今日はオグリのトレーニングを見ている。腹筋はしていない、今日もビーチマラソンだ、スピードは鍛えておいて損はない。マラソンだからスタミナも鍛えられる、このことについては前も考えた気がする。
本当は遠泳をして全身を鍛えたいんだがオグリはビート板勢だ、何かあったら大変だ。そして今日はクリークとトレーニングをするようだ、ルドルフは生徒会、タマモクロスはパワーを鍛えに行っているらしい。
差しにはパワーが必要だからだろう。テイオーはなぜかルドルフについて行っているらしい。あれで生徒会メンバーではないから不思議だ。
まぁ、それより気になることがあるんだが、
木原「その、祥太郎君突然下の名前で読んで少し変だと思っているかもしれないが聞くよ、その自転車に付いている補助輪はなんだい?」
祥太朗「……実は僕自転車が苦手で、普通の道でも大変なのに砂浜でこけずに走れるわけがないと思い補助輪をつけました。」
「その、羞恥心とかそういうのはお持ちでない?
たしかにコケたら大変だけど、見た人全員ドン引きするか、見てはいけないものを見たときの反応してるよ。ほら二人のことは俺に任せて走ったあとに渡す飲み物を買ってくるとか、そっちのほうがいいんじゃないのかい」
「あとこうするとクリークが喜びます。」
「そっちが本命だな、てか君すごいな!担当ウマ娘の為にまさかそこまで捨てれるのか!?実はトレーナーって俺以外全員やばいやつなんじゃないよな。」
「先輩がそれ言わないでくださいよ。先輩はボケもツッコミもこなす人だと思われてますよ。」
それは別にやばいことではないと思うが、オグリとクリークの様子を見てみよう。見たところオグリのほうがスピードはあるな、だがスタミナはクリークの方が上だろう。胸にあんな重たいものがあるのにどういうことだろう。サブタンクなんだろうか?
ってクリークがコケた。ド派手にコケた。大事を取って保健室に連れて行くようだ。
オグリも一緒にコケていたがなんともなさそうだ、頑丈だからノーダメージなんだろうか、それともウマ娘の謎の一緒にこけたのに一人だけダメージを受ける現象だろうか、ウマ娘の謎は深まるばかりだ。オグリも保健室に連れて行こう。
保健室
クリーク「オグリちゃんに追いつこうと思って急いだら砂浜に足を取られてしまいました。」
オグリ「いきなり加速してすまない。」
「オグリちゃんのせいじゃないですよ〜、それに最近何をしてもうまくいく気がしないんです。」
それは少しおかしいな、体の状態は完璧と呼べる状態のはずだ。それに傍から見れば絶好調に見える。そう考えていると鏡くんが話しかけてくる。
「先輩はどう思いますか、この状態。」
「絶好調で体力もバッチリあるのに失敗する。ただのスランプではないと思う。ウマ娘の体についてはわからないことのほうが多い、だから所感が重要だ、何か心当たりはあるかい?」
「実は……」
そう言って、軽い血行不良があり秋までレースなど気をつけるように言われているのを教えてくれた。
「その状態で皐月賞に出てきてあの強さだったのか、恐れ入るよ。ダービーに出走しなかったのは体を気遣ってだな、君たちは治す方法は考えているのかい?」
「それがまだ、わかってないんです。」
「思いつく限りの血行不良を治す方法を試すといい。それで治らなければ他の要因があるのがわかる。難しいことを考えすぎて基本的なことを行えていないだろう。」
「オグリも手伝ってくれるか?」
オグリがうなずいて返事をした。早速移動する。
プール
「トレーナーどうしてプールなんだ。」
「体のどこが原因で血行不良になっているのかわからないからな、全身動かすことができる水泳の出番だ。それに見たところクリークに最も向いているトレーニングは水泳だろう。」
「クリークは泳ぐのが苦手で、こうなってからは避けていました。」
