命の答えを得た最強のペルソナ使いは異世界でも最強 作:Hetzer愛好家
さて、今回は説明が多めです。それと一気に飛びます。本当に一気に飛びます()
ハジメと香織が一通り落ち着いたのを見た俺は、未だに離れない二人から目を背けながらも先へ進む旨を伝えて歩き始めた。
迷宮から外へ出るのは簡単だ。このまま全員を引き連れてペルソナの力を使い、浮遊して行けば良い。だが、俺はそうすることはなく敢えて迷宮を探索する道を選んだ。
それは何故か。
俺は恐らく、聖教会から指名手配されているだろう。のこのこと外へ出れば即刻捕まり処刑されることは間違いない。なら、迷宮の最深部へ赴きそこから脱出。そこから別の場所へ出て少しでもハイリヒ王国から離れる方が得策だ。
ハジメも死んだ者として認識されている以上、このまま王国に戻れば“悪霊”と言われる可能性が十分考えられる。やはり彼も王国から離れた場所へ向かうべきだろう。
そんなわけで、俺たちは下へ続く階段を見つけては次々と階層を下げていった。
途中で現れる魔物を通り魔のように殺しては肉を削ぎ取り、腹が減ってきたらその肉を食してまた動く。そんな生活を繰り返していく。
魔物相手には基本的にアリスで立ち向かい、魔力がある限りは〝死んでくれる?〟でボコボコに殲滅していき、疲れを感じたらすぐにハジメと後退して自分は回復に勤しんだ。
ちなみにこの魔物肉。食べてから分かったが猛毒を含んでいた。最初に俺が食べて気が付いたので、すぐに〝ポズムディ〟を使って治療して事なきことを得た。そして、魔物だけが持っているとされている〝魔力操作〟やその魔物が得意としている〝固有魔法〟までもが手に入り、ステータスも大幅に上昇した。
現時点の俺のステータスはこんな感じだ。
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結城 理 17歳 男 レベル:???
天職:ペルソナ使い
筋力:3000
体力:3000
耐性:3000
敏捷:3000
魔力:20000
魔耐:20000
技能:ペルソナ召喚[+愚者][+魔術師][+女教皇][+女帝][+皇帝][+法王][+恋愛][+戦車][+正義][+隠者][+運命][+剛毅][+刑死者][+死神][+節制][+悪魔][+塔][+星][+月][+太陽][+審判][+永劫][+宇宙][+絶対死][+滅亡][+ワイルド][+ミックスレイド]・大いなる封印・不老不死・剣術[+片手剣適正]・全属性適正・魔力操作・全属性耐性・恐慌耐性・毒耐性・電撃耐性・精神攻撃耐性・石化耐性・麻痺耐性・気配感知・魔力感知・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪・夜目・遠見・気配遮断・高速魔力回復・胃酸強化・威圧・言語理解
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見れば分かると思うが、ステータスは以前と比べ物にならないぐらい上昇しており、新しい技能も増えている。バフを無限に掛けられる事も考えれば、戦闘力は既に人外の域にたちしていると言えるだろう。
この特性を俺たちは存分に活かし、新しい魔物を見つけたら肉を削いで食べるという事を繰り返して己の力を高めていった。最初だけ俺が〝ポズムディ〟を使ったので全員特に痛みも感じて居らず、二回目以降からは魔法を使わなくても問題なくなった。
ハジメに至ってはペルソナの力を覚醒させたこともあって今では俺と交替で最前線構築をしている。
そんな頼もしいハジメのステータスがこれだ。
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:49
天職:錬成師
筋力:880 [+アルセーヌ召喚時2640]
体力:970 [+アルセーヌ召喚時2910]
耐性:860 [+アルセーヌ召喚時2580]
敏捷:1040 [+アルセーヌ召喚時3120]
魔力:1500
魔耐:1500
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成]・アルセーヌ召喚[+氷属性弱点][+光属性弱点][+闇属性耐性][+エイハ][+エイガオン][+スラッシュ][+スクンダ][+夢見針][+逆境の覚悟]・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚]・風爪・夜目・遠見・気配感知・魔力感知・気配遮断・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・言語理解
