FAIRYTAIL~絶対なる黒龍戦記~   作:無颯

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思い切り日が空いてしまいました、申し訳ありません………。



今回後半、そして本当の終盤に新キャラが出ます。



では、本編をどうぞ。




“再会”と“再開”

「ここだ」

 

 

 

「ほぅ、これはこれは……」

 

 

 

「凄いですね……」

 

 

 

エルザがようやく目的地へと到着したことを伝えると、ブランとレイルは目の前の光景に思わず感嘆の声を漏らす。そこには螺旋状に天高くそびえ立つ、奇抜な建造物が建っていた……。

 

 

 

「古今東西の魔法に関する本が納められているという、“魔導図書館”……」

 

 

 

「また馬鹿デカい建物だね~」

 

 

 

「でも、あまり来る人はいないみたいですよ?」

 

 

 

「まあ、これだけ外れた場所にあるからね……」

 

 

 

カナの呟きに対してウェンディがふとそんなことを口にすると、レイルは苦笑いを浮かべながら答えた。確かに辺りには街どころか、人気すら無い……。

 

 

 

「勿体無い話だわ。“過去の知識の結晶”なのに……」

 

 

 

「そうですね~。この建物自体もかなりの文化的価値を有していると思うのですが……」

 

 

 

そしてシャルルとブランがそんな話をしていると、エルザが魔力を使って扉を開けた。どうやらここは、魔導士のみが入れる場所のようである……。

 

 

 

「! 中もまた凄いですね……」

 

 

 

「これが全部魔法の本!?」

 

 

 

「想像していたのより、ずっと凄いわ……!」

 

 

 

内部の夥(おびただ)しい蔵書量にレイルやカナ、シャルルが思わず声を上げると……

 

 

 

「レビィさんが見たら喜びそうだね!」

 

 

 

「恐らくルーシィも同様の反応を示すでしょう」

 

 

 

ウェンディとブランはギルドの“本大好き女子達”を思い浮かべていた。

 

 

 

「しかし、どの本も随分古びているな」

 

 

 

ここで近場にある本棚の中から1冊を選んで手にするエルザ。すると……

 

 

 

バサッ……!

 

 

 

「ッ……!!??」

 

 

 

隣にあったもう一冊の本が落ちてきたかと思うと、エルザの視界に“とんでもないモノ”が映る……。

 

 

 

「うっ……!」

 

 

 

「? どうしたのですか、エルザ……っ!?」

 

 

 

尋ねてきたブランでさえ驚きを露にしてしまうモノ。それは……

 

 

 

 

ドンッ……!!

 

 

 

「何……これ……?」

 

 

 

「さぁ……」

 

 

 

本棚から突き出ている、何処となく丸みのある黒光りした物体だった。その何とも表現しがたい光景に、カナやウェンディも呆然とする他無い。だが……

 

 

 

(あー……ひょっとしなくても、これって……)

 

 

 

レイルだけは謎の物体が何であるかについて、何となく予想していた……。

 

 

 

「………………」

 

 

 

ツンッ………!

 

 

 

そしてエルザが何を思ったのか、持っていた剣の先で物体を軽くつついた、次の瞬間、

 

 

 

「いってぇーーーーーーッ!!!」

 

 

 

バサバサバサバサッ………!!!

 

 

 

『っ!!??』

 

 

 

何者かの絶叫と共に、大量の本棚が雪崩の如く崩れてきたのだ。

 

 

 

「危ない!!」

 

 

 

「全員逃げろッ!!」

 

 

 

レイルとエルザの一声を聞いて、全員が直ぐ様その場から退避する……。

 

 

 

 

 

────数十秒後────

 

 

 

 

「うわぁ……」

 

 

 

「中々の惨状ですね~」

 

 

 

「誰が片付けるの……?」

 

 

 

崩れ落ちた本の山を目の前にして、ウェンディとブラン、シャルルがそう呟いた。すると……

 

 

 

ガサガサッ……!

 

 

 

「ッ……!」

 

 

 

ガサガサガサッ……!!

 

 

 

『ッ……!!!』

 

 

 

本の山が不自然に動くのを見て、レイルとブラン以外は警戒し始める。そして……

 

 

 

 

「「「プハーーーーーーーッ!!!」」」

 

 

 

「っ!! あーーーーー!!?」

 

 

 

「「?」」

 

 

 

本の山の中から姿を現した“3人の男達”を見て、ウェンディが思わず声を上げるが、カナとエルザは首を傾げる。すると……

 

 

 

「「「ああーーーーーーーーッ!!!?」」」

 

 

 

その男達もウェンディとシャルル、そしてレイルを見て声を上げた。まあ、誰かは言わずとも分かりますよね……?

