プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~ 作:黒点大くん
「更にアルラウネ
魔法 コスト10 アルラウネカース
効果:このカードは場に置き続ける。このカードと同じコストのカードの下にこのカードがある時、コストを支払わずに使用出来る。このカードはコストゾーンに表側で存在する時アルラウネと名の付くモンスターとして扱う。(モンスターのときのステータス:攻撃力0防御力2生命力1 種族:シンキングプラント)
芝生がトゲトゲしくなった。
「唱えたからと言って何かメリットがある訳でもないんだな」
攻撃力と防御力が下がるから、むしろデメリットだな。
「更に呪墳するアルラウネの効果発動ナハ」
モンスター コスト5 呪墳のアルラウネ 種族:シンキングプラント
効果:このモンスターがコスト10のモンスターの下にある時、このカードを手札に戻しても良い。このカードが手札に戻ったとき自分のモンスター一体の防御力を2軽減し、攻撃力を3上げる。
攻撃力:0 防御力:2 生命力:5
攻撃力7防御力4か。とても辛いところ。でもそうでもしないとペルーダにダメージ与えられないからね。
「ターンエンドナハ。さっさと降参するナハ」
すぐ攻撃出来るけど、なんでしなかったんだろ。これが強者の余裕か。
俺の九ターン目だ。
「ドロー。来た。二枚目のにわとり。コスト7で焼鳥屋に賛成するにわとりを召喚」
これで倒しきれる。
「焼鳥屋に賛成するにわとりで攻撃」
にわとりにツタが絡まる。
後攻の場のアルラウネ
「アルラウネ
モンスター コスト5 アルラウネアイビー 種族:シンキングプラント
効果:このモンスターがコスト10のモンスターの下にある時、このカードを手札に戻しても良い。このカードが手札に戻ったとき自分のコスト10のモンスター一体の防御力を2上げる。
攻撃力:0 防御力:2 生命力:5
シンキングプラントが弱かったのはアルラウネ
「しかし防御力5か。倒しづらいな」
俺とにわとりで
「ターンエンド」
後攻の九ターン目だ。
「ナハのターン。ドロー。コストを4軽減してコスト1でアルラウネスペル:ネクロマンスを発動ナハ」
魔法 コスト5 アルラウネスペル:ネクロマンス
効果:場にコスト10の種族:シンキングプラントのモンスターがいるときに発動する。このカードの使用コストを4軽減する。墓地から種族:シンキングプラントのモンスターを一枚手札に戻す。このカードは1ターンに一回だけしか発動できない。
まさか。
「呪墳のアルラウネを手札に戻すナハ。そして効果で攻撃力を上げるナハ」
「ビーコンパラサイトの効果発動。ペルーダに攻撃してもらうぜ」
この局面じゃ防御を上げて次のターンに攻撃上げた方が良かったけどね。防御7なら一切ダメージを受けずに押し勝てる。一枚しか入ってないカードなのかもな。まあ攻撃力10で蹂躙するのはロマンだからやりたくなる気持ちは分からないでもないけどさ。アジ・ダハーカもロマンカードだし共通するところはあるね。
アルラウネUアルティメットが葉っぱをペルーダに投げた。ペルーダは爆発四散する。
「防御力4で生命力6だから一撃で溶けたか。だが防御力を下げたのがあだとなった。反動による戦闘ダメージは受けてもらうぜ」
ペルーダの棘が飛んでアルラウネ
いよし。これでアルラウネ
「にわとりは倒せないから一体でも減らしておくナハ。樹粉のアルラウネでビーコンパラサイトに攻撃ナハ」
「もう何もできないだろ」
「ターンエンドナハ」
もう勝ちだろ。
俺の九ターン目だ。
「俺のターン。ドロー。チャージ。二枚目の焼鳥屋に賛成するにわとりをコスト7で召喚。俺でアルラウネUアルティメットに攻撃。破壊。二枚目のにわとりで樹粉のアルラウネに攻撃。破壊。一枚目のにわとりでプレイヤーに攻撃」
後攻10→8
「ターンエンドだ」
ここまで盤面を崩せば勝ちだろう。何しろコストゾーンにカードもないからな。
お手並み拝見。
「ナハのターン……ドロー」
こいつの目は諦めてねえ。
「ターンエンドナハ」
清々しい顔をしてやがる。
……俺の十一ターン目。
「俺でトドメだ」
後攻2→0
力が抜けた。そして景色が元に戻る。
「ライフだけ見れば俺の圧勝だ。だが、あんたの勝率の方が遥かに高かった。いい勝負してくれてありがとうございました」
敬意を表して九十度のお辞儀をする。
「久しぶりに全力でぶつかって負けてスッキリしたナハ。ここ2年位全力を出せる相手がいなかったナハ」
姿勢を治して俺たちは握手をした。
互いのデッキを見せ合った。
「墓地に行ったら山札に戻す。このカードはなかなか悪用できそうですね。まあアルラウネには合わなさそうですが」
「このにわとりなかなか強いナハ」
「でしょう。昨日まで圧倒的なエースがいたので、こいつらをストレージの中で腐らせてたんですよ」
「あっ……」
聞いちゃいけないことを聞いてしまったかのような顔をした。
「別に良いのですよ」
この世界じゃトバクファイトでカードを奪われるなんてよくあることらしいからな。
家の屋根の上に視線を感じた。
「ん?」
屋根の上を見ても何もいなかった。気のせいか。