高校生からの物語 2期   作:月島柊

12 / 49
第11話 泥酔

 翌朝、俺が出勤しようとすると、胡桃となぎが必死で止めにかかってきた。抱きついたり押し返したりして、俺を動かさなかった。

 

「今日は一緒にイチャイチャしようよ!」

「私がいくからっ!休んで!」

「いや、今日は事務所に行かないと」

 

俺が押し切ろうとすると、あーやが言った。

 

「あ、そういえば今日、女子しか行っちゃダメだったはず。女子トイレの整備とかで」

「そうだったのか。じゃあ休まないとな……」

 

俺は再び自分の部屋にもどった。胡桃はジャンプしながら俺についてくる。

 

「柊くん、ごはんたべりゅ?」

「噛んだ?」

「うぅ……」

 

胡桃は恥ずかしそうにうつむいた。

 

「まぁ、なんか食べようかな」

「分かった!じゃあ、した行こっ」

 

俺は胡桃と手をつないで一階に降りた。

 

 胡桃が冷蔵庫を開け、何を持ってきたかと思うと、アルコール度数のかなり高い酒。水との比率が酒1、水9くらいでやらないと酔いすぎて話せないと思う。

 

「ちゃんと割れよ?」

「いいって。確か9:1だっけ」

 

1:9だよ!逆にすんな!

 

「違っ、1:9──」

 

胡桃はもう9:1で入れていて、飲み始めていた。酔いやすい人が、なんでこんな……

 

「暑い……やけどしそう……」

「いわんこっちゃない。水飲め。少しでも多くな」

 

俺は水道から水を出し、胡桃に渡した。

 

「ふにゃぁ……」

「胡桃、酔うのが家でよかったな」

「よってりゃいもーん」

 

胡桃は俺に寄りかかった。これを酔ってるって言うんだよ。

 

「あのな、明日が大変なんだぞ。二日酔いで」

「いいもーん、よってにゃいしぃ」

 

発言が矛盾してるじゃないか。

 

「そうか。酔ってないか。じゃあ放っておいていいな」

「うん、ほっといていいよ~」

 

いや、さすがに放っておけないだろ。

 

「あのさ、甘えていいんだよ」

「じゃあまえりゅ」

 

胡桃は俺に飛びかかった。胡桃は俺にしがみつき、離れない。

 

「水飲むか」

「飲ませてぇ」

 

胡桃は口を開ける。俺はコップの水を口の中に注ぐ。それを胡桃は飲んだ。

 

「ちょっと寝たい……」

「いいよ。自分の部屋で寝るか?」

「柊くんのとにゃりがいぃ」

 

俺は胡桃をおぶり、俺の部屋に連れて行った。

 

「私の部屋でいいよぉ、寝るだけだし」

 

俺は胡桃の部屋に引き消した。

俺が胡桃の部屋に入るなんてかなり久しぶりだった。多分半年くらい入っていない。

 

「胡桃、おやすみ」

「柊くんもいっしょにねりゅのーっ」

「俺はなぎと連絡もとりたいし、一緒には……」

「浮気しちゃいやーっ」

 

浮気じゃないし。嫉妬深くなるんじゃないよ。

 

「浮気じゃない」

「じゃあ彼女にょ乗り換え?」

 

変わんないじゃん。

 

「じゃあ、一緒に寝てほしいのか」

「うにゅうにゅ」

 

なんだこれ。なんかの動物か?

 

「分かったよ。寝るよ。床でいいか」

「ふちゅうは同じ枕じゃにゃいにょ?」

 

一緒の枕で寝るの?まじかぁ……

 

「分かったよ。というか、胡桃のベットシングルだよな?」

「そうだよ?」

「2人寝れなくないか?」

「はぎゅして寝ればどうにかにゃりゅ」

 

ハグして寝ればどうにかなる?いや、スペース削減になるからそうか。嫌じゃないしそれでいっか。

 

 

平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?

  • YES
  • NO
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。