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ペルソナが抱える弱点をそのまま継承してしまっているが、それ以外は凄まじいステータスの伸び率だ。というか、弱点狙撃される可能性があれば俺が前に出れば良いだけなのでそんなに問題になってない。
なお、ハジメの持つペルソナのステータスを細分化すると以下のようになる。
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ペルソナ名:アルセーヌ
レベル:10
有利属性:なし
弱点属性:氷属性・光属性
耐魔属性:闇属性
特殊技能
呪殺確率半減[呪殺される確率を半減する]
エイハ[闇属性呪殺系単発攻撃]
エイガオン[闇属性呪殺系範囲攻撃]
スラッシュ[斬撃系単発攻撃]
スクンダ[対象の視力と敏捷をダウン]
夢見針[対象を眠らせる]
逆境の覚悟[魔力減少に応じて発動。呪殺成功率を上昇させる]
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見知らぬ魔法を多数保持しており、ハジメの頭脳も相まってとても優秀な働きを見せている。ただ、光属性が弱点であるが故に香織の回復魔法の効果が今一つになるという欠点もある。
ちなみに唯一、レイシェンだけは魔物肉を食べてもステータスが変動していない。だがその代わりに往来の力を取り戻して来ているのでやはり此方も問題なしだ。
気が付けば俺たちは一階層を二時間ぐらいのペースで走破していた。度々小休憩を挟みはしたが、おおよそ三日ぐらいで四十九階層を突破している。
そして現在、俺たちは四十九階層に作った拠点で各自己の技術を磨いていた。
と言うのも、五十階層は何やら異様な雰囲気を感じたので一端引き返し、装備やコンディションを整える事にしたのである。
「ハジメ、どうだ?」
「ついさっき完成したよ。ほら」
ハジメから加工してもらったクロスボウを受け取る。ハジメはペルソナの力を使えば弾薬がなくても拳銃を使えるため、クロスボウはもう必要ないらしいので、勿体ないと思った俺が貰うことにしたのである。
「なんか改良点はあるのか?」
「えっと、結城くんが錬成を使えなくても先端で魔法が起動可能にしたぐらいかな」
試してみると、確かに錬成が使える。ただしハジメが使ってた時とは違って複雑な錬成は出来ないようだ。まあ軽い拘束ができるだけありがたいと思うことにしよう。
クロスボウを受け取った俺は、拠点内で模擬戦をしていた雫たちに「出発するぞ」と声を掛けた。いよいよ、五十階層に挑戦するのである。
五十階層はなんとも不気味な空間である。
脇道の突き当りにある空けた場所には高さ三メートルの装飾された荘厳な両開きの扉が有り、その扉の脇には二対の一つ目巨人の彫刻が半分壁に埋め込まれるように鎮座していた。
最初に入った時は凄まじい悪寒に襲われたので引き返した。しかし、今ではきっと大丈夫。そう思って俺たちは再び五十階層に足を踏み入れた。
警戒心を解くことはなく、しかし迅速に扉のある部屋へ辿り着くと、俺は扉を見つめる。扉には中央に二つの窪みのある複雑で難解な魔法陣が描かれている。
「ハジメ、この魔法陣分かるか?」
「……いや、分からない。結構勉強してきたつもりなんだけど、こんな式は見たことない」
無能と呼ばれていた頃に猛勉強し、かなりの数の魔法陣の式を知っているハジメですら、この扉にある魔法陣はこれっぽっちも分からないと言う。
「うーん、分からないね。いつも通り錬成で無理やりこじ開ける?」
「そうしよう。すまないが頼む」
如何にも何かありそうな扉なので、トラップの有無を確認してみるが何も見つからず、念の為扉に手をかけて押したり引いたりしたが当然ビクともしない。
それを見かねたハジメが錬成をすると言いだしたので、俺は彼の提案に乗ることにする。ハジメは右手を扉に触れさせ錬成を開始した。
しかし、その途端、
バチィイ!
「うわっ!?」
扉から赤い放電が走りハジメの手を弾き飛ばした。ハジメの手からは煙が吹き上がっている。不思議な水――ポーションと名付けた――を飲んで傷を癒すハジメを後ろに下がらせ、俺は雫と共に前に出た。
そしてそれとほぼ同時に、
――オォォオオオオオオ!!
