コラボと言えるほどの文章量も情報も入ってないのでタグには入れないでおこうと思います。
IS×ルパン三世
姉の起こした騒動に巻き込まれ、日本政府の指示で家族と引き離されてから幾度目かの移送中の出来事だった。私を姉との交渉材料にしようと企んだ一派による襲撃によって護衛が全滅。まだ小学生六年生でしかなかった当時の私に抵抗の術などなく、これまでのように姉と姉が生み出したものへの怨嗟を口にして、誘拐犯達の望むまま流されようとしていた時だ。
一人の男が待ったをかけた。
まるで時代劇からそのまま出てきたかのような和服に袴の風来坊。腰には杖と見間違うほど真っ直ぐな白鞘。眼は私を囲う武装集団に睨みを効かせている。そして淀みなくこちらへと足を進めるその足さばきは、いついかなる状況にも即応するものだと、幼いながらも剣をとってきた私には理解できた。
そこからは瞬きすら許されない早業だ。風来坊を追い払おうと向けられた銃のひとつがズルリと落ちた。銃が叩き落とされたのではない。銃が彼の居合で斬り落とされていた。異変に気付いた集団は反撃に出たが絶え間なく鉛弾を撃たれているというのに彼は白鞘から抜き放った一本の刀で次々と切り払い、距離を詰めていく。
間合いに入った者は武器を失うか、血の華を咲かせて無力化されていった。五分も経たない内に私と風来坊以外に立ち上がる者はおらず、男は私に人里の方向を教えてその場を去ろうとした。
私は彼を追いかけ頼んだ。私を弟子にしてほしい。
断られた。だが既に名も、家族も、親しかった少年との時間も、周囲の都合で奪われた私にはもう剣しかなかった。
彼は再度諦めるように念を押すと走り出した。
私は彼を追いかけた。追って、追って追っ追って追ってひたすら追い続けた。遂に山道に入っても、獣道を進んでも、足が痛くなろうと彼を追った。
既に姿は見えず、意識も朦朧としていたが、私は諦めなかった。その執念が実を結んだのか、古く寂れた山寺にあの風来坊の姿を見つけたところで私は意識を失った。
三年後。私は平泉の奥地で一人の女と向き合っていた。
どうやら三年前に行方不明になった私を見つけ出したらしい。おおたむ、とかいうこの女は私を利用して世界中を逃げ回る姉を引っ張り出したいそうだ。
師と稀に訪れる師の輩達──怪盗の末裔や神速の早撃ちの名手──以外は滅多に踏み込まぬ山の奥までご苦労なことである。
無論、断った。私は剣に生き、剣に死ぬことを決めた。今更姉が荒らした世俗に戻りたいとは思わない。
だが私の都合は関係無いという。この地は既にこの女の仲間に知られており、有無を言わさず連れていくそうだ。
目の前で女はISをその身にまとった。蜘蛛のような特徴的な姿だった。
諦めよう。この地は既に安息の場では無くなったのだ。
「寄らば斬る」
ここは我が師にとっても大事な場所。荒らされてはかなわない。私は腰の白鞘に手を添えて目の前の女郎蜘蛛に警告する。蜘蛛女は鼻で笑い、間合いに踏みこ
キィィン
「…つまらぬものを斬ってしまった」
相手の行動より先んじて二重の不可視の壁を居合からの二刀で斬り裂き、三刀でISの
篠ノ之流古武術裏奥義と師の十三代に渡って続く剣術を合わせた私だけの技。
地より衛星すら断つ我が師の冴えに比べ未だ稚拙な技なれど、目の前のISを斬り捨てられる程度には至れたようだ。
女は気を失ってはいるが、殺しはしない。私は未熟だ。未熟者が不要な殺生を覚えると血に狂い道を踏み外すと言われ、生きる為の狩り以外で殺しはしていない。
その後、蜘蛛の仲間と思われる蝶のISと金色のISも斬り捨て、私は師から万が一の時は使うように言われた私財を持ち、山を下った。
麓の温泉で身綺麗にした私は今後の方針を決めあぐねていた。我が師のように修練の場を求めて輩達の怪盗稼業を手伝うことも考えたが、偽ることが苦手な私には難しい。
とりあえず世俗の情報を求めて新聞を開いたところで、かつての友人の名を見つけた。
「織斑一夏。男性でありながらISを起動。来年度よりIS学園へ編入」
……方針は決まった。かつて私と競い合ったあの少年はどれだけ鍛え上げているのか。実に楽しみだ。
石川モッピーという電波を受信しました。残念ながら続きません。