東方鎌霞団   作:カトブレパス

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う~む、話が遅れ始めている。

失踪はしないつもりでいますが、完結までに結構な時間がかかる気がする。


第21話 鎌霞団誕生

 

時は流れ、千里は17歳になり、鎌霞団のアジトから近くの高校に通っていた。

修行は如何なったかと言うと、鎌霞団員も納得する程に腕を上げていた。最高の実力者である黒いローブの男に張り合える様になっていたのだ。

 

 

学校に入った時は、千里は一躍有名人だった。成績は常に上位をキープ。運動もその人間離れした身体能力を使える陸上部に入部。他の部員の記録を塗り替えていった。

だが、そんな千里を妬む輩も当然ながら少しはでてくる。千里を呼び出して、大勢で囲んでボコボコにしようとする。生憎、そんな奴等にやられるような軟な鍛え方はしておらず、全て紙一重で躱してしまった。

元凶及びメンバーは先生に呼び出しをされ、停学のペナルティをもらっていた。

そんな千里に憧れる女子が次々と告白してくる。しかし、千里はその全てを断っていた。

 

「千里先輩、好きです。付き合って下さい!」

 

少しの間が空き、千里は内心またかと思いつつもこう答える。

 

「ごめんね、悠里さん。他の人にも言っているけど、僕は人と付き合う気は無いんだ。僕の他にも素敵な人は居るから、今度はその人を好きになるといい」

 

去っていく千里の背中を哀しげな眼で追っていく。如何やら、諦めるしかない様だと悟った。

 

 

 

そんな日常を過ごしていたある日、何時も通りに近くに借りているアパートに帰ろうとした時だった。

 

「ねえ、貴方。人間じゃないでしょ」

 

と、女性に声をかけられたのだ。千里はこの人が妖気を纏っている事から、妖怪であるのは判っていた。

しかし、あえて気付いていないフリをしてみる。

 

「それは如何いった意味でしょうか?」

 

「ふふ、言葉通りの意味しかないわ。貴方からは人間の臭いがしない。そんな妖怪が人間なんかと一緒に暮らして如何いう意図があるかって聞いてるの」

 

「生憎、貴女のような低級妖怪如きに裂く時間はありませんので」

 

千里の挑発に何ら興味を示さない相手に、久し振りに面白さを感じていた。

 

「面白いわね。私が低級なんて代物じゃないくらい、貴方には判っているでしょう?」

 

相手の言う通り、千里にはこの妖怪の正体はとっくに判ったいた。

 

「・・・・・狂骨。確かに何方かと言えば、低級よりもやや上級に分類される妖怪だ」

 

こういった類の妖怪など、幾度となく遭遇してきた。案外、正体をばらすと襲ってくるものなのだが、一発で正体を見破られた狂骨は千里に襲い掛かると思いきや、笑いしだす始末である。

 

「ふふふ、やっぱり貴方は面白いわ。行き成り正体ばらすなんてね。普通は襲われる事を考慮して、何も聞かなかったことにして去るけどね」

 

薄々感じてはいたが、この狂骨は自分が千里の実力の足元にすら辿り着いていないのを知らないのだ。

 

「ま、それは良いんですが。其方の正体をばらしたのだから、僕も言うのが公平ってもんです。・・・僕の正体は影麒麟。滅亡した一族の末裔です」

 

思いもよらない言葉だった筈なのに、狂骨は少し驚いた表情をするだけで千里の予想とは違った反応を見せた。

 

「あらあら、まさか影麒麟に会えるだなんて光栄ね。まあ、最初から判っていた事なんですが。私が貴方に合いに来たのは、貴方の下に付きたいと思ったからですわね」

 

逆に驚かされた千里は、平静を保った顔で受け答えする。

 

「何故、僕の下に付くんです?これでも僕はまだ17歳なんですけど」

 

「貴方が元鎌霞団員である事は調査済です。団長である柊蓮華が貴方が次期団長にするという話も聞いています。そこで、私も貴方が団長になった際の鎌霞団に入れてもらえないかという相談な訳です」

 

行き成りの言葉であったが、千里の頭の中にはこの事実を自身の計画に入れられないかと考えていた。

 

(■■■さん達は、メンドクサイからそろそろ鎌霞団を抜けると言っているのを聞いた。では、団員は如何なるのか。当然、一人しか団員が居ない状況でそれ以上の活躍には期待出来ない。ならば如何するか。・・・新しく鎌霞団を創ってしまえばいい。幸いこの狂骨は鎌霞団に入る気でいる)

 

長く考えていた千里に声がかかる。

 

「ねえ、いい加減考えるのを止めてこっちの話も聞いてくれない?」

 

「・・・・・」

 

考える事に夢中になっていた千里は、女性の放った声に全く気付いていなかった。

 

「聞いてるの!?」

 

「うおっと。ああ、御免なさい。つい考えてしまって。結果的に言うと、貴女を仲間にしてもいいか如何かは僕が決める事ではありません。現団長の蓮華さんに聞かないと」

 

相手の女性はにんまりと笑い、手を差し伸べてきた。

 

「入れるかは判らないけど、もし入ったら私達は仲間。握手くらいしておかないとね」

 

「ま、ほぼ確実に入れるだろうね。・・・じゃあ、貴女は僕の率いる新たな鎌霞団の栄えある1人目になるのか」

 

千里は握手に応じ、狂骨の提案に乗った。

それから数日も経たずに鎌霞団は千里と蓮華を残して団員は去っていった。

鎌霞団は千里を筆頭に他の団員を勧誘し、真田幸嗣、黒鉄刃、神楽庵、逆牙珠美、八咫葉月を仲間にしていった。

 

 

こうして二代目鎌霞団はでき、瞬く間に悪名を全世界に轟かせた。当然、世界を統治する神にも報告はされ、討伐隊が組まれた。しかし、力を抑えていたとはいえ神を退けたという噂が広がり、更に名は上がっていった。

 

 

 




9月からは、更に遅れると思われます。

その日の気分で書いていますので。
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