とりあえずオイラは楽に生きたい。 作:未来王
静寂。その言葉が似合うほどに、そこには音が存在しなかった。だがそこに人が居ないというわけではない。ここでは大量の生命体があくせくと休むことなく働いている。ただ物音一つ立てることなく、無言で。
チフォージュ・シャトー。それが、この場、完成途中の城の名前である。ここに人間は存在しない、居るのは悪趣味な人形たちとそれを作った奇跡の殺戮を望む錬金術師。客人など来る筈がない、何故ならこの城が存在する場所は文字通り我々の住む場所とは次元、位相が違うのだから。位相を越えうるものなど存在しない、だからここに居るのはこの城の住人のみなのだ。
そしてこの城の主、キャロル・マールス・ディーンハイム。彼女はこの城の玉座と呼べる場所にいた。その青い瞳は、鬱陶しげに何かを睨み付けている。その視線の先に居るのは、この場に相応しくない、ユルい雰囲気を纏った黒髪の少年。右手には、一本の抜き身の日本刀が握り締められている。鈍く光るその刀身は、間違いなく業物といっていいだろう。その背後には無数の人形と思わしきものの残骸。その全てに切り傷が付けられており、少年がそれを行ったのは一目瞭然だった。
「…貴様は、何処までオレを邪魔すれば気が済む?」
「そんなの、お前が止まれるその時までに決まってんじゃねぇか」
腹立たしげに彼女が声を漏らす。その声色は心底理解できないものに向けられている、そう感じられるほどに苦々しい。対し少年は彼女にこれまたユルく微笑みながら、左手を横に真っ直ぐと伸ばす。その先には、何もない。少なくともキャロルの視界には何も映っていない。
「ハッ、ならばここで朽ち果てろ!」
何もかもが気に入らない、そう言わんばかりに少年の言葉を吐き捨て、威厳ある佇まいで彼女は立ち上がる。それに応えるように、彼女の真横に魔方陣のようなものが出現。彼女は躊躇いなくそこへ手を突っ込む。そして手を陣から引き抜けば、その手にはキャロルの背丈と同じくらいの大きさの紫の琴が。その琴の名はダウルダブラ。ケルト神話の主神、ダグザが用いたとされる竪琴であり、彼女の最強の武器である。
「悪いけどそれはできねぇ。お前の父ちゃんとの約束だからな」
「世迷言をッ!」
彼女がその琴を引き抜いたのを見た少年は、空に伸ばした左手、その五指をピンと伸ばす。キャロルの見える世界に変化はない、しかし少年の視界には大きな変化が現れる。ぽつりぽつり、と青白く発光する不気味な炎…人魂と喚ぶに相応しいモノが大量にこの場を取り囲む。その中、彼の伸ばした腕の先には、大柄の侍らしき姿が。と言ってもその姿は半透明で、まるで自分は幽霊だ、とでも自己主張しているようだった。
「いくぞ、阿弥陀丸」
『応ッ!』
阿弥陀丸、と呼ばれた侍が応える。それを聞いた少年が、抜き身の刀を、切っ先をキャロルに向ける形で構えた。
「本当に、止まる気はないんだな」
「くどい。万象黙示録を完成させる、それまでオレが止まることはない…ッ!」
「…お前の父ちゃんはそんな事を望んでいない、としても?」
「今さら…それが止まる理由にはならないッ!」
「…はぁ、話し合いで解決すんのが一番だとオイラは思うんだけどなぁ」
これ以上言葉は不要だと、彼女は陣から引き抜いたダウルダブラの玄に手をかける。合わせ少年が構えた刀を握り締める。
「阿弥陀丸、ヒトダマモード」
彼が叫ぶ。すると、阿弥陀丸と呼ばれた侍の姿が変わる。威厳のある侍の姿から侍という存在をこれでもかとデフォルメした、橙色の手のひらほどの人魂へと変貌し、彼の手のひらに収まる。
「阿弥陀丸イン春雨」
刀に叩き込まれるは、人魂となった阿弥陀丸そのもの。人魂は抵抗なく春雨と呼ばれた刀に入り込んだ。同時に目映い閃光が発生。さらに、刀全てから彼の半身を包み込んでしまうような、溢れんばかりの橙色の光が噴き出す。その光は段々と、何かを形作りはじめる。
その変化の途中の刀を、彼は彼女へと二度振り下ろした。放たれたのはX字の真空の斬撃、しかしそれが彼女に届くことは決してない。彼女がダウルダブラの弦を鳴らす、ダウルダブラから流れるその旋律が、真空の斬撃をそっくりそのまま跳ね返す。
