夕食は今日は二人分の食材を買い込んでなかったことと外食の予定でもあったので購買部で買ったものを部屋に置いてから近くのパスタ屋に入店して食事を済ませてきた。もきゅもきゅと言った風に食べてる綺凛は中々に可愛らしかったな
「お、お風呂ありがとうございます」
「おう。そんじゃ俺はいるわ」
部屋に戻って少しくつろいでから入浴することにした。入浴前にどっちが入るか少し決めるのに時間はかかったが最終的には俺が後に入ることにした。
あぁ、勿論一度お湯を抜いてから入る。そのまま入っては何かあらぬいわれをされかねないしな
一度お湯を張り直してる間に端末に通知があったので確認をすると...........
『一位おめでとうハル君!!私と一緒だね?』
シルヴィから早くもそうお祝いのメッセが来ていた。アスタリスクは情報が何かと早いため恐らくもうネットなんかで今日の記事が出てるんだろう
『ありがとう。思わずしてシルヴィに追いついたな』
序列戦には陽翔は基本的に興味がない。だが、《
するとすぐに通知音が鳴る
『どういたしまして!私もこれは二年後はうかうかできませんな( *´艸`)』
二年後...........俺の本命である《
『二年後が今から楽しみだ。きっと盛り上がるぜ今シーズンの《
そんなやり取りをしているとお湯も貼りなおせたので風呂に入ろうと服を脱ぐ。するとアイツからメッセが届いてるのに気づく
「ん?.........今度の鍛錬についてか.........」
俺の師匠は三人いる。一人はヘルガさん、二人目は剣の師匠、そしてアイツ..........とある学園の序列一位。この三人の中でアイツが一番苛烈で一番強い。そもそも存在からして別次元なのだ
(アイツもいつか超えたい.........いや必ず超える)
俺は明日に提案されたそれを了解と短く打ち返信する。アイツと知り合った切っ掛けも何かの偶然だったがその偶然のおかげでここにいるわけだから感謝しないとな
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「ふぅ~」
俺が風呂に上がるとリビングのソファーに座っていた綺凛がこちらを向く
「あっ陽翔先輩お話があるのですがいいですか?」
「あぁ、いいぞ」
俺は飲み物を用意してから隣に腰掛ける
「改めて伯父とのこと本当にありがとうございます。ここに住まさせてくれることやペアを組んでくれたことも本当に感謝しています」
隣りに座った俺に体を向け正面から礼儀正しくお礼を言ってくる彼女を見て、自分のエゴだった分すわりが悪い
「気にしなくていい。全部俺がしたくてしたことの結果だからな」
「いえ、気にします。私の為にあそこまで怒っていただき伯父には悪いですが嬉しかったんです」
「そっか.........でも怒ったのは完全に俺のエゴだ。そうよろこんでもらえてるとこ悪いけどそんな感謝されるような人間じゃないぞ?」
そう、アレは単に俺が気に入らないから.........もっと言えば俺に無いものがある癖してそれを大切にできないのが酷く羨ましく許せなかっただけなのだ
「もう!陽翔先輩は素直に感謝を受け取ってください!私はどんな事情があれど私を褒めてくれたことや大切に考えてくれたことが嬉しかったんです」
頬を膨らせむっとする綺凛
綺凛は自信を正当に評価し守ってくれたからこそ陽翔に感謝しているのだ。そこにどんな事情があれどそれは変わらないとそう告げた
「.........そうだな悪い」
だが、陽翔はどうして『どういたしまして』の言葉が出てこなかった。確かに彼女が不当な扱いを受けているのが見るに堪えなかった、助けたいと思ったのは事実だ。だが、それ以上に自分の薄汚い本質が見えてしまい、歯切れの悪い応答が精一杯だった
「...........陽翔先輩。その.........過去に何かあったんですか?」
「..................」
どうも黙ってしまう。落ち着いた今なら言いたくないわけじゃないが彼女にそのまま伝えていいものか話が話なだけに悩む。正直年下相手にするような話でもないだろう。
「私.......まだ、陽翔先輩と知り合っても間もないですが陽翔先輩の事もっと知りたいです。私じゃ.......陽翔先輩みたいに助けられないかもしれませんが........それでもその........何か返せるかもしれません!だから.......」
