ウマ娘オグリン伝説   作:まとらよ

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謎回です、ネタ切れが近づいてます。


同期と畑

晴れたと思ったらトレーニングではなく畑仕事をしている、俺が言えることは無農薬は大変ということだ。

 

理事長「雑草!根っこから引き抜くことを忘れずにな。」

 

理事長が無理やりあの口調で話しているのがわかる。

 

夏合宿の途中だが俺たちはトレセン学園の人参畑の草抜きをしている。無農薬で栽培している為雑草が生えまくる、連日の雨により凄まじい量が生えてしまった。

 

生徒会が時々手伝っていたようだが手が足りないというわけで俺が呼ばれた。謹慎明けの乃河君とタキオンもいる。

 

乃河「木原さん、随分手慣れてますね。」

 

「俺の母校の高校は商業科と農業科があって俺は商業科だったんだが、部活動の方で野菜を育てるのとボランティアをしていた、設備があるから本格的に野菜を育てることもできた。ボランティアの方では故郷の植林活動と伐採事業を手伝ったこともある。なれなきゃできない作業だったよ。」

 

ちなみに俺の故郷の植林活動は自然を守るための活動と言っていたが俺の故郷は林業が長い間殆ど停止していたためむしろ山に木が有り余っていてむしろ間伐材だらけで土砂崩れが起きるくらい木が多いんだがそのあたりはよくわからない、森は百年サイクルで管理しないといけないらしいが林業を行う人間が少ないし、増えることもないだろうし、これ以上木を植えないほうがいいと思うがそこいらへんは誰も話さない。植林と伐採を行っているのが別々の組織だから起きるんだろう。

 

そんなふうに様々なことを考えていると落とし穴を発見した、簡単に発見したのでシンコウウインディの落とし穴だろう。ゴールドシップの落とし穴は見つけられないからな。

 

「乃河君、引っかかるマヌケはいないと思うが落とし穴を埋めるから、スコップを貸してくれ。」

 

「私も埋めるのを手伝います、そのほうが早く済みます。」

 

「ありがとう、早速埋めるとしよう。」

 

落とし穴の目の前に移動したとき、いきなり足場が沈んだ、

 

……そういうわけか、ここまで恐ろしい罠を作るのはゴールドシップだろう、ダミーを作って誘導して本命の穴に落とす。引っ掛かりやすいように考えられた恐ろしい落とし穴。落とし穴だからそこまで危険ではないが3mも掘るな一人で落ちたら出れなくなるわ。

いやゴールドシップがそんなただえげつないだけの事をするとは思えない、ということは

 

 

「おっしゃー!ゴルシちゃんの落とし穴に落ちたにんじん泥棒はどんなやつだ〜!」

 

「俺だ、あとにんじん泥棒じゃない。」

 

「オメー、トレーナーが落とし穴に引っ掛かるなよ。そんなんじゃ立派な侍になれねえぞ。」

 

やはり意味不明だな、友人だと思っていたがやめようかな

 

「ほらアタシが引っ張ってやるから、早く手を上に上げろ」

 

「3mもあるから腕を伸ばすくらいでは無理だ、乃河君も引っ張り上げるのを手伝ってくれ。」

 

「ええ、わかりました。」

 

そう言って乃河君がゴールドシップの足を掴んで支えて穴から引っ張り上げてくれている。体力ヤバいなタキオンの薬を飲みすぎたのか?

 

引っ張りあげてくれた、ゴールドシップが助けてくれたが穴を掘ったのもゴールドシップなのでヒシアマゾンに連れて行こう。理事長に報告は段階をとばし過ぎて大変なことになるかもしれない。

 

 

          一時間後

 

「乃河君今度こそウィンディの落とし穴だ、埋めよう」

 

「道をチェックしながら進みましょう。」

 

これは俺が引っ掛かったあとにわかったことだがゴールドシップはこの畑に大量の落とし穴を作っており、高難易度のマインスイーパーや、トル○コ不思議のダンジョンのワナの石像部屋のようになっている、俺がくらったのはシンプルな落とし穴だが他にも転び石、ネバネバ、水浸し、回転、様々なギミックがある、モンスターが出ればガチのダンジョンになる。

 

「……乃河君、タキオンはどこに行ったんだい。」

 

「今は皆さんにお茶を配りに行ってます。」

 

「……今のうちに捕まえよう、何か起きる前に」

 

穴を埋めたあとタキオンを探した。

 

──────

 

 

「タキオンそのお茶は普通ですよね?」

 