されど少年に迫る斬撃が、少年を傷つけることはない。
「オーバーソウル」
刀から溢れ出していた不定形の光が、ついに確かな形を持つ。それを歓喜するように彼の周りの人魂が唄うように騒ぎ始める。彼の腕を覆う、激しく燃える巨大な人魂と化した阿弥陀丸が揺らめく。彼に迫っていた斬撃を、その人魂が纏っている大袖と手甲が合体したかのようなパーツが弾く。人魂に咥えられているようにも見える春雨は、その刀身に橙色の光を纏っていた。
その変化はキャロルには分からない、しかし、彼のユルい雰囲気がガラリと変わったのは分かったのだろう。またキャロルは顔をしかめる。
「
麻倉葉。それが彼の名だ。彼女の父と交わした一つの約束を守るために戦うことを決意した、シャーマン。そしてシャーマンとはこの世とあの世を繋ぐもの。普通の人には見えない、霊と呼ばれる存在を認識でき、更に霊と交流を深め自身の力と出来る者。
そして。斬撃から身を守るために弦を鳴らした彼女が、変身を遂げる。
幼い少女の姿から、妙齢の美女へと。その姿は寒気がするほどに美しかった。プロポーションも世の女性が羨むほどに完璧である。
ダウルダブラのファウストローブを纏ったその姿こそが、錬金術師キャロル・マールス・ディーンハイムの本気だ。
先ほどまで、麻倉の周りでやかましいほどに人魂が踊っていたと言うのに、それも止み。再度辺りに静寂が訪れる。先に動き出したのは…キャロルだった。
演奏会の指揮者のように、軽く振るわれた彼女の手から放たれるのは目映い光。球体だとわかるそれは、真っ直ぐと麻倉へと向かっていく。対し麻倉は握り締めた春雨によりそれを一刀両断、キャロルとの距離を詰める為にその右腕を覆う人魂を揺らしながら走り出す。
「よっ、と!!」
「チィッ!」
キャロルの指先から糸、鋼糸魔弦が伸びる。当然ただの弦な訳がない。彼女の指先から溢れるように弦が産み出され、それは螺旋を描き、一瞬にして槍の様な形状に。そして鋼糸魔弦の槍が、穿つように麻倉の心臓を捉える。
このまま麻倉が前に進むのを止めなければ、鋼糸魔弦の槍は間違いなく彼に大きなダメージを与える。先ほどのように春雨で斬る…ことは無理そうだ、明らかに強度が高いのが分かる。回避行動をとれば、その隙を突いて次の手が麻倉を襲うだろう。ならば打つ手はない、のか?そんな筈がない。
阿弥陀丸の周りに備え付けられたように浮遊している大袖状のパーツ。名も無きそれを麻倉は動かす。当然、槍の切っ先に向かって。動くなかで大袖状のパーツは変形していき、大きな盾にも似た形状に。
槍の矛先と盾がぶつかるその瞬間。突如槍が巨大化、そして加速する。
「このまま串刺しになれッ!」
加速したために麻倉が予想していたよりも数瞬早く槍が盾に接触。
「危ねぇ、な!」
麻倉は瞬時に、軽く右腕をかち上げる。連動するように盾も動く。無駄な動きを省き、まるで達人のように行われたその所作は、ぶつかった槍の矛先をものの見事に上方向へと反らし、攻撃の無効化を成功させる。反らされた勢いなのか、キャロルの身体がぶれる。その隙を見逃さず、距離を零にした麻倉が彼女の脇腹に重たい斬撃を見舞う。
苦悶の声を挙げ、その身体から火花を散らしながらキャロルが後ろに後退、それを追うように麻倉が一歩踏み込む。もう一度麻倉が刃を振るう、橙色の巫力を溢れんばかりに纏った刃が彼女の手からまた延びようとしていた弦を切り裂く。それとは逆の腕に、弦の刃。
そうして交わされる刀と弦の猛攻。手数ならばキャロルの方が上、威力ならば麻倉が。数回、十数回、数十回と技と力の交錯は続く。
キャロルが空へ浮かぶ、それを追いかけて麻倉が跳躍。このチフォージュ・シャトーを舞台に、縦横無尽の戦いが繰り広げられる。
「負け、られねぇ──!!」
「ここで、潰えろッ!」
高速の攻防、互角の戦いの中、変化が現れる。キャロルの手数の多さに、麻倉の対応が遅れ始めた。麻倉は対応を間違えず、攻めから切り替えて、防御に徹し去なし続ける。
