「ふみゃーっ!寒いーっ」
胡桃が俺に抱きついて言った。胡桃だから許すけど、猫みたいに見える。たまにあることだが。
「大丈夫か?もっとくっついていいぞ」
「じゃあくっつくー」
胡桃はギュッとくっついた。
「除雪どうするの」
「まだいいだろ。面倒」
「車庫の前雪だらけだよ?」
そう言われたらするしかないじゃないか。しょうがない、外出るか。
俺は面倒だと思いながらも、渋々外に出た。
「さみぃ……」
「早くやって戻ろっ」
元気でいいなぁ、かりなは。お兄ちゃん、もう寒くて限界だよ。
「また雪合戦する?」
「しない。もう限界」
俺はダンプを持って雪掻きを始めた。
「さみぃ……」
「つっきーが死んでる」
不吉な言い方するな。確かに、床にうつ伏せになってるけど。
「薪ストーブつけよ」
俺は乾燥室から薪を持ってきた。冬はここで乾燥させてるらしい。
薪を持ってくると、ストーブの中に木くずと薪を入れてチャッカマンで火をつけた。
「つっきー、怖くないの」
「慣れたからな」
薪ストーブの中に手を入れているからだろう。
「ついた」
俺は薪ストーブの横に座った。
「あったけー……」
「胡桃たちは」
「外で遊んでる」
家の中にいるのはあーやと絢梨、俺だけだった。
「あーや」
「ん」
「寒くないか」
「寒いから絢梨に抱きついてるんだ」
ストーブに近づけばいいのに。あったかいし。
「あぁ、寝よっかな」
「胡桃が上に乗ってるんでしょ」
「そんなことないと思いたいが」
俺はストーブの横で寝た。
起きると、案の定胡桃が上で眠っていた。けど、そんな重くない。というか、冷たい。
「胡桃」
「ど、どうしたの」
凍えてるけど、大丈夫なのか?
「大丈夫か」
「寒い」
「ストーブに薪入れるか」
俺は胡桃を隣に座らせ、薪を取りに行った。
「あっ、柊くん」
紅葉が薪を持ってこっちに来ていた。
「薪、あと4本」
「分かった」
俺は乾燥室から薪を4本取り、居間に向かった。
「あっ、はいらにゃい」
「割れ」
「無理」
「だったらこっち入れる」
小さい方だったらギリギリ入るはずだ。
「はいったぁ」
「ライター」
チャッカマンどっかいった。さがすの面倒くさいからいいや。
「はい」
俺はライターで火をつけた。
「あったかーい。柊くんも来てぇ」
胡桃に呼ばれ、俺は胡桃のところに行った。
「足の間にいて」
「なんでここに?」
「だって足寒くなるじゃん」
俺は胡桃の太ももに挟まれた。絶対おかしい。
「ふわぁっ」
胡桃があくびをしてから顔を揉んでいるのを見て、なんか柔らかそうに見えた。
「胡桃っ」
俺は胡桃の頬をぷにぷにした。
「ひゃいすりゅの(何するの)」
「柔らかそうだったからさ」
実際、すごい柔らかかった。ぷにぷにしたかいがあった。
「みゅぅ……」
「かわいい」
「みゃう!」
胡桃は俺にハグした。
「やっぱこれがいいっ!」
「そうだろうな」
俺は胡桃のことを撫でた。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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