運転見合わせから1時間半、やまびこ214号は動く気配がなかった。すると
「お客様にご案内いたします。本日、線路内人立ち入りの影響で、仙台~郡山駅間、全ての電車運休となります。そのため、当列車、やまびこ214号は運休となります。切符につきましては、目的地の駅で清算ください。電車については駅の放送をご確認ください」
運休か。私は沙理華と一緒に、新幹線から降りて、次の在来線を確認した。
沙理華は私にてくてく可愛くついてくる。可愛い妹っ!
次は16:10発郡山行き。
「お姉ちゃん、座れそう?」
「無理っぽいかも」
案の定、電車に座れなかった。というか、混んでいて、ドアの前で進めなくなってしまった。
「お姉ちゃん、混んでるね」
「うん。沙理華のことガードするからね」
可愛い妹に触れさせはしない!
「お姉ちゃん、こっち」
沙理華が先頭に向けて歩き始めた。人をかき分けながら向かうが、先頭の溝のようなところは埋まっていた。
「あそこ、空いてるって聞いたのに……ごめん、お姉ちゃん」
はうっ!謝ってるけど可愛い!
「大丈夫だよ。頑張ったね」
私は沙理華を撫でた。
「んんっ、恥ずかしい……」
可愛い声出すなんて、もう可愛い妹(?)
「ひゃっ」
私は沙理華を抱きしめていた。まずい、なんか理由をつけないと……
「ぶつかっちゃと嫌でしょ?だからだよ」
「じゃあ私も!」
沙理華も私を抱きしめる。シスコンになっちゃうじゃん!お兄ちゃんはシスコンだけど。
【月島柊視点】
なんか寒気するな……誰か噂でもしてるんか?
「どうしたの?お兄ちゃん」
「誰か俺のことを噂してた気が……」
「好きだから?」
瑞浪は可愛く笑って言った。かわいい。うん。かわいい。
「瑞浪っ」
俺は瑞浪を持ち上げた。
「わーっ、高い高い!」
なんだ、可愛いじゃないか。
それにしても、風那たち遅いな。新幹線は……あれ?
風那たちが乗っているはずの新幹線は福島駅、いや、全区間から姿を消していた。ということは、在来線に連絡したか。
「暁依、東北本線福島駅で、やまびこ214号から乗り換えられる電車は」
「16:10発郡山行き」
暁依は駅にある本の時刻表で瞬時に調べていた。
「じゃあ風那たちはその電車に乗ってる可能性が高いな。切符は那須塩原になってるはずだから、ここで待つしか無いな」
「はいっ」
【月島風那視点】
「むぎゅぅ……」
電車は南福島、金谷川、松川、安達と停車し、次は二本松。
この電車には、やまびこ214号から郡山、また郡山より先に向かう乗客、東北本線の仙台方面から郡山方面への乗客、東北本線の福島~安達駅間の乗客が乗っている。それにもかかわらず、この電車は4両。北海道の札幌でもこんな混んでいたことはなかったと思う。福島県はこんな感じなんだなぁ。とつくづく思っていた。
「ぎゅう……」
苦しくて思わず声が出る。あと、沙理華とものすごい隅々まで密着している。
「お姉ちゃん……乳首、こしゅれる……」
「ごめん……押さえるね」
私は沙理華の乳首があるであろうところを手のひらで押さえた。
「んっ……ハグ、して」
「ハグも?」
沙理華、よっぽど不安なんだろうな。
郡山には混雑の影響で5分遅れて到着した。つぎは17:05発新白河行きに乗車。乗り換えを待ち、混雑で15分に遅れて発車。
「よかったね。ボックス席座れた」
「うん。これで、蒸し暑いけど、新白河までは楽」
17:20に出発したため、乗り切れない乗客が大量にいた。もう手を動かせないほどの混雑。ちなみに、4両。
新白河には13分遅れて到着。17:57に到着。次は18:32発黒磯行きで、幸い、1両長い5両編成で運転。乗客は1号車から5号車までびっしり待っていたが、少し並んでいる人は少ない気がした。多分、郡山からの新幹線に乗る人が居たんだろう。
「お姉ちゃん、今日、いっぱいくっついたね」
沙理華が私に抱きついて言った。
「そうだね。なかよしーっ」
私はぎゅっと抱いた。
18:28到着の郡山始発新白河行きが10分遅れているらしく、18:32発黒磯行きはこの電車を待って出発するらしい。
出発したのは18:40。8分遅れて新白河を出発した。
車内は少し動けるくらい。
「ちゅっ」
沙理華が私にキスした。
「ここはダメだよ。おうちでねっ」
私もキスした。
黒磯には5分遅れて到着。19時丁度に到着した。次は宇都宮線宇都宮行き。定員数が多いのか、座席に座れた。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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