まだ続いていく攻防、それに痺れを切らしたキャロルは指先から弦を大量に伸ばし、先ほどの鋼糸魔弦の槍よりの数倍は大きな槍…というよりも、ドリルを作り出し、勝負を決めにかかろうとする、が。それを読んだ麻倉が間をずらし、地上に着地し一歩後退。いつの間にか彼は、腰に据え付けていた鞘に春雨を半分ほどしまい、独特の構えを取っていた。
「阿弥陀流、如来」
春雨が取ったそれこそ、彼の扱う阿弥陀流必殺の構え。本来なら二刀を用いて行うそれを、彼なりにアレンジしたもの。軽く腰を落とし、その足の爪先と視線がキャロルにぶつかる。
「阿弥陀流、後光刃─────!!」
抜刀、一閃。目にも止まらぬ抜刀術が宙を駆ける。遅れて彼が踏み抜いた地面が弾けた。そうして放たれたドリルの様な攻撃と、必殺の刃がぶつかる。
刃はいとも簡単に弦の塊を糸の束に変えて、その形を食い破るように両断する。キャロルの大技は後光刃の勢いを殺すことすら叶わず、キャロルはその必殺の居合によりチフォージュ・シャトーの壁に恐ろしい勢いでめり込んだ。
油断せず、更にもう一度追撃を──といった所で、突如麻倉の背後に魔方陣のようなものが出現。そこから轟音と共に雷撃が麻倉に迫る。
「ッ!」
音に釣られ麻倉は条件反射でその雷撃を、盾で正面から受け止める。多少腕に痺れは走ったものの対したダメージではない。ではない、が…一瞬ではあるものの、
火炎、水流、暴風。三つの属性を備えた攻撃がそれぞれ麻倉の死角を突いて放たれる。防ぐことも出来ず、かわせない麻倉は身体中から血を撒き散らしながら地面に叩きつけられる。
「どうした!?その程度か!?」
いつの間にか距離を詰めていたキャロル、再度鋼糸魔弦の槍がキャロルの腕に生成される。一瞬で詰められるキャロルと麻倉の距離、そしてその鏃は起き上がったばかりの麻倉の身体…ではなく寸でのところで割り込んだ盾を削り火花を散らす、その間に生まれた麻倉の隙をキャロルは見逃さず、陣が麻倉とキャロルを別つように出現。
次は火、水、風、雷、全ての属性を合わせた合体錬金術が麻倉に叩き込まれる。辛うじて、麻倉は春雨を技と自分の間に挟み込むように構え、防御体制に入る。しかし。
響く轟音、そして後方へと弾き飛ばされる麻倉。まるで、麻倉の肉体を貫き消滅させるまで消えることはないと言っているかのように、そのキャロルの技は勢いを衰えさせることはない。
「う、ぎぎぎぎ…!」
キャロルの必殺を、春雨で真っ正面から受け止めている麻倉。いや、ただ防いでいるだけではない。必殺を受け止めながらも、春雨を取り巻く橙色の光が春雨の何倍もの大きさに巨大化していく。
「うわああァああああっ!!!」
瞬間、爆発。力業で麻倉が属性の暴力を切り裂いた。これにはキャロルも顔をしかめる、まさか、力業で攻略されるとは思っていなかったようだ。
肩で息をする麻倉、このまま戦いが長引くのは不味いかもしれない。麻倉にそんな考えが過る。
「…もうちょっと待っててくれると助かるんよ、アイツの父ちゃん。アンタの未練、必ずオイラが晴らしてやるから」
「なにをぶつぶつと…ッ!」
「ただそのためには、もうひとふんばりしなきゃいけないみてぇだな」
そう言って麻倉が懐から取り出したのは、赤銅色の剣を型どった祭具。彼はそれを右手に握ったままの春雨に、重ねるように構え。
「阿弥陀丸イン春雨」
「イン」
「フツノミタマの
◆
「──────起きろ、馬鹿」
「あっでぇ!?」
ゲシッ!と。脇腹を思い切り蹴られて寝ていた布団から追い出されるのは、ユルい雰囲気の少年。そしてそんなユルい少年を見下ろしているのは、金髪の少女。その目付きは恐ろしいほどに冷たく、額には青筋が立っているのが分かる。怒り心頭、といった表情でもある。しかしなんというか、それだというのに全く怖くはなかった。理由はその格好にある。
…割烹着なのだ。そしてその手にはお玉。少女の背格好と合わせて見るとどうしても着せられている感が強く、端的に言えばおままごとをしている幼女にしか見えない。