「頑張ります。」
この水泳まで失敗したらもうどうしようにもならないが流石にそれはなかった、やはり完璧に見える。オグリも一緒に泳いでいる、両方ともビート板持ちだがそこは問題ないだろう。
「祥太朗君、これは私の考えだが君とクリークでは認識の違いがあると思う。それは何を大切にするのか、なんの為にレースに出るのか、そういったところだと思う。だから質問するよ、君が最も大切なものはなんだ。」
「スーパークリークです。」
「あぁ、それが正解だ、だがそれだけではまだ足りないんだろう、君たちの関係はそれだけでは言葉が足りないはずだ、今度は少し変えよう、君たちの力の源はなんだ?」
「それはクリークが努力を続けていること、体調を崩しても諦めない彼女の努力のおかげです。」
「半分正解だ、だが少し違う、どうして彼女が君を甘やかし褒め続けているか、わかってきているはずだ。彼女が君に伝えたいことを。」
「先輩はわかっているんですか。」
「オグリが俺におにぎりを作ってくれたんだ、とても大きな一つでお腹いっぱいになるようなすごいやつだ、そして俺は毎日おにぎりを作ってたんだ、50個だ。だから恩返しだったんだろう。」
「トレーナーはあまり褒められる仕事じゃない。公務員みたいなもんだしな、でも彼女は知っているんだろう、君がとっても凄いやつだということを、トレセン学園にいるウマ娘は全員エリートだ、トレーナーもそのはずだ、大前提だ、そのうえで君を褒めるんだ。」
「僕はどうすればいいんですか。」
「君はこの前の私の話を受け取りすぎたようだ、演じるのは悪いことではない、だけど信じないのはダメだ。私から言える一つの答えは、どうして褒められ甘やかされているときに演じているんだ、君自身が褒められているのに。」
「この関係は少しおかしいと思っているんです。」
「何がおかしいんだ、トレーナーとウマ娘の関係はどこも違うのに、どんな関係が正解かは誰にもわからないんだ、俺だってこの前はおにぎりを作り続ける機械になっていた。それもトレーナーなんだろう。」
長々と説教臭いことを言ってしまったが、ここまで言えばわかるだろう、円満にいく一番の方法は本気で甘えることだということが、
「ありがとうございます!ようやくわかりました、絶対に秋までにクリークの血行不良を治します。菊花賞は必ず勝利します。」
「あぁ、楽しみにしているよ、君たちが最強になって現れるのを。」
祥太朗くんはようやく自分の進む道を見つけることができたようだ、だが本当にわかっているんだろうか私が言ったことは人間性を捨てろと言っていることに。
「オグリそろそろあがってくれ。」
オグリが返事をしてあがってくる。
祥太朗くんに応援の言葉を伝えて、外のアイスの自販機でオグリを待つ
「トレーナー、クリークは大丈夫なんだろうか」
「少しアドバイスをしておいた、秋には完全に治っているはずだ。俺たちも菊花賞にむけてトレーニングを続けよう。強くなって現れるはずだ。」
オグリにアイスを買ってあげた。俺はチョコナッツモナカを買った、17アイスで一番うまい。チョコがパリパリでナッツの香りがよくて非常にうまい、期間限定のやつを入れてこれを抜くやつは絶対に許さん。
「トレーナーはどうして私にアイスを買ってくれるんだ。」
オグリは俺のおすすめしたソーダフロートを舐めながら聞いてくる。
「今日はマラソンの後に水泳もして頑張ったからなアイスぐらい奢るさ。」
甘いと言うやつも居るが食いしん坊でかわいい相棒と一緒にいたら奢りたくなるだろう。破産しない程度にな。
オグリのライバル達はさらに強くなるだろう、忘れてはいないが夏合宿だからな思い出も大切だが強くなるのも大切だ。
ビーチでコケるとけっこう大変だぜ、クラゲがいるとやばいぜ。
追記投稿日から二週間ほど投稿を休みます。仕事が忙しくなりました。