10月31日。ハロウィンだ。
俺はドラキュラの仮装をして、椅子に座った。
「ドラキュラがいるーっ」
吸血鬼(かりな)が出てきた。なんで吸血鬼なんだよ。かわいいけど。
「血吸われる」
「がうーっ」
そんなことをしていると、廊下から魔女(胡桃)が出てきた。
「かわいいんだけど」
「うん。女神がいる」
「やだなぁ、そんなことないよぉ」
俺たちが褒めているところに、あーやと絢梨が入ってきた。仮装は……え?
「アイドルの仮装」
「仮装じゃねぇじゃん」
ライブ衣装着てるし。
どうしてこんなことをしているか。それは、仮想世界にいる湊翔と琴葉と一緒に仮装パーティーをするためだ。
「じゃあ、行くか」
「うん!」
俺たちは一斉に仮想世界へ入った。
「おっ、久しぶりだな」
「よう、湊翔」
「胡桃ちゃんたちも久しぶりだね」
「久しぶりーっ」
みんなが歓迎してくれた。湊翔はドラキュラ、琴葉は猫耳だった。
「ドラキュラが2人も居る~」
「こわーい」
あーやと胡桃がこっちを見て言った。
「怖いって何だよ」
「たまたま被ったんだけどな」
そう言うんだったら、琴葉の仮装も比較的おかしいだろ。
「にゃんにゃんだーっ」
かりなが琴葉に寄った。
「にゃんちゃんだよー」
楽しそうだからいいか。
「freezing!」
胡桃が氷結魔法を放った。魔女のコスプレしてるやつが魔法使うともう本物なんだよな。
「かぷっ」
首に何かが噛みついた。さっきまで琴葉に甘えてたかりなだった。もう飽きたか。
「血吸っちゃうよ」
「吸わないでくれ」
かりながなめようとすると、急に退いていった。
「お兄ちゃん!何そのコスプレ!」
「何って、ドラキュラだが」
「なんか赤いの垂れてるよね」
「本物の血だったり?」
冗談っぽく言ってるけど、
「本物だよ?」
本物の血を使っている。もちろん自分のだが。
「なんで血使ってるの!?」
「リアルになるかなって」
俺は血を拭き取った。
「静脈血だけど」
「動脈血採るわけないでしょ!」
琴葉が俺の顔を拭く。
すぐに血が全て落ちてしまい、牙とマントだけになった。
「柊くん、高校のときにしてた陰キャコスプレでいいじゃん」
「コスプレじゃないけどな、あの時のは」
「真っ黒なズボンに、真っ黒なパーカー着てパーカーで目を隠してるやつ」
「そうだったの?」
私服は確かにそうだった。真っ黒なやつしか無かったし。
「まぁいいじゃん、ドラキュラで」
「うんっ!」
俺たちはみんなの仮装を楽しんで、お菓子などを食べてハロウィンの1日を過ごした。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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