高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第27話 家庭で

 学校が6月から再開ということが分かってから、俺と胡桃は今年度のクラス決めを始めた。リモートで話し合うことになった。

 

「今年の2年生は転校生が出たので6クラスになります」

〈1クラス35人前後で決めていきます〉

 

まずは俺たちがどのクラスに入るか。

 

〈俺5組でいいですか〉

「あ、じゃあ俺4組」

「私2組で」

〈俺3組いきます〉

〈じゃあ6組で〉

〈じゃあ1組ですね〉

 

35人は結構多い分類。普段は30人前後のため、計算もしづらくなってくる。が、俺たちは4時間ほどでクラス分担を終わらせた。

 

 「えっと、4組35人終わりました」

「2組も35人終わりました」

〈6組あと1人です〉

〈1組1人多いんでそっちにまわします〉

〈5組は終わりました〉

 

こういう感じで、クラス決めが終了した。6月から、遅れて授業が再開される。1学期中間テストが無くなり、期末テストから始まる。

 

「じゃあ、お疲れ様でした」

「お疲れ様でした~」

 

俺と胡桃はすぐに会議から抜けた。8時半から始めたのに、もう午後になっていた。

 

「昼飯どうする」

「絢香ちゃんたちがいるんだったら」

 

胡桃は2階に上がっていった。一方、俺はリビングに戻ってテレビを点けた。

ニュースが流れていて、内容は「浦和連続障害事件」だった。

 

(物騒だな)

 

浦和で起きてるんだから、深谷までは来ないだろうと思ってはいるが、少し不安。

 

「警察は、吉川市内の高校に通っている少女の犯行であるとし、捜査しています。つづいての──」

 

高校の少女?

違和感がある。なぜ女子高生が連続障害なんかする必要があるんだ。しかも、吉川市内って、浦和から結構離れている。なぜだろう……

 

「柊くん、不思議そうな顔して、どうしたの?」

「ん?あぁ、ちょっとテレビのニュースを見ててね」

「連続障害事件?」

「そう」

 

胡桃も知っていたらしい。

 

「女子高生の犯行って、なんでだろうね。しかも、吉川って」

 

俺と同じことを不思議に思っているらしい

 

「そうなんだよ。本当にその女子高生がやったとは思えない」

「けど、私たちが悩んでも仕方ないからね」

 

その通りだ。俺たちは警察に何も関わっていない人間だ。口を挟んだりはできない。

 

「それで、胡桃はどうしたんだ」

「お昼食べるって」

「わかった」

 

俺が立ち上がると、少し開いていた足をきなこと小雪が走り回る。

 

「おっと」

「小雪~、待ってよぉ」

 

かりなが疲れ果てた様子でこっちに走ってきた。

 

「かりな、小雪になんかしたのか」

「してないよぉ。でも、なんか急に走り出して」

 

小雪ときなこは、走り回るのをやめ、2匹同時に玄関へ跳んでいった。

 

「お、おい!」

 

小雪ときなこは玄関の前で止まった。すると、小雪ときなこは再び玄関に戻った。

 

「なんだ、あの2匹」

「さあ」

 

俺は再びリビングに戻った。多分何もないだろうから。

かりなは俺より先に入ると、テーブルの横にちょこんと座った。

 

「ごーはーんー!」

「白いごはんだけでいいなら」

「俺はいいぜ」

 

というか、秋田の実家にいたことがある妹だったらみんな食える。かりなは札幌に行ってからだったが。

 

「じゃあ柊くんにはごはん」

「ありがと」

 

俺は米だけで食べ始める。

 

「かりなちゃんは醤油?」

「うみゅ」

 

かりなには醤油がほどよくかかったご飯が来た。

 

「じゃあ私たちは余り物でたべよっか」

 

あーやと絢梨、胡桃は余り物を出し、胡桃は俺の隣にくっついて食べた。

 

 食べ終わり、台所に食器を片付けると、俺はテレビの前に座った。

 

「柊くん、何してるの?」

「ん?暇だからさ」

 

胡桃は俺の隣に座った。

 

「暇じゃない?こうしてるの」

「することないし」

 

すると、またあのニュースが流れた。

 

「速報が入ってきました。連続傷害事件の容疑をかけられていた女子高生の両親が、先ほど傷害容疑で逮捕されました」

 

両親が逮捕?しかも傷害って?

 

「傷害事件と今回の傷害容疑については関係がないとしております」

 

無関係って、じゃあ虐待ってことか。ただ、それだとその女子高生はどこに……

 

「思ったより大きい事件だね」

「あぁ」

 

物騒な事件で、かつ複雑な事件だ。

 

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