時計を使ってレースに勝利してから6日ほどたった、私は時計についてたづなさんに説明されたこと以外なにも知らない、あの一日を何度もループするんじゃないかと恐れていたが、そんなことは無さそうだ。そんなシリアスなことを考えながら今日はオグリキャップを家に呼んでおにぎりを作っている。
「やっぱり、難しいなどう作ってもトレーナーのおにぎりの味にならない」
軽くつまみ食いをしながらそういう
「難しく考えるものじゃないさ、適当に、心を込めて作ればうまくなるおにぎりってそんなもんさ」
だがおにぎりは奥が深い、料理番組で一見そんなもん流す必要なさそうだが、塩むすびを作るのをプロの料理人が作っているのを15分間放送したことがあった、あれは驚いた、
「トレーナーちゃんと綺麗に掃除もしてるんだな。」
「それに関しては、掃除が好きな知り合いがいるんでな、『キサマにはたっぷり重曹を味あわせてやろう』とかそんなことを言いながら掃除する変なやつだ。」
あれからエアグルーヴがルドルフとたまにやってきて掃除をするようになった。よっぽどエアグルーヴはメンタルをやられているようだ。
それにトレーナーをまた頻繁に変えているようだしそろそろしっかりした、相棒を捕まえてほしい、まぁ、生徒会活動とレースの両立に付き合ってくれるトレーナーがあまりいないのだろう。ルドルフといっしょにやってた時も生徒会活動はどうしても負担になっていたしな、負担だけにならずウマ娘の成長に役立つわけでもあるんだがそこを考えるトレーナーが少ないんだろう、これを考えれるやつは少しゲスなやつだしな。
「オグリそろそろおにぎりが百個を超えそうだからそろそろ作るのをやめて一緒に食べよう。」
「……トレーナー、おにぎりは外で食べよう。」
「そうだな、外は晴れてるし、まだ十二時にもなってないからな、ピクニックには丁度いいだろう。」
オグリは連続出走を決めているため、あまりトレーニングはしないほうがいいと判断して、ここ3日は軽めのトレーニングをそして今日は完全な休みだ、元々土日は自由にしてくれって言うのが俺の方針なんだが、今日は元々無理矢理なにもするなと言っていた。そう言うとおにぎりを作っている様子を見せてくれと言われた。たびたびおにぎりを作っている様子を見せてくれと言われていたのでこの機会に見せておこうと思い朝からオグリを迎えに行って、おにぎりを作っていた、オグリはおにぎりの出来に納得していないが米も尽きるし、ピクニックにでも行こうと思う。
大きめのバックパックにおにぎりを詰めた、量が多すぎて入り切らない、普段50個は入っているが、流石に100個は入らない、半分は冷凍庫に入れて保存しとこう
「オグリ、おにぎりは60個ほど持って行くから、40個は保存しとくぞ。」
「……保存するおにぎりはトレーナーが食べてくれ、今日は二人で作ったおにぎりを食べよう。」
普段ピクニックは山登りをして山頂で美味しく弁当を食べるタイプだが、オグリにきつい運動をさせないつもりだから山登りはしない、なので公園にやってきた。
公園
1時頃
ウマ娘が居た。子供を引き連れてこっちにやってきた。
ハジケリストなウマ娘『おっ、あそこに怪人がいるぞ!お前ら捕まえたやつには褒美を取らせるから捕まえてこい!』
子どもたちに捕まる、………
「ゴールドシップ何をしてるんだ、子どもたちと遊んでいるのか?」
「よーし、お前らよくやった!お前たちにはこの男をくすぐりの刑にする褒美を与えてやる!存分にくすぐれ!」
オグリが公園のベンチで俺たちの様子を見ている。多分遊んでいると思っているんだろう。実際には遊ばれているんだが、
子どもたち「ハハ、それそれー!」
こちょこちょしてきた
「あっはっはははは!ははは!ちょ、やめて笑い死ぬから。」
子どもたち「このお兄ちゃんこちょこちょに弱いぞ、みんなもっとしよー」
子供に5分ほどこちょこちょされた。
「さあ、これでエデンについて話すつもりになっただろう!」
「エデン……何だそれ。あとたづなさんに生えている角は何なんだ?」
「何いってんだ人間に角が生えてる訳ねえだろ。」
「えっ、ちょっとまって、昔言ってた耳と尻尾は着脱可能って言う話も嘘なのか。」
「オイオイ、ゴルシちゃんが嘘つくわけ無いだろお前トレーナーなのにウマ娘も信じれないのかよ、やっぱトレーナーは全身緑で歯がむき出しのやつだよな。」
「そんなトレーナーがいるわけ無いだろ!!何だガチ○ピンか!そいつは!!」
「それよりお前なれたのか?立派なマグロ漁師に」
「俺の目標は最高のトレーナーだ!!マグロ漁師じゃない!!」
「そうか!なれたんだな立派なカニ漁師に、お前がロシアのカニ漁船に乗るって言ったときには今生の別れだと思ったがまたあえて嬉しいぜ!」
まずい会話にならない、オグリも待ってるしここは、話しに乗って会話をぶった切りにいくぞ。
「俺もカニ漁師になれて本当に嬉しいよ、ゴールドシップは元気にしていたか?」
「何いってんだ?お前はトレーナーだろ、どうした頭がぼ〜としてるのか?」
いきなり冷静になるんじゃない!ようやく狂気に合わせられると思ってたら一気に突き放された気分だ。
勢いで話を誤魔化すしかない!
