高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第16話 勘違い

 私が起きると、下からおっきな声が聞こえた。なんか、いやらしい……エッチな声。

 

「らめぇ!外に出して!」

「いや!中に出す!」

 

え、待って……お兄ちゃんとかりな……?

 

「あっ、あぁっ、中に出ちゃってる!」

「いいだろ!間に合わなかったんだから」

 

やばいって!こんなこと……20代後半の人と女子高生が!破廉恥な……!

私は急いで、バタバタと音を立てて下に降りた。

 

「お兄ちゃん!」

 

私が叫ぶと、お兄ちゃんとかりなは普通にこっちを見た。

 

「沙理華?どうしたんだ、朝早くに」

「こっちのセリフ!」

 

私は言いづらかったが、頑張って言った。

 

「あ、あさから……せ、S○Xなんて……!」

 

そう言うと、お兄ちゃんたちは顔を赤くさせた。

 

「バカ!そんなことしてねぇよ!」

 

よく見ると、ケーキの中にクリームを入れるものが刺さっていた。

 

「クリームを外に出すか中に出すかを話してただけだよぉ」

 

かりなも少し恥ずかしそう。じゃあ……

 

「ああああぁぁ……」

 

私は顔を隠して声を上げた。恥ずかしすぎた。穴があったら入ってしまいたい。ないけど。

 

【月島柊視点】

 

 俺は風那への誕生日ケーキを、かりなと一緒に作っていた。途中で沙理華が意外な形で乱入してきたが、結局は一緒に作っていた。

 

「風那、ちゃんと食うかな」

「大丈夫。お姉ちゃんだったら食べる」

 

お姉ちゃんだったら、って、風那が何でも食うみたいじゃないか。

 

「そうか。じゃあ心配いらないな」

 

俺はみんなが起きてくる前に、氷結魔法で家の裏に作った氷の部屋にケーキを置いた。凍らない程度になっているはずだ。

 

「さて、裏には行かないようにして、みんな起きるまで待とうか」

「はーいっ」

「落ちてこないかな」

 

沙理華は笑いながら言った。

 

「いくら何でも階段から落ちたりは……」

「そうだよねーっ」

 

沙理華は俺に背後から抱きついた。

 

【月島彩夏視点】

 

 私は起きて、ちょっと気になってた錠剤を眺めていた。

 

「噛まないで飲める!胸が大きくなる薬!」

 

いかにも胡散臭い。だけど、ちょっとでもおっきくなれば、いいかな。

私はそんな軽い気持ちで錠剤を飲んだ。

そういえばこの薬、あきにいが恥ずかしがって見てたっけ。

 

「えっ、ちょっ、胸が熱い……っ」

 

私は自分のほとんど無い胸を強く掴んだ。

 

「なんだ、暑くなるだけか」

 

私はベットに横になった。なーんだ、おっきくなんないじゃん。

 

 しかし、立ち上がると、圧倒的な重みがやって来た。

 

「うっ、お、おもいっ」

 

私は自分の胸を見た。私の胸は、多分Fカップくらいかでおっきくなっていた。

 

「わああっ!」

 

私は自分の胸を揉んだ。柔らかい。手が埋まる!

 

「おっきくなった!」

 

私は大きくなった自分の胸に喜んでいた。

ついに!巨乳の仲間入り!

 

 と思ったのもつかの間、ずっと続くわけがなく、15分だけで普段の胸に戻った。

 

「ちぇっ」

 

私は1階に降りた。

 

【月島柊視点】

 

 ケーキは夜にした。ろうそくをつけるときに、ろうそくが見やすいから。

 

「おはよー……」

 

眠そうに6人が降りてきた。そのあと、はしごから暁依が降りてきた。

 

「おはよ。眠そうだな」

「あきにいこそ眠くないの?」

「起きてから30分経ってれば」

 

だったら降りて来いよ。そう思ってしまう。

 

「みんなは起きたばっかり?」

「うん……ふわぁ……」

 

風那があくびをしながら言った。

 

「あ、もう9時か。ちょっと外で胡桃にテレビ通話してくる」

「私も行く~」

 

かりながとことこと付いてくる。俺はスマホを持って外に出る。

胡桃はもう来ていて、俺を待っていた。

 

「ごめん、遅れた」

《許す!》

 

胡桃はピースして言った。

 

「今日の夜に帰るから、待ってる?」

《待ってる!柊くん、早く帰ってきてね?》

「わかってるさ。家に帰ったら胡桃といちゃつこうかな」

「私も居るからね」

《かりなちゃんも一緒にいちゃつく?》

「それは遠慮しとく……」

 

胡桃はかわいく笑って言った。

 

《何時に着く?》

「ちょっと待って」

 

俺はその場から離れ、彩夏に頼んだ。

 

「彩夏、ここから深谷までの最終って何時だ」

「調べるね」

 

彩夏はしばらく調べていた。

 

「20:46発で宇都宮まで出て、新幹線に乗るか、小山から両毛線か」

「新幹線でいいや。ありがと」

「深谷に23:05だよ」

 

彩夏はそう言った。俺は親指を立てて、その場をあとにした。

俺は伝えられたことを胡桃に話した。

 

「23:05に深谷着く」

《23:05ね、分かった》

 

胡桃は天使のような笑顔で言った。あぁ、ハグしたい。

 

「じゃ、楽しみに待ってて」

「じゃあね、胡桃ちゃん!」

《うん。じゃあね》

 

胡桃はテレビ通話を終えた。俺はスマホの電源を消し、彩夏たちのところに戻った。

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