追記 前半部分を加筆修正しました。次の話の展開をスムーズにするためです。
NHKマイルカップ当日
さて今日は喫茶店にでも行って心を落ち着けてからオグリの控室に行こう。
喫茶店
休みだと!?定休日は水曜日で今日はもちろん日曜日だから開いている筈なんだが……
張り紙があるが……ペットの犬が脱走したから探すので休みます。ワンちゃんの名前はケンジロウ、ゴールデンレトリバーで赤い首輪の犬、あだ名はケンちゃんか
これは仕方ないな。そういえば花を見に行こうと思っていたし公園にでも行こう。パンとか売ってる自販機もあるし、そこでご飯も食べよう。
公園
いたぞケンちゃん、なんか花壇の花食べてる、しかし6月じゃなくてよかったな、6月は私の好きなアジサイが植えてあるから食べてしまうと、毒で死んでしまうかもしれないからな、捕まえるか。
一時間後
商店街
「ぜぇ〜ぜぇ〜」
元気で商店街のアイドルなウマ娘「あっ!大丈夫?木原さん!」
「はぁはぁ……ウララちゃんじゃないか、商店街のお手伝いかい、立派だね。」
ハルウララ「木原さん、そんなに息を切らして走ってどうしたの?」
「さっきワンちゃんが走って行っただろう。あの子は実は脱走犬でね、行きつけの喫茶店のワンちゃんだから捕まえようと思ったけど速すぎて捕まえられないんだ。」
「じゃあ私に任せて!ワタシウマ娘だからとっても足が速いから、すぐに捕まえられるよ!」
「お手伝いしてるんだろう?ウララちゃんはお手伝いしてて俺一人で充分さ。」
「おじさんと約束したから、手伝えない、でも木原さんはとっても困ってるどうしよ〜」ヘナヘナ
八百屋のおじさん「あんちゃんその様子じゃ無理だろ、ウララちゃん、ウララちゃんのおかげでニンジンもう殆ど残ってないから、おにいさんのお手伝いしてあげてくれないかい。」
「おじさんありがとう!木原さんワンちゃんどっちに行ったの?」
「オヤジさん今度、人参たくさん買うぜ、ウララちゃん、ワンちゃんはこっちの道に行ったから一緒に追いかけよう。」
結果はケンちゃんを無事捕まえることができた、そして俺はうまいコーヒーとサンドイッチ、ウララちゃんは美味しいパフェにありつけた訳だ。
人助けして食う飯はうまい。
東京レース場
オグリは調子がかなり良さそうだ。
毎日【ほっほひっふー!】と言っている、正直かわいい、いやそんなことよりオグリの調子を見に行こう。
プシュ〜
「ほう、炭酸抜きコーラかたいしたものだな、」
「お前また、それやってんのかよ!」
「木原さん、実際にみたらこれは何度も言いたくならないか?」
「って、そっちの君は誰だ。」
アメリカンな女の子「ハ〜イ、タイキシャトルデース。」
「WOW!!トムの勝ちデース!」
「ワッツヨクワカリマセーン。」
「すまんな、最近ボケてない気がしたからな、ちなみに日本古来のギャグだ。」
トムの勝ちデースはもう若者は知らないのか!?、
そうかこれがジェネレーションギャップか(違います)
タイキシャトル……最強マイラーと言われているウマ娘だ。
強敵だ、マイル以下では彼女の独壇場だ、オグリ同様ダートでも強い、そして何より、
「貴方はオグリキャップのトレーナーさんデスカ、今日はヨロシクオネガイシマース。」
両手を広げてきた。なるほどかなりアメリカンというか、オープンな子だな、取り敢えず仲良くなるためにしっかりハグだ。
……………
─────なんて柔らかさだ!気持ちいい毎日これされたい、これをされる為に毎日挨拶しに行こうって下心しかない考えが浮かぶほど気持ちいい、ってあれなんだろう、背骨に力を感じて、痛ただ!やばいかなり痛い、さっき改めてウマ娘との体力差に気付いたのに、やばい背骨が砕ける、
ハッ!オグリが遠くの方にいる、アイコンタクトだ、この前教えたモールス信号のSOSで伝えるんだ!
あれオグリがこっちを見たのに、見て見ぬふりだと、冷ややかな視線を送ったら楽屋に行った。浮気をしたけど、妻にバレてもなんとも思われない悲しい夫の気持ちになった。
俺はなぜ人を呼ぼうとしているんだ。自分でいえば万事解決じゃないか、というか、離れようとすれば空気を読んで離れてくれるだろう。
手を上げて後ろに下がるこれだけで、離れてくれる、離れられない!なんてパワーだ、挨拶代わりに背骨砕きにきているのか!?
無駄に体力を使いすぎた、頭がぼ〜としてきた、
「トレーナーさん、ずいぶん長い間、ハグシマシタネ、コレで友達デース。」
バタン!!
