たとえばラストダンジョン前の村の双子の兄が序盤の街で胃痛を起こして吐血するような物語 作:リューオ
「スレオニン様。お早いご来訪、誠に感謝いたします。今日はお仕事は早く終わられたのですか?」
「何だ?まるで来てほしくなかったような感じだが」
「いえいえ、滅相もございません」
秘書がワインを注ぐ
「会談中ではないのだ。自分の飲みたい酒くらい自分で注がせろ」
「ですよね~、そうじゃないかと思ってました」
「やはりヒノキを見ながら飲む酒は悪くない」
「さすが旦那様。今度国の文化財に指定されるヒノキ林に目を付けるとは!」
「うるさい!独り言にいちいち反応するな!」
「ですよね、すみません、すみません…」
コイツ、怪しい気がするな。探りを入れたいがナノマシン的なのはないからな…
「秘書様の言う通り、あのヒノキはここの観光名所で大変好評でございまして」
「観光名所ねぇ…。少年、君達はあのヒノキをどう思うかね?」
「俺はそういう知識は皆無だから、何とも言えませんね…」
「とても綺麗だと思います。けど…ちょっともったいないです」
檜は建築に最適、古事記にもそう書かれている
「あんなに綺麗に等間隔に植えて、まっすぐに育てて、丁寧に枝打ちしてるのに鑑賞だけなんて…」
「ほう、枝打ちを知ってるかね?」
「故郷の村で、木こりから色々教わりましたので」
「そうかそうか、君は林業の苦労を分かっているのだな。我が家系は武勲で名を馳せる前は林業をしていてな」
へー、そうなんだ
「そうなんですか」
(ロイド君が気に入られた…!)
さすがうちの自慢の弟だな
「あのヒノキの山林が美しいのは、いわば機能美なのだ。観光用にしてしまっては、その本質が歪んでしまう。それに今、文化財にされてしまっては調査もできなくなってしまう」
調査?
「いや~、うちにも君達くらいの年のバカ息子がおってな。最近アザミで
大剣と小さな本…、アイツもここにいるのか。めんどくさい事になりそうだな…。そう思った俺の口から血が出る
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夜の厨房で、俺とロイドは調理してた
「仕込み完了っと、兄さんはどうですか?」
ヴァルマンウェの真空の刃で食材を切る
「丁度こっちも仕込みは終わったぜ」
「(えええええ!?人間業じゃねえ!?もはや疑う余地なし!)やあ頑張ってるね兄弟、お茶でもどう?」
キキョウがお茶を持ってくる
「こんばんわ、キキョウさんもまだお仕事ですか?」
「最近この辺りで昏睡事件が起きてて、その見回りさ」
「オーナーに聞いました。士官候補生として、困ってる人を放っておけません!」
「え、君軍人の卵だったの?」
「ちなみに俺も士官候補生だ」
「(そうか、軍に入った純朴な兄弟を騙して、トレントの苗床にしたってわけか…)ほれ、熱いうちにグイッといっちゃいな」
「では遠慮n「キキョウ!こんな所にいやがったのか!」ぶふぅっ!?」
驚いた拍子でお茶吹き出す
「ロイド君とイズ君はもう遅いから休みなさい」
「はい、ではお先に休ませてもらいます」
「俺もお先に」
俺とロイドは部屋に行く
~翌日&ナレーションサイド~
セレンは父と共に馬車に乗ってホテルに向かう
「お父様、いい加減どこに向かっているか教えてもいいんじゃないですか?」
「久しぶりの再会だ、少しは良い所で食事や話してもと思ってな」
「そう、ですか…」
ホテルに到着して馬車を降りる
「ようこそお越しくださいました」
「すぐに例の着替えを」
「かしこまりました」
ホテル内で青いドレスに着替える
「ドレスコードが厳しいにしては、おかしくありませんか?」
「「お見合い、頑張って下さいね!」」
「お見合い!?今、お見合いって…」
「そうだ。相手は軍のエリート」
セレンはショックを受ける。何せ相手はアランだからだ
