ウマ娘オグリン伝説   作:まとらよ

25 / 28
遅れすぎてすいません、
ドラキュラライスはかわいいですね。
マミークリークはドスケベですね。


無人島と鍋

皆さんどうも木原正樹トレーナーの同期の乃河悠一です。

 

突然ですが僕達は無人島に来ています。新人の炎鶴祐也さん、炎鶴くんと木原さんと僕で無人島ツアーに参加しました。合宿が終わってすぐに炎鶴くんに誘われたのできましたが、僕が生でヘビを食べていたら船が出ていってしまいました。

 

日帰りの予定だったので食料などはありません、ヘビは食べれるところは僕が全て食べました。なので本当に食料はありません確保しなければいけません。それでは木原さんが状況確認をするので皆で話しましょう。

 

木原「もうわかっていると思うが乃河くんにエンちゃん我々は現在危機的状況に陥っている。」

 

「とりあえずゴールを確認しよう。このツアーは毎月5日に行われている。今日も5日なので一月生き延びることが出来たらゴールだ。」

 

乃河「私はタキオンのおかげで2週間は食事を取らなくても大丈夫です」

 

「君は本当に人間なのか?」

 

「ええ、代わりに16時間の睡眠が必要になる省エネモードにならなければいけませんが。」

 

炎鶴「先輩俺のせいでこんなことになってしまってすいません。」

 

「大の大人がこんなにいて誰も確認してないのが一番悪いからこれは仕方ない。」

 

炎鶴くんの考え

 

先輩たちこんな時でも冷静で凄いな、この人たちといれば一月大丈夫な気がしてくる。頑張って生き延びて素敵なウマ娘を見つけて素敵なトレーナーライフを送るぞー 

 

 

「ところで乃河くん、尻が光っているのは何か理由があるのかい?」

 

ほの明るく緑色に発光している。

 

「省エネモードだと自動的に光るようになります。」

 

「薬無しでも光るのか(困惑)」

 

「それでは僕は一旦睡眠に入ります。夜の見張りなどは僕がしますので探索をお願いします。」

 

乃河くんの恐るべき頭脳を頼ろうと思ったが明日の朝の探索まで活躍はお預けだな。エンちゃんの方は体力はすごいあるから頼りになるし明るいうちに探索しよう。

 

          森の中

 

ヤシの木などがあるような島ではないので食料を集めるのは大変だろう。

海に出るのもいいが火をつけるのに三十分ほどかかってそれなりの暗さになってしまった。焚き火が出来たから拠点はそこで頑張ろう。

遭難まで入れば間違いなく死ぬので海の探索は後回しだ。

 

炎鶴「先輩この島毒を持った動物とかいると思いますか?」

 

「流石に日本だからいないと思いたいが山には普通に毒ヘビが出るから、ここにいてもおかしくはないから気をつけよう。」

 

「乃河さんさっきヘビを生のまま食べてましたけど大丈夫なんですか?」

 

「よくわからんがほぼミュータントだから大丈夫だろう。」

 

適当に話をしながら探索を続けたが滝などもあり生物もそれなりにいるようだが今日は捕まえることができなかった。

 

 

           焚き火の側

 

「とりあえず無人島で無言でいると気が狂うらしいから適当に話をしよう。」

 

乃河くんが全裸で尻を振っている。

 

「先輩もしかして乃河さんはもう手遅れなんですか。」

 

「わからん、もうさっきから導入とGMとPCが適当なクトゥルフ神話TRPGを体験しているような気分だ。」

 

「その場合、ずっとファンブルが出てますね。」

 

全裸で尻を振っている男がそんなことを言う。

 

「多分君はSanityでファンブルが出たんだろう。神話生物でも見たのかい?」

 

「お尻でSOSと書いているんです。目に止まった船が助けに来てくれるかもしれません。」

 

「俺が漁師で君をみたら怪物か既に手遅れだと思って見て見ぬ振りをするよ。むしろ見た人間のSAN値が削れるよ。」

 

「先輩やっぱり海の探索もしましょうよ。」

 

「海が荒れてきているし、暗闇で離れ離れになったらそれこそ危険だ、お腹が減っているなら今日は俺のカロ○ーメイトを分けてあげるからそれで我慢してくれ」

 