「大丈夫か!木原トレーナー!」
「あぁ、大丈夫だ、熱いハグだったよ、タイキシャトル。」
「Oh!アリガトウゴザイマース!友情の印にもう一回デース!」
「ギャーッ!?」
「照れなくても、いいんデスヨー」
「そっ、それじゃあ、今日はいいレースにしような。」
「ビワハヤヒデは、今日のレースに出るのか?」
「私は今日はデータを取りに来ただけでレースには出ない。」
「偵察とは抜け目ないな、そういえば君はまだデビューしていないんだったな、実力も伴っているがしていないとはずいぶん入念に計画を練っているようだしな。」
「私の計画が進行するのは来年を予定している、それまでは準備を進めるだけだ。」
そう言ってビワハヤヒデとタイキシャトルと別れた。
特筆すべき強敵、タイキシャトルの様子を見れたからオグリの様子を見に行こう。
オグリの楽屋
調子が少し悪くなったようだな、昨日までは(ほっほひっふー!)を言っていたが言わなくなってしまった。
「その、オグリ、機嫌を直してくれないか」
「……トレーナー、なんの事だ、私は見ての通り調子はバッチリだぞ。」
「ほっほひっふーて言わなくなったからてっきり調子が悪くなったんじゃないかと思ったんだ。」
「……トレーナー、あれはいつも言っている訳ではない」
「調子がいいときにふと、勝手に出てくるものなんだ。」
「確かにその通りだな、わざわざ言ってたらそれはもう口癖ではないしな。」
「オグリ今日は任せたぞ。」
「あぁ、任せてくれ、必ず勝ってみせる!」
そうして送り出した、オグリキャップはタイキシャトルに敗北した。最後の直線で伸びきれず2着だ。
俺はとても悔しい気持ちになった、オグリが勝てなかったのは俺のせいだ、やはりオグリは少し調子を落としていた。そしてフルパワーだとしても勝てたとは断言できないことそれが一番の悔しいと思う理由だ。
「流石中央だな、全力を出し尽くしたが負けてしまった。」
「オグリ……」
「トレーナー任せてくれ、次は必ず勝利する!」
「あぁ!そうだな次は必ず勝つぞ、このままだと俺たちはマイルが怖くて逃げた、臆病者にされてしまう。」
「ハウディ!キハラさんこのあとパーティーを開きますから、オグリと一緒に来ませんか〜」
背後から抱きつきながら、タイキシャトルが話してきた。
オグリの様子を視る、やはり少し機嫌が悪そうだ、そりゃそうだ、自分を倒した相手と教師が仲良くしてたら嫌な気持ちになるだろう、それに自分の先生が自分と同い年くらいの子に抱きつかれてニヤニヤしてたら気持ち悪いと思うだろう。
「オグリ、どうする?」
「トレーナーの好きにしてくれ」
「なんかトゲのある言い方だが、勝っても負けてもお祭り騒ぎだからな、参加させてもらおう。」
おっとオグリの顔色が少し良くなった。うまくいったようだ。
「今日のパーティーは賑やかにナリソウデース。」
「手土産でも買ってからそっちに合流するよ。」
「ワカリマシタ、今日は楽しいパーティーにシマショウ。」
「オグリそれじゃあ、二人で買い物でもしよう。」
ショッピングセンター
レースの後に少しだけ、ショッピングをするとウマ娘は喜ぶ、これはルドルフの時に学んだことだ。普段は勝ったあとにしていたがこれはこれでいいだろう。気分転換は大切だしな。
オグリが無言で手を握ってきた、オグリはかなり迷子になりやすいからな、少し強く握っている気がする、悔しかったんだろう、俺は後ろを振り向かず歩いていった。
見慣れた小さな人影、いや、ウマ娘影を見つけた。
「タマモクロス久しぶりだな、元気にしていたか?」
「ウチは、オグリによくアンタの話をされてたから久しぶりの気はせえへんけどな。」
「そうか、所で、じっと立ち止まって何を見てるんだ?」
「ウチらの人形があるんや」
「……すごいな、話には聞いていたが……」
「以外に作りがしっかりしてるんや、原価いくらやろな」
「それに、タマやクリーク、会長のもある。」
「せやけど、一番売れとるのは、オグリのやけどな、みてみぃ、あと1つで売り切れや。」
「人気があるんだな」
「レースだけやなくて、大食い大会でも名を売っとるからな。」
「老若男女問わず、大人気ってわけや。」
「そんなのにも出てたのか。」
「まーこのオグリならウチも欲しいわ、本家と違って飯代もかからへんしな!」
「それに、なんや速そうな顔しとる、トレーナー、コイツも育ててみぃひん?」
「いいかもな。」
「え……」
「ははっ、せやろ?」
「っと、あかん、ウチ、イナリと待ちあわせしとったんや、」
「もう行くわ、ほなな〜!」
タマモクロスは慌ただしく去っていたようだ。
「オグリキャップのぬいぐるみ買うか。」
「え!?な、なんでだ、これはただのぬいぐるみだぞ?」
「その……トレーナーがついても走らないんだぞ?」
「いや……止めるつもりはないが、
そうか……買うのか。」
オグリキャップは何やら落ち込んでいるように見える、オグリってこんなに面倒くさい子だったの!?
