高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第37話 ピンチ?

 

 秋になり、涼しくなってきた。

衣替えも近づいてきて、季節が変わるのを実感する。

他にも、秋といったらやはり体育祭だろうか。俺が務めている学校も来週体育祭だ。

 

「今日も練習はあるか?」

「はい。2時間目と学年練習が」

 

そうか。2限から体育なのか。俺の2限は……3年1組の数学か。

 

 家に帰ると、かりなが飛び跳ねてこっちに来た。

 

「ねね、お兄ちゃん」

「なんだ?嬉しいことでもあったか」

「体育祭、再来週の土曜なんだけどさ、来れそう?」

 

再来週か。土曜日だったら暇だし行けるか。

 

「あぁ。もちろん」

「やった!あのね、高校の体育祭すごくてね!あ、明日の9時くらいから私走るんだけど!」

 

かりなは楽しげに言う。親ではないが、なんか嬉しい。

かりなは楽しそうでよかった。俺みたいな学生時代じゃなくて。

 

「ね、お兄ちゃん?」

「なんだ?かりな」

「絶対来てね!お兄ちゃんのために頑張るから」

「分かった。頑張れ」

 

俺はかりなの頭を撫でた。

 

 

 「月島さん!エラーが!」

「月島さん!こっちもです!」

 

金曜日。仮想世界のシステムウェアがハッキングされ、日本全国の仮想世界のシステムが停止。仮想世界に取り残される被害が1万人に、仮想世界へ入れない人が3万人に被害が出た。

 

「どこからハッキングしてるんだ……」

 

俺はハッキング元を調べ始めた。何時間も捜索を続けているが、手がかりすらない。

 

「柊くん、九州の方無事だって」

「だったら九州から動かし始めろ」

 

俺は止まっている根元にようやく辿り着いた。捜索をしてから10時間、ようやくだ。

 

「なんだ、保護されてないじゃん」

 

俺は根元から捜査している端末に入った。ようやくだったが、何重にもパスワードがかけられ、解除に時間がかかる。

 

「保護されてなかったのに、そういうことか」

 

保護できないからパスワードを何重にもかけた。そういうことだろう。

 

「月島さん、もう日付変わりますよ!」

「あと少しなんだ。やってやる」

 

俺は再びやり始めた。

 

 土曜日午前8時、俺はようやく終了した。

 

「終わったー!」

「月島さん、お疲れ様です!」

 

俺は最後の復旧に入った。

 

「月島さん、今日妹さんの体育祭ですよね。やっときますよ」

「いいのか?」

「急いでください。妹さん、待ってますよ」

「……ありがとう。行ってくる!」

 

俺は外に出てすぐに駅まで走った。早くしないと、かりなの最初の競技が始まる。確か9時だったか。

駅まで走っても、次は8:14発高崎行きで変わらない。これが深谷まで行く最速ルート。

俺は胡桃に連絡を取った。昼ご飯を作ってるはずだから、無理を言えば来てくれずはずだ。

 

柊〈胡桃、悪い。深谷まで迎えに来てくれるか?〉8:09

胡桃〈8:14発?〉8:11

柊〈そう〉8:11

胡桃〈分かった。お仕事お疲れ様〉8:12

柊〈ごめん、ありがとう〉8:12

胡桃〈大丈夫。待ってるね〉8:12

 

胡桃は快く待ってくれるらしい。

熊谷8:30、籠原8:36着、8:45発、深谷8:49着。

 

 8:49、定刻通り深谷に着くと、胡桃が駅前のロータリーにいた。かりなの高校までは深谷駅歩いて20分。走ったって15分が限界。10分以内で着くなんて不可能だ。だから車を呼んだ。

 

「もうっ、お弁当作ってたんだよ?」

「悪かったな。急いでたから」

「ふふっ、かりなちゃん喜ぶね」

 

胡桃は車をすぐに発進させた。

9:01、少し遅れてしまったが高校に着いた。

 

「よかった。まだ始まってないな」

「柊くん、スーツで行くの?」

「まぁ、そうだろ」

 

普段着だって今無いんだから。

 

「じゃあこれに着替えればっ」

 

胡桃はトランクから俺の普段着を出した。

 

「柊くん、着替えるかなって」

「ありがとう。助かるよ」

 

俺は素早く車の中で着替えた。

着替え終わると、胡桃は俺のスーツを持って車で帰った。弁当がまだ作り終わってないらしい。

俺はグラウンドに出てかりなを探した。

 

「あ、いた」

 

かりなは丁度リレーの種目で出ていた。

 

「がんばれ、かりな!」

 

俺が手を振ったのにかりなは気づき、笑顔で俺の前を走り抜けた。

 

「ってか、遠目だと彩夏とかりなの区別つかねぇな」

 

俺はかりなが走り終わったところまで見ていた。

 

「あっ、柊くんだ」

 

後ろを向くと、彩と春菜が立っていた。

 

「久しぶりだね。彩夏の体育祭だろ」

「うん。暁依はもう応援席にいるらしいけどね」

 

早いな、あいつ。

 

「私たちも応援席行こうよ」

「柊くんも行こっ」

「分かった」

 

俺は3人で応援席に向かった。

 

平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?

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