高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第25話 ぽかぽか~

 「ふみゃーっ!寒いーっ」

 

胡桃が俺に抱きついて言った。胡桃だから許すけど、猫みたいに見える。たまにあることだが。

 

「大丈夫か?もっとくっついていいぞ」

「じゃあくっつくー」

 

胡桃はギュッとくっついた。

 

「除雪どうするの」

「まだいいだろ。面倒」

「車庫の前雪だらけだよ?」

 

そう言われたらするしかないじゃないか。しょうがない、外出るか。

俺は面倒だと思いながらも、渋々外に出た。

 

「さみぃ……」

「早くやって戻ろっ」

 

元気でいいなぁ、かりなは。お兄ちゃん、もう寒くて限界だよ。

 

「また雪合戦する?」

「しない。もう限界」

 

俺はダンプを持って雪掻きを始めた。

 

 「さみぃ……」

「つっきーが死んでる」

 

不吉な言い方するな。確かに、床にうつ伏せになってるけど。

 

「薪ストーブつけよ」

 

俺は乾燥室から薪を持ってきた。冬はここで乾燥させてるらしい。

薪を持ってくると、ストーブの中に木くずと薪を入れてチャッカマンで火をつけた。

 

「つっきー、怖くないの」

「慣れたからな」

 

薪ストーブの中に手を入れているからだろう。

 

「ついた」

 

俺は薪ストーブの横に座った。

 

「あったけー……」

「胡桃たちは」

「外で遊んでる」

 

家の中にいるのはあーやと絢梨、俺だけだった。

 

「あーや」

「ん」

「寒くないか」

「寒いから絢梨に抱きついてるんだ」

 

ストーブに近づけばいいのに。あったかいし。

 

「あぁ、寝よっかな」

「胡桃が上に乗ってるんでしょ」

「そんなことないと思いたいが」

 

俺はストーブの横で寝た。

 

 起きると、案の定胡桃が上で眠っていた。けど、そんな重くない。というか、冷たい。

 

「胡桃」

「ど、どうしたの」

 

凍えてるけど、大丈夫なのか?

 

「大丈夫か」

「寒い」

「ストーブに薪入れるか」

 

俺は胡桃を隣に座らせ、薪を取りに行った。

 

「あっ、柊くん」

 

紅葉が薪を持ってこっちに来ていた。

 

「薪、あと4本」

「分かった」

 

俺は乾燥室から薪を4本取り、居間に向かった。

 

「あっ、はいらにゃい」

「割れ」

「無理」

「だったらこっち入れる」

 

小さい方だったらギリギリ入るはずだ。

 

「はいったぁ」

「ライター」

 

チャッカマンどっかいった。さがすの面倒くさいからいいや。

 

「はい」

 

俺はライターで火をつけた。

 

「あったかーい。柊くんも来てぇ」

 

胡桃に呼ばれ、俺は胡桃のところに行った。

 

「足の間にいて」

「なんでここに?」

「だって足寒くなるじゃん」

 

俺は胡桃の太ももに挟まれた。絶対おかしい。

 

「ふわぁっ」

 

胡桃があくびをしてから顔を揉んでいるのを見て、なんか柔らかそうに見えた。

 

「胡桃っ」

 

俺は胡桃の頬をぷにぷにした。

 

「ひゃいすりゅの(何するの)」

「柔らかそうだったからさ」

 

実際、すごい柔らかかった。ぷにぷにしたかいがあった。

 

「みゅぅ……」

「かわいい」

「みゃう!」

 

胡桃は俺にハグした。

 

「やっぱこれがいいっ!」

「そうだろうな」

 

俺は胡桃のことを撫でた。

 

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