命の答えを得た最強のペルソナ使いは異世界でも最強 作:Hetzer愛好家
お気に入り登録者数が早くも「大自然が遣わしたry」を越してしまいそうで驚愕しております。いやホント、何があったんでしょうか……()
やっぱりTwitterの力は偉大ってことでしょうか()
俺たちは老人に引き連れられ、麓にあるらしい【ハイリヒ王国】へ向かった。
【神山】はかなり標高の高い山だったので、どうやって降りるのだろうと思っていたがその答えは魔法ロープウェイだった。仰々しい降り方だったので、俺は皮肉げに素晴らしい演出だと笑った。
【ハイリヒ王国】に棲まう人から見れば、俺たちは天から降臨したように見えるはずだ。エヒトを信じている人からすれば歓喜物である。
その後は王宮に入り、簡単な説明や晩餐会をしてそのまま割り当てられた部屋に向かった。
天蓋付きのベッドには流石に驚いたが、寝心地は中々に良かったので俺はすぐに眠りに落ちた。
翌日からは早速訓練が始まった。
まず、集まった俺たちに十二センチ×七センチ位の銀色のプレートが配られた。これは何だろうと思っていた俺たちに、騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明を始めた。
騎士団長が直々に教えてくれると聞いて如何な物かと思っていたのだが、その辺の一般兵士にエヒトが遣わしたとされる俺たちの訓練を受け持つ訳にもいかなかったらしい。
「よし、全員に配り終わったな。このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ 」
生徒手帳の上位互換といったところか。身分証明に使えて、自分の能力を数値として知れるのは中々に便利そうだ。
メルドがアーティファクトという国宝? を俺たちは自由に使えることを説明していたがスルーして、プレートに付いている針に指を刺して血を魔法陣に垂らしてみた。意味深な針の使い道は大体こんな感じだろう。そんな事を考えていると、魔法陣が一瞬淡く輝いてプレートの表記が変わったのでじっくりと見てみる。
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結城 理 17歳 男 レベル:1
天職:ペルソナ使い
筋力:1500
体力:1500
耐性:1500
敏捷:1500
魔力:13000
魔耐:13000
技能:ペルソナ召喚[+愚者][+魔術師][+女教皇][+女帝][+皇帝][+法王][+恋愛][+戦車][+正義][+隠者][+運命][+剛毅][+刑死者][+死神][+節制][+悪魔][+塔][+星][+月][+太陽][+審判][+永劫][+宇宙][+絶対死][+滅亡][+ワイルド][+ミックスレイド]・大いなる封印・不老不死・剣術[+片手剣適正]・全属性適正・全属性耐性・恐慌耐性・毒耐性・電撃耐性・精神攻撃耐性・気配感知・魔力感知・高速魔力回復・威圧・言語理解
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不老不死以外はどれも納得できる内容だった。この不老不死も、命の答えを得たのと同時に宇宙と等価値の存在になった影響だと考えればそこまで混乱しないで済む。ただ、不老不死になったことで大いなる封印を何度も使えると思うと少々複雑な気分だ。些か俺個人が持つ力としては大きすぎると思う。
他のクラスメイトも自分のステータスを確認し終わったらしく、確認した者から各自でメルドに自分のステータスを見せに行ってる。
メルド曰く、レベル1の平均は10くらいらしい。クラスメイトの顔を見るに、大体の人はそれより上みたいだ。
俺の能力値も決して低くない。むしろ高いだろう。これなら……うん?
「……ちょっと待て」
もう一度、自分のステータスプレートを凝視する。何度見返しても、俺の物だと思われる数値は変わらない。
そう、変わらないのだ。どう見てもおかしいこの数値が、一切変わらないのである。
半ば混乱した状態で、俺はメルドにプレートを手渡した。
メルドの表情はホクホクしている。きっと、他のクラスメイトの数値が高くて頼もしい戦友が増えた! とでも思っているのだろう。
その団長の表情が「うん?」と笑顔のまま固まり、ついで「見間違いか?」というようにプレートをコツコツ叩いたり、光にかざしたりする。そして、ジッと凝視している。
「……あの、これおかしくないですか?」
「お、おう。ちょっと新しいプレートを持ってこさせようか。壊れてるみたいだからな」
引き攣った表情のまま、メルドは副団長に命じて新しいステータスプレートを持ってこさせた。すぐに俺は針に指を刺し、血を先ほどと同じように垂らす。
……結果は変わらない。バケモノとしか言えない異常な数値がそのまま出てきた。
「いや、物理的に有り得ないはずだぞ。レベル1で全てのステータスが1000を超えていて、かつ魔力と魔耐は10000超えとは……」
「やっぱり異常、ですよね」
「そもそもステータス値で1000を超えること自体が稀なんだ。剣術の師が全てを極めた時に漸く筋力か敏捷辺りが1000に届くかどうかぐらいなんだぞ。そもそも10000を超えるなんて聞いたことすらないからな?」
「……なんてこった」
いやホント、なんてこった。