「気分が優れないので失礼します」
父は先回りされる。TASに入門できそう
「ひぃ!?何ですかそのスピード!?」
「知らなくていい」
「私には士官学校で出会った、将来を誓い合った方がおりますの!」
「今、軍が顔役として育てているのがこの人物だ」
「無理無理無理!絶対に無理です!あんな全てにおいて油まみれのような暑苦しい男は生理的に無理なんですの!」
「失敗しても見合いは今回だけではない。練習だと思え、座ってるだけでいい」
父は去る
(こういう人だと分かっていたはずなのに…。昔の優しいお父様、どこかで期待してしまっていた…)
そして見合いが始まる
「お待たせして申し訳ない。少し着替えに手間取っているようでな…」
(ロイド様から借りたブレイブドラゴンが見当たりません…。イズ様の純愛を行動で示さないと…。アランなんかとお見合いしたら、拭い切れない人生の汚点ですわ。とにかく一回アランの息の根を止めましょう。宝具システムを使えば…)
ドアからノック音が聞こえる
※ロイドから借りたブレイブドラゴンは、イズが煙叡剣狼煙でこっそり取り返しました
「息子がやっと来たようだな」
ドアが開き、セレンはいつでも詠唱できるように構える。彼女から青黒いオーラが出てたのは言うまでもない
(神様は許してくれますわ。これも全てイズ様(ザバァァァン)っ!?)
急に潜水艦が現れてハッチが開き、そこからイズが飛び出て来る。潜水艦は虚数空間にあるので問題ないです…多分
「ヤッフー!イツミーマr「か~~~みさま~~~~~~!」バウザーッ!?」
そしてイズに飛びつく
「何事!?」
「すっごい飛んだ、我が娘…」
「後は若い者同士でよろしく致しますの~!ヤッフー!」
「驚かしてすんませんでした~~~~~…」
イズを連れて部屋を出て行く
「…で、では我々はお話と行きましょうか。色々とね」
「ええ、私も相談したい事がありまして」
~倉庫&イズサイド~
拝啓ロリババア共。セレンに襲われかけてます。俺としてはいいんだけどさ…、もし某乳龍帝が見てたら、二郎系みたいに殺意マシマシ鎧カタメかもな。まあ、そんな事はどうでもいいや
「何でセレンがいんだ?」
「愛ゆえに!神様が私の思いに応えてくださったのです!折角ですので、ホテルらしい行為を「お客様、うちはそういうホテルではございません」
リホがセレンの頭を掴み、ロイドは俺の顔を見る
「兄さん、残念がってます?」
「いや全く」
「本音は?」
「そういう行為に至れなくて残念だ」
悲しきかな、男の性…
「リホさん何してますの!?」
「色々あるんだよ。お前の見合いの相手はアランだったんだぞ。イズが来ておかしいと思わなかったのか?」
「神様からのプレゼントかと思いました~♡」
「実は、アランが露天風呂でのぼせて、その代わりに俺が出る事になったんだ。あの時のアレは潜水艦ノーチラス号で、宝具システムの一つだ」
「イズ様、なんて凛々しいお姿♡」
「聞いてんのか?」
「はい!ホテルマン姿のイズ様も見てみたかったですわ!」
「全然聞いてねえ!」
「客の対応に応えるのがホテルマンなんでね、ここの事件を解決して快適に泊まってほしいもんだよ」
「私にいい考えがありますわ」
ダメそう(小並感)
「私とイズ様はお見合い中、お見合いデートと称して周辺を調査し、犯人を探しましょう!」
「それはお前にとって都合がいい考えだろ」
「犯人はまた事件を起こす筈、そしてリホさんとロイド様は従業員として内部から探る。隙の無い二段構えですわ!」
「ご丁寧にアタシを厄介払いかよ…」
「悪くないですね、それなら怪しまれる事もなさそうです」
「それもそうだな。まずは行動を起こす事が大事だからな」
「やりましたわ!」
「え、マジで?」
「お前らにはコレをやる。何かあったら連絡してくれ」
俺はロイドとリホにインカムマイクを渡す