高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第19話 ひなたぼっこ

 「ふああぁぁ……」

 

朝早く起きて、少し眠い。といっても、もう8時半。そんなに早くはないんだろう。

 

「柊くん、おはよ」

「おはよ」

 

俺は窓際に座った。日差しが当たってきてぽかぽかする。ゆっくり寝られそう。

 

「柊くん、あったかそうだね」

「最近寒いからね」

 

4月のくせに最高10℃なんてふざけてる。北海道じゃないんだから。異常気象でこうなってるんだろうけど。

 

「私もそこ行く~」

 

胡桃が俺のすぐ横に来る。

 

「あったかーい」

 

かりなはうつ伏せで、手の上に顔を乗せながら足を振っていた。

 

「平和だねー」

 

なんか久しぶりにほのぼのしていた。

 

「屋根の上に椅子建てる?」

「おっ、ひなたぼっこ?」

「そ。みんな呼ぼうぜ」

 

俺は屋根のうえに上がり、かりなと胡桃はあーやたちを呼びに行った。

屋根の上に上ったのなんて久しぶりだったが、日差しは結構当たっていた。

 

「あったかい……」

 

俺は椅子を5個置き終わると、家の中に戻ってみんなを呼び、屋根の上に連れてきた。

 

「あったかい」

 

絢梨は目を瞑って言った。

 

「ほのぼのしたいじゃん?」

「つっきーもそういうの考えるんだね」

「少しくらいは、ね」

 

俺は仰向けになった。日差しが当たってあったかい。寝れちゃいそうだ。

 

「寝ようかな」

「かりなちゃんはもう寝てるよ」

 

早すぎるだろ……と思いながらも、俺は結局寝ることにした。

 

 

 

 俺は不自然な世界にいた。

重力がふわふわとしているような、しかし無重力ではないような不思議な感じだ。少しジャンプすると、70cmくらいは普通に飛んでいる。

周りに人はいない。おかしいな、屋根の上にいたはずなのに。しかも、ぬくもりが無い。というか、寒い。

ここまできて、ここは夢の世界だろうと感じた。目を開ければ済むんだろうが、少し探索してみたくなった。

どこまで進んでも、水色の半透明な世界が広がっている。雲に乗っているみたいだ。

 

「誰もいないのか……」

 

そろそろ飽きてくる。なにもないし。

俺が目を開けようとすると、なぜか文字が視界に映った。

 

「OYU■▲%●?×▲%MOMI■▲%×IENI.FUB■▲%×A.」

 

所々文字化けしている。ただ、恐らくローマ字だろう。

 

 

「おゆき……もみ……いえに……ふB……」

 

分からない。多分「いえに」は「家に」でいいとは思うが、それ以外が……

 

「Oって、伸ばしたりするか……」

 

おおゆき。大雪でいいだろう。大雪、家に?俺の家は晴れてる。あり得ない。

 

 俺は屋根の上にやはり寝ていた。さっきの文字列が気になったため、俺は家の中に戻り、紙にメモをとった。

 

「大雪、もみ、家に、ふ」

 

全く分からん。とりあえず大雪ってことは、天気でも見てみるか。

テレビをつけると、枠の近くに気象情報などがかかれた速報があった。題名が、秋田県内で大雪。ということだった。

 

「秋田か。大変だな」

 

俺がそう呟くと、あることが頭の中をよぎった。

 

「紅葉……あっ」

 

さっきの文字列。OYUKI NINARU MOMIJI NO IENIで当てはまる。ということは……

 

「胡桃!秋田まで行く準備してくれ!」

「あ、うん!」

 

俺は胡桃を動かした。俺は運行情報を見ながら秋田までのルートを調べた。

今の時間だと14:42発特快小田原行きの後、大宮で15:45発こまち31号がいいだろう。飛行機を使ったって羽田までの時間がかかる。

 

「こまち31号で5人分か」

 

37600円になる。これはスマホで買うとして、空いてるのは17号車だけか。17号車8番A~Dと7番Aでいいか。

 

「柊くん!終わったよ!」

「分かった。今すぐ秋田に行く」

 

俺は全員を呼び出し、ある2人も呼んでおいた。

 

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