東方鎌霞団   作:カトブレパス

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第2章開始になりまーす。

宜しくお願いしまーす。(ビラ配り風に)


第2章 悪魔の王と時の王
第23話 訪れる災厄


紅魔館地下 図書館の奥

 

「ねえ、小悪魔。最近貴女に手紙がきてるみたいだけど、一体誰からなの?」

 

「これですか?差出人は私の父親とか書いてあるんですけど・・・」

 

「ま、貴女にも父親は居るわよね。でも、貴女に悪魔としての力は殆ど無いから、小悪魔って名前なんだろうけど。その手紙を見る限り、差出人のところにルシファー家とか書いてあるのは気のせいかしら」

 

魔界の中でも屈指の実力を持ち、魔界を統治する悪魔の王。それがルシファー。そんな大物悪魔が何故小悪魔の父親を名乗るのか見当もつかないパチュリー。

その表情がはっきりと顔に出ていたのか、小悪魔に指摘される。

 

「パチュリー様、如何されました?」

 

「・・・ああ、顔に出てた?貴女にはルシファー程の力は無い様に思えるからね」

 

「確かに私は力がありません。でもこの手紙の事を信じるのなら、私は力を持って生まれなかった為に泣く泣く養子にして引き取らせたとあります」

 

納得がいかなかったが、今はそんな手紙に時間を割いている暇など無かった。

 

「貴女もそんな手紙に現を抜かしてるんじゃないわよ。ほら、さっさと動く」

 

「はっ、はい!判りました。・・・きゃあっ!」

 

そこに散らばっていた本に足をとられてその場で後方に転倒する小悪魔。

自分の使い魔の情けない姿を見て、溜息を吐きながらも手を貸すパチュリー。

小悪魔は、苦笑いしつつ手を取って立ち上がろうとするも、またもやバランスを崩し後ろにひっくり返る。

ひどい巻き添えをくったパチュリーは、少しだけ小悪魔を解雇する事が脳裏に浮かんだ。

 

 

博麗神社 上空

 

 

夢符「封魔陣」

 

魔空「アステロイドベルト」

 

華符「破山砲」

 

不滅「フェニックスの尾」

 

秘法「九字刺し」

 

岐符「サルタクロス」

 

光符「アブソリュートジャスティス」

 

七人のスペルが一斉に千里に襲い掛かる。その一斉攻撃をあろうことか、片っ端から弾いている。

 

「化け物じゃないの、あいつ?幾ら私達が千里の足元にも及ばないと言っても限度があるでしょ限度が」

 

「いやぁ、皆さんお強いですね。流石に手が痺れてきました。えーっと、美鈴さんでしたっけ。貴女はこんなものより肉弾戦に向いていますよ?」

 

「貴女に言われなくても判っています!お嬢様を護れるくらいには強くならないといけませんので、弾幕にも強くなければなりません!」

 

先程から、千里は七人同時に相手をしていた。異常な数の弾幕に恐れもせずに突っ込み、全て捌ききってしまうのだ。それが霊夢達の闘争心を余計に燃やさせていた。

 

(何としてでも、この男を倒す!!)

 

修行になっているんだかなっていないんだか判らないのに、霊夢達は目の前の修行相手を倒す事にしか考えになかった。

 

(彼女達は確かに強い。でも、それはこの世界の中でだ。外には彼女達を楽に沈める事が出来る怪物は掃いて捨てる程居ると言っていい。そいつらの相手を出来るレベルにはしておきたい・・・)

 

 

幻想郷 八雲家

 

「私達も準備しなければいけないわね。藍、居るんでしょ」

 

何もない場所に八雲紫に式、八雲藍が現れる。

 

「なんで御座いましょう」

 

「千里が言った事・・・、つまり悪魔軍がこの幻想郷に来る時期について詳しく調べてほしいの。出来る?」

 

「お任せ下さい」

 

瞬時に紫の言った事を理解して、命令を達成する為に紫の目の前から消える。

 

「・・・月面戦争以来の戦いになりそうね。尤も、千里は悪魔軍を撃退するつもりでいるらしいけど」

 

先日、千里と話した悪魔軍の対策を思い出していた。

 

 

 

二日前

 

「紫さん、貴女にだけは話しておくとしましょう。・・・悪魔達を統率するのは、魔王・ルシファー。あと何故かは判りませんが、時を司る神・クロノスが加担しています」

 

「何かしらの対策はあるの?」

 

千里の口から出た言葉は、紫を驚愕させた。

 

「ルシファーとクロノスは僕が同時に相手をします」

 

「!!」

 

驚きを隠せない紫を何とか宥めた後、もう一度話を切り出す。

 

「問題はその下、ルシファー直属の部下に四体の悪魔が居ます。その内二体は把握しています。が、その二体からもう一体のみ予測出来ます。僕が知っているのは、蓮華さんを誘拐したリヴァイアサンとジズ」

 

「・・・ベヒモス」

 

「正解です。その三体は判明しましたが、残りは幾ら僕でも判りません」

 

この事実が本当ならば、神に匹敵するルシファーとクロノスを一度に相手どるなど、正気の沙汰ではない。

それよりも、海、陸、天を支配する三体の悪魔を如何するかのほうが重大だった。

「で、如何するの?」

 

「鎌霞団にも、その悪魔と互角に戦うくらいのものは居ます。白羽や刃くらいですがね。そちらにもそれくらいの強さを持った人は居るでしょう。なんせ、本気を出したら幻想郷が破壊されかねない危険な人ばかりですから」

 

その後も、四大悪魔や七十二柱の対策を話し合い、両者が納得出来る内容になり、会談は幕を下ろした。

 

 

 




勝手に追加した設定

・小悪魔は魔王ルシファーの娘である。

・力が足りなかった為に名もなき家に養子として預けられる。

・小悪魔はその事実を殆ど覚えていない。
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