まだ先は長いな~。
白川市内
萩原美里虐めの主犯。吉崎夏帆は、部活が終わり、下校途中だった。
そんな中、夏帆に話しかける声があった。
「吉崎夏帆。お前は萩原美里殺しの主犯であった為、罰を与える」
夏帆は驚いて振り向くが、其処には誰も居ない。
「何だ、吃驚させんなよ」
悪態を付きながら、夏帆は再び携帯を弄りながら歩き出す。
次の横断歩道を渡れば、家の筈だった。
しかし、夏帆はこの日に限って携帯に夢中だった。
横に迫る大型トラックにさえ気づかない程に。
夏帆の身体は宙を舞った。美しい鮮血をまき散らしながら。
その光景の一部始終を見ていた影があった。その影は白夜高校の制服を着た少女だった。
吉崎夏帆 トラックに撥ねられた際、首の骨を折り死亡
次の日、白夜高校 2-C
「残念なお知らせがある。吉崎夏帆さんが昨日の19時に、トラックに轢かれて亡くなった」
教室内は騒めき、様々な憶測が飛び交う。
「何で数日中に2人も死ぬんだよ!ましてや1人はあの夏帆だぞ」
先生は、教室内の騒めきを抑えようとするも、静まらない。
この日の授業は全てが中止になり、生徒は全員帰宅となった。
白川市内
萩原美里虐めのもう1人の主犯でもある酒井亮平は、何時襲われるのではないかと怯えていた。
美里が死んだ次の日に、虐めのリーダーの夏帆が死んだからである。
亮平は見かけによらず超常現象や都市伝説を信じやすいタイプで、グループの中でもその事についてよく話題に上がっていた。
そんな彼も、虐めの主犯の1人だった。
夏帆のグループが精神的な虐めに対し、亮平達は肉体的な暴行を行っていた。
怯える亮平に声を掛ける人物が居た。
「酒井亮平。お前は萩原美里殺しの主犯だった為、罰を与える」
亮平は小さな悲鳴を上げ、振り返る。だが、其処に人影は無かった。
亮平はその場が工事現場の近くという事を忘れていた。
そんな時、上空から鉄骨が降ってきた。
頭上に迫った鉄骨に気付いた時は既に潰されていた。
頭から血を流し、亮平の命の火は容易く消えていった。
酒井亮平 工事現場の鉄骨がぶつかり、脳の損傷により死亡
虐めの主犯2人を殺した後も。庵は美里のクラスメイトを次々とその能力で殺していった。
学校側は、クラスの人間が次々と死んでいくのに対し、生徒を転校させるという措置を取った。
しかし、庵はしつこく、何処までも追いかけて殺した。まるで、先輩の死を思い出させてやると言っているかのように。
そして最後の1人を殺し、庵は白夜高校の屋上で自殺しようとした。
そんな時千里に出会い、鎌霞団へ誘われた。庵の磁場を操る能力を買っての事だった。
千里は既に仲間にしていた骸白羽と名乗る女性を紹介し、その女性は美里の死後の生活を見せてくれた。更には、会話もさせてくれた。僕はそれが偽物であろうと構わなかった。また美里と話をさせてくれるならば。
美里は僕のした事を悲しんでいた。だけど同時に少しスッキリしたとも言っていた。
僕のやってしまった事は決して許される事じゃない。でも千里と一緒にいてそれが和らぐのなら、それもまたいいものだと思い、
・・・僕は鎌霞団への入団を決めた。
「・・・・・そんな重い話を宴会で話すんじゃないわよ。こっちまで悲しくなってくるじゃない」
「霊夢さんが話せって言うから話したのに」
文句を言ってみるも、霊夢に軽くあしらわれる。
「私の記憶じゃ、あんたが勝手に話し始めたと思うんだけどね。ところで、あの時紫が連れてきたあの子は誰なのよ」
「ああ、あの人は柊蓮華。僕の命の恩人にして、鎌霞団の創設者でもあります。僕は二代目の団長ですがね」
相当強いと思われる千里の命が脅かされる程の相手に出会ったことに興味を持った。
「あんたが命を救われるって、どんだけ強いのよ。その蓮華って子は」
「いやはや、霊夢さんも思い込みが激しいですね。誰が今の僕が命を救われたって言いました?ま、話しても良いでしょう。僕が十歳の時の話です・・・」
随分と遅くなってしまいました。
どんなに更新が遅くても見続けたいという人はこれからも宜しくお願いします。