「ふああぁぁ……」
朝早く起きて、少し眠い。といっても、もう8時半。そんなに早くはないんだろう。
「柊くん、おはよ」
「おはよ」
俺は窓際に座った。日差しが当たってきてぽかぽかする。ゆっくり寝られそう。
「柊くん、あったかそうだね」
「最近寒いからね」
4月のくせに最高10℃なんてふざけてる。北海道じゃないんだから。異常気象でこうなってるんだろうけど。
「私もそこ行く~」
胡桃が俺のすぐ横に来る。
「あったかーい」
かりなはうつ伏せで、手の上に顔を乗せながら足を振っていた。
「平和だねー」
なんか久しぶりにほのぼのしていた。
「屋根の上に椅子建てる?」
「おっ、ひなたぼっこ?」
「そ。みんな呼ぼうぜ」
俺は屋根のうえに上がり、かりなと胡桃はあーやたちを呼びに行った。
屋根の上に上ったのなんて久しぶりだったが、日差しは結構当たっていた。
「あったかい……」
俺は椅子を5個置き終わると、家の中に戻ってみんなを呼び、屋根の上に連れてきた。
「あったかい」
絢梨は目を瞑って言った。
「ほのぼのしたいじゃん?」
「つっきーもそういうの考えるんだね」
「少しくらいは、ね」
俺は仰向けになった。日差しが当たってあったかい。寝れちゃいそうだ。
「寝ようかな」
「かりなちゃんはもう寝てるよ」
早すぎるだろ……と思いながらも、俺は結局寝ることにした。
俺は不自然な世界にいた。
重力がふわふわとしているような、しかし無重力ではないような不思議な感じだ。少しジャンプすると、70cmくらいは普通に飛んでいる。
周りに人はいない。おかしいな、屋根の上にいたはずなのに。しかも、ぬくもりが無い。というか、寒い。
ここまできて、ここは夢の世界だろうと感じた。目を開ければ済むんだろうが、少し探索してみたくなった。
どこまで進んでも、水色の半透明な世界が広がっている。雲に乗っているみたいだ。
「誰もいないのか……」
そろそろ飽きてくる。なにもないし。
俺が目を開けようとすると、なぜか文字が視界に映った。
「OYU■▲%●?×▲%MOMI■▲%×IENI.FUB■▲%×A.」
所々文字化けしている。ただ、恐らくローマ字だろう。
「おゆき……もみ……いえに……ふB……」
分からない。多分「いえに」は「家に」でいいとは思うが、それ以外が……
「Oって、伸ばしたりするか……」
おおゆき。大雪でいいだろう。大雪、家に?俺の家は晴れてる。あり得ない。
俺は屋根の上にやはり寝ていた。さっきの文字列が気になったため、俺は家の中に戻り、紙にメモをとった。
「大雪、もみ、家に、ふ」
全く分からん。とりあえず大雪ってことは、天気でも見てみるか。
テレビをつけると、枠の近くに気象情報などがかかれた速報があった。題名が、秋田県内で大雪。ということだった。
「秋田か。大変だな」
俺がそう呟くと、あることが頭の中をよぎった。
「紅葉……あっ」
さっきの文字列。OYUKI NINARU MOMIJI NO IENIで当てはまる。ということは……
「胡桃!秋田まで行く準備してくれ!」
「あ、うん!」
俺は胡桃を動かした。俺は運行情報を見ながら秋田までのルートを調べた。
今の時間だと14:42発特快小田原行きの後、大宮で15:45発こまち31号がいいだろう。飛行機を使ったって羽田までの時間がかかる。
「こまち31号で5人分か」
37600円になる。これはスマホで買うとして、空いてるのは17号車だけか。17号車8番A~Dと7番Aでいいか。
「柊くん!終わったよ!」
「分かった。今すぐ秋田に行く」
俺は全員を呼び出し、ある2人も呼んでおいた。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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YES
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NO