プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

110 / 160
百十枚目 ハイエナスパイダー

 俺の九ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト8でダイヤモンドスパイク発動。ペルーダを選択。ターンエンド」

 人型の肉の十ターン目だ。

「ドロー。チャージ。ターンエンド」

 どうせペルーダに攻撃させられるからね。

 

 俺の十ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト4で鯵テーターを召喚。ビーコンパラサイトで巨獣ギガントに攻撃。鯵テーターで巨獣ギガントに攻撃。ターンエンド」

 人型の肉の十一ターン目だ。

「二枚ドロー。チャージ。コスト10で巨獣ギガントを召喚。巨獣ギガントで鯵テーターに攻撃。攻撃しなきゃならん原因を取り除きたい」

「ビーコンパラサイトの効果でペルーダに攻撃してもらうぜ」

 巨躯なる獣はペルーダを踏んで痛がる。

「ハイパービーストでペルーダに攻撃。破壊される。月光ゲッコーでペルーダに攻撃。破壊される。ターンエンド」

 攻撃しなきゃならないなんてつらいだろうね。

 

 俺の十一ターン目だ。

「ドロー。コスト3でサボテンドラゴンのトゲ発動。コスト5でカーススパイク発動。どっちもペルーダを選択するぜ。鯵テーターで巨獣ギガントに攻撃。ビーコンパラサイトで巨獣ギガントに攻撃。さらにギロチンフェイスデビルでペルーダと巨獣ギガントにダメージを与える。しかしペルーダの生命力は6になる。ターンエンド」

 人型の肉の十二ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト8で大地の宴発動。山札の上から六枚をコストゾーンに置く。そしてコストゾーンのカードを四枚墓地に置く」

「へっ。コスト7もかけてやったことがコストを2足すことかよ」

 でも四枚も墓地加速できるのは強力だよなあ。

 

 山札の減りがすごいな。

「巨獣ギガントでペルーダに攻撃。破壊された。それに少し痛い」

 人型の肉:生命力10→4

「巨獣ギガントでペルーダに攻撃。ターンエンド」

 ギリギリ1残ったか。

 

 俺はドローだけしてターンを終えた。

「二枚ドロー。チャージ。コスト5でマジッククラッキング。場の魔法を破壊する。ダイヤモンドスパイクを破壊するぜ」

 ドロウ:生命力4→1

「コスト3でリロード発動。ドローしてから手札からバーンスマッシャーを捨てる。お前に一ダメージだ」

 ドロウ:生命力1→0

 

 場がすっきりした。

「逆転されちまった」

 にわとりが来てればなぁ。

「手札をバカみたいに増やしてくれたおかげだな。手札とコストゾーンのカードの枚数だけ選択肢があると知れ」

 ぬぐぐ。正論だ。なんだかんだ言って臭いで運と判断力が落ちてたってことか。さすがにアメリカじゃ反則なだけのことはある。

 

 人型の肉がじりじりと近づいて、どんどん俺たちを臭い攻めする。

「うわくっせえくっせえ。くっせえな。近づくな」

「目の奥が焼けるほどに痛い」

「お前たちの事情はどうだっていい。問題はない。なぜならお前たちはここで死ぬんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ」

「なんだとぉ……」

 じゃあ実質トゥルーファイトじゃねえか。ふざけんな。でもよく考えなくてもあいつらにはデメリットが無いからそれよりもひどいな。

 

 人食い蜘蛛が降りてきた。やけどの跡があるからあの時の人食い蜘蛛だな。

「もうだめだ」

「ゾンビフランテスに食われるか人食い蜘蛛に食われるかどっちか先かな。賭けてみようぜ」

 まるで他人事みたいに言うじゃないか。

 

 人食い蜘蛛はゾンビフランテスを丸吞みした。体を小さくしてくれたおかげで吞み込みやすくなったんだね。

「ありがてえ」

「今までゾンビフランテスを狙ってなかったのは慢心していて弱ってるところを狙うつもりだったからかもしれない」

「なるほどね。野生に生きる以上無駄な体力を使う必要がないもんね」

 周りの腐った肉が崩れた。

 

 人食い蜘蛛は腐った肉を意地汚く食べる。どんどん火傷が治ってる。

「早く逃げるぞ。次は俺たちだ」

「おっそうだな」

 人食い蜘蛛は地面を意地汚く舐める。

 

 今がチャンスだ。逃げよう。

「ダッシュダッシュ逃走だー」

「逃げるぜ」

 カシヨに背負われて逃げた。

 

 洞窟から出る。

「休もうとしていた山小屋でも洞窟でも休むどころか、余計に疲れるなんて思わなかったぞ」

「全くだ。俺たちに休ませたくない誰かがいるんじゃねーの」

「それはないでしょ。心当たりがないんだから。ありえないよ」

 経営コンサルタント辺りは休ませたくなさそうけど、妨害はできないので本当に心当たりはない。

 

 よくよく見ると人だかりが見える。

「こんな人がいない森の中で何をしているんだろう」

「どうせろくでもない事だろ。俺たちにはそんなことにかかわっている時間はない」

 大きなロボットが現れた。

 

 大きなロボットはドデカい剣を取り出して足元に突き刺す。するとロボットが消えた。

「あんなモンスター見たことねえぞ。貴重そうだから奪いたくなる」

 カシヨは人だかりに近づく。

 

 人だかりの中には金髪赤眼の美女と倒れている男がいた。

「キョダイザー、ビクトリー」

「嬢ちゃん。俺たちの前でそんなレアカードぶら下げるなんてついてねえな。カードファイトで奪ってやる」

 コイツら合法盗賊団的な奴だったのか。

 

 カシヨの口から歯ぎしりが聞こえる。よっぽどレアカードを取られたくないみたいだな。

「取られるんじゃねえぞ」

「ステイ」

 ここらで一度戦い方を見ておいた方がいいだろ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。