「先輩……ありがとうございます!!」

 

「しかし、オグリが心配だなぁ、でもごはんは食べているだろうから問題ないか、ルドルフは捜査願とか出してくれているだろうか。」

 

「タキオンにはここに来る前に弁当を作っていますし、自分でご飯を作れる子なので大丈夫でしょう。」

 

「先輩たちは担当ウマ娘がいていいですねぇ〜」

 

「いや、お前は危機感をもて、冷静に考えたら担当がいないトレーナーが無人島ツアーに参加するな。クビになるぞ。」

 

「それがいろんな子にアプローチはしたんですけどうまく行かないんですよ。才能のありそうな子はもう一流トレーナーがついて居ますし。」

 

「炎鶴くんこの経験がいい方向に働いてくれますよ。」   

 

「そうですね、こうなってしまったらこれも経験だと思って頑張るしかないですね。」

 

「先輩最後に担当ができたら気をつけたらいいことってありますか?」

 

「ケガをさせないことだな、彼女たちはあくまで人間だそれに俺は何人も天才と呼ばれた奴がケガをして駄目になったのを見ている。」

 

「俺の兄貴は相撲がめちゃくちゃ強かったんだ、小学生の時、練習はあまり相撲のことを知らない人に教えてもらって全国大会に出て記録を残すくらいには才能の塊だった。」

 

「兄貴は遠くの名門校の人がわざわざ直接家に来てスカウトされたよ、中学の時にはN○Kで特集が組まれたよ。当時久しぶりの日本人横綱になると言われるほど期待されてたよ。」

 

「相撲の大会ではバナナが差し入れとして出されるんだが誰も食わない、でも兄貴は食って『バナ〜ナパッワー!!』と言って試合で力を出してたよ。」

 

 

「そんな兄貴が高校の時事故で大怪我をしたんだ、首の粉砕骨折だ右半身不随になったよ。誰も怪我には勝てない、そうなって相撲はできなくなってしまった。」

 

「皆兄貴のことを忘れてしまったよ、ウマ娘たちも怪我をさせるわけにはいけないんだ、彼女たちは皆の夢を背負っている、人々の記憶に残って誰かの夢や憧れになるのを彼女たちは願っている。」

 

「まぁ、兄貴は三日後には左手でカップ麺を食って一月後には立ちあがって歩いて看護師の腰を抜かしたよ。最近は右手でパチンコ打ってるよ。」

 

「だから彼女たちの幸せと夢をかなえることを願うなら最善の幸せは怪我をさせず彼女たちが進みたい道を歩ませることだ。」

 

「だから先輩は担当がしたいことをさせるんですか。」

 

「長い話ですまなかったな、怪我の話になると暗くなるからあまり関係ない話もしたよ。」

 

「明日は本格的に動かないといけないから今日は早く寝よう。それとさっきの話は人に言うなよ、気にするな君の信じるやり方で担当と歩むといい。」

 

次の日の朝

 

地獄のような目覚めだった。風が吹き荒れ、焚き火を簡単にかき消す大雨、波により砂浜の近くにはいられなくなりました。

 

「なんで乃河くんはこの天気で眠っていられるんだ。」

 

「省エネモードだからじゃないですか?」

 

「やはりもう人間ではないのかもしれない。」

 

乃河くんを背負って移動しているがやはりそれなりに重い。まぁ俺より身長が高いからそんなもんだろう、むしろ細身で助かった、エンちゃんはガッシリしているから後で運んでもらおう。

 

「そういえば先輩台風が近づいてた筈でしたからそれが原因だと思います。」

 

「それでも仕方ないから食えそうなものを探そう。」

 

探した結果毒があるかもわからないキノコしか見つからなかった。

 

 

夜になった。

 

「雨と風で結局あまり探索できなかったな、波もあるし今日は本当に最悪の日だったな。」

 

「キノコを見ましたが、私がわかる範囲でも毒キノコしかありませんでした。わからないものもありますが食べないほうがいいと思います。」

 

「結局今日は何もできませんでしたね。」

 

「そう悲観するな、正直いってかなりのピンチだが明日更に探索して食べ物を見つけるぞ。」

 

