俺たちは沙理華と風那が帰る17時より少し前の15時半から、風那と藤花の誕生日パーティーを始めた。家のカーテンを全て閉め、電気も全て消した。俺は裏からケーキを持ってきて、見えないところでろうそくを刺した。
「風那、藤花」
俺は風那と藤花を振り向かせた。そして、みんなで
『誕生日おめでとう!』
と言った。風那と藤花は何が起きたのか分からない様子で、置かれたケーキを見ていた。
「なに?何が起きたの?」
「誕生日パーティーさ。ほら、ろうそく消して」
風那はろうそくの火を半分消した。藤花が残りを消すと、冬菜がケーキを10等分し、俺たちに分けた。
「風那と藤花ももう二十歳だもんな。お前が生まれたときが懐かしいよ」
「え、見てたの?」
「みんな見てたよ。な」
風那よりある程度年上である、俺と暁依、冬菜は、風那と藤花が生まれた時に俺たちは病院にいた。当時、俺は8歳、暁依が5歳、風那が3歳だった。双子が生まれたときは驚いたなぁ。
「覚えてるか?風那が小6の時の授業参観、俺が行ったんだぞ」
「藤花の授業参観は俺が行ってた」
風那たちが小6の時、俺は20歳で、暁依は17歳。暁依に至っては、高校を休んで来ていた。
「中学の授業参観は私が行ってたもん」
「よく言うよ。藤花の授業参観はずっと俺が行ってただろ」
それからすぐに関東に来たけど。
「授業参観のは覚えてるよぉ。あ、4歳の時にかりなたちの産まれたとこ見に行ったなー」
「私も行ってたもん。けど、お兄ちゃん居なかったよね?」
いや、居たんだけど。
「バッチリ居たぞ」
「嘘!?」
「君らが俺に甘えてくるから。まだ小6だったのにさ」
「居たっけ?」
酷くない?俺ってそんなに印象なかったかな?
「君ら、物心ついた時から俺に甘えてばっかりでさ。おかげで母さんたちは苦労しなかったって言ってたけど」
「へぇ、そうだったんだ」
香奈は俺の横に座って言った。
「私も産まれたところ居たらしいけどね」
「流石に2歳だった香奈を置いてく訳にはいかないだろ」
懐かしいな、こうやって話してると。
「私は誰の産まれるところも見れてないけど」
かりなが言った。1番年下なんだから見れないだろ。
「大丈夫だよぉ、気にしないでぇ」
風那がかりなを、藤花が彩夏を撫でた。
「かわいいっ」
「お前が言うか」
俺は沙理華に突っ込んだ。
「みんな、食べよう」
俺たちは誕生日パーティーをすっかり楽しんでいた。ここだけの話、沙理華と風那は明日の朝の電車に変更していた。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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