「モルモット君、勿論だとも夏の暑さにピッタリの美味しい紅茶さ」

 

「タキオン、君は前科もちだからな、悪いが今のうちに捕まえさせてもらうぞ。」

 

タキオンが素直に連行されてくれた、本当に何もしてないのかもしれない。悪いことをした。

 

「木原さん、オグリさんも手伝ってくれているそうですが何をしているんですか。」

 

「オグリはメジロライアンとトマトの畑に行っている。雑草を抜いたり畑を耕したりしているだろう。」

 

「あの二人仲いいんですね。」

 

「俺は初耳だが一緒に畑を作ってるから仲はいいんだろう。それにこの地獄よりあのトマト畑にいてくれる方が安心だ。」

 

「それもそうですね、私達が穴埋め班に選ばれたそうなので二人で埋めましょう。」

 

畑作業では本来ないはずの穴埋め作業をしている。というか何が起きるかわからないので地雷処理を任されている気分だ、さっき花火が炸裂したしな。焦るからやめてほしい。

 

「もう20個以上埋めたがまだあると思う?」

 

「流石にないと思いたいですがゴールドシップですからね、何が起こるかわかりません、ですがもう7時を超えて暗くなってきました、理事長も帰りましたし、残っているのは私達くらいですからもう帰りましょう。」

 

そういうことで帰ることにした。

 

 

           次の日の朝

 

「乃河君も気になるから来たんだと思うが、これは俺たちだけの秘密にしておこう。あと犯人は誰だと思う。」

 

ニンジンが落とし穴に落ちている、何故か顔があって腕と足があり歩けるように見える、某魔法映画のマンドラゴラのようだ、鳴きだしたらやばいかもしれない。

 

「タキオンだと思います、謹慎中に栄養価の高いにんじんを作ろうとしていましたし、どうすればいいと思います?」

 

「にんじんのくせに土の中が苦しいらしい。このまま埋めてやれば動かなくなるだろう。」

 

そういうわけで埋めた。タキオンはやはり実験をしていたようだ、このにんじんのように動きだすにんじんが増えるかもしれないがその時は理事長に話して畑を燃やすしかないだろう。

 

           数日後

 

乃河君はタキオンがにんじんに注射した栄養剤をすべて破棄して、調合レシピもシュレッダーに掛けたあと燃やしたようだ、これで同じことは起きないだろう、事件になっていないので報告せずにしておいた。

 

 

ルドルフ「トレーナー君、最近トレセン学園の無農薬にんじん畑で夜な夜な悲鳴のような音が聞こえるらしい」

 

テイオー「エー!カイチョーホントナノー!」

 

「フフ、テイオー怖いのか」

 

「ボ、ボクは無敵のテイオー様だからね!怖いものなんて何もないよ!」

 

「ああ、その件に関してはマンハッタンカフェが乃河君と調査したらしいどうやら彼女の目には何も映らなかったようだから幽霊のしわざではないらしい。テイオーも怖がらなくてすむぞ。」

 

「だからボクには怖いものなんて効かないってば!でもオバケが出るわけでもないからこれで皆が安心できるね。」

 

「トレーナー君、今でも聞こえるらしいから原因は不明なようだ。今日の夜一緒に調査してくれないか。」

 

「あぁ、もちろんいいぞ、調査道具はこっちで用意しておくからしっかりトレーニングしておいてくれ。俺はこのあとオグリのかわりにトマトの水やりに行くからそのついでに準備しておく。」

 

エアグルーヴの花に水をあげるのも頼まれたのでそれもする、夏合宿のあとのレクリエーションについて会議するらしいので長引くようなのでかわりに頼まれた。オグリは今日は早朝からトレーニングに向かったので水やりを忘れているようなので代わりにする。

 

───────

 

ルドルフと夜ににんじん畑を調査したが当然確信には触れないようにした、それに今日は鳴き声も聞こえなかったので問題解決は困難だが問題なし時間経過で自然に解決として処理してもらった、

 

そういうことでトレセン学園の怪談に夜な夜なにんじん畑に忍び込む者に聞こえる謎の悲鳴という話が加わった。

 

あのにんじんには悪いが悲鳴もあげなくなったし、3m以上深いところにいるから見つかることもないだろう。

 

 

夏合宿はまだまだ続く、ここでのオグリの成長が明暗をわける。基本はウマ娘に任せるのが私の方針だが明日はオグリのトレーニングに付き合おう。




無農薬は大変だぜ☆ 

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