東方鎌霞団   作:カトブレパス

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明日からテスト。

でも、勉強はしてない。


第7話 淡い希望を深き絶望に

千里は2対1でありながらも、全ての攻撃に対し的確に捌いていく。

 

「ふふ、お2人さん。少し動きが鈍いんじゃありませんか?僕は1人で戦っているんですけどねぇ

「ふん、その人を小馬鹿にした調子も何時まで持つかなっ!」

 

神祭「エクスパンデッドオンバシラ」

 

神具「洩矢の鉄の輪」

 

神奈子からは無数の巨大な柱、諏訪子からは3つ程の鉄の輪が放たれる。

少し笑っただけで千里はいとも簡単に避けてしまう。

 

「では、こちらからも行かせてもらいますよっ!」

 

千里も幾つかのエネルギーの塊で2人に攻撃する。一進一退の攻防戦が繰り広げられ、辺りに凄まじい衝撃波が届く。

早苗は2人が本気で戦っている所を殆ど見た事が無く、2人に本気を出させるまでの相手の実力に驚いていた。だが、見るからに相手は手を抜いて戦っており、寧ろ遊んでいる様に思えた。

 

「神奈子様と諏訪子様が苦戦する程の敵がまだこの世界にいるなんて・・・」

 

早苗は2人と千里の戦いから目を離せないでいた。何故ならば、あちらの世界でも2人はかなり強力な神だった筈だからである。そんな神についていける千里に、早苗は絶望を抱いてしまった。

今の所優勢なのは、やはり千里の方であり、神奈子と諏訪子は防戦一方だった。

 

「くっ、こんなに強いなんて聞いてないよ!お前は一体何なんだ!?」

 

2人の弾幕を捌きながら、千里は悠長に答える。

 

「僕ですか?僕はただのしがない妖怪ですよ。ま、しいて言うならば影・・・ですかね」

 

「影ぇ?それだけじゃ分かんないだろうが!」

 

神奈子は千里ののほほんとした態度に更に怒りを爆発させる。だが、怒りで我を忘れ、見当違いの方向に攻撃してしまう。

それを千里が見逃す筈もなく、神奈子が攻撃を外す事に驚いて一瞬タイミングが遅れた諏訪子にも攻撃の手は向けられる。

 

滅亡「ヨルムンガンドの叫び声」

 

滅亡「フェンリルの遠吠え」

 

世界の終焉を知らせる大蛇は諏訪子の元へ、神をも殺す死の狼は神奈子の元へと突き進んでいった。

2人はその咄嗟の出来事に反応できずに、まともに受けてしまった。

 

「「ぐああああっっ!!!」」

 

2人とももろに攻撃を喰らい、何十mも吹き飛んで、神社の本殿へ激突する。腕や足から血を流し、諏訪子に至っては所々深く抉られて骨が見えてしまっている所もある。

早苗はそんな2人の姿に絶句し、すぐさま治療しようと駆け寄る。

そんな早苗の行動を見透かし、千里は話しかける。

 

「無駄だと思うよ?其処のお2人さんには、結構な怪我を負わせたから。更にその怪我はちょっとした呪いが掛かっているから、自然治癒しか方法はないよ」

 

そんな言葉は耳に入っていないかの様に早苗は治療を開始する。しかしそんな早苗の行動を嘲笑うかの様に、全くもって効果が無い。

千里はふと思い出し、耳のインカムを操作して他の団員達にこう伝える。

 

 

・・・幻想郷襲撃を、一時中断せよ・・・

 

 

妖怪の山及び守矢神社 八坂神奈子 洩矢諏訪子が全身の骨折、及び出血により重症

鍵山雛 河城にとり 犬走椛等、妖怪の山に生息する妖怪の殆どが重症を負った

 

その他永遠亭、命蓮寺、地霊殿、魔法の森にそれぞれ鎌霞団の団員が襲撃

幻想郷各所の多くの住人が相当な重症を負い、いずれも戦闘不能

 

 

 

 

常世の間

 

 

「ふふ、あれが兄さんの仲間なんだね。楽しみだな~」

 

ある一室で、1人の少女が微笑んだ。

その部屋の全てがモニターで埋め尽くされていて、それぞれが違った映像を映す。

 

「・・・でも、兄さんに仲間なんて必要ない。私だけが居ればいいの。そう、兄さんは私だけのもの。たとえ、あの人達が失敗したとしても、代わりはまだあるんだよね」

 

少女の計画は着実に進んでいく。届かぬ兄への歪んだ愛が、世界を破滅へ導くこととなる。

 




黒幕らしき影を登場させたはいいが、出番は結構後になってから。

変に希望を持たないで下さいね?
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