突然、野太い雄叫びが部屋全体に響き渡った。雄叫びが響く中、遂に声の正体が動き出した。扉の両側に彫られていた二体の一つ目巨人が周囲の壁をバラバラと砕きつつ現れたのである。いつの間にか壁と同化していた灰色の肌は暗緑色に変色している。
一つ目巨人の容貌はまるっきりファンタジー常連のサイクロプスだ。手にはどこから出したのか四メートルはありそうな大剣を持っている
が、随分とゆっくりな登場だ。隙だらけである。なので、
パパパパッ!
クロスボウの引き金を引いた。
拳銃とは違って凄まじい精度を誇るクロスボウは四連発で静かなる殺意を放ち、サイクロプスの一つしかない目にブスブスと突き刺さった。
突き刺さった瞬間に小規模な爆発が起こり、サイクロプスの眼球がアッサリと融解していく。撃たれたサイクロプスはビクンビクンと痙攣したあと、前のめりに倒れ伏した。
あまりにも突然の出来事に、左隣に居たサイクロプスは唖然としている。ポカンと口を開けている様子が何とも人間臭い。
まあ、それを見ていられるのもあと数秒と言ったところか。
雫は既に、ハジメお手製の“日本刀モドキ”を鞘から抜き放ってその場を動いている。
「せいっ!」
「グウオオ!?」
死角から飛び出した雫は何の躊躇いもなく日本刀モドキを振り回し、やはり一つしかない目を斬り裂くと、更に鞘を使ってサイクロプスの項を力の限りぶっ叩いた。
途端に口を閉じたサイクロプスは右隣の同族と同じように前のめりに倒れた。どうやら首の骨を折られて絶命したらしい。
俺は倒れたサイクロプスに近寄ると片手剣でその身を裂いて、手が血塗れになるも特に気にせず体内から魔石を取り出す。意味深な窪みは恐らくこの魔石を入れるはずだ。二つの拳大の魔石を扉まで持って行き、それを窪みに合わせてみる。
やはりと言うべきか、ピッタリ嵌まった。魔石から光が迸り、魔法陣に魔力が流し込まれていく。そして何かが割れたような音と共に久しく見なかった強烈な光を壁が放ち、暫くしてから収まった。
一番最初に立ち直った俺は、一足先に扉を開けて中を覗く。扉の奥は光一つなく真っ暗闇で、大きな空間が広がっているようだ。
目を凝らせば、中は聖教会の大神殿で見た大理石のような鉱石で構成されており、中心には巨大な立方体の石が置かれており、部屋に差し込んだ光に反射して、つるりとした光沢を放っている。
更に目が慣れてくると、立方体の石には何やら人のような物が生えているらしい事も分かった。
「……だれ?」
掠れた女の子の声。やはり、あの立方体の石には人間が生えているらしい。
この奈落の底に人間が存在していることに驚くが、すぐに冷静さを取り戻した俺は扉を開け放しにしてから石に近づいた。ハジメたちも俺の後を追って続々と部屋に入ってくる。
「女の子……?」
生えていたのは、声の通り“女の子”であった。長く美しい金髪。そして、血のような紅い瞳。かなり小柄に見えるので歳は十二、三だろうか。
「え、なんで女の子? しかもこんなにやつれて……」
ハジメも驚愕を露わにしながら石に近寄る。その目は「何とかして助けたい」という気持ちと「こんな奈落の底に人が居るのは怪しい」という疑念が混ざっている。
始末するのは簡単だ。やつれた少女一人の命を奪うのは造作もない事である。
だが、此処に封印のような形を取られて存在しているという事はそれなりに理由があるに違いない。その理由を聞いてから行動をするのも悪くはないだろう。
「なんで此処に居るのか話してくれるか?」
俺の言葉に、女の子はコクリと頷いた。
アルセーヌはエイガオン以外は殆ど原作基準です。ただ、スクンダと逆境の覚悟に関してはそれっぽくなるように変えています。特にスクンダは「命中と回避」を「視力と敏捷」にチェンジしています。命中は視力が必須ですし、回避は敏捷性が必要なのでこの通りになっています。ご了承ください。
ハジメにワイルドの能力は必要?
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いると思う
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いらん