学校が6月から再開ということが分かってから、俺と胡桃は今年度のクラス決めを始めた。リモートで話し合うことになった。
「今年の2年生は転校生が出たので6クラスになります」
〈1クラス35人前後で決めていきます〉
まずは俺たちがどのクラスに入るか。
〈俺5組でいいですか〉
「あ、じゃあ俺4組」
「私2組で」
〈俺3組いきます〉
〈じゃあ6組で〉
〈じゃあ1組ですね〉
35人は結構多い分類。普段は30人前後のため、計算もしづらくなってくる。が、俺たちは4時間ほどでクラス分担を終わらせた。
「えっと、4組35人終わりました」
「2組も35人終わりました」
〈6組あと1人です〉
〈1組1人多いんでそっちにまわします〉
〈5組は終わりました〉
こういう感じで、クラス決めが終了した。6月から、遅れて授業が再開される。1学期中間テストが無くなり、期末テストから始まる。
「じゃあ、お疲れ様でした」
「お疲れ様でした~」
俺と胡桃はすぐに会議から抜けた。8時半から始めたのに、もう午後になっていた。
「昼飯どうする」
「絢香ちゃんたちがいるんだったら」
胡桃は2階に上がっていった。一方、俺はリビングに戻ってテレビを点けた。
ニュースが流れていて、内容は「浦和連続障害事件」だった。
(物騒だな)
浦和で起きてるんだから、深谷までは来ないだろうと思ってはいるが、少し不安。
「警察は、吉川市内の高校に通っている少女の犯行であるとし、捜査しています。つづいての──」
高校の少女?
違和感がある。なぜ女子高生が連続障害なんかする必要があるんだ。しかも、吉川市内って、浦和から結構離れている。なぜだろう……
「柊くん、不思議そうな顔して、どうしたの?」
「ん?あぁ、ちょっとテレビのニュースを見ててね」
「連続障害事件?」
「そう」
胡桃も知っていたらしい。
「女子高生の犯行って、なんでだろうね。しかも、吉川って」
俺と同じことを不思議に思っているらしい
「そうなんだよ。本当にその女子高生がやったとは思えない」
「けど、私たちが悩んでも仕方ないからね」
その通りだ。俺たちは警察に何も関わっていない人間だ。口を挟んだりはできない。
「それで、胡桃はどうしたんだ」
「お昼食べるって」
「わかった」
俺が立ち上がると、少し開いていた足をきなこと小雪が走り回る。
「おっと」
「小雪~、待ってよぉ」
かりなが疲れ果てた様子でこっちに走ってきた。
「かりな、小雪になんかしたのか」
「してないよぉ。でも、なんか急に走り出して」
小雪ときなこは、走り回るのをやめ、2匹同時に玄関へ跳んでいった。
「お、おい!」
小雪ときなこは玄関の前で止まった。すると、小雪ときなこは再び玄関に戻った。
「なんだ、あの2匹」
「さあ」
俺は再びリビングに戻った。多分何もないだろうから。
かりなは俺より先に入ると、テーブルの横にちょこんと座った。
「ごーはーんー!」
「白いごはんだけでいいなら」
「俺はいいぜ」
というか、秋田の実家にいたことがある妹だったらみんな食える。かりなは札幌に行ってからだったが。
「じゃあ柊くんにはごはん」
「ありがと」
俺は米だけで食べ始める。
「かりなちゃんは醤油?」
「うみゅ」
かりなには醤油がほどよくかかったご飯が来た。
「じゃあ私たちは余り物でたべよっか」
あーやと絢梨、胡桃は余り物を出し、胡桃は俺の隣にくっついて食べた。
食べ終わり、台所に食器を片付けると、俺はテレビの前に座った。
「柊くん、何してるの?」
「ん?暇だからさ」
胡桃は俺の隣に座った。
「暇じゃない?こうしてるの」
「することないし」
すると、またあのニュースが流れた。
「速報が入ってきました。連続傷害事件の容疑をかけられていた女子高生の両親が、先ほど傷害容疑で逮捕されました」
両親が逮捕?しかも傷害って?
「傷害事件と今回の傷害容疑については関係がないとしております」
無関係って、じゃあ虐待ってことか。ただ、それだとその女子高生はどこに……
「思ったより大きい事件だね」
「あぁ」
物騒な事件で、かつ複雑な事件だ。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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YES
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NO