東方鎌霞団   作:カトブレパス

2 / 31
面白くする方法がいまいちピンとこない。


第1章 影の盗賊団
第1話 平和の終わりを告げる影


幻想郷 博麗神社

 

季節は夏真っ盛りで幻想郷の至る所で蝉の鳴き声が聞こえてくる。昨夜も相当の熱帯夜だったのだろうと思われる。うだるような暑さにやられた博麗神社の巫女、博麗霊夢が死にそうな顔をしながら出てくる。

 

「うあー!夏なんて大嫌いだ――!!」

 

と、叫びつつも日課の賽銭箱を調べることは欠かさない。といっても賽銭がある分けもなく霊夢は縁側に座り込む。すると、境内にポツンと1つの紙束が落ちているのを見つける。

 

「何かしら?・・・依頼書?」

 

「この手配書を拾った者に依頼する。現在、鎌霞団という盗賊が至る所で盗みを働いている。そこで、鎌霞団の討伐及び捕獲を依頼したい。被害額は500億以上と推測される。鎌霞団の団員全てに懸賞金を懸けた。是非とも協力願いたい。団員は7名。2頁目より記載する。

 

非時 千里

鎌霞団の団長であり、かなりの切れ者。使う能力が伝説の神獣、麒麟と酷似しているが、その詳細は不明である。     懸賞金5億

 

骸 白羽

非時千里に次ぐ副団長を務める。種族は狂骨であり、数多の骨を操り、攪乱させる事を得意としている。     懸賞金4億5千万

 

黒鉄 刃

鎌霞団の武器作りを担当している夜叉。特に刀に人一倍力を入れており、夜叉の特徴である呪いを刀に籠めることができる。     懸賞金3億8千万

 

逆牙 珠美

送り狼と人の子で、半妖。送り狼の能力に加え、忍術も会得している。暗器を使い、攻撃してくる為、対応が難しい。     懸賞金3億2千万

 

真田 幸嗣

逆牙珠美と一緒に行動している人間。真田家直属の子孫で、妖刀村正を使う。抜刀術が主なのだが、速度が速すぎて視認することは不可能。     懸賞金2億5千万

 

八咫 葉月

非時千里を兄のように慕う雲外鏡の少女。文字通り鏡を操る力を持ち、鏡のある所からは何処でも出現できる。    懸賞金1億3千万

 

神楽 庵

鎌霞団唯一の非戦闘員。力仕事には向いていないが、ハッキングの腕は天才的であり、空間そのものにさえ侵入できる。     懸賞金1億2千万」

 

 

「何これ。鎌霞団?あれ?もう一枚ある」

 

霊夢は手配書の一番下に白紙が付いているのを見つけた。

 

「取りあえず紫に渡せばいいのかしら・・・ま、渡せばなんとかなるわよね」

 

早速霊夢は八雲紫の家へと飛んで行った。

 

八雲家 玄関

 

「紫―、居るんでしょー。返事しなさいよー」

 

すると、近くにスキマが現れ、八雲紫が姿を見せる。

 

「あら珍しい、霊夢が此処に来るなんて。どうかしたの?」

 

霊夢は紫に手配書の束を渡し、これまでのいきさつを説明した。

 

「・・・これは!伊邪那岐からの手紙じゃない、懐かしいわね~」

 

「何が書いてあるのよ?」

 

紫は紙にはある術式が掛かっており、特定の人物しか見られない様になっていると言ったが、内容を霊夢に話してはくれなかった。

 

3日後   博麗神社

 

霊夢は、3日前の手配書の事など頭からすっかり消えており、普段と変わらぬ日常を過ごしていたが、1つだけ気になる点があった。それは、賽銭箱に賽銭が入っていた事だ。しかも数えてみると200万もの大金であった。いつもなら飛んで喜ぶ所だが、流石に200万はおかしいと感じていた。

 

人里上空

 

「いやー、今日もいい本が手に入ったぜ~」

 

箒に乗って空を飛ぶ少女の名は霧雨魔理沙。普通の魔法使いを名乗る霊夢の友達でもある。今日も紅魔館で本を借りて(という名の窃盗をして)きたのだ。

そこへ誰かが声を掛ける者がいた。

 

「おーい、魔理沙―!」

 

「ん?あれは、慧音じゃないか」

 

魔理沙に声を掛けたのは、上白沢慧音。人里で寺子屋を開いており、子供たちに勉学を教えている。急ブレーキをかけ、魔理沙は、慧音の元に降り立つ。

 

「珍しいな、慧音が私に声掛けるなんて。何か用があるのか?」

 

「用とは少し違うが、忠告だな。最近この辺りで盗みが多発しているらしいから、お前も気を付けろよという事を伝えようとしたんだ」

 

「何だ、そんな事か。ちなみに被害はどのくらいなんだぜ?」

 

「一応記録は取ってある。そうだな・・・200万といった所だな」

 

その額を聞いた魔理沙は驚きのあまり、暫く声が出なかった。

 

「に、に、200万!!何でそんな盗られたんだぜ!人里の連中は馬鹿が多いのかよ?」

 

「そんな事を言われても、1人1人の盗られた額が小さいから、誰も気にしていないのだろう」

 

魔理沙は少し気に入らない様子だったが、反論はしなかった。

 

「まあ、慧音が言うなら別にいいか」

 

魔理沙は箒に乗り、博麗神社へと向かった。

 




少し書き溜めてあったので、暫くは早い更新ペースで更新できます。

そういえば、鎌霞団の読み方を書いてませんでした。

鎌が霞むと書いて、鎌霞団(れんげだん)と読みます。

読めなかった人はごめんなさい、注意を怠りました。

では、今後とも宜しくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。