やめておくか、いや
「買うぞ。」
「……そうか……」
街中
少女「オグリキャップさんだ〜!」
「おっとオグリ大事な大事なファン様だ、しっかりファンサービスをしてやれ」
そう言ってオグリキャップに俺はペンと色紙を渡した。
「……トレーナーこれは……」
「いざという時にいつも持ってるんだ。早くファンサービスをするんだ。」
ファンサービスとはファンに握手などをする事であって
希望を与えておいてそれを奪うことがファンサービスではない。
握手をしたあとにサインを書いて渡した。
「いつも応援ありがとう、これは私からの贈り物だ受け取ってくれ。」
少女「わ〜!ありがとう、私一生大事にします!」
「お嬢ちゃん、お兄さんがこのみんな大好きオグリン人形もあげよう。」
少女「お兄さんありがとう!今日買いものに行ったけど売り切れてて買えなかったんだ。お兄さんオグリキャップさんの恋人?」
「なっ……」
「ハハ、違うよ、まぁ、俺はオグリキャップの相棒さ」
「それじゃあ元気でね、向こうでママが待ってるよ。」
少女「オグリキャップさん!今日は負けちゃったけど次は勝ってください!応援してます!」
俺はオグリと二人で手を振りながら少女を母親のところまで見送った。
「……トレーナー」
「なんだ?」
「あげて良かったのか、欲しかったんだろう?」
「確かに、タマの言う通り……
ぬいぐるみは飯代も掛からない。」
「いや、飯代は私だって自分で出すしトレーナーには負担はかけないが」
毎回奢ってるし、おにぎりは自腹で用意してるけどな
「だが、ぬいぐるみはフワフワもしているし、小さくてかわいい、これは勝てない。」
「さっきから、どうしたんだ、頼むからハッキリ言ってくれ。」
「……本物の方がいいと思う。
私はすごく速く走れるからな。」
ぬいぐるみに嫉妬しているだと……クソ、メチャクチャカワイイ、俺が勘違いしていたら確実にやられていた。
「ぬいぐるみでは無理だが……私ならトレーナーの期待に応えられると思う。」
「いや………必ず応えてみせる、ぬいぐるみよりも。」
「いいか、最初の質問への解答は俺には本物がいるからなだ、それにぬいぐるみは応援の形だ、君にはもうコチラにもファンがいる、笠松のようにな、ぬいぐるみは気持ちなんだ。君のことが好きで応援しているなら自然と欲しくなるものだ。」
「そしてそのうえで言うぞ、本物が1番だ。」
「うん、任せてくれ。トレーナーがいれば私は誰よりも強く速くなれる。」
「全力でトレーニングに取り組むぞ、どんなに厳しいものだろうとも。」
「私はぬいぐるみより丈夫だしな。これからも遠慮なく頼む!」
「当たり前だ、よろしく頼むぞ、今日はパーティーに参加するけどな。」
パーティー会場
すでに盛り上がっている。ビワハヤヒデとタイキシャトルが何故かダンスバトルをしている、ビワハヤヒデはすごくキレキレなダンスだ。何がとは言わんが揺れている
対するタイキシャトルはフリースタイルな自由でアクロバットを取り入れた、ダンスだ、何がとは言わんが、揺れている。
そして何故かいる、マルゼンスキー、お立ち台のうえでジュリアナ扇子をブンブンしている。
ライスシャワーがそれを見て目を輝かせている。
肉が食えると聞いて我慢できずに駆けつけたナリタブライアン「正樹ようやく来たか。モグモグ」
「あぁ、凄く盛り上がっているな、全員自由だな。」
「WOW!キハラさん遅いデスヨー、すでにパーティーは大盛りあがりしてマース。」
うん、そうだな盛り上がってるな、あとビワハヤヒデはダンスバトルに負けたようだな。何が審査基準なんだ。
「大盛りあがりのところすまないが、タイキシャトルは次はどのレースに出る予定なんだ?」
「次は、安田記念に出るツモリです。年末はマイルCSに出る予定です。」
つまりリベンジのチャンスはあるわけだな、マイルCSは元々出走予定だったしな、そこでリベンジしよう。
「トレーナー……安田記念に出るぞ。」
なんだって!?オグリ日本ダービーにも出るんだぞそんなハードスケジュールさせるわけには行かない。仕方ない日本ダービーには出なくていいか。
「わかった、なら日本ダービーは出走やめるか。」
「日本ダービーにも出るぞ。」
「……オグリ、その意味がわかっているよな、かなり無茶なことだ。連続出走は体を壊してしまうかもしれない。」
「それでも、私は大丈夫だ。ぬいぐるみより丈夫だからな。」
決意のこもった目で俺を見つめる。
「わかった、その代わり少しでも異変があれば出走は取りやめるからな。それにリベンジは早いほうがいい」
さて、これが吉と出るか凶と出るか。
いきなり称号アイドルウマ娘の取得が不可能になりましたが、アイドルウマ娘とは概念なので問題ないです。