 

 

 

「“ケツプリ団”の皆さん!!」

 

 

 

「「「神様ーーーッ!!! 女神様ーーーーーーーーッ!!!!」」」

 

 

 

「ひっ……!?」

 

 

 

はい、以前登場した某変態集団です……。そして自分の方へ涙を流しながら駆け寄ってくる男達を見て、ウェンディが思わず怯えた、その時、

 

 

 

シュインッ!!

 

 

 

「「「っ!? ひぃぃッ!!??」」」

 

 

 

「貴様等か! 以前ウェンディに“口にするのも憚(はばから)れる恐ろしい事をしたのは……!!」

 

 

 

「恐ろしい……だと!?」

 

 

 

「ウェンディに“身の毛も弥立(よだ)つ格好”をさせたと言うではないか……!!」

 

 

 

(あー……まあ、確かに……。でも実際はこの人達の容姿が問題で、ウェンディが着る分には全然大丈夫なんですけどね。ていうか、まだ僕のこと“神様”呼ばわりしてたんですか……)

 

 

 

エルザが男達に剣を突き付けながらそう言う中、レイルは心の中でそんな事を考えていた。ちなみにレイルもウェンディを庇うようにして前に立っている……。

 

 

 

「成る程。この者達が以前、護送の依頼の際に遭遇したという変質者集団ですか」

 

 

 

「ええ、そうよ……!(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!)」

 

 

 

ブランの発言に対して頷いているシャルルの様子が何処か恐ろしいのは……多分気のせいではない……。と、ここで、

 

 

 

「“身の毛も弥立つ格好”とは…………これのことかぁッ!?」

 

 

 

「「じゃーーんッ!!」」

 

 

 

「はぅッ///! そ、それは………////!」

 

 

 

リーダーの合図と共に子分2人が取り出したのは……あの猫耳があしらわれた“ウェンディ専用の黒タイツスーツ”だった。それを見たウェンディは当然の如く、羞恥で顔を真っ赤にする……。

 

 

 

「結構喜んで着てたでござんすよ?」

 

 

 

「似合ってたでやんすよ?」

 

 

 

と、その時だった……。

 

 

 

シュインッ!

 

 

 

「おや、シャルル?」

 

 

 

ズバババババババンッ!!!

 

 

 

「「「ああーーーーッ!!?? 破いたーーーーーッ!!!」」」

 

 

 

「ウェンディにそんな恐ろしいモノを着せて…………あんた達は悪夢よ……!!」

 

 

 

(今のはシャルルの渾身の攻撃だったな……)

 

 

 

ブランがシャルルの様子に気付いたかと思うと、シャルルが両爪で見事にスーツを引き裂いたのだ。そしてそれを見たレイルは、むしろシャルルの攻撃を評価する……。

 

 

 

「そうだよ! 可哀想に! あの列車強盗の一件から、シャルルは魘(うな)される日々が続いたわ!」

 

 

 

「? そうなの、シャルル?」

 

 

 

「! そういえば、数日間ほど隈(くま)が酷い時がありましたね~」

 

 

 

カナの言葉を聞いたレイルが尋ねる中、ブランはそんな心当たりを思い出した。

 

 

 

「そう……。夜な夜な“全身真っ黒なウェンディの大群”が、私を追い回すの……!」

 

 

 

「ふむ、中々個性的な夢ですね~」

 

 

 

(というか、魘されるような夢じゃないような気もするけど……)

 

 

 

一瞬その夢を想像したレイルは少し首を傾げる。と、ここで、

 

 

 

「あああああああああッ……!!! あの悪夢が……蘇、る……!」

 

 

 

「ッ! シャルル! しっかり!!」

 

 

 

「おやおや、これはかなり重症の様ですね~……」

 

 

 

ついにショックで叫び声を上げたシャルルが気を失い、翼(エーラ)の消失と共に落下した所をカナが受け止めた。それを見て……

 

 

 

「ほぉ? 悪夢か……。子分共、集合!!」

 

 

 

「「へいッ!!」」

 

 

 

何故か集まってコソコソ話し出す男達……。

 

 

 

「聞いたか!? 俺達は“恐ろしい”そうだ!(ヒソヒソッ)」

 

 

 

「“悪夢”、“恐怖”は最高の誉め言葉でござんすね!(ヒソヒソッ)」

 

 

 

「これからも、恐怖と悪夢のドン底を人々に叩き込んでいくっすよ、兄貴!(ヒソヒソッ)」

 

 

 

「いや待て、子分B。奴は寝込んだ……」

 

 

 

「「「だーはっはっはっ!!!」」」

 

 

 

そして……

 

 

 

「恐ろしいか!? 恐ろしいだろ!? そうともッ!! 俺達こそが真の悪!!」

 

 

 

「「「ケツプリ団だッ!!!」」」

 

 

 

「いや、だからもう名前知ってるから…」

 

 

 

