高校生からの物語 2期   作:月島柊

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第6話 学校

 翌日、俺は通常通り起きた。今日は学校があるし、行かないとまずい。

 

「俺もう行くけど、胡桃も行くか」

「行く!あ、そういえば、柊くん疲れたまってるから担当教科数学だけだって」

 

え、そうなの?そんなの俺知らないんだけど。

 

「数学が来年から図形担当と計算担当で分かれるらしくて、柊くんが計算担当なの」

 

計算担当か。別にいいけど。

 

「だから、今日から試験的に分けるんだって。しばらくは私が奇数クラス、柊くんが偶数クラス担当だからね」

 

偶数クラスだと俺が担任のクラスも見れるのか。結構いい分け方だな。

 

「オッケー。んじゃ、行こっか」

 

みんなまだ寝てるのかな。あーやたちに任せるけど、大丈夫だろ。

俺と胡桃は電車に乗り、クロスシートに2人ならんで座っていた。

 

「胡桃は担任持たないのか」

「持ちたいけどね」

 

持ちたいんだったら頼めばいいのに。副担任も楽しそうだけど。

 

「そうだ、今日の担任胡桃がやるか?」

「えっ、いいの?」

「やってみたいんだろ?」

 

胡桃は嬉しそうに喜んでいた。なんか担任やりたいなんて珍しいな。あれ、じゃあ副担任だから朝の時間廊下回ってるか?

 

「早めに行って仕事しとけよ。教室でやってもいいけど」

 

俺は別に職員室にいるしかないから。

 

「柊くんも来てよぉ」

「え?なんで。担任だろ?」

「柊くん居ないと不安」

 

なんだよそれ。絶対担任やれないじゃん。

 

「あのなぁ、担任なったら俺いないんだぞ」

「今は違うもん」

「今日はそうなんだろ?」

 

胡桃はぷっくりと頬を膨らませる。不貞腐れてるな、絶対。

 

「頑張れよ。少しくらい」

「はーい……」

 

胡桃はしゅんとしていた。悲しそう。

 

 学校に着くと、昇降口が開くのを待っている生徒に会った。

 

「開かねぇの」

「はい。なんか遅くて」

 

確かに今は7:55。開錠時刻は7:45なはず。もう10分過ぎてるからおかしい。

 

「結構来ちゃってるな。待ってて、開けれたら開ける」

 

俺は胡桃と一緒に学校内には入り、南京錠の鍵を探した。事務室にあるはずだが。

 

「お、あったあった」

「なんで開けてないんだろうね」

「忘れてるんかな」

 

俺は昇降口に戻る。内側から開けると、少しの隙間から生徒がなだれ込んでくる。結構溜まってたからな。

 

「ほら廊下走らないよー」

「おはよう」

 

俺と胡桃で生徒の誘導をしていた。

いなくなってくると、俺は職員室、胡桃は2年6組に向かった。今日は1時間目と4時間目だけだな。少ないっ。

 

「月島先生」

「どうしたんだ、上西先生」

「なんか勝島先生遅いんだけど」

「知らん。遅刻か?」

 

なんか遅い気がするけど、遅れることくらいあるだろ。

 

「まぁいい。それより、クラス大丈夫か」

「あ、やべっ!つーか、月島先生もだろ!?」

「俺は胡桃に任せた。やりたいって言ってたから」

「ずりーな」

 

上西先生はそう言いながら職員室から出て行った。すると、ノックする音が聞こえ、2年生が言った。

 

「失礼します、2年6組の浅雛由月ですが、吹奏楽部の件で、月島先生に用があってきました」

 

あ、俺なの?というか、由月ってそういえば吹奏楽部か。集金かな?

 

「はいはーい、ここだよ。来な」

「え、あ、しっ、失礼しますっ」

 

なんであたふたしてるんだよ。もうちょっと堂々と入ってきていいのに。

 

「集金か?」

「はい。コンクール、お母さんが来るので700円を」

「オッケー。700円ね。あ、胡桃どう?」

「え、あぁ、なんか焦ってますよ。みんなでフォローしてますけど」

 

なんだ、自分からやりたいって言ったのに……

 

「分かった。フォロー頑張って」

「はい。じゃあ、失礼しました」

 

胡桃だったら大丈夫だろ。そこまでやることないから。

 

 1時間目の準備で1回6組に向かうと、胡桃のところだけが朝の会を終えていなかった。おいおい、頼むぜ。

 

「胡桃、変わるよ」

「あ、ごめん……」

「慣れないもんな。大丈夫さ」

 

俺はいつも通りに進めようとする。

 

「どこまでいった」

「健康観察が終わりました」

 

じゃあ、俺の話まできてたのか。

 

「えっと、今日は特にないんだよなぁ。みんな元気で。終わり」

 

何にも話すことなかったし。

号令が終わると、一斉に準備を始めた。そうだ、由月に聞こっと。

 

「由月、1時間目なに?」

「社会っ!」

 

職員室だとさすがに敬語は外しずらかったか。

 

「オッケー。じゃあ後ろにいていい?」

「へっ!?後ろって、どこに!?」

「今日由月の隣休みだろ。だからそこにいようかと」

 

2時間目は俺の数学だし、いても問題ない。

 

「う、うん。いいけど……」

「決まりだな。じゃあ荷物持ってくるから待ってて」

 

俺は数学の用意を調整室から取ってきた。すぐに6組に戻り、PCを開く。授業中に仕事を進める。量はちょっとしか無いけど。

 

「先生、もうすぐ3年生の担任ですね」

「うん?あぁ、そうだな。由月はまた同じクラスにしようかなぁ」

 

もう3月上旬だし。クラス替えの時期だ。

 

「やったー!何組なの?」

「おいおい、まだ決めたわけじゃないぜ。来年は何組かなぁ。気分でね」

 

ずっと6組だったから5組とか1組とか7組とか?いろんなとこ行きたいなぁ。学年主任は嫌だけど。

 

「おはよう、社会係準備お願い。あと……月島先生、何でそこに」

「んあ?次俺の授業だからいいだろって思ってここにいる」

「あぁ、そうか。ってことは、次は計算系なのか」

 

そう言うことになるよな。

 

「普通に授業進めてくれ」

 

まずは授業を進めてくれないと俺もできない。社会は好きな方だし、結構わかるだろう。まぁ、聞くだけだが。少しくらい役に立てるかもしれないが。

チャイムが鳴り響き、1時間目が始まった。隣の由月も社会のノートを開く。

って、ん?1次関数?y=ax+bって……

 

「由月、それ数学のノート」

「えっ!?あ、じゃあ仕舞いにっ!」

「次数学なんだから机の中入れとけよ。社会ノートはこれか」

 

俺は「浅雛由月」と書かれたノートを見せた。

 

「それ!先生ありがとう!」

「おうよ。ほら、歴史始まってるぞ」

 

徳川家康かぁ。じゃあ参勤交代とかの時期かな。

 

 1時間目はほとんど小テストで、前回の地理の復習らしかった。俺は由月を応援するしかできないが、少しくらいは教えた。

1時間目が終わり、号令が終わると、すぐに前に行って勝島先生を追い出すように前に立つ。

 

「おいおい……」

「いいじゃんか、少しくらい。今日は定規必要だからなー」

 

1次関数のグラフだ。

 

「じゃあ、もうすぐ始めるぞ」

 

俺は準備をした。

平行世界の物語(第3話で実施したもの)を別作品で投稿した方がよい?

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