そして脇腹を蹴られた少年は大きな欠伸をし、眠り眼を擦りながらゆっくりと起き上がる。
「なにすんだよキャロル。いてぇじゃんか」
「…お前はオレが起こさなければいつまでも寝てそうだったからな。一日中寝られても困るからさっさと起こした」
「別に何時まで寝ててもいいじゃねぇか、折角の休日なんだからよ」
「そう言って先週の月曜、遅刻ギリギリまで寝ていたのは何処の誰だ!?」
「ウェッヘッヘ、あの時は助かった。一週間連続の遅刻であやうく反省文書かされちまうとこだったからな」
「礼を言うくらいなら自分でもっと早く起きろ…!!朝お前を起こしに来るオレの気持ちにもなれ!!」
「わりぃわりぃ」
「あ"?」
少女の雰囲気が一変する。先ほどのままごとをしている幼女から、鬼女将と呼ぶに相応しいものに。それを察した少年は、すぐさま正座をして少女に向き直る。
「…ご、ごめんなさい」
そうしてあーだこーだと続く少年と少女の会話。と言っても中身は少女の説教を正座している少年が縮こまりながら聞いているだけだが。
『き、キャロル殿。葉殿も見ての通り反省していることですし…』
「駄目だ!というか侍ッ!お前がコイツをこれでもかと甘やかすからだな…!!」
説教が始まり五分が過ぎた頃。少年の枕元に置いてあった位牌から一人の霊が飛び出してくる。名を阿弥陀丸、少年の持ち霊である。阿弥陀丸は少年を庇い立てるように出てきたが、恐ろしい剣幕の少女に気圧され、一瞬で少年の横に正座する。とても情けなかった。少年も嘘だろ、と言いたげな顔で阿弥陀丸を見ている。
…それから一時間後。やっと少女の説教が終わり、何事もなかったように少女の作った朝御飯を食べ始める二人。因みに阿弥陀丸は位牌にお供えされたものを食べている。
「んぐっ、んぐっ。やっぱキャロルの作った朝飯はうめぇなぁ」
「ふん、そうか」
「ああ、きっとキャロルは良い嫁さんになるぞ。毎日食ってるオイラが言うんだ、間違いない」
「…そうか。──いや待て、どの目線で言ってるんだそれは」
「…保護者?」
「お前の方がオレよりも年下だろうが!」
「だってほら。キャロルの方がちっちぇえだろ」
少年のその言葉を聞いて、ピタ、と白米を食べていた少女の箸が止まる。そして少女の背後に陣が出現、そこから紫の琴が現れる。そして立ち上がる少女の額にはまた青筋が。そんな少女を見て、少年はぎょっと驚き阿弥陀丸は慌てて止めに入る。
『キャロル殿!?何故いきなり琴を出すのでござるか!!?』
「ええい黙っていろ侍!言うにことを欠いて『ちっちぇえ』だとぉ!?見ていろ、ファウストローブを使えばオレだってな!!!」
「わー!?なんで急に怒ってんだよキャロル!」
『待ってくだされキャロル殿!葉殿は決してキャロル殿を貶すつもりで言ったわけでは…!!』
またやいのやいのと始まる少年少女の痴話喧嘩。しかし今度は少女の文句を少年が柳のように受け流しているだけ。これまた十分ほど続いて、あとに残ったのは完全に疲れきってしまった少年少女+α。
「ふぅー…。あ、キャロル。味噌汁っておかわりあるか?」
「…ある」
「そっか、ありがとなキャロル。んじゃオイラおかわりしてくる」
「…オレの分もよそってこい」
「おう」
少女からお椀を受け取って台所に向かう少年。それを見た少女は頬をむすっと膨らませた後、出現したままだった陣に紫の琴をしまい、また座る。
「おい」
「ん?どうしたキャロル」
「今日の買い出しに付き合え、荷物持ちだ」
「えー」
なんでオイラが、と面倒臭そうな顔をする少年。ただ少女はこの少年が一日中音楽を聴きながらぐーたらするのを分かりきっているので少女は釘を指す。
「付き合うならさっきまでのはチャラだ」
「う。…分かったんよ、でも重い荷物は勘弁して欲しい」
「はんっ。それはオレの気分次第だな」
……少年。
そしてとある事故で平行世界に移動してきてから半年。
彼は表にこそ出さないものの、キャロルは相当変わったな、と思う。彼女が彼の家に住み始めた当初は、本当にギスギスしていて、今のように買い出しに付き合え、なんて言ってくるのは有り得なかった。