「あのスーツ…気に入りませんねぇ……」

 

 

 

そんな不審極まりない男達に、カナとブランはそう呟いた。しかもブランの方に至っては、声色が心なしか冷たい……。すると、

 

 

 

「えっと……そんなことより“後ろの状況”をどうにかして欲しいんですけど……」

 

 

 

「そうよ!! その本散らかしたのアンタ達なんだから、ちゃんと戻してよねッ!!」

 

 

 

「「「ん……?」」」

 

 

 

レイルといつの間にか復活したシャルルがそう言ってきた。そして男達が後ろを振り返ると、そこには散らかった大量の本の山が……。

 

 

 

「……と、言うことだ。お前達、やっておけ」

 

 

 

「え~ッ!!??」

 

 

 

「倒したのは兄貴っすよー!?」

 

 

 

「口答えするなぁッ!! 罰として、腕立て36回ッ!!」

 

 

 

「そんなぁ……!?」

 

 

 

「また中途半端な……」

 

 

 

「いいからやれ!」

 

 

 

と、その時だった……。

 

 

 

 

 

 

チャキッ……!

 

 

 

「「「は……?」」」

 

 

 

「すみませんね~、我々も貴殿(あなた)方の芝居に付き合っている暇は無いもので…………至急御願い致します」

 

 

 

「「「へ……へいッ……!(ガクガクガクガクッ!!)」」」

 

 

 

何とブランが瞬時に大型化したかと思うと、くだらない事を言い合っている男達3人に対し、殺気を浴びせながら剣の切っ先を向けたのだ。これには当然の如く男達も震え上がるが、その一方で…

 

 

 

「あ、あの、レイルさん…?」

 

 

 

「ブランが随分機嫌悪そうなんだけど…一体どうしたんだい?」

 

 

 

「あー…多分あの3人の格好が原因だと思います。ブランって服の事とかに凄く真剣ですし、ましてあの服を着ている3人の容姿がちょっと……」

 

 

 

「問題はそこなのね。確かにそれには同意するけど……」

 

 

 

ウェンディとカナの問いに対するレイルの回答に、シャルルは何とも言えない表情を浮かべながらもそう言った…。

 

 

 

 

 

 

 

―――――数分後―――――

 

 

 

 

で、結局ブランの監視の中キッチリ片付けをした3人……。

 

 

 

「つ、疲れたでやんすよ…」

 

 

 

「も、もう無理でござんす…」

 

 

 

「おぉッ……こ、腰が……!」

 

 

 

疲労困憊(こんぱい)の様子の子分2人と、腰を押さえるリーダー…。と、ここで、

 

 

 

チャキッ…!×2

 

 

 

「「「ヒィッ…!?!?」」」

 

 

 

「さて、では本題へと入ると致しましょう」

 

 

 

「ここで何をしていた?」

 

 

 

今度はブランとエルザが同時に剣を突き付けてきた。そして再びそれにビビる3人だが…

 

 

 

「わ、悪の世界じゃ皆知ってるぜ~? 妖精の尻尾(フェアリーテイル)の探している物は、世界をひっくり返す程のスッゲーお宝だってぇ!」

 

 

 

「だからそいつを掻っ攫えばぁッ…!!」

 

 

 

「ケツプリ団は世界の支配者っすぅッ!!」

 

 

 

(な、何だか物凄く考えが飛躍しているような気が……)

 

 

 

男達3人の話を聞いたレイルが苦笑いを浮かべながらそう思ったのは……仕方の無い事であろう…。と、その時、

 

 

 

 

 

「ダメですッ!!!」

 

 

 

 

「「「なっ!?!?」」」

 

 

 

「えっ!?!?」

 

 

 

「っ!? これは……!」

 

 

 

突如ウェンディの声が響いたかと思うと、男達とレイル、そしてブランは彼女の“格好”を見て驚きを露わにする。何故なら……ウェンディは今、先程破り捨てられた筈の“専用の耳付き黒スーツ”を着ていたのだから…。

 

 

 

「「「あーーーーーーーッ!!!!!」」」

 

 

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアッ……!?!?!?!?」

 

 

 

ガクッ…!!

 

 

 

「! シャルルッ!!!」

 

 

 

「何故、その服を…!?」

 

 

 

それを見たシャルルが再び気絶する中、エルザが思わず尋ねた…。

 

 

 

「こんな事もあろうかと思って、用意していたんです」

 

 

 

(え、え~……)

 

 

 

(これでハッキリしましたね~。問題なのは…着ているあの3人のせいであると…!!)