「フッフッフ、エデンへの行き方は今行われている、トウィンクルシリーズのURAファイナルズに勝利するとわかる。」
「君は、これからレースに勝つしかないのだよ。」
「全ては、エデンの名のもとに……」
イケたか!イケてくれ!結構恥ずかしいからな!
「チクショー!テメーらの掌の中って訳か、だがゴルシちゃんはそんなもんに負けねー!」
「絶対お前らより先にエデンにたどり着いてみせるぜ!」
良かったお気にめしたようだ、ゴールドシップは子どもたちを引き連れてどこかに遊びに行ったようだ。
座っているオグリに話しかけに行く。
「トレーナー、さっきは楽しそうにしていたな。」
「子どもたちの相手だけならまだいいんだが、ゴールドシップの相手まですると疲れる。」
オグリと共に景色を楽しむ、花が綺麗に咲いている。エアグルーヴの趣味が花を育てることだと聞いていたが俺は見るだけで十分だろう、それだけで心があたたまる。
「オグリこうしていると心が休まるだろう。」
「トレーナー、私達はこれで大丈夫なんだろうか?」
しばらくトレーニングが緩めでいるから、少し不安になっているのだろう
「オグリ君は連続出走をする予定だからな、あまり運動をするのは良くないと考えて、しばらく控えめのトレーニングのほうがいいんだ。」
「それに君はめちゃくちゃ強いからな。少し休んでも問題ない、タイトルが全てを物語っているからな。」
「……タイトル?なんのことだ?」
やばいな、ゴールドシップと話したから変なことを言ってしまった。
「気にするな、そんな時は空を見るといい。不安になったときに考えをまとめる時は空を見るといい」
「空か……」
オグリキャップが空を見上げている、俺も考える時は空を見上げている、夜空の時もあるし、雨空の時もある。
今日は綺麗な晴れ模様だ、こういうときに空を見上げるのは心の余裕につながる。
じ〜と空を見ている。
「何を考えているんだ。」
改めて口に出ると違うものが出るはずだ、そしてその言葉は最初より核心をつく。
「故郷のことを考えていた
みんなは元気にしているだろうか……。」
「ん……あの雲の形、
どこかシゲさんに似ているな。」
そうか故郷の人たちに、自分の活躍が伝わっているか気になっているんだな。ぬいぐるみが沢山売れてファンもできたが、頑張ってきて故郷が恋しくなったんだろう。
「あっちは、トメさんで……
向こうは……どて煮。はあ……。」
なぜどて煮?てか、ホームシックになってないか?日本ダービーのレースは明日だよな、やばいどうしてレース前に限って調子を落とすんだよ………
よしオグリの調子を上げる為に動き回ろう!
「オグリ、おにぎりは食べ終わったな!」
「……ああ!トレーナーおにぎりはちゃんと食べ終わったぞ。」
「少し公園の中を見て回ろう。」
フッフッフ、私はオグリが公園でかわいがっている、猫のハツラツが居るのを知っている。故郷のトメさんの猫である、ハツラツのような元気な猫は今のオグリのホームシックを治すのに最もいい存在と言える。
そして呼び出す為に、私の胸ポケットにはマタタビ、バックパックには、ねこじゃらしを入れてある。私に死角は無い。
そしてこの時間はすべり台の下で、陽の光を避けて寝転がっている。カワイイ
そしてオグリをハツラツが見える所に誘導する。これによりオグリは自分でハツラツを見つけたように錯覚し紹介してもふもふする。
「ん……、ハツラツそこにいるのはハツラツだな。そこは危ないからこっちに出てこい。」
「───おっと!」
「出てこいとは言ったが、飛び掛かって来いとは言ってないぞ。」
「まったく……そういうヤンチャなところもトメさんが飼っていたハツラツにそっくりだ。」
「トレーナー、こいつはハツラツ。私の友達だ。」
よし、完璧な流れだ。
「そうか、友達か、かわいいやつだな。オグリちょうどねこじゃらしを持ってるからそれで遊んでやれ。」
「トレーナー、なんでねこじゃらしを持っているかわからないがありがとう、これでハツラツと遊ぶ。」
オグリがねこじゃらしで野良猫のハツラツと戯れている。カワイイ
「はは、ハツラツ楽しそうだな。」
ハツラツがニャーと鳴きながらねこじゃらしに猫パンチをしている、美少女と猫、素晴らしい構図だ。
2時間後
ずっとオグリがねこじゃらしでハツラツと遊んでいる。いくらなんでも飽きないのか?あと猫は気まぐれで飽きやすいんじゃなかったのか。
おっとハツラツがオグリをグルーミングしだした。それに対抗してオグリが
「グルーミングをしてくれるのか。
ふふ、お礼に撫でてやろう。」
「もふ、もふ……ハツラツは柔らかいな。
いつまでも撫でていられそうだ……。」