出会いこそは最悪だったが、出会えてよかったなぁ、とも彼は思う。今となっては親友と言って良い間柄だろう。こんな日々がずっと続くといいな、と彼は願う。
『む、来客でござるよ。葉殿』
「みてぇだな」
彼がキッチンで洗い物をしているキャロルを眺めながらボーッとしていれば、彼の家のチャイムが鳴る。…一体誰だろうか?彼は気だるげに立ち上がる。
「ん、別にお前が出なくても──」
「いいんよ。洗い物、大変だろ?」
踏み台を使いながら台所に立っているキャロルに断りを入れて、彼が玄関まで足早に向かう。
彼とキャロルが住んでいるのはしばらく前に使われなくなった訳あり物件の民宿。キッチンから玄関までが少し遠いのはかったるいなぁ、なんて考えながら玄関に着けば、引き戸のすりガラスの向こうに来客の姿がぼんやりと見える。…でかい、恐らくだがその身長は2mは越えてるんじゃないだろうか。彼はビビりながら戸を開ける。
「は、はーい…」
「ああ、朝早くからすいません。私こういうものでして…」
戸を開ければ出てきたのは、正しく漢と呼ぶに相応しい人物で。ぴっちりとした赤いシャツに鍛え上げられた巨大な肉体。燃え盛るような赤い毛髪と獅子のような目付き、思わず彼は名刺を受け取りながら小さな悲鳴を挙げた。
「む。保護者の方は居るかな?」
「え、あ。オイラが家主…です」
「君がか!?…失礼した。そうか、見たところ中学生くらいに見えるが、立派なんだな」
「あ、ありがとうございます…ええと。それで何のご用でしょうか?」
愛想笑いを交えながら、ふと貰った名刺に目を通す。小難しい肩書きの下に、風鳴弦十郎、という名前。名前までもが強そうだ、と彼は他人事のように思う。されどそんな余裕は、目の前の男の次の発言で吹き飛ぶ。
「ああ。この家に、キャロル…という名前の女性は住んでいないか?」
シャーマンキング二次創作もっと増えてほしい。
あとオリジナルO·Sとかは出る予定はありません。そんなもの私には書けない。
・なんとなくのキャラ紹介とか設定とか説明とか。
・麻倉葉(にせもの)
死んだと思ったら麻倉葉になってた一般人。シャーマンキングは知ってるけどシンフォギアは知らない。最初は麻倉葉とか詰みじゃん…とりあえず本物模倣してみるか…とか色々とやっていたけど、よくよく考えれば原作よりも大分未来だしそもそも麻倉葉王も居ないしで全部取り越し苦労だった。それに気づいたのは小学三年生くらい。シャーマンキングっぽい世界、ということで彼の中では落ち着いた。んでなんだ安心じゃん!と思った頃にはもう麻倉葉の模倣が板に着いていた、というか考え方も大分麻倉葉になってた。今の夢は楽に生きること。最近の悩みはキャロルがおかん染みてきたこと。
ウェッヘッヘ。
・キャロル
ヒロ…イン?本編開始一年前、麻倉葉(にせもの)と愉快な幽霊たちによってその野望と住みかを破壊された。でもその時に死んだパパと会話出来たので気にしてない。オートスコアラーもエルフナインも作っていない。色々あって麻倉葉(にせもの)の家に転がり込み同居。半年くらいで彼のユルさにちょっぴり(?)絆された。今では炊事家事なんでもできるスーパーガールに。あと同居してたらいつの間にか幽霊が見えるようになった。
・阿弥陀丸
原作とそれほど大きな違いはない。ただ多分気苦労は多い。
・フィーネ
大体こいつのせい。
・ギャラルホルン
大体こいつのせいpart2。
Q.シャーマンってなぁに?
A.あの世とこの世をつなぐものです。詳しくは放送開始したばかりのシャーマンキングの新アニメを見てください。
Q.
A.【シャーマンキング】における霊能力の一つです。シャーマンの肉体以外の物に無理に霊を入れることで、霊が入りきらずに溢れ出したものがO·Sです。もっと詳しく言うと、
Q.なんか平行世界移動してない?
A.してます。具体的には装者の居ない世界から皆よく知る原作世界に移動してます。
Q.なんでキャロルは割烹着を着てるの?
A.私の趣味です。