《20:58の地震、マグニチュード5.1、最大震度4。震源地東京湾、埼玉県深谷市は震度3。余震が続いています。ご注意下さい》
今日はずっとこのアナウンス。プログラムしたのはいいが、結構鳴っていた。
「今日はみんなでまとまって寝よう?不安だし」
「そうだな。あ、ゆいはどうする。家の人も心配するだろう?」
「あ、たしかに。けど、来る途中にも危険なところあったから、夜に帰ると……」
不安げな表情と声。そうだよな。不安なのは分かる。
「泊まってくか、安全とは限らんが」
「うん、泊まりたい」
ゆいは何でもすると言わんばかりに飛び跳ねる。
「ゆい、なんかするか」
「うん!」
じゃあなんか頼もうかな。って言っても、なにがあるか。
「布団の準備頼めるか。この部屋に人数分」
「分かった」
俺は自分の部屋に入って望に連絡を取る。スマホだと繋がらないため、魔術無線だ。
「望、無事か」
《無事。今は仮想世界への転移は中止してる。電気設備が追いついてない》
「分かった。地震に気をつけろよ」
《分かってる。じゃあね》
望は無事っぽいな。他のみんなにも連絡しないとかな。スマホ繋がるだろうか。俺は紅葉に電話をかけた。
呼び出し音だけが鳴り、繋がらない。
《やっほ!柊くん!》
「あれ、紅葉じゃないな。ユウキか?」
《そう!紅葉は今畑行ってるから》
そっちは平和そうだな。
「夜なのに大丈夫なのか。熊が出ねぇからって、危険だべ」
《んだども、紅葉が行くって言ってるから》
急に方言が出てくる。元はと言えば俺だけど。
「そっか。じゃあそっちは平和なんだな」
《うん!あ、地震か。気をつけてね》
「ありがとう。んじゃ」
紅葉たちも無事だった。あとは俺たちの心配をしないとな。
俺はリビングに戻った。俺がドアを開けると、すぐに胡桃が言った。
「柊くん!止まって!」
俺が止まったときは、もう前に倒れそうになっていた。俺は絢梨の体に飛び込むように倒れた。
「柊くん、何してるの」
「悪いな」
俺は冷静を貫き通した。あんまり言うと逆に疑われそう。
「そういうことしていいのは私だけだよ!」
「お前にもしない!」
胡桃は「ブーッ」と言いながらそっぽ向いた。なんでやらなきゃいけないんだよ。やるんだったら寝てるときにやる。……何言ってんだ、俺。
「それで、もう準備は終わったのか」
「結構ぎゅうぎゅうだけど。この部屋に6人が立ってるのは全然窮屈じゃないけど、寝るってなるとね」
体積が増えるからな。窮屈にはなるだろう。
「私柊くんと同じ布団に入りたーい!」
「え!?でも、柊くんが……」
「いいよ。それくらい」
俺が胡桃を布団の中に呼ぶと、胡桃は磁石のように過剰にくっついた。
「すりすり~」
「柔らかい……」
胡桃の頬が餅のように柔らかかった。擬音をつけるんだったら、「プニプニ」だろうか。とにかく柔らかい。
「早く寝よう、眠いし」
あーやが呆れたのか言いだした。
「あ、そうだな。寝よう」
俺はあーやに促されて、胡桃と同じ布団で寝た。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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