東方鎌霞団   作:カトブレパス

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第4話 紅い侍と紅い吸血鬼

紅魔館 レミリアの大広間

 

 

「ようこそ、歓迎するわ。侵入者さん」

 

「お前が紅魔館の主か。では早速潰させてもらおう。千里から許可はもらっているのでね」

 

幸嗣は刀を突き出して構え、戦闘態勢にはいる。

 

妖刀「真田抜刀術・山吹」

 

幸嗣の放つ剣劇に対抗し、レミリアもスペルカードを使う。

 

天罰「スターオブダビデ」

 

幸嗣とレミリアの攻撃は互いに相殺し合い、爆発音が辺りへと響く。

 

「なら、これはどうかしら!」

 

新たなスペルカードを幸嗣に向けて放った。

 

呪詛「ヴラド・ツェぺシュの呪い」

 

レミリアはこれでもかと言わんばかりの弾幕を一斉に放つ。しかし、全て見切ったかのように避けてしまう。幸嗣は少しニヤリと笑った後言った。

 

「流石だな。先程戦ったメイドとは攻撃の威力や、密度が違う。紅魔館を1人で治めるだけの事はあるのだな」

 

「お褒め頂き光栄です。でも、余裕もそれまでじゃない?」

 

神槍「スピア・ザ・グングニル」

 

レミリアは紅く光る神の槍を取り出して構える。

それを見ても幸嗣はせせら笑うだけだった。そんな態度に気悪くしたレミリアは一瞬で幸嗣との間合いを詰めると重い一撃を繰り出した。

幸嗣は避けようとしたが、レミリアの反応は素早く、グングニルを幸嗣の肩へと突き刺した。

 

「ぐああっ、くそっ!これは予想以上に速かった。油断してしまった」

 

左肩からドクドクと血が流れてゆく。だが幸嗣はまだ終わっていないと言うかのように、再び剣を構える。

 

「あきらめたら?侵入者さん」

 

と、レミリアは挑発する。しかし、幸嗣は薄ら笑いを浮かべる。

 

「油断こそしたが、我の優勢は変わらぬ。我はまだ本気を出した分けはないのだから」

 

妖刀「真田抜刀術・利休鼠」

 

幸嗣は刀を鞘から出したと思いきや、直ぐにしまった。瞬間、レミリアの右から左へかけて腹が一文字に切り裂かれる。

 

「ぐっ、あああああああ!!!」

 

レミリアは痛みで絶叫し倒れ伏した。その姿を見た幸嗣は小さく呟いた。

 

「紅魔館の主、レミリア・スカーレット、撃破完了」

 

この時、幸嗣はもう1人の吸血鬼の存在を忘れていた。

レミリアの妹、フランドール・スカーレットを。

 

紅魔館 地下室

 

 

その部屋には、金髪のまだ少し幼さを残した1人の少女がいた。

 

「あれ?上で何か楽しそうな事やってるみたい!私も混ぜてもらおーっと」

 

少女は天井に向かって魔力の塊を投げつけた。天井は脆くも崩れ去ってゆく。

 

紅魔館 レミリアの大広間

 

 

広間の中心から何か音が響き渡る。だんだんと床がひび割れてゆき、遂に壊れてしまう。

そこから現れたのは、1人の少女だった。少女は幸嗣を発見すると、問う。

 

「あなたは私と遊んでくれる?」

 

そんな少女を無視して、幸嗣は耳に付いたインカムで誰かと連絡を取っている。

 

「ああ、我だ」 「何故だ?指令は完了していない」 「承知した。直ぐに帰還する」

 

「ねえ、遊んでくれないのー?つまんなーい」

 

「悪いが我には、お前と遊んでいる暇は無い。他を当たれ」

 

幸嗣はぶーぶー言っている少女を置いて、帰ろうとする。

少女はそんな幸嗣を一瞥すると、スペルカードを宣言する。

 

「いいもん。勝手にやるもん」

 

禁弾「スターボウブレイク」

 

少女はいきなり幾つもの弾幕を展開させると、幸嗣へと狙いを定める。

幸嗣は突然の出来事に多少驚くも、難なく躱す。

 

「無駄は少ないが、少々遅いな。もう少し速くしたほうがいい」

 

幸嗣は素早く品定めをし、高く評価する。

 

「凄いねお兄さん!このスペルを避けるって!じゃあ、これはどうかな!?」

 

禁忌「レーヴァテイン」

 

今度は巨大な大剣を創り出し、幸嗣に向けて振り下ろす。

幸嗣はこんな事をしている場合じゃないのだがと呟き、早急に帰還の準備をする。

 

「あっ、お兄さんズルい!逃げるの禁止―」

 

「すまないが用事があるのでね。あ、それと君の姉上と此処のメイドの傷は特別な呪いが掛かっているので、魔法や治癒術の類では回復は望めない。呪いを掛けたのは我ら鎌霞団の団員、黒鉄刃なのだから。では、さらばだ」

 

幸嗣は即座に帰還しようとする。とそこへ、パチュリーと美鈴が駆け込んでくる。

 

「話は全て聞かせてもらったわ!呪いだか何だか知らないけど、咲夜とレミィを元に戻しなさいよ!」

 

「だから言っておるだろう。呪いは掛けた張本人にしか解けぬ」

 

幸嗣はこれ以上相手にしてられないとでも言わんばかりに袂から黒い珠を取り出し、かみ砕く。すると、幸嗣の身体が徐々に透け始める。

パチュリーは少女に指令を出す。

 

「フラン様、あいつに向けてスペルを撃つわよ。準備は良い?」

 

フランと呼ばれた少女は満面の笑みで、首を縦に何度も振った。

3人は、消えかけている幸嗣にスペルを放つ。

 

禁忌「クランベリートラップ」

 

木&火符「フォレストブレイズ」

 

彩符「彩光乱舞」

 

フラン、パチュリー、美鈴から様々な色の弾幕が飛び交い、幸嗣に向かってゆく。

幸嗣の身体はそれらをあざ笑うかのように、当たる直前で消えていった。

目標を失った弾幕は、天井に、或いは床や壁に激突してゆく。広間は見るも無残に壊れてしまった。

フランは壊れないおもちゃを失って悔しがり、パチュリーと美鈴は紅魔館でも強い方である2人が敗れ、絶望の淵に沈んだ。

 

紅魔館 十六夜咲夜、レミリア・スカーレット両名が刀傷による、失血で重症を負った。

 




更新が遅れてしまってすいません。

早くて一週間とは書きましたが、見てくれる人もいるらしいので、なるべく早めに更新していきます(希望)。
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