哨戒を命じて2時間が経過した。

 哨戒に出ていた第1打撃隊、第1・2護衛隊が帰投し始めたタイミングでこちらも今回の会談は終了となった。現状は501基地のお世話になりそうだ。

 オスプレイに乗り込みながら、ミーナ、坂本両名に改めてこれからの共闘の件をよろしく頼んだ。

 

 

「ミーナ中佐、坂本少佐。これからよろしくお願いします!」

 

 

「はい、こちらこそお願いします」

 

 

「心強い味方ができて嬉しく思うよ」

 

 

 会談結果に満足しながら、機内で簡単な打ち合わせをしている中で、501の面々との顔合わせの機会がほしいとミーナ中佐に提案した。最初は少し坂本少佐と揉めているようだったが、翌日にその機会を設けてくれるとのことだった。

 基地に到着後は、中佐と少佐を降ろし、「大鳳」に帰還した。休みたいという欲求を跳ね除けながら、工作艦たちを招集した。条件にある技術供与の対象となる論文などについての打ち合わせと資源調達の目処が正式にたったことで兵器の生産が可能になったため優先順位の確認、戦訓の分析 等々、やることが山積みなのだ。

 

 積み上がっていた優先度の高い事案の解決が済んだのが、睡眠時間が確保できるギリギリの時間だった。この後には501との顔合わせもあるため、流石に不健康な顔を晒すのは相手に余計な気遣いを掛ける結果につながるにほかならない。そのため少なくてもしっかりとした睡眠を取ることができたのは良かったと思う。

 

 閑話休題

 

 翌日、顔合わせの時刻として伝えられていた、10分前に基地に到着した。そこにはすでに坂本少佐が立っていた。

 

 

「坂本少佐、出迎え感謝します。」

 

 

「横山こそ会談の翌日の顔合わせを了承したな、色々と忙しいんじゃないのか?」

 

 

「えぇ、……まぁ忙しいのは事実ですが、こちらからお願いしている以上こちらが合わせるのが礼儀ってものですよ。」

 

 

「いい心がけだな、上層部連中も見習ってほしいものだ」

 

 

「そこが組織の嫌なところですね。」

 

 

「全くその通りだな」

 

 

「その点、自分がどれ程恵まれていたということを実感しましたよ」

 

 

「羨ましい限りだな」

 

 

 移動中、世界、異世界?共通の愚痴を零しながら基地内のミーティングルームらしき場所に案内された。そこからミーナ中佐の声が聞こえてきた。

 

 

 






 新しい作品書きたいなあという誘惑に駆られてしまいまして、あっちに手を出したりこっちに手を出したりと進んでいないことも多いのでそこのところよろしくお願いいたします。
 何か集中できる方法ないですかね?作品の設定とかなら集中できるですけどね……
 まぁ、ともかく来年もよろしくお願いします!


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