 

 

 

 

ウェンディの発言にレイルが唖然とする一方、ブランは彼女の姿を見てそんな結論を心の中で出していた…。若干色々壊れてきているような気もするが…。

 

 

 

「おぉ~ッ! 流石は我等が女神ィ~ッ!!(泣)」

 

 

 

「気持ち良いでござんす~~ッ!!(泣)」

 

 

 

「一生ついて行きたいっす~~ッ!!(泣)」

 

 

 

すると、そんな号泣している男達に対し、ウェンディは……

 

 

 

ザッ!!

 

 

 

「皆さん! 私が言った事を忘れたんですか!? “真の悪”は辞めて、将来のために勉強をするって! あなた達は本当は良い人達なんです! 無理をして悪を演じているだけなんです! どうか、本当の自分に気付いて下さい!!(キラキラッ)」

 

 

 

(いや、ある意味その人達はその辺の悪人より性質(たち)が悪いと思うよ、ウェンディ……)

 

 

 

(元凶が分かった以上、やはりここは速やかに彼等を“消す”べきでしょうか…)

 

 

 

え? ブランが物騒なことを言っている? いや、気のせいでしょう、ええ……。

 

 

 

「本当の……自分……?」

 

 

 

「思い出してください、子供の頃の事…。野山を駆け巡り、日が暮れるまで泥んこになって遊び、友達と笑い合って、夢を語り合ったあの日々を……。きっと本当の自分が見えてくる筈です(キラキラッ!)」

 

 

 

「あの娘(こ)、どこまで本気なのかしら…?」

 

 

 

「意外に全部な気がするよ…」

 

 

 

(ダメだ…今のウェンディはとてもじゃないけど止められない…)

 

 

 

(ふむ、そうなると一体どうやってあの3人を消すのが最善でしょうか…?)

 

 

 

あまりに輝きに満ちているウェンディを見て、シャルルとカナが思わずそんなやり取りをし、レイルは最早ある意味で諦めていた…。ブランについてはもう触れないでください…。

 

 

 

「兄貴ィ~~ッ!!(泣)」

 

 

 

「どうするんすか~~ッ!!??(泣)」

 

 

 

「な、情けないぞ子分共ォ~ッ!! 真の悪がこんな事で泣いてどうする~~ッ!!(泣)」

 

 

 

一方こちらの3人はウェンディの言葉と神々しさに圧(お)されて泣いていた。最早リーダーの否定の言葉もまるで説得力が無いが……それでも彼はこう続ける……。

 

 

 

「俺達は真の悪こそが本当の俺達だと思っているッ!!」

 

 

 

「「うんうんッ!!」」

 

 

 

「そいつを否定するなら教えて貰おうか!! ケツプリ団の“本当の自分”とやらをォォォォッ!!!」

 

 

 

(はぁ……もうこの人達のことは1回置いておこう。“それどころじゃなくなる”みたいだし……)

 

 

 

レイルがそう考えていた、まさにその時……

 

 

 

 

 

 

 

 

「いい加減黙っててくれないかしら~? 本当にウザいから……」

 

 

 

 

「えっ!!??」

 

 

 

 

『っ!!??』

 

 

 

突如聞こえてきた声にウェンディを始め、全員が目を向けると、そこには……

 

 

 

「な、何者だぁッ!!??」

 

 

 

「2度も言わせないでちょうだ~い……。話しかけないで」

 

 

 

「ッ……!!!(グサッ!!)」

 

 

 

「「兄貴ィッ!!?」」

 

 

 

「やっぱり来ていたんですね、アリスさん」

 

 

 

浮遊中の鯨型の魔物に乗っている少女──アリスがいた。ちなみにリーダーは現在、アリスの絶対零度の視線によって甚大なる精神的ダメージを受けている。流石“生粋のサディスト”……といった所だろうか……?

 

「ねえ、もしかしてあの女が……」

 

 

 

「ええ、前に御話しした傭兵ギルド“血盟の先駆者(ヴァンガード)”のマスターで……」

 

 

 

「レギオン隊の仲間よ!」

 

 

 

「う~ん、あんな連中の仲間と思われるのは、アリスちゃん的には心外なんだけどな~……」

 

 

 

カナの問いにブランとシャルルがそう答えるが、それに対し当のアリスは若干不満そうに呟く。

 

 

 

「それにしても~、今回はあの“妖精女王(ティターニア)”も相手にしないといけないのね~。流石に厄介かな~」

 

 

「ほぅ? 私を知った上で力を買ってくれるとはな。正直驚きだ」

 

 

 

「うふふ♪ アリスちゃんはその辺の御馬鹿な人間達みたいに“妖精の尻尾”を嘗めたりはしないわ~。なんたって、そこにいるレイル君お気に入りのギルドだもの~♪」

 

 

 

エルザの発言に対し、不敵な笑みを浮かべながらそう言うアリス……。

 

 

 

「と言っても~、そこにいるウェンディちゃんはついでに御持ち帰りしようかな~って思ってるけどね~」

 

 

 

「ひッ……!?」

 

 

 

シュッ!