「それじゃあ、今日も話をするぞ、実はトレセン学園のトレーナーの若手の離職率が高いのは知っているか?」

 

「えっ!?トレセン学園って成功すれば給料もかなりいいって聞いてますけどそれなのに退職者が多いんですか。」

 

「そういえば私達の同期も結構いたんですが今では半分以下に減ってますね。」

 

「それくらい成功するのが大変なんですね〜。」

 

「いや、それが違うんだ、担当ウマ娘がG1勝利していたり大成功と言われているトレーナーほど引退しているんだ。」

 

「えっ!?なんでですか?」

 

「退職後何をするかはあまり知らないが誰もが担当の卒業や退学で退職しているんだ。」

 

「テレビで引退したウマ娘の『結婚したウマ娘は本当に幸せなのか』っていう特集されてたんだよ。一般男性って言ってたけどどう見ても先輩とか同期の元トレーナーなんだよ。」

 

「だから女性の退職率はあまり高くないんだ。」

 

「そういえば今度来る理事長代理はミソジドクシンオーと呼ばれてましたね。」

 

「ひどいアダ名だな、まぁトレーナー同士で結婚するやつもいるしな、鏡くんは担当がママだし、同期の女の子と仲良くしてるしな。」

 

「えっ!?アイツそんなことになってるんですか。」

 

「それにしてもすごい驚くな、まぁ、ここまでは前フリなんだがな、」

 

「理事長に頼まれてトレセン学園の夜の見回りをしていた時に予定ノートを拾ったんだ。名前も書いてないし中身も何も書いてないんだ。」

 

「白紙のノートですか?」

 

「もしかして何か仕掛けがあったんですか?」

 

「あぁ、二重の仕掛けだ、仕掛けに気づいた俺はまずブラックライトで照らしたんだが、ドイツ語で書いてあった、全く読めないからグーグルで翻訳して読んでみると内容は幸せなカップルの予定みたいなのが書いてあったよ。」

 

「十年先のことまで書いてあったよ、そして数字が割り振られてあって、俺が見たやつは最初のものだった、7つはあるようだ、後半の方には子供の予定まで書いてあったよ。」

 

「幸せ家族計画ノートでもあったようだな、次の日の朝俺のトレーナー室がノックされたよ。エイシンフラッシュがノートの中身をみたか聞いてきたよ、当然、白紙のノートだろ、何か書いてあったのか?ってとぼけたよ。」

 

「担当ウマ娘がトレーナーをロックオンしている可能性もある訳だな。予定では同期が三年後にはまた一人確実に減るだろう。まぁ、俺とオグリにかぎってそれはないけどな。」

 

「私とタキオンもないですね。」

 

「ルドルフさんと付き合ってるって聞いたんですが、あと好きなタイプはウララさんやライスさんだと聞いてます。」

 

「ハハハ、誰がそんなことを言ってるんだ、俺がそんなわけないだろう、あと誰だ俺がロリコンだと噂を流している畜生は、その話だと俺がルドルフで妥協した外道じゃないか。」

 

「お前あそこまで完璧な女の子はいないぞ、面白いし賢いししかも料理もうまいお嫁さんとしては最高やぞ、プレッシャーがすごいけどな。」

 

「やっぱり付き合ってるんですか?」

 

「お前それ以上トレセン学園で絶対言うなよ、付き合ってないし今はオグリの倒すべき壁だ。」

 

「あと俺たちトレーナーは退職金が貰えるんだが3年でも俺たちは500万貰えるがもしかしてトレセン学園は結婚相談所になっているのかもしれない。」

 

…………………………

…………………………

 

「この話はこれ以上するとまずいと思うので今日はもう寝ましょう。」

 

「そうだな、それじゃあおやすみなさい。」

 

次の日の朝

 

今日も変わらず、まずは森の探索だ。乃河くんは今日は起きている、くだものがなっている植物を発見する。

 

「乃河くん、バナナだと思うが食べれると思うか?」

 

「先輩早く食べましょうよ。毒なんかないと思いますよ。」

 

「パッチテストをする時間はありませんし、毒耐性がある私が食べます。」

 

「毒耐性あるのか。」

 