俺の様子にクラスメイトが訝しがって、メルドが持つステータスプレートを覗き込む。そして、異常な数値の高さに全員が驚愕している。
特に光輝の動揺が激しい。話を聞くに、此処までのクラスメイトの中では光輝が一番ステータスが高かったらしい。しかしその数値は全てが100止まりだったそうだ。
「うーむ……だが、このままでは埒があかないな。よし、ここは一回、俺と模擬戦してみないか?」
「団長と模擬戦?」
「そうだ。数値だけじゃとても信じられないからな。ここは白黒つけた方が良いだろ?」
「確かに」
と言うわけで、俺はメルドと模擬戦をする事になった。武舞台は元から用意されているようで、そこで戦闘するらしい。
さて、此処で一度メルドのステータスについても触れておこう。
彼のレベルは62でステータス平均は300前後、この世界でもトップレベルの強さらしい。数値的に見れば光輝の三倍近い力を保持しており、かつ彼は実戦経験が豊富なため実際は数値以上の力を発揮できるはずだ。
メルドはとても取っつきやすい性格をしているが、ただ普通に立っているだけでも「只者ではない」と思うほどの威圧感も備え持っている。最初に見たときは内心で冷や汗を流したぐらいだ。
「ルールは致命傷を与えられる一歩手前まで来るか、気絶したら負け。それ以外は無制限だ」
「分かりました。あの、片手剣を貸してくれませんか? 俺、片手剣なら使えるので」
「分かった。副団長のを貸してやろう」
メルドから投げ渡された片手剣を受け取り、俺は二、三度振ってから適当に構える。
こうして片手剣を使うのは久しぶりだ。ここ数年は竹刀を使っていたので随分と懐かしい感じがする。しかし記憶というのは優秀で、何回か振ってみただけでおおよその感覚を取り戻せた。
対人で片手剣を使うのは初めてだが……まあ何とかなるだろう。
「立ち姿が随分と様になってるな。それに物怖じしてない。一体、どのぐらいの時間戦ってきたんだ?」
「最低でも一年、とだけ伝えておきます」
「可愛げのない坊主だな、全く」
静寂が訪れる。気がつけば結構な人だかりが出来ていた。相当に注目を集めているらしい。
俺が一向に動かないのを見て、先にメルドがフラリと一歩踏み出した。
……と、思ったら次の瞬間には俺の五歩手前まで一気に接近してきた。
「ッ……!」
ガキンッ! ジリリ……
「ほお、やるな」
凄まじい威力を持つ一太刀を何とか受け止め、鍔迫り合いに持ち込む。メルドの一撃は、これまで受けてきたどんな剣撃よりも重たい。吹き飛ばされなかった自分を褒めてやりたいぐらいだ。
全力で踏ん張って押されないようにするが、未だ突進の勢いが乗っているメルドをこれ以上抑え込むのは苦しい。
なので俺は手首を柔軟に捻って鍔迫り合いから抜け出し、その際に生まれた遠心力を使ってそのまま斬りかかる。形としては回転斬りだろうか。
当然というべきか、その一発は回避され逆にカウンターを叩き込まれそうになるが、そこまでは織り込み済みなので俺も転がりながら剣撃を回避。そして片手剣を突き立てて綺麗な弧を描きながら起き上がった。
「そこだっ!」
「させない……!」
起き上がるまでのタイムラグを狙って突進してきたメルドの一撃を同じように受け流してもう一度鍔迫り合いに持ち込み、俺は片手で抑え込みながら召喚器を手に取った。
「ペルソナっ」
「なんだって、ペルソうわっ!?」
召喚と共に吹き荒れる突風がメルドを吹き飛ばした。俺は片手剣をダラリと構えながら、召喚したオルフェウスに指示を飛ばす。口から音波を発してメルドの持っている剣を難なく破壊すると、トドメと言わんばかりに追撃を命じる。
「〝アギダイン〟」
詠唱ではない。ただの命令だ。その命令を、オルフェウスはただ忠実に果たしてくれた。
ズドオン! ズドオン!
ズドオオオオオオオオオオオオン!!!
巻き起こされた大爆発をもろに食らったメルドの姿が見えなくなったと同時に、俺は確実に勝つため更なる追撃を試みる。
無言でトリガーを引いてジャックフロストを召喚し、今度は局地的な猛吹雪を発生させた。炎がまだ残っていた武舞台だったが、猛吹雪によって一瞬で一面銀世界へと変わり果てる。そして、俺の視線の先には氷漬けになったメルドが居た。
「お、おいおい……とんでもない力だな……」
「……終わりで良いですか」
「ああ。坊主の勝ちだ。だが、それよりもこの氷を何とかしてくれ。凍え死にそうだ」
ジャックフロストに命じて氷を消し、メルドには礼を言って武舞台を飛び降りる。
特に思うこともなくクラスメイトの前を通り過ぎたが、所々から「ヤバくない?」とか「何あれ……」とか何だとか聞こえてくる。ジークフリードを召喚した時は見えてこそいただろうが、きっと混乱していて記憶に残っていないのだろう。だから、ペルソナの力を見せるのは実質初めてという事だ。
彼らが混乱して戸惑うのも無理はないだろう。そして恐れるのも不思議ではない。
唯一、光輝だけはまるで親の仇を見るかのような目で此方に視線を投げてきたが、一切を無視して俺は欠伸をしながら事が終わるのを待つのだった。
アルカナを追加していく作業がとんでもなく地味でした()
ちなみにタグの「オリジナルペルソナ」の件はもう動き始めています。と言っても、今回を見れば何が出るかは予想が付くと思いますが……。
ステータスについては暫定です。これからどんどん変わっていきます。