 

 

 

「まだウェンディのこと狙ってたんですか、アリスさん……」

 

 

 

「ある意味モテモテね、ウェンディ……」

 

 

 

どうやらウェンディは彼女をすっかり“苦手な人物”と認識したようで、瞬時にレイルの後ろへと隠れて怯え出してしまった。そしてレイルとシャルルがそんなことを呟いていると、ここで、

 

 

 

「お、おのれェッ! 我等“ケツプリ団”の女神様を怖がらせるとはッ!! 行くぞ、子分共!!」

 

 

 

「「へいッ!!」」

 

 

 

「喰らえ!! ガスk……」

 

 

 

リーダーの男の掛け声と共に男達は“例の体形”になり、“あの必殺技”を繰り出そうとする。だが彼らは気付かなかった……その標的であるアリスと“もう一人の者”が絶対零度の視線を向けていることに……。

 

 

 

「デクス」

 

 

 

「任せな! アリスちゃん!!」

 

 

 

「失礼しますよ、レイル」

 

 

 

「え? ブ、ブラン……?」

 

 

 

アリスの声を聞いてデクスが何処からともなく現れる中、ここでブランも同時に動いたことに驚くレイル。

 

 

 

「死にな……」

 

 

 

「ご退場の御時間です……」

 

 

 

「「「は……?」」」

 

 

 

デクスとブランが得物を構えて瞬時に目の前に現れたことに、男達はポカンとした表情を浮かべる。まあ、ここまで来れば何が起こるか大体分かるであろう……。

 

 

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!

 

 

 

「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!???」」

 

 

 

「また出てやるからなァァァァァァァァァァァァァァァッ……!!!!」

 

 

 

キラーンッ!×3

 

 

 

デクスとブランの一閃によって、3人は見事遥か彼方へに吹っ飛び星となったのだった……。

 

 

 

「これでようやく静かになりましたね~」

 

 

 

「アリスちゃんにケツを向けるとは、万死に値するぜッ!」

 

 

 

「な、何かブランが結構あの男と意気投合してるように見えるんだけど……」

 

 

 

「先程の攻撃も中々良い連携だったな……」

 

 

 

「何してるのよ!? あんた達敵同士でしょ!?」

 

 

 

「えっと、本当にそんなに悪い人達じゃないと思うんですけど……」

 

 

 

「た、多分ブランには分かってもらえないと思うよ、ウェンディ」

 

 

 

微妙に気が合う2人を見てカナとエルザとシャルルがそう話している中、ウェンディの呟きに対しレイルは苦笑いを浮かべる他無かった。まあ、ケツプリ団の服装こそが、ブランにとって“悪”だったようである……。と、ここで、

 

 

「やっとデクス以上にウザい奴等が居なくなったわね~。アリスちゃん清々したわ~♪」

 

 

 

「! お前達もやはりここにある時計の部品を狙って来たのか?」

 

 

 

「うーん……本当の所、別に部品なんかアリスちゃんどうでもいいのよね~」

 

 

 

「何……?」

 

 

 

問いに対するアリスの答えの意味が分からず、エルザは再び問い返した。すると……

 

 

 

「だってアリスちゃんは……ただお金を貰って仕事をする、傭兵ギルドなんだから♪」

 

 

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

 

 

 

「えっ!!?」

 

 

 

「今度は何よ!?」

 

 

 

突如響き渡った轟音にウェンディとシャルルが驚きの声を上げると、そこに現れたのは……

 

 

 

「ただいま参りました、アリス様!」

 

 

 

「やっと来たのね~? 遅いわよ~、“ホー君”」

 

 

 

「も、申し訳ありません……!」

 

 

 

「も~、あんまり使えないと“お仕置き”することになるわよ?」

 

 

 

「! な、何とぞ御許しを……!」

 

 

 

長身でありながら猫背な体勢をしている男だった。しかしその男は直ぐ様アリスに責められ、かなり慌てた様子で謝罪をし始める。少なくともこの時点で、“両者の上下関係がどうなっているか”は誰が見ても理解できるだろう……。

 

 

 

「おやおや、今回はあなたも来ていましたか、“ホーク”」

 

 

 

「! ブランズ・センチュリオン……レイル・アスフォード……!」

 

 

 

「レイルさん、この人は?」

 

 

 

「どうやら奴等の仲間のようだな」

 

 

 

「はい。この人はホークさん。“血盟の先駆者(ヴァンガード)”戦闘部隊の師団長で、立場上アリスさんの補佐役を務めている人です」

 

 

 

ウェンディの問い掛けにエルザが予想を立てる中、レイルが現れた男──ホークについて説明をした。すると更に、

 

 

 

「それで、ちゃんと連れてきたわよね~? ホー君?」

 

「! も、勿論です……! 来いッ!!」

 