「ええ、他にもマヒ耐性と石化耐性があります。」

 

そう言って乃河君がバナナを食べた、苦しみだした、

 

「タキオンそんなにそってもその高さのリンボーは無理ですよ。」

 

「正気に戻れ!」

 

乃河くんにビンタを食らわした。

 

「タキオンこれは私の愛です!」

 

「タキオン逃げたのですか、貴方がなぜここに自力で脱出を……」

 

腹パンを食らった、全力でぶち込んだ様だ、かなり苦しい、みぞおちではないのが幸いだろう。

 

すかさず俺も無言で腹パンを叩き込む。

 

「俺はタキオンではない」

 

流石にダウンする。

 

「流石乃河くんだ、錯乱していてもボケを入れてくるとは」

 

「今のは一体何だったんですか?」

 

「決闘者のギャグみたいなものだ、挨拶は『おい、デュエルしろよ』だ。」

 

「さっきはすいませんでした。」

 

乃河くんが既に起き上がっている。

 

「どんな状態になったんだ?」

 

「幻覚を見たあとテンションが上がりました、幻覚耐性はありませんでした、本当にすいませんでした。」

 

「気にするな乃河くんでテストした俺も悪いしな。ボディーはだいじょうぶか?」

 

「今は大丈夫です。」

 

「で、味は?」

 

「最高でした。」

 

「そうか。」

 

そう言って話したあと木原先輩と乃河先輩がバナナを食べた。

 

─────────────────

─────────────────

 

木原先輩が突如全裸にネクタイの服装になり『バナ〜ナパッワー!!』と叫んだ。

 

乃河先輩は『タキオン、貴方のモルモットはここですよ』といって彷徨いだした。僕を見つけるとタキオン!と叫んで追いかけてきます。

 

木原先輩はただひたすらバナナを食べている。

 

バナナを見つめてしまい、しばらく格闘した、体力が持たない、最後の体力を使って先輩たちが近寄らない砂浜の方に逃げよう………

 

 

無人島に取り残されてから3日がたったが僕以外の二人が脱落してしまった、僕ももうすぐ脱落するだろう。

携帯の電波も相変わらず圏外のままだ。

 

(もう一歩も動けない……)

 

うまくいかないからって気分転換に無人島ツアーに参加するんじゃなかった。せめて、帰りの連絡船の時間くらい調べておけばよかった。

 

後悔先に立たず。来るかもしれなかった、ウマ娘との輝かしい日々を惜しみながら、ゆっくりと目を閉じる……。

 

「──?」

 

ふと、誰かの声が聞こえた。一体どこの誰なのか、よくわからないが──とても温かい、優しい声色だ。

 

「よくわかんないけど大変だったんだね〜。もう大丈夫だよ〜。はい。お水どーぞ☆」

 

体を起こされ、コップが口元へ運ばれる。全てを包み込む大きな体。与えられる安心感。直感的に感じる。彼女はきっと──

 

(女神だ……)

 

水を飲み干すと、今度は温かい味噌汁を差し出された。夢中になってすするうち、朦朧としていた意識もはっきりし始め──

 

よく見ると、『女神』はヒシアケボノだった。

 

女神ヒシアケボノ「あっはは、いい飲みっぷりだね〜。お味噌汁作ってきててよかったぁ〜。」

 

「それにしても、びっくりしたな〜。学園のトレーナーさんが海岸に倒れてるんだもんっ。」

 

「さっき連絡船に無線で連絡したから、もう大丈夫だよ〜。一緒に学園まで帰ろうね☆」

 

ほのぼのと笑う彼女のことをつい最近見たことがあった。そう、デビュー前のウマ娘が中心となって出走する『種目別競技大会』だ。

 

「皆に報告があります。実はあたし、今朝──身長が180cmを超えました〜!」ババーン

 

(おお〜……!)

