高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第39話 新メンバー

 

 体育祭は、かりなのクラスが1位になって終わった。かりなは彩夏と話して帰ってくるらしく、俺と胡桃で先に帰った。家にはあーやと絢梨が2人仲良く座っていた。気楽そうでいいな、こいつらは。

 

「おかえり、つっきー、胡桃」

「ただいま」

 

俺は荷物を置いて絢梨の隣に座った。

 

「あーや、明日事務所行かないとだぞ?」

「いつ行ってもいいから。2期生の子らも慣れてきてるし」

 

そうか、2期生の子たちも来たんだった。なんかキャラ濃い人たちばっかりらしいんだよなぁ。大丈夫だろうか。

 

 翌日は休日。体育祭が土曜日だったため、今日は日曜日。朝からあーやと絢梨と一緒に上野まで行った。2期生と会うのは初めてだな。

朝からといっても、いつもより朝は遅い。休日運転の7:34発特別快速小田原行きで大宮、大宮で宇都宮線からの上野東京ラインに乗り換えて上野まで。

 

「つっきー、みず姫のこと好きそ」

「なんだ、もう俺の好きそうな子みつけたのか」

「だって、キャラがなんとなく、ね」

 

あーやはにやっと笑った。なんだ、この人は。

 

 事務所に着いた俺は、新メンバーがいる部屋に向かった。新メンバーがどんな人かも知りたいし。

新メンバーは8人。まだ名前は一致しない。それもあってやっぱり違和感がある。

 

「はじめまして。一応君らのマネージャーをやってる、月島だ。たまにしか来れないけど、よろしく」

 

新メンバーは礼儀正しくみんなお辞儀をした。なんだ、キャラ濃くないな。

 

「じゃあ、マネージャー!私から自己紹介いい?」

 

元気よく立ち上がった。黒髪の子だけど、元気がいいな。

 

「いいよ」

「八神叶愛です!えっと、あ、っと」

 

話すことを決めてないのか。

 

「話すことは決めておけよ。じゃあ、隣の……ごめん、髪色で言っちゃうけど、オレンジの髪の子」

 

オレンジの髪の子は静かに立ち上がった。

 

「氷室みず姫です。よろしくお願いします、マネージャー」

 

ああ、あーやが言ってた、俺が好きそうな子か。落ち着きがないって訳じゃないな。多分。

自己紹介が全員分終わると、俺は1期生と合流した。5人が引退したが、俺も忘れていない。1期生はあーやはもちろん、みうや桜、ニコルも残っていた。

 

「みんな揃ったね。2期生のみんなにも自己紹介はしたし、これからみんなで頑張っていこうね」

 

俺も毎日来れるわけではないし、少なくなりそう。実際、俺は今3つの仕事を掛け持ちしてるし。月曜~金曜は基本的に先生として、日曜は事務所、臨時で仮想世界の運営もやっている。

 

「じゃあ、なんかあったら聞いてね」

 

俺はパソコンを開いて作業を始めた。次のライブの計画だ。まだエクセルにデータをまとめられていない。

30分くらい経っただろうか、作業中にさっきの2期生の子、みず姫が肩を叩いた。

 

「あ、氷室みず姫ちゃんだっけ」

「はい。何してるんですか?」

「次のライブのデータをまとめてるんだ。君たちのライブはこうやって決まってるんだよ」

 

みず姫は俺の隣に立つ。

 

「すごいですね、この量」

「そんなでもないよ。まだ少ない方だから」

 

俺は立ち上がってみず姫の横に立つ。

 

「君たちのためだからさ」

 

俺がそう言うと、緑の髪の子がこっちに来た。

 

「塔子ちゃん。まだいたんだ」

「まぁね。マネージャー、今何してるの?」

 

新メンバーの桐生塔子だ。まだ覚えられていないが、少しずつかな。

 

「ライブの準備だよ。君らは練習してていいよ?」

「ちょっと休憩で来たから。もう少しいる」

 

なんかいるとやりづらいんだけど。見られてる感じあって。

 

 俺は胡桃の迎えで帰った。胡桃がわざわざ来てくれたのだ。俺の自慢の妻だ。かわいい、優しい、甘え上手。最高じゃないか。

 

「柊くん、明日も仕事でしょ?」

「明日は胡桃と一緒だし、先生楽しいから」

 

明日も仕事で、次の休みは土曜日。週一で休みがある。

 

「忙しそうだから膝枕くらいしてもいいよ?」

「じゃあ家に帰ってからしてくれ」

 

胡桃は俺の腕に抱きつき、肩に顔を乗っけた。

 

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