学校が本格的に始まりだした、9月1日。残暑の影響で、未だに関東や東海地方では35℃を超える日が続いていた。
このまま進むと、冬の気温は低いんじゃないかと思っている、柊だった。
さて、木曜日という平日。満員電車で暑苦しいのも嫌だから、胡桃と2人で車で学校に向かった。
「今日は暑いね~」
「最近暑いよな」
車の中だから涼しいが、外は灼熱の暑さだ。
「早く帰ろうね」
「暑いからな」
俺は学校を目指して車を走らせた。
帰り、胡桃を家まで送ったあと、俺は飛鳥山公園まで車を走らせた。飛鳥山公園である人と待ち合わせしているためだ。
20時になろうとしているとき、やっと俺が飛鳥山公園に着いた。
「悪い、遅くなった」
「ホント、遅かったね」
「車だったからさ」
「電車の方が早かったんじゃないの」
それは一理ある。いや、普通そうだ。
「ま、いいじゃん、着いたんだしさ」
「まぁいいけど」
今会っている人とは、蘭のことだ。もうしばらく会ってなかったが、話がしたいと言われ、久しぶりに会った。
「蘭は最近どうだ。モカたちとは仲良くしてるか?」
「もちろん。柊くんこそどうなの」
「俺は相変わらずさ。それより、どこか座らないか」
ずっと立ち話なのも疲れるからな。俺と蘭は近くのベンチに座った。
「柊くんのこと、一時期取り合ってたのにね」
「懐かしいな。もうそんなことないけど」
「柊くんが結婚したんでしょ」
それもそうだった。
「まぁ、会いたくなったら来いよ。家知ってるだろ?」
「先生をやってる人が昼間に家にいるとは思えないんだけど?」
「まぁ、たまにはいるさ」
蘭は微笑んだ。クールに笑ってる蘭が、俺は好きだ。
「じゃあ、もう帰ろっかな」
「え、これだけから」
「顔見たかっただけだし。じゃ」
蘭は飛鳥山公園の頂上から降りていった。その姿を見ていると、ふと昔のことを思い出した。高校生のときだ。
(みんな、俺から離れて行ってたな……ああいう風に)
俺は寂しくなりながらも、堪えて車に戻った。
(まぁ、今は胡桃がいるし。大丈夫さ)
俺は車を走らせた。胡桃が待ってる。
22時半頃、俺は家に着いた。そんなに遅くない時間だったが、規則正しいかりなとあーやはもう寝ていた。
「ただいま」
俺がそう言うと、いつも飛びかかってくる胡桃が、今日は飛びかかってこないどころか、俺の前に姿を現さない。
「おかえり」
絢梨だった。
「胡桃は?」
「寝た」
そうか……待ってたんだろうな。
「夕飯、食べる?」
絢梨が俺に聞いた。
「食おうかな。なんかあるか」
「ない」
……外食か。
「外食にするか」
「やってないのに」
そうだった。もう22時半なんだ。
「じゃあ風呂だけ入って寝る」
「シャワーだよ」
「……シャワーでいい」
俺はシャワーを浴びに浴室に向かった。
シャワーを浴びているとき、俺は不思議に思った。
(胡桃、寝るの早いな。しかも、いつもしてくれてることをしてない……)
その時、外からドタバタと足音が聞こえ、徐々に近づいてきた。
「柊くん!ごめん!寝落ちしちゃってた」
「おう、大丈夫。不安だったけど」
「夕飯どうしたい?」
胡桃が聞いてくる。もう結構経ってることもあるし、いらないかな……いやけど、胡桃の夕飯ただ単に食べたい。
「どうしよっかな」
曖昧な答えだった。
「じゃあもう寝ちゃう?」
胡桃が聞いた。意見に反するわけにもいかない。という謎の考えがあるからか、俺は賛成した。
「そうする。もう少しで上がるから」
「みゅっ!」
通訳しよう。胡桃語で「うん」という意味だ。ちなみに、家ではたまに柊語で「うぃー」と怠そうな答え方をするが、これも「うん」という意味だ。言うのが面倒だから俺はこう言っているが、胡桃は可愛いのもあるだろう。
「上がるかなー」
俺は結局予定より早く上がることにした。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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