私が起きると、下からおっきな声が聞こえた。なんか、いやらしい……エッチな声。
「らめぇ!外に出して!」
「いや!中に出す!」
え、待って……お兄ちゃんとかりな……?
「あっ、あぁっ、中に出ちゃってる!」
「いいだろ!間に合わなかったんだから」
やばいって!こんなこと……20代後半の人と女子高生が!破廉恥な……!
私は急いで、バタバタと音を立てて下に降りた。
「お兄ちゃん!」
私が叫ぶと、お兄ちゃんとかりなは普通にこっちを見た。
「沙理華?どうしたんだ、朝早くに」
「こっちのセリフ!」
私は言いづらかったが、頑張って言った。
「あ、あさから……せ、S○Xなんて……!」
そう言うと、お兄ちゃんたちは顔を赤くさせた。
「バカ!そんなことしてねぇよ!」
よく見ると、ケーキの中にクリームを入れるものが刺さっていた。
「クリームを外に出すか中に出すかを話してただけだよぉ」
かりなも少し恥ずかしそう。じゃあ……
「ああああぁぁ……」
私は顔を隠して声を上げた。恥ずかしすぎた。穴があったら入ってしまいたい。ないけど。
【月島柊視点】
俺は風那への誕生日ケーキを、かりなと一緒に作っていた。途中で沙理華が意外な形で乱入してきたが、結局は一緒に作っていた。
「風那、ちゃんと食うかな」
「大丈夫。お姉ちゃんだったら食べる」
お姉ちゃんだったら、って、風那が何でも食うみたいじゃないか。
「そうか。じゃあ心配いらないな」
俺はみんなが起きてくる前に、氷結魔法で家の裏に作った氷の部屋にケーキを置いた。凍らない程度になっているはずだ。
「さて、裏には行かないようにして、みんな起きるまで待とうか」
「はーいっ」
「落ちてこないかな」
沙理華は笑いながら言った。
「いくら何でも階段から落ちたりは……」
「そうだよねーっ」
沙理華は俺に背後から抱きついた。
【月島彩夏視点】
私は起きて、ちょっと気になってた錠剤を眺めていた。
「噛まないで飲める!胸が大きくなる薬!」
いかにも胡散臭い。だけど、ちょっとでもおっきくなれば、いいかな。
私はそんな軽い気持ちで錠剤を飲んだ。
そういえばこの薬、あきにいが恥ずかしがって見てたっけ。
「えっ、ちょっ、胸が熱い……っ」
私は自分のほとんど無い胸を強く掴んだ。
「なんだ、暑くなるだけか」
私はベットに横になった。なーんだ、おっきくなんないじゃん。
しかし、立ち上がると、圧倒的な重みがやって来た。
「うっ、お、おもいっ」
私は自分の胸を見た。私の胸は、多分Fカップくらいかでおっきくなっていた。
「わああっ!」
私は自分の胸を揉んだ。柔らかい。手が埋まる!
「おっきくなった!」
私は大きくなった自分の胸に喜んでいた。
ついに!巨乳の仲間入り!
と思ったのもつかの間、ずっと続くわけがなく、15分だけで普段の胸に戻った。
「ちぇっ」
私は1階に降りた。
【月島柊視点】
ケーキは夜にした。ろうそくをつけるときに、ろうそくが見やすいから。
「おはよー……」
眠そうに6人が降りてきた。そのあと、はしごから暁依が降りてきた。
「おはよ。眠そうだな」
「あきにいこそ眠くないの?」
「起きてから30分経ってれば」
だったら降りて来いよ。そう思ってしまう。
「みんなは起きたばっかり?」
「うん……ふわぁ……」
風那があくびをしながら言った。
「あ、もう9時か。ちょっと外で胡桃にテレビ通話してくる」
「私も行く~」
かりながとことこと付いてくる。俺はスマホを持って外に出る。
胡桃はもう来ていて、俺を待っていた。
「ごめん、遅れた」
《許す!》
胡桃はピースして言った。
「今日の夜に帰るから、待ってる?」
《待ってる!柊くん、早く帰ってきてね?》
「わかってるさ。家に帰ったら胡桃といちゃつこうかな」
「私も居るからね」
《かりなちゃんも一緒にいちゃつく?》
「それは遠慮しとく……」
胡桃はかわいく笑って言った。
《何時に着く?》
「ちょっと待って」
俺はその場から離れ、彩夏に頼んだ。
「彩夏、ここから深谷までの最終って何時だ」
「調べるね」
彩夏はしばらく調べていた。
「20:46発で宇都宮まで出て、新幹線に乗るか、小山から両毛線か」
「新幹線でいいや。ありがと」
「深谷に23:05だよ」
彩夏はそう言った。俺は親指を立てて、その場をあとにした。
俺は伝えられたことを胡桃に話した。
「23:05に深谷着く」
《23:05ね、分かった》
胡桃は天使のような笑顔で言った。あぁ、ハグしたい。
「じゃ、楽しみに待ってて」
「じゃあね、胡桃ちゃん!」
《うん。じゃあね》
胡桃はテレビ通話を終えた。俺はスマホの電源を消し、彩夏たちのところに戻った。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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