 

 

『はっ!!!』

 

 

 

ホークが声を上げた瞬間、突如数十人程の人間達が姿を現したのだ。しかもその者達は全員“暗色系統の服装”に“舞踏会で用いられるような仮面”を身に付けているという、実に怪しげな格好をしていた……。

 

 

 

「っ!? 何か変な連中がいっぱい来たよ……!」

 

 

 

「“血盟の先駆者(ヴァンガード)”の構成員ですね~。成る程、今回は“ギルド全体で仕掛けてきた”という訳ですか」

 

 

 

「気を付けてください。個々の強さはあまり高くは無いですけど、この人達は集団戦法に特化しています。想像以上に手強いかもしれません……」

 

 

「ていうか、それ以前にこの人数差よ!? あの2人だって相当な強さなのに、どうやって一遍に相手取る気……!?」

 

 

 

そんな連中を見たカナの発言にブランとレイルが話す中、ここでシャルルがそう尋ねると……それに答えたのはエルザだった。

 

 

 

「レイル、ブラン、お前達はあの2人を抑えろ。後は私達が相手する」

 

 

 

「っ……!?」

 

 

 

「こう言ってはなんですが、簡単ではありませんよ?」

 

 

 

「フッ……私達は“妖精の尻尾”の魔導士だ。この程度の連中に遅れを取るとでも?」

 

 

「で、でもそれは……「大丈夫です!!」……ッ!」

 

 

 

不敵な笑みを浮かべるエルザに対してレイルが言おうとすると、一人の人物がそれを遮るかのように声を上げる。その人物とは……ウェンディだった……。

 

 

 

「私達は平気です! だからレイルさんとブランはあの人達を……!!」

 

 

 

「ウェンディ……」

 

 

 

「はぁ~……無駄よ。この子、こうなったら頑として譲らないから……」

 

 

 

そして、そんなシャルルの溜め息混じりの言葉を聞いたレイルは……

 

 

 

「分かった。でも無理はしないで、ウェンディ」

 

 

 

「! はい!!」

 

 

 

「さて、私も久しぶりにやるとしますか……!」

 

 

 

承諾の意を示した。そしてそれを聞いたウェンディが頷く一方で、カナが自らの武器であるカードを手に闘争心を高めていると……

 

 

 

「ふふっ、準備は良いみたいね~♪ じゃあ……行くわよッ!」

 

 

 

ガキィィィィィィンッ!!×2

 

 

 

アリスの一声を合図に“血盟の先駆者”の面々が一斉に襲い掛かってきた。まず初めにアリスとデクスが斬り掛かるが、レイルとブランがそれぞれ防ぎ、そのまま一騎討ちの状態へ突入する……。

 

「換装! “炎帝の鎧”ッ!!」

 

 

 

ドゴオオオオオオオンッ!!!

 

 

 

『どわあああああああああああああっ!!??』

 

 

 

こちらではエルザが瞬時に換装し、炎の大剣で構成員達数人を吹っ飛ばしたかと思うと……

 

 

 

シュンッ!

 

 

 

「ッ!!」

 

 

 

ガキィィィィィィンッ!!!

 

 

 

「チッ……!」

 

 

 

背後から襲い掛かってきたホークの鉤爪(かぎづめ)による一撃を防ぎ、数名の構成員と共に対峙し始めた。更に……

 

 

「カード・マジック! “愚者の炎”!!」

 

 

 

『おわあああああああああああああッ!!??』

 

 

 

カナは“魔法の札(マジック・カード)”で構成員達を翻弄し……

 

 

 

「来たわよ! ウェンディ!」

 

 

 

「うん! 天竜の、咆哮ォォォッ!!!」

 

 

 

ドガアアアアアアアアアアアアンッ!!!

 

 

 

『のわあああああああああああああッ!!!??』

 

 

 

ウェンディも滅竜魔法を遠慮無く行使していた。何時にも増してやる気をみなぎらせている気がするのは……多分気のせいではない……。

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「ふふっ、ウェンディちゃん頑張ってるわね~♪」

 

 

 

「はぁ……アリスさん、あまり戦う気がないように見えるんですけど……」

 

 

 

そんなウェンディ達の戦闘の様子を、アリスとレイルは上の階から見ていた。すると、

 

 

 

「あらー、そんなこと無いわよ~? だって~……」

 

 

 

「……!」

 

 

 

ドガアアアアアアアアアンッ!!!

 

 

 

「この前の続きを遠慮無くできるんだから♪」

 

 

アリスはそう言いながら爆弾を投げてきた。そしてそれに対し、レイルは焦ることなくその攻撃を避け……

 

 

 

「残念ですが、あまり時間を掛けるつもりはないですよ? なるべく早くウェンディ達の援護に行きたいので……」

 

 

 

「あらー、つれないわね~……」

 

 

 

「ブラック・メイク……乱射弾(ガトリング)ッ!!」

 

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドッ……!!