 

「記念すべき日だもん、今日はがんばるよ〜っ!」

 

実況「各ウマ娘、ゲート入りが完了しました。種目別競技大会芝1200m──スタートです!」

 

中堅トレーナーA「ヒシアケボノ、どんどん成長していくなぁ、今やトレセン学園で一番大きいんじゃないか?」

 

中堅トレーナーB「そうかもしれないわね。体格の活かし方もうまいし……。狙っているトレーナーも多そうだわ。」

 

自称中堅トレーナーK「デカすぎてデカスギアケボノだな。」

 

「とああ〜〜っ!」

 

「一着はヒシアケボノ!大差をつけて悠々とゴールしました!」

 

豪快な伸び脚で、ド派手にゴールへ飛び込む姿は印象的だった。しかし、そんな彼女がなぜ無人島に……?

 

「昆布拾いに来てたんだ〜。漁業組合のおじちゃんと仲良しでね、ちょっとなら持っていっていいよって言われてるの〜。」

 

「ここの昆布はねぇ、ミネラルたっぷりのダシがいっぱいとれてとーってもボーノなんだよ〜。」

 

「そうだ!お腹、すいてるもんね。せっかくだから、お料理作ろっか!」

 

「ここで作れるのか!?」

 

「うん☆ お外で使えるお料理道具持ってきてるからね♪ そういえば山菜もあったっけ? そうだ、海鮮鍋にしよっか〜。」

 

「お魚と昆布のダシたっぷりのほかほか海鮮鍋!……考えるだけでお腹がすいてきちゃった〜!」

 

「てなわけで、まずは火を起こそ〜☆」

 

ヒシアケボノは先輩たちより慣れた手つきで調理具を設置して火を起こし──

 

「あちち! あはは、やっぱり火起こしはちょっと難しいな〜。──あ、カニ発見!」

 

いつの間に獲ってきたのか、大きな魚をあっという間にさばいて──

 

「ふぅ〜、いい匂い〜! シメにおうどん入れたくなっちゃうねっ!」

 

瞬く間に、美味しそうな海鮮鍋を作ってくれた。

 

「はい、どうぞ☆ きっととってもボーノだよ〜。」

 

「美味しい!」

 

「あはは、良かった〜♪」

 

夢中でかき込み、飲み下す。ふと顔を上げると、幸せそうな顔でこちらを見ているヒシアケボノと目が合った。

 

「ボーノ?」質問

 

「ボーノ!」100点の解答

 

「えへへ……おいしそうにご飯食べてもらうのやっぱり嬉しいね〜!あたし、そういう人に担当してほしいって思ってるんだ〜。」

 

「でもこれ、スカウトしてくれた人に言うと、『よくわかんない』って言われちゃうの。」

 

「だから、なかなか担当トレーナーさんが決まらなくて……。」

 

「……あっ! そーだ! あなたはどうかな〜? あたしのトレーナーさんになってくれない!?」

 

「え!?」

 

「トレーナーさんになってくれたら、そうだなぁ、毎日お味噌汁、作りに行くよ〜!」RTA新記録

 

お味噌汁は断るとして──豪快な走り姿は印象的だったし、彼女の不思議な雰囲気にはどこか惹かれるものがある。

 

(今後の動向が気になる。)

 

そんな思いがよぎり、首を縦に振った。

 

「わあ! いいの! やった〜♪」

 

「えへへ、今日ここに来てよかったなぁ〜。これからよろしくね、トレーナーさん!」 

 

「そうだ、今日のお夕飯は記念にトレーナーさんの好きなご飯を作るよ〜! なにがいい? なにがいい〜?」

 

はしゃぐ彼女についつい好物を告げてしまい……そんなこんなでヒシアケボノとの二人三脚の日々が、急に幕を開けたのだった。

 

 

───────────────────

───────────────────

───────────────────

───────────────────

 

 

 

 

 

 

「乃河くん、コンビができると思って遠くから見守ってたけど俺達のこと完璧に忘れて帰っていったな……。」

 

「木原さんの言うとおり確かにすごい勢いで人生のパートナーにもなってましたね。」

 

「それもそうだけど帰りどうする?」

 

「帰ったら思い出してくれると思いますのでもう少し二人で頑張りましょう。」

 

「そうだな。バナナのおかげでテンションあがって明るい気持ちになったしもうちょっと頑張ろう。」

 

ということで海に魚を獲りに行って森を探索した。

 

魚は3匹も取れた全部乃河くんが採ったけど

 

森に探索すると滝があり、滝行をするカワイイウマ娘がいた。

 