なにか不穏なことを言っている。
2時間後
「しまった、もうこんな時間か……!」
「トレーナー、何時間も付き合わせてしまってすまない。」
「あぁ……大丈夫だ。俺はちゃんと起きてるぞ。」
「ん?トレーナー大丈夫か?」
「あぁ気にするな。君が元気ならばそれでいい。」
「だが、予定していた、自主練習の時間がなくなってしまった。」
あれかえってオグリの調子が下がった気がする。
ならば
「オグリ、門限まで時間がまだあるから俺の家でご飯を食べないか?」
食事で元気を出させるしかない、おにぎりは食べ慣れているから元気を出さすことができない。他の料理で元気を出させるしかない
「わかった、今日は自主練習もやめて一緒にご飯を食べよう。」
よしこれで巻き返そう。
トレーナーの家
ポストによく見たら手紙が入っているなオグリキャップが帰ったら読もう。
そして私はオグリキャップが元気を出すようにあらゆることをした。食事を作り、カサマツ音頭を踊り、カワイイ猫動画を見せ、いろんな手段を使ったがあとひと押しが足りない気がした。
「トレーナー、今日は楽しかった。明日は絶対勝つ。楽しみにしていてくれ。」
まずい絶好調じゃないはずだ。あとひと押し何かが必要なはずだ。
だがオグリは帰ってしまった。
俺は仕方ないので手紙を見ることにした。
「これは……明日オグリに読ませなければ。」
ダービー当日
やばいゴールドシップがいる。捕まるとオグリに見せるものが見せれなくなってしまう。
となると少し遠回りになるが別のルートを取るしかない。
やばい楽屋が少し空いている。これは覗くしかない。
「こいつらうまぴょいしたんだ!!」
何故か、葵ちゃんと祥太朗くんがミークに謎の言葉を言われている、そういえばうまぴょい伝説のうまぴょいってなんなんだろうな。
祥太朗くんは忙しいなこの前はスーパークリークと赤ちゃんプレイをしていたが今度は葵ちゃんと遊んでいる。
固いやつだと思っていたが結構軟派だったのかもしれない。
さて遠回りはこれぐらいでオグリの部屋に行こう。
オグリの部屋
「トレーナー今日は必ず勝ってみせる任せてくれ。」
頼もしいがこれをみせないといけない
「オグリこれを見てくれ」
「……どうしたんだ、トレーナー?」
「……っ!トレーナーこれは。」
「そうだ、ファンレターだ、前の時にも言ったが君を応援している人がいる、これでもっと心に火がついただろう。」
「ああ!トレーナー、この手紙の差出人のためにも負けるわけにはいかない!」
そうしてオグリを私は送り出した。
実況「一番人気3枠6番オグリキャップ覇気を感じます。」
解説「私が一番期待しているウマ娘です、ぜひ頑張ってほしいです。」
実況「この評価は少し不満か?2番人気5枠9番ゴールドシップ 」
実況「3番人気はこの子ハッピーミーク実力では負けていません」
実況「威風堂々とスタートを待ちます。」
実況「体制を整えて、いまゲートが開きました!スタートです。」
実況「ゴールドシップ少し出遅れたようだ、しかしこの子は後方からのワープするような末脚が魅力なウマ娘です、」
実況「ハッピーミークかなり飛ばしています。」
解説「少し、掛かっているかもしれません、一息つけると良いですが。」
実況「前から4番目はオグリキャップ、前を狙っています。」
レース終盤
実況「おっと!ここで伸びてきたのはゴールドシップ
バイトアルヒクマやトンネリングボイスを次々抜いていく、凄まじい末脚だ!」
実況「オグリキャップもここで仕掛けてきた!ハッピーミークに追いついた!」
実況「ハッピーミーク苦しいが粘っている。しかしここでオグリキャップとゴールドシップが抜け出した。」
実況「オグリキャップ ゴールドシップ並んでいる凄まじいデッドヒートです。」
実況「このまま、並んでゴール!!わずかにゴールドシップが体制有利か!?」
……
実況「確定しました、一着オグリキャップ!皐月賞と日本ダービーを制し三冠ウマ娘に近づきました。」
解説「2着のゴールドシップも健闘しましたが、どうやらオグリキャップのほうが仕上がっていたようです。」
ということでオグリキャップは勝利した。
ちなみにファンレターの内容には天皇賞春を勝利した。タマモクロス以上の活躍を祈ってますとも書かれていた
次のレースは安田記念タイキシャトルとの再戦だ。今度こそ完璧な勝利を!
ところで祥太朗くんと今回のレースに出ていないタマモクロスとナリタタイシンが何故かガラガラを持ったスーパークリークに追いかけられていたがあれは何だったんだろう。
安田記念が終わると最も重要な合宿が近づきます。シリアスはさらに出番が減るでしょう。