たとえばラストダンジョン前の村の双子の兄が序盤の街で胃痛を起こして吐血するような物語 作:リューオ
というわけで、俺とセレンで
「綺麗な湖ですわね」
「そうだな」
「そこは、君の方が美しいと言っていただけると、お見合いデートとして最高ですわ!」
「近い」
「お芝居ですので」
不満だったのか、ベルトで顔をセレンに向けさせる
「それに、心を込めて言っていただかないと周りから不自然に見えますわ!」
「湖よりお前の方が美しいぞ!」
「わぁ…!素敵!なんて自然なプロポーズ!すぐに結婚しましょう!」
「てゐっ」
俺に飛びつこうとしたけど、チョップで叩き落とす
「不自然って…、お前が言うな」
「良い所でしたのに~~~…」
「というか、目的忘れてねえだろうな?」
「イズ様との既成事実を<邪道を極めた暗闇を纏い、数多の竜が秘めた力を開放する…>じ、事件の捜査ですわ…」
覚えてくれてたようなのでヨシ!
================================================
んで、二人でボートに乗る。向こうからの連絡は無いから大丈夫だと思いたい
「ベルトが巻きついてた時は、デートが出来るなんて思ってませんでしたわ」
「そうなんだ」
「お父様の骨董品に紛れて巻き付いたこの呪いのベルトのせいで、誰もかれも私を白い目で見て…そのせいで引き籠もってしまいました。呪いを解く為にって、一人で先が見えない鍛錬ばかりでしたが、お父様も色々手を尽くしてくれていたのですが…」
「セレン…」
「それなのにベルトが取れたと知ったら、急に呼び出してアランさんなんかとお見合いだなんて全くゥゥゥゥゥゥ!」
セレンはベルトをビンタしながらキレる。イイハナシダッタノニナー
「でも、このベルトのお陰でロイド様とイズ様の運命の出会いも果たせましたし、差し引きで言えば大幅なプラスですわ。イズ様がいるだけで、私は全てが上手く行ってしまいそうな気がします。きっと、リホさんやロイド様もそう思ってるに違いありませんわ」
「…」
「どうかされましたか?」
「ロイドはお前らのような仲間がいるから強くなれる。それに比べて俺は、誰の助けも無く一人でも出来てしまう…。
「イズ様…。イズ様は知らないうちにたくさんの人を助けているのですわ」
「え?」
「ですから、周りにいる皆さんも自然とイズ様を助けるのです。それは、一人じゃできない素敵な事ですわ」
「そういうものなのか?」
「ええ!」
「…ありがとな、話せて少し気が楽になった」
草むらで、キキョウが様子を見てた
「うーん、理不尽に巻き込まれた子を見捨てるわけにはいかないけど…。あのフィジカルモンスターをどうすれば…?あっ。…隙を伺うしかないんだけど。…チャンス!」
そんでセレンから離れた俺は、足湯を堪能してる
「あ゛~~~…。きもちんじゃぁ…」
後ろからキキョウがコソコソと近づいて来る
「そこにいるのは分かっている。大人しく出てこい」
(気配を消していたのに!?)
「どうしたんだ?こんな所で。ロイドの所へは行かないのか?」
「い、いやね、色々頑張ってるイズ少年に先輩がマッサージしてあげようと思ってね!」
「…お言葉に甘えさせようかな」
上を脱いでマッサージを受けることにした。何か隠してるのは気づいてるんだけどね
(トレントに寄生された部分は…、無い?どこにも?)
「どこ触ってんだ」
(…はっ!?まさか!?い、いや…可能性はゼロではないが…)
俺の股間に手を突っ込もうとした所で腕を掴んで立ち上がり、ヘルライズソードを首元に当てる
「俺は違う」
(こ、この剣…。ただの剣じゃない!?)
「イ、イズ様?」
「セレン?」
セレンが帰ってくる
(よし、隙まみれ!)
「あっ!」
ヘルライズソードを弾き飛ばし、撤退する
「イズ様、どうして半裸に?!」
「さっきの奴がマッサージするって言った。それだけだ」
「それにしても、オイルまみれですわ…(はっ!)折角ですのでホテルの温泉に入ってはいかがですか?景色のいい露天風呂があると聞きましたので(混浴の♡)」
「お、マジか!やったぜ!」
(イエイ!)
「ただしセレン、テメーはダメだ」
「」
~露天風呂~
俺とロイドで露天風呂に入る
「はぁ…、気持ちいいですねぇ…」
「あ゛~~~~~…、き゛も゛ち゛い゛い゛ん゛じ゛ゃ゛ぁ゛~゛…」
「ちょっと!何でリホさんまでいるんですの!?」
「お前の暴走を止める為だよ!」
「止めると言いながらキッチリ入浴の準備しておいて何言ってますの?」
何で入ってくるんですかねぇ…
「どけぇぇぇ!ロイドとイズが待っておるんじゃあああああ!」
「せめて隠していけロリババア!」
何でロリババアもいるんですかねぇ…
「あーもうめちゃくちゃだよ」
「温泉は関節痛に効くからのう」
「長く生きてると、時々メンテしないと体が悲鳴を上げるから~…」
「なら俺がメンテしやすい体にしてやろうか?」
「邪魔」
「いや~、食べすぎと飲み過ぎで動けなくなるなんて…」
何でキノン姉妹もいるんですかねぇ…
「どうして貴女方がここにいるんですの?」
「交流試合のお礼参りってか?」
「ん?あそっか、まだ知らないのか。私、アザミ王国に雇われたんだ!フィロちゃんはめでたく君達の同級生になりました~!」
「よろぴく。あとイズ師匠に弟子入りして将来的に結婚する予定」
ソード・オブ・ロゴス集結じゃん…
「アザミ王国からの命令で、このホテル近辺で起きてる昏睡事件を調べてたんだ」
「そんな大事になってんのか?」
「そりゃあ三日三晩、昏睡状態の人が立て続けに発見されればね。実は昏睡事件だけじゃなくてね?別の事件も問題になってさ」
「別の事件?」
「そう。トレントの違法栽培。しかも厄介な苗木が盗まれてね、それが出回ってるかもしれないんだって」
「なるほど、話を聞くにトレントと昏睡事件はイコールと見ていいだろう」
「放っとけばここら一帯はトレントだらけじゃ」
「トレントって、村の周りにも自生してる奴だよね?兄さん、村長」
「そうじゃぞ」
「村長?このお嬢ちゃん何者?」
「コイツはコンロン村の村長でロリババアのアルカ。無銘剣虚無の使い手だ」
「本当なのかい?」
「気にしたら負けっすよ」
メナは少し考える
「よし、OK!妥協した!」
「でもトレントつっても、アランが倒れたのはホテルの中だぞ?ホテルにトレントが生えてるのか?」
「恐らく苗木が誰かに寄生しておるんじゃろう」
「下手をすれば、地図を書き換える事態になりそうね…」
「そんな…!村長、被害が大きくなる前に何とかしないと!」
「落ち着け」
俺はロイドを落ち着かせる。ちゃんとタマは隠してるぞ?
「っ!ロリババアマグナム!」
視線を感じ、咄嗟にゴーグルを外してロリババアを殴り飛ばす
「イズ君や、いきなり人を殴り飛ばすのはよくないと思うよ?」
「あの人なら何やっても大丈夫だろうけど…」
「いや、誰かに見られてた!」
「「「「え?」」」」