 

 

 

今度はレイルが攻撃を仕掛けた。造形魔法で作り出した無数の弾丸が凄まじい速さで殺到するが、アリスもまたそれを苦もなく避ける。

 

 

「はあっ!!」

 

 

 

ガキィィィィィィンッ!!

 

 

 

当然レイルは直ぐ様追撃してエコートレイサーを振るうが、アリスはそれも自らの鞭で受け止めつつ……

 

 

 

「アイシクル・レイン!」

 

 

 

「ッ!」

 

 

 

頭上から鋭い氷柱を幾つも出現させ、レイルに向かって降らせた。それを見たレイルは一旦バックステップで後退しながら避けると……

 

 

 

「アイス・ニードル!」

 

 

 

「! 襲爪……岩斬波ッ!!」

 

 

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ……!!!

 

 

 

アリスが更に突き出した右手から無数の氷柱を向かわせてきたため、レイルは連続した斬撃で幾つかを切り裂いた後、上から地面を叩き付けるような一撃で衝撃波を生み出し、氷柱を全て破壊した……。

 

 

 

「ふふっ、流石レイルちゃんね~♪ “手加減されてる“のに全然攻め切れそうにないわ~……」

 

 

 

「……そう言う貴女も全然本気でやってるようには見えないんですけど……」

 

 

 

「そうね~、確かにまだアリスちゃんも“お遊び程度”って所だわ~。だから……」

 

と、その時、

 

 

 

「ッ!」

 

 

 

「ガウッ!!!」

 

 

 

上から何かが迫ってきて、攻撃を仕掛けてきたのだ。レイルは当然瞬時に後退して避けると、攻撃してきた相手を見る。それは……ピンクと黒の縞模様が特徴の、虎型の魔物だった。しかもその隣には、いつの間にか黒を基調としたウサギ型の魔物もいる……。

 

 

 

「魔物ですか……」

 

 

 

「ずっと一人でレイル君の相手してたら、アリスちゃん持たないもの~。このくらいのハンデは許してくれないと~♪」

 

 

 

「……僕としては、あなたを相手にハンデをあげたくはないんですが?」

 

 

 

「ふふっ♪ そう言われてアリスちゃんが素直に受け入れてくれると思う……?」

 

 

 

そして……

 

 

 

「行くわよ、“タロー”、“ジロー”!」

 

 

 

「はぁ……もう少し名前を考えてあげて下さいッ!」

 

 

 

レイルはアリスに加え、彼女の操る2体の魔物と再び戦闘を始めるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方…………

 

 

 

「やれやれ、相変わらずの“しつこさ”ですね~」

 

 

 

「フッ! 僕はアリスちゃんの命であれば、地の果てまで君を追い掛けられるから……ねッ!!」

 

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

 

 

 

こちらではブランをデクスが追い掛けるような状況になっており、デクスが前方に回転して大剣を叩き付けるが、ブランはそれを軽々と避ける……。

 

 

 

「ノワール・ラーメ……」

 

 

 

そして今度はブランが動き、黒い魔力の斬撃波を放つが……

 

 

 

「ラアッ!!」

 

 

 

それをデクスは大剣を振るうことで爆炎を発生させて相殺し……

 

 

 

ガキィィィィィィンッ……!!!

 

 

 

そのまま鍔(つば)迫り合いを起こす形で対峙する……。と、ここで、

 

 

「こんな時になんですが、1つお尋ねしてもよろしいですか?」

 

 

 

「……何だい?」

 

 

 

「あなた方の雇い主ですが、以前の口振りから考えると“レギオン隊”ではない様子……。一体どのような人物なのか、教えてはくれませんかね~?」

 

 

 

ブランがそんなことを尋ねてきたのだ。それに対しデクスは……

 

 

 

「前にも言った筈だ。依頼人の情報を話す訳がない。まあ正直なところ、僕もアリスちゃんも“あの男”のことはレギオン隊以上に毛嫌いしてるが……そんなことはどうでもいい……」

 

 

 

ガキィィィィィィンッ!!

 

 

 

一旦鍔迫り合いを止めて後退し、再び大剣を構え……

 

 

 

「俺のやるべきことはただ1つ……アリスちゃんの命令に従うのみッ!!」

 

 

 

ブランへ突っ込んでいった……。

 

 

 

(僅かに依頼人の情報を漏らしているのですが……まあ、本人が気付いていないのであれば黙っていましょう……)

 

 

 

ブランが心の中でそんなことを考えていたことは……当然デクスの知らない所である……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして残るエルザやカナ、ウェンディ、シャルル達はというと……

 

 

「ハアアアアアッ!!」

 

 

 

「オオオオオオッ!!」

 

 

 

ガギギギギギギギギギッ……!!!

