IS短編集   作:魔法科学は浪漫極振り

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Q:完結って言ってたのになんで続いてるんですか…?
A:ネタをクイックリロードした脳が悪い。


IS×ブルーアーカイブぷらす!①

 セシリアの毒料理を食べて昏睡状態に陥ったアリスが目を覚ましたのはシャルル・デュノアの性別が明かされ、ラウラ・ボーデヴィッヒのISに搭載されたVTシステムの暴走が終了した後……ということになっていた。

 

 時間が飛ばされた理由はシステムを管理するヴェリタス内でプレイヤーへの影響をどの程度まで容認するのか意見が分かれており、最終的には被験者であるアリスの安全性を考慮して短期ダイヴを繰り返す方針──長期ダイヴによる仮想世界への精神的依存の緩和と危険性の少ない日常場面シーンを選択することで身体的悪影響の抑制──に切り替えたからだ。

 

 そんな訳で、しばらくゲーム開発部で過ごしてあっち(IS学園の生活)あっち(IS学園の生活)こっち(キヴォトスの生活)こっち(キヴォトスの生活)と雑に悩みを割り切ったアリスはキヴォトスの記憶を保持したまま『インフィニット・ストラトス』の世界に再度ダイヴしていた。

 

 

 

 

 IS学園で目覚めたアリスはちょうどお見舞いに来たセシリアから涙目で謝り倒された。もっとも、長期間の昏睡になった原因はアリス側にあるのだが、本人に伝える訳にはいかず、『テイルズ・サガ・クロニクル2』を一緒にプレイする約束を取り付けて強引に和解とした。

 

 その後、まもなく始まる臨海学校の準備をすべく学園近くのショッピングモール『レゾナンス』へ繰り出したアリスはついでに立ち寄ったゲームショップを後にしたところで、こそこそと物陰に隠れつつ動くセシリア・鈴・ラウラの3人を発見した。

 

 

「何をしているのですか?」

 

「ッ!? ふぅ……アリスさんですか。……あれが原因ですわ」

 

 

 セシリアの指差す先にはシャルロットと一夏が2人で臨海学校で使用する水着を選んでいる姿がある。あの買い物デートが気になるなら普通に声をかければ済む問題の筈だが、結局3人はつかず離れずの尾行を選択していた。

 

 

「隠れてここまで来たはいいが、この先は隠れられそうな遮蔽物が少なくてな。これ以上は嫁達に気付かれてしまう」

 

 

 小柄なラウラや鈴でもこれ以上近付けばきっと一夏達にバレてしまう。そう判断できる程度には現在一夏達のいる水着売り場は視界が広く取られていた。

 

 

「なるほど。ここは『あれ』の出番です」

 

 

 そう言ってアリスはストーキング組から離れて近くの店舗から『あるモノ』を拝借してきた。そう、それは……

 

 

 

 

 

 

「だ、段ボール……?」

 

 

 タネも仕掛けも無い、極々一般的なただの段ボール(大)である。

 

 

「はい、アリスはこれまでアウターヘブンやシャドー・モセス、ソ連やコスタリカといった様々な戦場でスニーキングミッションを経験しています。故にアリスは段ボールこそスニーキングミッションにおける万能アイテムであると断言します。これなら対象に隠れて接近可能です」

 

 

 たぶん今の彼女に段ボールっていうのは梱包材であって、そういう用途では普通使わないぞと言っても信じないだろう。目がマジだ。

 

 

「絶対無理だと思います」

 

「私もそう思う。……特殊部隊の隊長として何か意見は?」

 

「そんな話は聞いたことが無い」

 

 

 セシリアと鈴は呆れ、軍人であるラウラもアリスの言い分が信じられないのだろう。3人揃って段ボールに疑いの目を向けていた。

 

 

「むむむ……ではアリスが実践して見せます!」

 

 

 なにがむむむだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次から次へと商品を出しては並べ、悩み抜いた末に購入を決定した一品に満足した女性は自身が散らかした品々の後片付けが面倒になった。故にチラリと視線の端に捉えた一夏に自分の代わりに後始末をさせようと決めたのは当然であった。なぜなら世は女尊男卑。男が女性の為、つまり自分の為に働くことは彼女の中では常識なのだ。

 

 買い物ついでに女尊男卑の優越感に浸ろうと考えた女性は買い物に専念している一夏に声をかけるべく通路を進み、途中にあった大きめの段ボールの傍を通り抜けたところで……地面に転がっている鉄塊(レールガン)に気付いた。

 

 なぜこんなところにこんなものが……? 一瞬、鉄塊(レールガン)に気取られた女性は先程避けてきた段ボールから人が出てきたこと、その人物が音も無く背後に回ったことに気付けなかった。

 

 

動くな

 

「ッ!?」

 

 

 背後の、超至近距離からの声かけに悲鳴をあげかけたところで女性は口を塞がれ視界が反転、そのまま気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

 物音がしたと思った一夏は周囲を見回すが……ちょっと大きめの段ボールが近くの棚の傍にあることが目についたくらいで、異常は見受けられなかった。

 

「気のせいか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「陽動に続けて実行されたCQC(近接格闘)、嫁が物音に気付いて顔を上げる前に迅速な再潜伏。実に洗練された手際だった。……あれほどの絶技、どこで学んだ?」

 

「アリスは情報収集も欠かしません。BIG S〇RUなる達人の技をトレースしました。本当なら松明で喜びを表現する儀式を行う場面ですが今は松明の持ち合わせがありません」

 

 

 軍人であるラウラからの称賛に自身のスニーキング技術を実演してみせたアリスは鼻高々であるが、傍から見ていた鈴とセシリアはドン引きしていた。

 

 

「あのさ……さっきの人を気絶させた理由は……?」

 

「あの女性はターゲットに接触しようとしていました。放置した場合、イレギュラーが発生してスニーキングミッションを中断しなければいけなくなったかもしれません」

 

「作戦におけるリスク管理は重要だ。こいつはいわゆるコラテラル・ダメージというものに過ぎない。目的の為の致し方ない犠牲という奴だ」

 

「ほぅ。では貴様らがこれから休日返上で私に指導を受けるのも致し方ないことだな」

 

 

 

!!!!

 

 

 

 

 いつ接近したのか。4人の背後に担任の織斑千冬が仁王立ちしていた。たまの休日にさえ問題を引き起こす大馬鹿共に口元が引きつり、目が笑っていない。

 

 

「……おい、天童。万能の段ボールでなんとかしてくれ」

 

「だ、段ボールは神器ですが、最初から見つかって始まるボス戦では基本的に機能しません……」

 

 

 絶望するラウラとアリス。二人の頭に千冬の手が重なって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GAME OVER

 

 

 ハレ「なにがあったんだ!? 返事をしてくれ! アリス! アリィ──ス!」




ぶっちゃけますとガチ戦闘回にアリスを絡ませるのが難しいので、今後場面は飛び飛びかつ不定期の更新です。連日投稿はもう無いよ。

アンケート調査した他のネタもアウトプットしたいけど時間が…。
脳内で構成したプロットあげるから誰か代わりに書いてくれ(切実)
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