14:31、大和西大寺に到着。このままホテルに戻る。次は14:37発普通新田辺行きだが、大和西大寺から14:45発の急特急に乗っていく。
特急は、途中、近鉄丹波橋と京都の2駅のみに停車する。近鉄丹波橋で後続の普通に乗り換え、竹田を目指す。
「ねぇ、ホテル行ったら何する?」
「とりあえず寝たい」
俺がそう言うと、かりなは俺の肩にくっついて言った。
「じゃあ膝枕してあげよっか」
「ホテル着いたら頼もうかな」
胡桃は俺とかりなのことをじっと見つめている。別に知らない女といるわけじゃないんだからいいだろ……
近鉄丹波橋には14:08。3分続行で来る14:11発普通京都行きに乗り換え、竹田へ向かう。
竹田から14:16発京都市営地下鉄烏丸線、国際会館行きで烏丸御池へ。
ホテルに着き、部屋に3人で向かう。部屋は3人同じ部屋だ。
「お兄ちゃん、膝空いてるよ」
「じゃあ、いいかな」
「おいでっ」
俺はかりなの膝に頭を乗っける。かりなの太ももの感触が伝わってくる。ただ、炎天下の中から戻ってきたばかりで暑いのに平気なのだろうか。
「かりな、暑くないのか」
「ん?エアコンついてるからあんまり」
かりなは俺の頭を撫でる。少し恥ずかしいが、かりなはやめようとしない。
「かりな、お前も膝枕してやろうか?」
「ん。じゃあこれ終わったらして?」
かりなは俺の頭を撫で続ける。う、お兄ちゃんの威厳が……
「柊くん、楽しい?」
「まぁ、うん」
「妹にそうされてるなんてね」
俺って3人の中で1番下なの?
「お兄ちゃん、膝枕して~」
「仕方ないな」
俺とかりなの場所を交代する。かりなは俺の太ももに頭を乗せ、目を瞑る。
「よしよし」
「んぐ……高校生なのに……」
「お兄ちゃんなのに撫でられてた身にもなれ」
でもかりなは嫌そうじゃない。なんというか、少し嬉しそう?
「妹っていいな」
「ねー。かわいい」
俺と胡桃でそんなことを話していた。妹って結局可愛いんだな、と感じた。
それからしばらくして、俺のスマホに電話がかかってきた。相手は大人しく留守番をしているであろう絢梨からだ。
「お、絢梨か」
《ん。旅行はどう》
「楽しんでるぞ。明後日には帰るからな」
《分かってる。それで、言いたいことある》
絢梨の言いたいことか。珍しいな。なんか頼み事する子じゃないのに。
「なんだ」
《京都のお土産、お願いね》
可愛い頼みだった。絢梨もそういうの欲しいんだな。
「あぁ。任せとけ」
《絢香がほしがってる。私は別に……》
「じゃああーやの分だけでいいんだな」
《2人分買ってきて。じゃ》
絢梨は電話を切る。自分も欲しいんじゃないか。
「なんだって?」
胡桃が俺のことを覗き込む。
「絢梨がお土産お願いだってさ」
「ふふ、絢梨ちゃんもほしいんだ」
胡桃も俺と思っていることは同じだったらしい。
かりなは俺の膝の上ですーすー寝息をたてて気持ちよさそうに寝ている。
「……いいな」
「最近気持ちよさそうに寝てないもんね、柊くん」
「なんで知ってんの?」
俺がそう言うと、胡桃が「あ」と言って明後日の方を向く。
「胡桃?」
「うっ……」
俺がじっと見つめると、胡桃はため息をついて行った。
「夜中に見に行ってたんだもん……寝てるかなーって」
勝手に人の寝顔見に来てたのか。
「それで、気持ちよさそうに寝てなかったと」
「うん……」
胡桃だったら言えば一緒に寝るのに。
「言えば一緒に寝るのに」
「ホント!?」
食い気味に来たな。
胡桃は俺の肩を掴んで近づいた。
「あぁ。胡桃だったら」
「じゃあ毎日そうしたい!」
毎日か。中々頻度が増えたものだ。
その日の夕飯はかりなが起きてからにした。気持ちよさそうに寝てるのを起こすのはなんか申し訳なかったし。
夕飯は京都駅近くで済ませ、食べ終わったらすぐにホテルに戻った。今度が胡桃の体力が限界らしい。そうみえた。
「胡桃ちゃん、疲れた?」
「うん。流石に」
俺は部屋の冷房をつけ、胡桃をベッドの上に寝かせた。
「胡桃って軽いよな」
胡桃を持ってベッドの上に寝かせたのだが、軽く感じた。
「そお?」
「そんな力いらない。ほら、胡桃ってこうされたらすぐ寝るだろ」
胡桃を寝かせると、俺の言ったとおり1分経たないうちに眠った。ほら見ろ、すぐ寝た。
「一緒に寝てあげないの?」
かりなが聞いてくる。
「歯だけ磨いて一緒に寝るよ」
俺は歯を磨きに行く。胡桃の横は無防備にもがら空きだ。
俺は胡桃の横に寝てあげた。胡桃の寝息が聞こえてくる。これは可愛すぎて寝れないやつだ。
「お兄ちゃん、横失礼しまーす」
かりなが横に寝にくる。まだ19時くらいだが、胡桃はもうぐっすり。かりなと俺も邪魔にならないように寝る。
「知ってる?お兄ちゃんと胡桃ちゃん、寝顔すっごく似てるんだよ」
「そうなのか?全然知らなかった」
かりなはスマホをいじって俺に画面を見せる。
「ほら」
そこには俺と胡桃の笑顔があった。確かに似ている気がする。
……ってそうじゃない
「なんで盗撮してんだ」
「!……てへっ」
頬に拳を当てて言った。
「こら」
俺はかりなの頭にチョップする。
「いてっ」
「盗撮はダメだからな、かりな」
「気をつけます……」
気をつけるんじゃなくてやめろよ。と思ったが、妹なのもあって許してやった。
平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?
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