最初から詰んでる無機物転生〜糞飲料しか売れない自販機の物語〜 作:自販機
「はいっ!どうもこんにちはー!ドローン系Woutuberの、空子です!」
コメント
:こん
:こん
:ドローン系(ドローンが本体)
:全くリアルが透けない
:毎度思うんだがどうやって撮影してるんだ
我の名前は宙吊 空子だ。しがないドローンをやっている。
そう、ドローンなのだ。目が覚めたらドローンになっていたのだ。
最初は絶望した。なんだこの悪い夢は、と。
しかし、このボディ、なかなかに高性能で、超高画質のカメラで撮影が可能、充電不必要、おまけにネットにどこにいても繋がっている!
我はこの身体を生かしてWouTuberになることにした。
普段見れない上空の景色や、山の頂上の絶景、立ち入りにくい廃墟などの映像の配信が功を奏し、特にエベレスト飛んで見たなどは1億再生を突破し、そこそこ有名なWouTuberになれたと思う。
そして、そんな中、ネットでとある噂を目にした。
『喋る自動販売機』の噂を。
ひょっとして我と同じ境遇の者なのではないかと思い、早速飛んでくることにしたのだ!
「今日はー。巷で噂の『喋る自動販売機』の噂を確かめに行きたいと思いまーす』
コメント
:本当にいるんかね?
:喋るドローンがいるなら自販機ぐらいいてもおかしくなさそう
:この噂はマジでやばいからやめとけ。友人曰く、本当に出るらしいぞ
:嘘乙
:だから喋るドローンが(ry
パラララと音を立てながら廃墟の中に侵入する
「いやー。まさしく曰く付きの廃墟って感じがしますねぇ」
:不法侵入w
:おい馬鹿やめろ
:帰るなら今のうちやぞ
「ちゃんと許可は取ってますよーだ。後見つけるまでは帰りません」
さらに進んでいくと、曲がり角があり、曲がると急に視界が遮られ、何かにぶつかる。
「いててて、なんだなんだ?」
それは、あまりにも大きく、硬かった。
青白く輝く身体はこの世のものとは思えない。
名状しがたき自販機のようなもの。そうとしか言い表せないものがそこにはあった。
「イテエナコノヤロウ。ん?ドローンカ?」
「しゃべっったああああああああ!」
:シャベッタアアアアア!
:おい、おい!
:ガチでいたじゃねえかこの野郎
:切り抜き確定
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ドローンのようなものから手が伸びて来て、名刺を渡してくる。
「えー。私、このようなものなんですけど…」
ドローンが喋った!?まさか同じ境遇の者がいたのか!?
というか、
「テガナイカラウケトレナインダガ」
名刺をこちらに見せてくる
なになに…ドローン系WouTuber空子?楽しいことやってるなぁこの野郎
「オマエモテンセイシャナノカ?」
何かテロップのようなモノを見せてくる。なになに…その話は後でしましょう、だって?
多分、そいいうことなんだろう。
このあとは、絶望的なラインナップの商品を見せて笑われたり、いつからここにいるのかなどを聞かれたりした。
撮影が終わり、そして本題に入る。
「さっき言ってた転生者の話だが、我もそうだ。」
「ワ、ワレ!?」
「配信外では基本我だ。この世界には他にも何人か転生者入るっぽいぞ。」
「ナニ!?」
「一人で走るトラックに、街を徘徊するペッパー君とかだな」