 

 

 

エルザは“悪魔”を連想させるような“黒羽(くれは)の鎧”を纏い、ホークと激しい剣戟(けんげき)を繰り広げていた。だが……

 

 

 

「ヌンッ!!」

 

 

 

ガキィィィィィィンッ!!!

 

 

 

「くっ……!!(何だ、この男から感じる違和感は……?)」

 

 

 

状況は何とエルザの方が僅かに劣勢だった。そして同時にエルザは感じている……何とも表現しがたい目の前の男の“不気味さ”を……。

 

 

「クククッ……どうした? さあ、来いよ……」

 

 

 

「! ハアアアアアアアアアッ……!!」

 

 

 

 

またその近くでは……

 

 

 

 

「カード・マジックッ! “悪魔の囁き”ッ!!」

 

 

 

キィィィィィィィィィィィィンッ!!!

 

 

 

『のわああああああっ……!!??』

 

 

 

「天竜の、翼撃ーーッ!!」

 

 

 

ドガアアアアアアアアアアアアンッ!!!

 

 

 

大勢のヴァンガードの構成員を相手に、カナとウェンディ、シャルルが合流して戦っていた……。

 

 

 

「くっ! キリが無いわ……!」

 

 

 

「何てしぶとい連中なのよ、コイツ等……!?」

 

 

 

「でも、レイルやブラン、それにエルザも自分達の相手に精一杯みたいだし、ここは私達で持ちこたえないと……!」

 

 

 

そしてカナとシャルルがそんな会話をしていると……

 

 

 

「! ウェンディッ!」

 

 

 

「っ! 天竜の、鉤爪(かぎづめ)ッ!!」

 

 

 

「がはっ!?」

 

 

 

シャルルが横から迫っていた構成員に気付いて叫び、ウェンディはそれを聞いて直ぐ様対処した。しかし……

 

 

「ッ!! ウェンディ! 後ろッ!!」

 

 

 

「喰らえッ!」

 

 

 

「あっ……!!?」

 

 

 

ウェンディは気付かなかった、もう一人が背後から迫ってきていたことに……。カナが咄嗟に叫ぶが……既にその攻撃をかわすタイミングは失われていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、レイルとブランは合流してアリスとデクスを相手していたが……

 

 

 

「っ! あれは……!!」

 

 

 

「ッ!! ウェンディッ……!!!」

 

 

「! 何してるのよ、あの御馬鹿……!!」

 

 

 

構成員の一人がウェンディに刃物で襲い掛かろうとしていることにブランが気付くと、レイルだけでなくアリスも本気で動揺し出した。だが行動するにはあまりにも遅い……。エルザも同時に気付いたのだが、ホークと戦っている状況ではどうすることもできないため、最早ウェンディに迫る凶刃を止められる者は誰もいない。そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィィィィィンッ!!

 

 

 

「女の子相手にそんな大勢で襲い掛かるっていうのは、感心しないな」

 

 

「なっ……!?」

 

 

 

「真空破斬ッ!!」

 

 

 

ズバンッ!!!!

 

 

 

「がはッ!!??」

 

 

 

その凶刃は……“突如現れた第三者”によって止められた……。

 

 

 

「ふ~、間一髪だったな~……。怪我はないか?」

 

 

 

「え……? あ、は、はい……。あ、あの……あなたは……?」

 

 

 

「! ああ、これはすまない! 俺は……」

 

 

 

いきなり自分の前に現れたその人物──“短い金髪が目を引く細身の青年”の登場にウェンディは当然戸惑い、それを見た青年が慌てて名乗ろうとするが……

 

 

「岩砕烈迅槍ッ!」

 

 

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!

 

 

 

『ギャアアアアアアアアアアアアッ!!!??』

 

 

 

「な、何……!!?」

 

 

 

全く別の方から構成員達の叫び声と共に轟音が聞こえてきた。これにはシャルルを始め、他の者達も驚きを露にする中……

 

 

 

「おやおや、これは中々面白い状況のようですねぇ」

 

 

 

土煙を掻き分けて現れたのは、“茶髪のロン毛”に“眼鏡”を掛けているのが特徴の男だった……。そして、そんな突如現れた2人の人物を見て……

 

 

 

「!!」

 

 

 

「これはこれは、驚きましたね~……」

 

 

 

レイルとブランは特に驚いていた。何故なら……その2人は彼等にとって、非常によく知る人物達だったのだから……。

 

 

 

「“ガイ”さん!! “ジェイド”さん!!」

 

 

 

「! よぉ、レイル、ブラン!」

 

 

 

「少しお困りのようですねぇ……力を貸しましょうか?」

 

 

 

 

──こうして、今ここに“新たな者達”の介入が決定した。彼等の正体は、一体………──

 

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