有名うまスタグラマー「……あっ! お兄ちゃん探したんだよ! こんなところにいたんだ!」

 

乃河くんが猛ダッシュで逃げ出した。

俺も追いかける。

 

「乃河くんどうして逃げるんだ?」

 

「初対面でお兄ちゃんと呼んでくる子がまともな訳ありませんよ。」

 

タキオンの担当なのに!?そう思ったが口には出さなかった。

 

「っ!乃河くんそっちは海だぞ!」

 

「大丈夫です。3人でしたから言えませんでしたが僕は一人なら運んで三日間は泳げます。」

 

「なるほど三日も泳げば流石に陸地にもつく距離だしな。」

 

「地理はこちらにあるんですが追いかけてきてますので飛び込みましょう!」

 

「お兄ちゃん! どうして逃げるの!?」

 

乃河くんもどうしてあそこまで健気にしているのにガン無視してるんだ?

 

「木原さん騙されてはいけません、飛び込みますよ!」

 

乃河くんがキレイなフォームで飛び込む。俺もそれに続く。

 

流石に海までは追いかけて来なかった。

 

そこから先はたいへんだったがダイジェストでお送りする。

 

「バカな!何だこの潮の流れは!」

 

「そういえば昨日まで台風でしたね。」

 

「もしかして最悪のタイミングで出てしまったんじゃないのか。」

 

「もう帰れる距離でもないですし進むしかありませんね。」

 

「乃河くん俺が力尽きかけたら頼むぞ。」

 

 

 

 

 

 

「木原さん、大変です。足が吊りました。」

 

「なんでそんな冷静に緊急事態の報告ができるんだ!?」

 

「ヤバすぎて冷静になったのかもしれません、このままだと死にます。」

 

「ちくしょう! 背負っていくよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「木原さんの背中大きいですね♡」

 

「振り落とすぞ。」

 

「すいません、ふざけてラブコメで男の子におんぶして貰ったときにヒロインが言いそうなセリフを言ってしまいました。」

 

 

 

「木原さん大変です。巨大なサメがいました。」

 

「少しトラウマになってるから余り言うならガチで捨てるぞ。」

 

「いえ、違うんです、後ろの方にホントにいます。足の吊りも治ったのでおろして確認してください。」

 

後ろを確認する、8mほどのサメがいる

 

「…ガチやんけ、本家ジョ○ズのサイズだな。」

 

「ジョブ○ですか?」

 

「それは前俺がやった、とりあえず迂回とかして避けながら進もう。」

 

「いえ、こちらを追いかけて来てます、幸いあまり速くはないですが。」

 

「乃河くん時計が発動すると思う?」

 

「タキオンがこれで競技生活辞めるとは思わないので発動しないと思います。」

 

「乃河くん水中戦の心得はあるかい? 俺はなんとかする。」

 

「私は身体能力でいきます。」

 

 

 

 

 

「よし!追い払えたな。しかし例の薬はないのになぜ現れたんだ?」

 

「世界の法則かもしれません、どうやっても我々の前には2回巨大ザメが現れるというルールがあるのかもしれません。」

 

「わからんが、世界のせいにするな一回目はタキオンの薬のせいだからな。」

 

 

 

 

 

 

「乃河くん船が見えたぞ!でかい豪華客船だ!」

 

「助けてもらいましょう。手を降れば気づいてくれるはずです。」

 

「……近づくと波がかなりすごいんだがかなりまずくないか気づいてないし、」

 

「このままだと死んでしまいますね。」

 

「人の命をなんだと思ってるんだ。全力で横に避けよう。」

 

 

 

 

 

そんなことがあって理事長がポケットマネーで手配していた、船に発見され回収された。見捨てられてないようだ。

 

 

オグリにこの話をするとスタミナと根性が鍛えられた気がする。

 

さて理事長が海外出張に行って開催される、予定のアオハル杯が理事長代理によって阻止されようとしているのでそれを止める為に説得に行かないとな。

 

圧力の為にルドルフも連れて行こう。




カレンチャンのちゃんとした登場はもう少しあとです、タマモクロスやクリークとのレースもありますが来週も茶番です。

前半の話は必要だったのだろうか?

追記 ネタが切れてきたので充電します

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。