高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第33話 戦闘の終了?

 琴葉のところに帰ってきて、俺は少女にデスソードを追放したことを伝えた。

 

「デスソード、倒したよ」

「ホントですか!良かった……」

 

安堵の表情を浮かべた。脅威となる存在がいなくなったからだろうか。

 

「それで、君をこのあとどうするかなんだけど」

「お母さんとか、いる?」

「デスソードが殺しました……」

 

両親がいない状況か。だったら誰かが親権を持って、引き取ることが必要になるか。

 

「桃奈ちゃん、誰がいい?」

 

桃奈っていうのか、この子は。

 

「琴葉ちゃんがいい……あの人、怖いし……」

「だとさ、湊翔」

「うっ……」

 

湊翔がショックで俯いた。

そんなことより、琴葉が引き取れるかどうかだ。

 

「じゃあ、私の家に来よっか」

「いいのか?」

「一人だし。あ、転移先ってどうするの?」

 

転移先か。どこ分からないんだったら、俺が一緒に転移した方が良いだろう。2人以上の同時転移は魔法使いしかできないし。

 

「琴葉、家の最寄り駅どこ」

「えっとね、北本なんだけど」

 

なんだ、結構近いな。

 

「俺がこの子を送るからさ、駅で待ってて」

「うん。桃奈ちゃん、しばらく柊くんと一緒だけどいい?」

「うん。平気」

 

この2人は結構仲良くなったみたいだ。

 

「じゃあ、お願い」

「あぁ。んじゃ、みんな帰るぞ」

 

俺は桃奈の近くに行って、転移魔法を使おうとした。

 

「おっと、桃奈ちゃん、手繋ごうか」

 

こうしないと一緒に転移ができないんだった。

 

「あ、はい」

「敬語じゃなくていいからね。柔らかくさ」

 

俺は桃奈と手をつないで現実世界に転移した。

現実世界に転移すると、俺は桃奈を琴葉のところに送るため、深谷駅に向かった。

 

「桃奈ちゃん、現実世界久しぶりだよね」

「あ、うん。多分2年くらい来てない」

 

そんなに来てなかったか。だったら授業とかもあるだろう。

 

「学校、俺の学校に来るといい」

「どこなの」

「鴻巣なんだ。近いんだから、来るといい」

 

俺は桃奈に言った。

 

「ん。行く」

「待ってるよ」

 

深谷駅に着くと、すぐに来た高崎線で北本に向かった。14:17発熱海行きだ。

 

「琴葉とは仲良くしてるのか」

「うん。楽しい」

「そうか。きっと琴葉も嬉しいだろうね」

 

琴葉ってそんなに好かれるんだな。湊翔や俺とは違うな。

 

「おっ、そろそろ北本だぞ」

「また遊びにいっていい?」

「もちろん。いつでも仮想世界に来るといい」

 

桃奈はドアが開くと素早く降りた。俺もそれに続いて降りる。こうしていると、親になった気分になる。娘を見てる親、みたいな。

 

「早く行こ」

 

桃奈は俺を手招きする。

 

「あぁ」

 

俺は急いで桃奈についていく。

改札から出ると、琴葉が待っていた。迎えに来てるからだ。

 

「じゃ、琴葉。頼むよ」

「うん。安心して」

 

桃奈は俺と琴葉の間に立って俺たちを交互にみた。

 

「じゃあな、桃奈」

「うん」

「行こっ、桃奈ちゃん」

 

桃奈は琴葉と手をつないで歩いていった。桃奈が手を振っていたから、俺も手を振り返した。

なんか寂しい気もしたが、俺には胡桃がいる。寂しくないはずだ。

 

 家に着くと、いつも通り胡桃が出迎えてくれた。

 

「おかえり、ダーリンっ」

「ただいま」

 

胡桃は俺にハグする。

 

「むぎゅーっ」

「元気だね」

「えへへー」

 

俺は胡桃の頭を撫でた。

 

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