高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第41話 ホテルの夜

 

 14:31、大和西大寺に到着。このままホテルに戻る。次は14:37発普通新田辺行きだが、大和西大寺から14:45発の急特急に乗っていく。

特急は、途中、近鉄丹波橋と京都の2駅のみに停車する。近鉄丹波橋で後続の普通に乗り換え、竹田を目指す。

 

「ねぇ、ホテル行ったら何する?」

「とりあえず寝たい」

 

俺がそう言うと、かりなは俺の肩にくっついて言った。

 

「じゃあ膝枕してあげよっか」

「ホテル着いたら頼もうかな」

 

胡桃は俺とかりなのことをじっと見つめている。別に知らない女といるわけじゃないんだからいいだろ……

 

 近鉄丹波橋には14:08。3分続行で来る14:11発普通京都行きに乗り換え、竹田へ向かう。

竹田から14:16発京都市営地下鉄烏丸線、国際会館行きで烏丸御池へ。

 

 ホテルに着き、部屋に3人で向かう。部屋は3人同じ部屋だ。

 

「お兄ちゃん、膝空いてるよ」

「じゃあ、いいかな」

「おいでっ」

 

俺はかりなの膝に頭を乗っける。かりなの太ももの感触が伝わってくる。ただ、炎天下の中から戻ってきたばかりで暑いのに平気なのだろうか。

 

「かりな、暑くないのか」

「ん?エアコンついてるからあんまり」

 

かりなは俺の頭を撫でる。少し恥ずかしいが、かりなはやめようとしない。

 

「かりな、お前も膝枕してやろうか?」

「ん。じゃあこれ終わったらして?」

 

かりなは俺の頭を撫で続ける。う、お兄ちゃんの威厳が……

 

「柊くん、楽しい?」

「まぁ、うん」

「妹にそうされてるなんてね」

 

俺って3人の中で1番下なの?

 

「お兄ちゃん、膝枕して~」

「仕方ないな」

 

俺とかりなの場所を交代する。かりなは俺の太ももに頭を乗せ、目を瞑る。

 

「よしよし」

「んぐ……高校生なのに……」

「お兄ちゃんなのに撫でられてた身にもなれ」

 

でもかりなは嫌そうじゃない。なんというか、少し嬉しそう?

 

「妹っていいな」

「ねー。かわいい」

 

俺と胡桃でそんなことを話していた。妹って結局可愛いんだな、と感じた。

 

 それからしばらくして、俺のスマホに電話がかかってきた。相手は大人しく留守番をしているであろう絢梨からだ。

 

「お、絢梨か」

《ん。旅行はどう》

「楽しんでるぞ。明後日には帰るからな」

《分かってる。それで、言いたいことある》

 

絢梨の言いたいことか。珍しいな。なんか頼み事する子じゃないのに。

 

「なんだ」

《京都のお土産、お願いね》

 

可愛い頼みだった。絢梨もそういうの欲しいんだな。

 

「あぁ。任せとけ」

《絢香がほしがってる。私は別に……》

「じゃああーやの分だけでいいんだな」

《2人分買ってきて。じゃ》

 

絢梨は電話を切る。自分も欲しいんじゃないか。

 

「なんだって?」

 

胡桃が俺のことを覗き込む。

 

「絢梨がお土産お願いだってさ」

「ふふ、絢梨ちゃんもほしいんだ」

 

胡桃も俺と思っていることは同じだったらしい。

かりなは俺の膝の上ですーすー寝息をたてて気持ちよさそうに寝ている。

 

「……いいな」

「最近気持ちよさそうに寝てないもんね、柊くん」

「なんで知ってんの?」

 

俺がそう言うと、胡桃が「あ」と言って明後日の方を向く。

 

「胡桃?」

「うっ……」

 

俺がじっと見つめると、胡桃はため息をついて行った。

 

「夜中に見に行ってたんだもん……寝てるかなーって」

 

勝手に人の寝顔見に来てたのか。

 

「それで、気持ちよさそうに寝てなかったと」

「うん……」

 

胡桃だったら言えば一緒に寝るのに。

 

「言えば一緒に寝るのに」

「ホント!?」

 

食い気味に来たな。

胡桃は俺の肩を掴んで近づいた。

 

「あぁ。胡桃だったら」

「じゃあ毎日そうしたい!」

 

毎日か。中々頻度が増えたものだ。

 

 その日の夕飯はかりなが起きてからにした。気持ちよさそうに寝てるのを起こすのはなんか申し訳なかったし。

夕飯は京都駅近くで済ませ、食べ終わったらすぐにホテルに戻った。今度が胡桃の体力が限界らしい。そうみえた。

 

「胡桃ちゃん、疲れた?」

「うん。流石に」

 

俺は部屋の冷房をつけ、胡桃をベッドの上に寝かせた。

 

「胡桃って軽いよな」

 

胡桃を持ってベッドの上に寝かせたのだが、軽く感じた。

 

「そお?」

「そんな力いらない。ほら、胡桃ってこうされたらすぐ寝るだろ」

 

胡桃を寝かせると、俺の言ったとおり1分経たないうちに眠った。ほら見ろ、すぐ寝た。

 

「一緒に寝てあげないの?」

 

かりなが聞いてくる。

 

「歯だけ磨いて一緒に寝るよ」

 

俺は歯を磨きに行く。胡桃の横は無防備にもがら空きだ。

 

 俺は胡桃の横に寝てあげた。胡桃の寝息が聞こえてくる。これは可愛すぎて寝れないやつだ。

 

「お兄ちゃん、横失礼しまーす」

 

かりなが横に寝にくる。まだ19時くらいだが、胡桃はもうぐっすり。かりなと俺も邪魔にならないように寝る。

 

「知ってる?お兄ちゃんと胡桃ちゃん、寝顔すっごく似てるんだよ」

「そうなのか?全然知らなかった」

 

かりなはスマホをいじって俺に画面を見せる。

 

「ほら」

 

そこには俺と胡桃の笑顔があった。確かに似ている気がする。

……ってそうじゃない

 

「なんで盗撮してんだ」

「!……てへっ」

 

頬に拳を当てて言った。

 

「こら」

 

俺はかりなの頭にチョップする。

 

「いてっ」

「盗撮はダメだからな、かりな」

「気をつけます……」

 

気をつけるんじゃなくてやめろよ。と思ったが、妹なのもあって許してやった。

平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?

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