だが、この子は.......綺凛はきっと俺が言うまできっと納得しないだろう。
(これも助けた責任.........か)
シルヴィに俺は救われ、俺は彼女を救った。そして何よりも彼女は
「俺はさ..........捨て子なんだよ。だから綺凛があんな風に身内からひどい扱いを受けてるのが許せなかった。俺には家族がいないけど家族ってのがかけがえのないものだって家族がいないからそう余計に思えた」
「捨て子...........そんな........」
それから俺はシルヴィに話した事と同じことを話した。アスタリスクに来た理由、経緯........これまでの事を隠さず話した
「───っていうわけ。まぁ、言っといてあれだが過去の事はあんまり気にしなくていいからな?その辺はある程度割り切ってるし」
「陽翔先輩は凄いです..........そんな目に遭っても私に優しくしてくれて、私のために怒ってくれて.............」
「凄いって..........俺はなんて言うかこっち来て人とのめぐりあわせがよかっただけさ。その点綺凛は俺なんか目じゃないくらいに凄いさ」
ただ、ひたむきに努力を重ね自分の力で父を救おうとする彼女は眩しい位に凄いと素直に陽翔は感じていた。陽翔は自身の事を運に恵まれただけだと思っている分余計に.........
だが
「いいえ凄いんです。だから誇ってください。私の先輩は誰が何と言おうと凄いんです!」
力強くそう言う彼女を見て何故女性と言うのはこうも強かなのだろうかと思わされてしまう。シルヴィもだがこうも言ってくれた手前彼女たちの前で弱々しくしてる俺が惨めで仕方ない。
(まぁ、惨めな奴ではあるけど........でも、かっこつけなきゃだよな?)
こうも言われたら彼女........いや彼女たちの前ではせめて強くあらなくてはいけないと思わされてしまう。だからもうくよくよするのはこれで最後にしなくてはいけない
「わかった。綺凛が胸を張って誇れるように精進するよ。もう、こんなのなしだなし」
「はい!あっ、でも辛いときは私に頼ってくれていいんですよ?」
「それは俺のセリフだよ。後輩に頼ってどうするんだよ」
俺はそう言いどこか大人ぶった綺凛の頭をなぜか無意識のうちに撫でていた
「って、悪い。気持ち悪いよな?」
だが、直ぐに自身がしたことに気が付き手を離す。すると綺凛は顔を赤くしているのでどうやら怒っているようだ。
「ぁ.........い、言え!//////気持ちい悪くなんてないです!寧ろ.......昔お父さんによくしてもらっていたみたいで落ち着きます.........(少し緊張しますけど)」
「そうか」
「はい............あの、よかったらもっとしてもらえないですか?//////////」
「いや流石に.........」
自分からしてしまっておいてあれだが流石にまずいのではと思い断ろうとするが.......
「その.......陽翔先輩に撫でられるとふわふわして温かいんです。あんなこと言った後ですが..........その、甘えたい......なぁって////////ダメ.........ですか?」
「.......分かった。まぁ、あれだ.......先輩だからな?」
その日は寝る時間まで陽翔と綺凛はしばらくそんな仲睦まじい兄弟のような距離感で過ごすのであった
今回はここまでです。書いてて思うことは綺凛ちゃんみたいな妹または後輩が欲しい人生でしたw
実際に妹はいるんですが.........これが我儘で自分の気に入らないことにすぐ腹立てるとかいうもうほんっと面倒な奴で正直アニメとかの妹はそんなのいるわけねぇだろ!といつも思ってしまいますw正直アニメの中の妹たちがいたら俺ガイルの八幡然り、魔法科の最強お兄様然り、シスコンになるのも頷けてしまいますよね?
まぁ、でも後輩に関しては自分は学生生活で不満はなかったですね。当然恋愛的なそれは無縁ですがいい後輩には恵まれたと思います。と言っても自分は不甲斐ない人間なので本当に慕っていてくれたかはわかりませんが自分が関わってきた後輩たちはみんな誇れる人ばかりなのでそれだけは学生生活で胸を張れるところかもしれませんw
では今回もここまで読んでくださりありがとうございます!コメント、お気に入り登録、評価をしてくださりありがとうございます!